人材コンサルタントとして、スムーズに仕事ができているのは、長らく自治体と企業のマッチングを手がけ、人材と企業のマッチングも、詳細で正確な情報がキメ手になることを、肌身にしみて感じているからではないかと思います。
また、大企業よりも中小企業、大都市圏よりも地方圏に目が向くのも、自分のそれまでのキャリアと無縁ではないような気がします。
【ご紹介人材の"男気ある決断"に共感しながら仕事をしています】
主なクライアントは、地方部に立地している中小規模の製造業などです。そうした企業様から「経営者の方と同じ目線で仕事ができる人材、ポジションこそ中間管理職でも、ゆくゆくは役員に登用できるような人材」を探して欲しいというご依頼をいただきます。
そうした人材は、大手企業で活躍していながら、何らかの事情で転職を余儀なくされている方の中にいたりします。
しかし、中小企業への転身は、大企業の時のような恵まれた報酬・福利厚生環境を捨て「自分のスキル・経験が会社の成長に貢献できるなら」という『男気』に頼るしかない面があります。入社を決断していただく場面に立ち会えるのは、まさに『男気』を共感する瞬間です。
何年かして、経営者の方から「○○さんはいま役員として活躍中です。今回また別の適任者紹介をお願いします」といただく電話は、何ものにも代えがたい喜びです。
【たかが何万分の1人のコンサル。されど転職成功を願う熱いコンサル】
この仕事は、多くの方と出会い転職のお手伝いをするわけですが、ほとんどの方とは途中段階で疎遠になってしまいます。けれども、どこかの紹介によって首尾よく転職を決められることを心ひそかに願っています。
時折「おかげさまで○○社に転職が決まりました。その節は大変親身になっていたただきましたので、ご報告したいと思いご連絡しました」というメールをいただくことがあります。うれしい限りです。
ご縁があって、転職活動のお手伝いをすることになった方には「他社からの求人を含めて、できるだけ多くの求人情報を見て間口を広げて活動されるように」とお伝えしています。自分がご紹介した求人へのマッチング以上に、ご本人がベストと思える転職を実現されることを願っているからです。
10数人のベテラン揃いの小さな職場ならでは許されるコンサルティングポリシーかも知れません。