社内政治に明け暮れる古参社員と転職組の軋轢が日増しに強くなり、専門知識と経験を有する転職組が阻害され、居る意味がない環境になってしまったこと。毎月のように退職するものがいて、既存業務の運営すら支障をきたす状態になりながらも、解決に向けた動きが見えなかったこと。
40代後半で年齢的に求人数は少なかったことから長期的な活動を視野に入れていた。金融専門職で、経験者が非常に少ないことがわかっていたので、良い求人がでるまで我慢強く待つことにしていた。書類選考で落ちることも少なくなかったが、面接の際は、なるべくわかりやすく説明することを心がけた。初めて金融分野に進出しようと考えている企業には、金融専門職の知識や経験をうまく伝えることが難しく、エージェントに適宜フォローしてもらった。
経験分野だけを訴求せず、幅広い業務経験を説明し、経験値と応用力を認めてもらったのが成功に至ったキーポイントと考えている。業務経験を細かく確認してくる企業は、落とすための材料を探しているようにも感じたが、今回ご縁のあった企業は、お互いのビジョンや価値観のすり合わせだけで終わった。シニアでも本当に採用しようと考えている企業とそうでない企業との差かもしれない。
いつかは必ず良縁に恵まれると信じて我慢強く活動すること。得意分野に固執せず、ビジネスパーソンとしての価値を認識してもらえるような応対を心がけることが大切だと思う。面倒かもしれないが、応募時は毎回職務経歴書を書き直し、応募する企業や職種に合わせて文面を調整するほうがよい。多少の誇張はあっても、嘘は絶対にだめ。
条件的に厳しい状況の中、適時に、適切なアドバイスをいただけたことが、今回のご縁につながったと思います。機微な内容については、必ず電話にて確認していただけたことで、こちらの真意を正確にお伝えすることができたと思います。大変お世話になりました。ありがとうございました。