営業・マーケティング系
2014/06/06up!

デジタルデバイス活用への応用力が求められる時代に

市場の変化

デジタル化が進む営業・マーケティング現場

営業・マーケティング職に共通するトレンドとして、Webサービスやデバイスなどのデジタルツールの積極活用があります。営業職であれば、ipadなどを営業活動やプレゼンのツールとして使用したり、営業報告やオンタイムで情報を得る際に使用されています。転職活動を行う上でも、企業(採用側)としては、ビジネス上デジタルツールを、「できれば使い慣れている人が良い」というくらいの認識があります。なので、既存の営業スキル・キャリアに加えてデジタルデバイスを活用できれば、優位になります。
マーケティング職では、企業の広報手段がCM・雑誌などからSNS・WEBを活用した手法に変化してきている影響で、業界問わず、各企業がSNS・WEBを利用した広報・マーケティングの知見がある方を求める傾向にあります。営業職よりも、業務内容に直接的にかかわる部分が多いので、既存のプロダクトマーケティング、ブランドマーケティングに加えて、SNS、WEBでのマーケティング経験や知識が特に重視されます。

求人ニーズ

ニーズがあるのはネット、ヘルスケア業界

昨今、特にニーズがあるのは、成長著しいネット・景気に左右されにくいヘルスケア業界です。それに加えて、デジタル化・高齢化が加速している影響で成長産業化し、求人が増加傾向にあると考えられます。
また、業務の中で、これから積極的にデジタル化を推進していることも要因として考えられるでしょう。例えば、ヘルスケア業界では、本社にオンタイムで営業報告したり、出先で急に必要になった情報を本社から送ってもらうことで、よりタイムリーに業務を進めることができ、病院側との迅速な伝達手段形成や専門領域の情報収集などをする際に役立っています。
年齢別でいうと、30代以上の方は、過去の経験を元に選考されることがほとんどですが、業務内容と近い業界・職種であれば、経験業界や職種以外でも採用されることもございます。実際に、企業が判断しているのは、どういった分野(BtoB or BtoC)で、どれぐらいの売上規模で、どういったポジションを経験しているのかが重要になってきます。
ネット業界では、比較的に若い経営層が多いので、経験よりもポテンシャルに期待して、20代の若年層が採用されることが多いです。30代以上の方でネット業界の転職を考えている方は、リーダー以上のポジション経験とラインのメンバー管理、さらに個人としてのパフォーマンスも高くなければ、難しいでしょう。

求められる人物像

カルチャーフィットとリーダーシップ

スキル・キャリアと同様に面接では、カルチャーフィットが重視されます。企業はピンで動くスタッフレベルではなく、チームの一員としてのスタッフ、いずれはマネージャー職を任せられることを見据えています。その為、個人として高い売上数字を挙げられる方でも、コミュニケーション能力が欠けていたり、個人プレーで協調性がないと、企業文化に馴染めず、退職するリスクがあると判断され、不採用になる場合もあります。
カルチャーフィットと同様に、(特に30代以降に)重要なものがリーダーシップ能力です。メンバー管理経験はもちろんのこと、対応力・柔軟性・機転のきき方をコミュニケーションスキルや過去の経験を含めて、見極めています。
その他、外資系企業を中心に求められるのが語学力。最近では、高いTOEICスコアを持つ人が多く、求められる語学レベルは日々、上がっています。点数だけではなく、ビデオカンファレンスの実施や、現場での具体的な語学活用経験を重視する傾向があります。

求職者へのアドバイス

円滑なコミュニケーションと情報収集

自然なコミュニケーションを心がけましょう。よく面接現場で、力が入りすぎて落ち着きがなかったり、相手のことを考えず、一方的に話してしまったりする人がいます。しかし、主に見られているのは、資料の綺麗さ、能力スキル、社歴・学歴など紙面でわかるものよりも、適切な距離感でコミュニケーションできるかです。面接に行く前に、20代の方は30~45歳まで10年刻みくらいででどうなっていたいかをイメージされ、30代以上の方は過去の経験からどういったことが即戦力として貢献できるかを考えておくようにしましょう。
また、ご自身の領域の情報収集を怠らないことが重要です。業界動向やトレンドについて、よくご自身の分野と関係ない分野まで全て把握し、かつ、資格の取得までしようとする人がいますが、むやみに資格を取得する必要はありません。自分の実務に関わる部分について、より見識を深めておくほうがはるかに重要です。また、その際に今後のトレンドの1つである「デジタル」に触れられる可能性があれば、是非トライして頂き、これまでの営業、または、マーケティング経験にプラスして欲しいと思います。新しい分野であり1、2年でも経験があれば十分売りになると思います。
コンサルタント
株式会社キャリアエピソード
1972年茨城県生まれ。1996年慶応義塾大学商学部卒業。同年大手不動産会社入社。経理財務部門に従事。1998年から大手総合人材会社インテリジェンスで、 若手ハイスペック層の人材紹介業務に従事。2000年ヘッドハンティング会社サイト・フライト設立(現:インテリジェンスエグゼクティブサーチ)、代表取締役就任。2005年ヘッドハンティング会社キャリアエピソード設立、代表取締役就任。同時に世界最大級のコングロマリッド(複合企業)、外資系のスポーツ用品メーカー、外資系製薬企業、外資系通信会社や金融機関などでインハウスリクルーティングコンサルタントとして活動、現在に至る。
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