事務・管理系
2014/03/03up!

企画力と実行力が備わった採用担当が求められる人事職

市場の変化

業容拡大、事業推進に伴う採用人材のニーズが増えている

アベノミクスにより、経済指標が好転し、また、オリンピック特需の期待も重なったことで、弊社に寄せられる求人案件においては、ほぼ全業界で採用が活発化しています。

営業人員の強化や、新規事業立ち上げのような攻めのポジションから、少ない人員で業務を担っており、新規求人がなかった管理部門などのポジションで依頼が増えたことで、中途採用ニーズが活性化しており、採用担当を求める声が増加しています。特に複数名採用を行う業界においては、採用企画からオペレーションを担う採用担当者のニーズが増加中です。

求人ニーズ

採用担当者に求められる口説ける力

各業界の採用状況が活発化する中で、特に増加しているのは採用業務を担う人事職です。最近では、内定前後にしっかりと自社の魅力を伝えて、一緒にやりたいと感じさせるスキルを持った20代営業経験がある、人事未経験者が新卒採用担当として採用されるケースが増えています。
これは採用競争が激しくなっている市場で、企業が求める学生を、能動的に口説ける採用担当を強く求めていると推測されます。

即戦力を求める企業では、新卒・中途採用の一連の人事業務を3年以上経験している20代後半~30代中盤のスペシャリストニーズが増加。採用体制を強化する為に、一プレーヤーでありながら現場の責任者のような企画まで含めた働きができ、同時に部下のマネジメントと指導・育成ができる人が主に求められています。

上場前後の企業では、既に大企業・上場企業である程度のポジションを築いている40歳前後の管理者クラスの方が求められています。主に、IPOや事業拡大に伴うガバナンス強化の為に、経営陣が信頼してお任せできる、経験・お人柄を持った方を強く求めている事が考えられます。

求める人物像

部門や事業を俯瞰してみる事ができ、最後まで実行力がある人材

20代後半ぐらいまでの方に求められるのは、エントリーしてきた人に対応するだけの採用業務ではなく、エントリーしてない人や判断に迷っている人を、自ら口説きに行けるコミュニケーション力です。
採用担当者に求められる成果は、一義的には自社に入社を決意してもらうこと。その為に、学生に自社の魅力を伝え、一緒にやりたいという意思決定をしてもらえる人間力が問われます。

30代の方は企画戦略から内定までの採用業務経験×もう一つスペシャリスト領域があること、
自ら業務領域を広げていける実行力が重視されます。40歳前後の方は採用、人材開発、組織開発など一連の業務経験を深く網羅していることが前提です。その上で、人事部は企業の中で事業を推進する為のあくまで一機能という視点で、日々、変化するニーズに対して、取捨選択し、対応できるよう、自ら動き、構築できる方が求められています。

アドバイス

事業推進をサポートする視点での思考、行動力をより磨く事が大切

20代後半ぐらいまでの方は、成果に拘り、現職で成果を上げる為にどのような行動を起こしたかを、実績と共にアピールできるように準備される事をお勧めします。

30代の方は、ご自身のスペシャリスト領域をさらに広げることに努めましょう。また、自らどのような視点で考え、動いたかをアピールできるよう、成果とともにまとめておくことをおすすめします。

40歳前後の方は、一連の採用業務経験はもちろんのこと、事業全体と連動した人事施策を企画する力や、ゴールを明確にした社内外を巻き込むソフトスキルをさらに磨くことをおすすめします。
コンサルタント
志村 忠裕
株式会社人材研究所
日系メーカーにて営業/商品企画/オペレーションマネジメント/経理・財務まで約10年「モノづくり」に関わる。その後、外資系大手人材サービス会社、エグゼクティブ系人材紹介会社で約9年、人材紹介・人材派遣・研修・組織開発・BPOのコンサルティング営業/キャリアコンサルタントを経て現職。現在は同社の人材紹介事業部 事業部長を務めている。
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