事務・管理系
2013/12/08up!

株式公開準備に伴い、マネジメント経験人材が求められる

市場の変化

株価高の影響を受け、事務・管理系の求人数は堅調な伸び

昨今の株価高の影響から、事務・管理系職種の求人件数は増加傾向にあります。リーマン・ショック後しばらくは、人員削減を行った部分の補充など、「マイナスから0に戻す」採用がほとんどでした。最近は「0から1」「1から2」といった、人員の増強を図る企業が増えてきています。
業界としては、株価高の影響を真っ先に受けた金融・不動産業界の求人数が特に堅調。また、株価高の恩恵を受けようと株式公開を行う企業が増えており、IPOを見据えたネット系・サービス系の企業でも採用数が増加しています。すでに上場しているような規模の会社においても、グローバル展開などで、自社でリソースがない部分の採用を積極的に行う企業が出てきています。

求人ニーズ

株式公開準備、グローバル化対応を担うポジション

IPO準備に関連するポジションのニーズが高まっています。株式公開時には、様々な条件が課されるため、それをクリアするための組織作りが必要に。例えば、経理と総務のセクションを別で構える、監査役を置く、内部統制を独立させるといったような組織構築を行うことが求められます。新設する部門のマネージャーや、自社内では担当者がいないポジションの採用を行うケースが多くなっています。

比較的規模の大きな会社では、グローバル化に対応するための役割が求められています。海外展開を行う際には、国内とは違った法律や税務への対応が必要。特にIFRSの導入や、国際法務部門の整備を行う企業が増えています。その経験者は事業会社でも希少なため、最近では監査法人や弁護士事務所出身者の採用も増加傾向です。国際法務が必要な場合、弁護士事務所に依頼する企業が多かったのですが、国際法務を担う弁護士を自社で雇用する動きも出てきています。

求められる人物像

“新しい風”を吹き込むための、コミュニケーション力を備えた人

採用側が理想とするのは、会社に新しい風を吹き込めるような人材です。業種や規模の異なる企業での経験を持つ人材を採用し、業務のやり方の改善、組織の風土変革を促せることが中途採用の最大のメリット。そのためには、周囲と協力して物事を進められることが必要なため、協調性・コミュニケーション力が必要になります。
スキル面では、グローバル化への対応が求められるケースが増えているため、英語が出来るとキャリア選択の幅が広がります。また、30代後半であればリーダーシップやマネジメントの経験や能力も必要となります。

アドバイス

複数の専門特化型人材紹介会社とやりとりを

管理部門は高い専門性が必要な職種のため、専門特化型の人材紹介会社に相談することをおすすめします。様々な企業が中途採用を行っており、どの会社、どの部門なら活躍できるのかを、自力で見極めるのは至難の業。専門性の高い人材紹介会社は、転職希望者の職種についてよく理解しており、適性を見極めたうえで求人情報、コンサルティングサービスを提供できることが強み。人材紹介会社によって保有している求人や強みとする領域が異なるため、常に複数のコンサルタントと接点を持つようにしていただければと思います。
コンサルタント
井川 優介
株式会社MS-Japan
新卒で大手人材紹介会社に入社、7年のキャリアの中では、マネージャーとして支店の立ち上げなどを経験。その後、商社などでキャリアを積み、2011年にMS-Japanに入社。現在は一般事業会社のクライアントを担当するユニットのマネージャーとして活躍。
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