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83「ミドルの異業種への転職」について(2021年版)

アンケート実施期間 : 202178日 ~ 2021716
有効回答数 : 164
70%のコンサルタントが異業種・異業界企業への転職を希望するミドル人材が増えていると回答。
転職前の業種では、昨年と比べて「メーカー」「流通・小売・サービス」が増加する結果に。
ミドル世代の異業種への転職について、コンサルタントに伺いました。

「異業種への転職を実現した転職者がいる」と回答したコンサルタントは47%。2020年の48%(※1)とほぼ変わらない結果に。

一方で、異業種への転職を実現した転職者の転職前の業種では変化がありました。「メーカー」が+17ポイント、「流通・小売・サービス」が+5ポイントと増加。新型コロナウイルスの蔓延をきっかけに、人員削減や業績が低下した企業が増えたことが影響しているのではないでしょうか。

アンケートの最後では、転職を考えている方へのコンサルタントからのアドバイスもまとめています。ぜひご一読ください。

(※1)「ミドルの異業種への転職」について(2020年版)

https://mid-tenshoku.com/enquete_consultant/report_73/

Q1直近、異業種・異業界企業への転職を希望するミドル人材の増減は変化していると感じますか?

Q2担当したミドルの転職者のなかで、異業種・異業界企業への転職を実現された方はいらっしゃいますか?

Q3

Q2で「はい」と回答された方にお伺いします。

異業種への転職を実現されたミドルの転職者の、転職前の業種として多い業種の上位3つを教えてください。

Q.

その理由を教えてください。

メーカーの理由
  • 比較的、人員削減の企業が多いため。
  • メーカー勤務の方は大手企業であれば、転職の意向は低いのですが、中小企業でお勤めの若い世代(~40代前半)までは、将来を考え、IT系企業を希望されることが増えたように思います。
  • 早期退職制度を導入・導入するケースが増えているから。
  • もともと「そこそこ安泰だが若いうちは薄給」と我慢して下積みを頑張ってきた、メーカーや飲食業の方が、管理職前後のところでコロナ渦の影響を受け、社内でのキャリアアップ・給与アップのはしごを外されたと感じているため。
流通・小売・サービスの理由
  • コロナの影響で店舗が閉鎖する等の影響。
  • 業界全体で景気が後退して、先行きが不透明なため。
  • まず管理部門系の方々は異業種・異業界への転職の垣根が低いため、コロナ禍の影響で業績不振企業が多いサービス・外食産業からの転職例は多いです。
IT・インターネットの理由
  • 元々はIT業界の中でもシステムインテグレータやITベンダー等で特定のSEとしてのスキルを身に着けて10年前後の経験を通じて社内SEとしてキャリアアップされたいと望んだ為。
  • CS分野でご活躍をされた方が多く、新しいチャレンジを含め、業界不問で経験が活かせる事を前提に転職活動をされている方が多いです。
商社の理由
  • 業界的に今後大きな発展が望めないと求職者が見切りを付けているように感じます。
  • 働き方・業界に対するイメージなどを変えたい方が多いです。
コンサルティングの理由
  • コンサルや広告は元から事業会社に移りたい意向が多い領域だがそれが加速している印象。
  • 他業種にて応用しやすい普遍的なスキルをお持ちである場合が多いため。
メディカルの理由
  • MRなどのお仕事は全国転勤が必須となることも多く、40歳頃までの女性はバックオフィスなどの事務職を希望される傾向が強いです。

Q4ミドルの転職者は、どのような業種への異業種転職が多いですか?上位3つをお答えください。

Q.

その理由を教えてください。

IT・インターネットの理由
  • ブロックチェーンやAIなど、経験キャリアの業界に外部から支援できることを知っての転職者が少しずつ増えている。
  • コロナ禍の影響を受けていないため。
  • コロナ渦で業界として安定している企業群を志望される方が多い(特にご家族をお持ちの方は、奥様が安定企業を志望される)。
  • 業界問わず技術がグローバルスタンダードである為。
メーカーの理由
  • 異業種だが、前職でのマネジメント経験などのポータブルスキルを買われての転職が多い。
  • DX対応が強く求められるケースでの異業種転職が多く、スキルを活かしやすいケースが多いため。
  • 職種の親和性があれば、採用先企業も間口は広いと感じる。
コンサルティングの理由
  • 上流工程から川下に行かれるストーリーを描きやすい業界。また、30代~40代の転職市場に多いゾーンのため。
  • 営業、マーケティングや地頭重視など、異業種からでの採用しやすい職種があるため。
流通・小売・サービスの理由
  • 外国人介護職をマネージメントするポジション、或いは介護施設長等のご要望が増えているから。
  • 元々IT業界で培ったITスキルは世界標準化されているので、現在のIOTやDX時代の金融業界や流通小売業界にとって絶対不可欠な為。
メディカルの理由
  • 昨今のコロナウイルスの影響で医療業界への転職希望者も増えている様子がうかがえます(一般事務→医療事務・調剤事務・クラークなど)。

Q5異業種転職を実現されたミドルの転職者は、どのような職種の方が多いですか?上位3つを教えてください。

Q.

その理由を教えてください。

営業・マーケティング系の理由
  • ポジションが比較的多い職種か資格や経験でカバーできる職種。
  • コロナによる排出が多い層。そこで培ったスキルを別企業で管理職として活かすための転職。
  • BtoCでもBtoBでも営業を経験されている方は対人スキルが高く、重宝される傾向があるように感じています。
経営・経営企画・事業企画系の理由
  • 職種の実績、専門性で検討頂くケースがあるため。
  • 業界への拘りよりは、職種への拘りの方が強まっている印象を受けるので、業界や一企業への所属という発想が薄れてきている印象は受ける。
  • 異業種であってもコアスキルが業界固有でなく、人物とスキルの総合判断で採用されやすいため。
  • MBAフォルダーはマーケや経営企画室に行かれる方も多い。
管理部門系の理由
  • 管理部門系の方々は異業種・異業界への転職の垣根が低いため。
  • 管理系特に業界は関係ないため。
技術系(IT・Web・通信)の理由
  • DX対応や、大手でのマネジメント経験を求められるケースが多いため。
  • IT業界で身に着けた技術スキルは基本世界標準化スキルである為。
  • どの業種でも通用する職種であるため。
コンサルタント系の理由
  • 経歴上応用がきくから。
  • 業界経験がなくても職種の経験が活かせる。

Q6異業種転職を実現されたミドルの転職者の「企業規模の変化」はありますか?上位3つのケースを教えてください。

Q7異業種転職を実現されたミドルの転職者は、どのような年齢の方が多いですか?上位3つを教えてください。

Q8異業種転職を実現されたミドルの転職者は、どのような年収の方が多いですか?上位3つを教えてください。

Q9異業種転職を実現されたミドルの転職者は、どのような役職の方が多いですか?上位3つを教えてください。

Q10異業種からのミドルの転職者に対して、「採用企業が期待するもの」は何ですか?上位3つを教えてください。

Q11求職者が異業種転職を検討するにあたり、注意すべき点を教えてください。

  • 年収が下がることと、元のキャリアパスと比較すると短期的には落ち目になること。
  • 今までのキャリアで得た専門的な経験、知識が評価されない・役に立たない場合が多いので、自分の持つ強みをどう生かせるのかをよく検討する必要がある。
  • 自身のポータブルスキルがその業界にどれだけマッチしているかを徹底的に吟味し、知識面や業界経験はゼロからのスタートであることを覚悟して臨むこと。
  • 商習慣が大きく異なり、過去の経験がそのまま焼き直しできないことが多い。
  • 業界が変わることにより、経験職種でも求められるスキル幅が違うことや動き方が変わることが多い。異業種からの転職者を受け入れている企業の多くはその分野のスペシャリストを求めているためハードルが高いことを認識する必要がある。
  • 事前に各業界の特性(商習慣、合併等の歴史等々)の知識を習得し、入社後のリスクを想定した上で活動する事。
  • 完全な異業種転職は難しいので、たとえ異業種であっても今までの仕事で何らかの要素が活用できる転職先を探したほうがよいです。
  • 過去の自身の知見経験の棚卸。それをもとに異業種での活躍貢献の考え方を確すること。

Q12

Q2で「いいえ」と回答された方にお伺いします。

ミドルの転職者が異業種への転職が出来ない理由は何ですか?上位2つの理由を教えてください。

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