募集要項
- 募集背景
-
核融合エネルギーの実現には、ITERプロジェクトの成功、長期的な研究開発が必要であり、「核融合エネルギー開発を担う人材の継続的・安定的な育成/輩出」も大切な要素です。その人材育成の鍵となるのが「ITERプロジェクトでの日本人の活躍」です。
各参加国の職員枠は建設期の各極の調達分担割合に準じて設定されており、日本は100人以上の枠があります。
しかし、現在日本人職員数は約40名であり、他の国々の職員数に比べ約4%と低い割合です。
日本は国際的に大きな貢献が期待されいて、人材育成の観点からも日本人職員増員を望んでいます。
- 仕事内容
-
ITER 協定や IO 活動と運営を管理するその他の文書の解釈と適用を含む、国際法、公法、私法、行政法の問題に加え、特定分野のフランス法を含む問題を管理します。
本ポジションでの成功には以下が含まれますが、これに限定されません:
- 効果的なコミュニケーションを維持し、機構長(DG)、副機構長、ADM部門長、およびプロジェクトのその他の部門に、ITER機構(IO)活動の実施に必要な法律およびコンプライアンスのアドバイスを提供する。
- 潜在的な法的リスクについて効率的にアドバイスし、関連する緩和ソリューションを提案する。
- すべての ITER 法的手段を組織し、法的観点から ITER 機構の方針と決定の実施を監督する。
- 法的または行政手続きにおいて ITER 機構を代表する。
- 応募資格
-
- 必須
-
- 公法の分野で最低 10 年の経験、できれば大規模な国際機関または建設プロジェクトでの経験を含むが、15 年あると有利と考えられます。
- 必要な基本的な能力と経験:
・科学技術における国際的な大規模建設プロジェクトの法的側面を管理する経験。
・複雑な契約を通じて建設プロジェクトを実施するための正式な法的文書と文書の作成、および国際機関に関連する法的問題に関する分析と専門知識を提供する経験。
・包括的なリーダーシップ (健全な労働環境の維持):スタッフのモチベーションを高め、開発し、包括的な環境を作り出すための高いレベルのリーダーシップ。
・建設プロジェクトに特有の管理構造において効果的なリーダーシップを発揮しながら、複雑な法的活動を調整および監督する能力。
・効果的なコミュニケーション: コミュニケーションの内容とスタイルを調整して、多文化環境で効果的に機能するメッセージを伝える能力。
・結果の推進: 課題に直面しても粘り強く、高水準の期限 (多くの場合短い) を守る能力。
・複雑さの管理: 提案に移る前に、複数の多様な情報ソースを分析して問題を正確に理解/定義する能力。
・信頼を浸透させる: チームの考え方、信頼、卓越性、忠誠心、誠実さの高い基準を適用する能力。
- 学歴・言語条件:
・国際法、公法、または他の関連法分野の「修士号」(学歴条件は、同様の業務責任を伴う広範な専門的経験や、関連分野での追加の資格によって免除される場合があります)。
・英語:流暢(CEFR国債指標で最低C1レベル、C2レベルは有利)。
・フランス語:上級(最低B2レベル、C1レベルは有利)。
- 歓迎
-
・ITER協定第14条に従ってITER機構が遵守すべきフランスの法律と規制に関する知識。
・人事、保険、知的財産、調達、財務に関連する特定の法律の資格または専門知識。
・国際仲裁および紛争解決の経験: 仲裁、調停、およびその他の形式の裁判外紛争解決を通じて紛争を管理および解決する経験。
・規制の遵守と許可: 環境規制や安全基準など、フランスの規制要件に関する経験。これには、現地の法律および国際基準への準拠の確保が含まれます。
・リスク管理と軽減: 大規模な建設プロジェクトに関連する法的および商業的リスクの特定、評価、軽減の経験。これには、保険契約、保証、補償についての理解が含まれます。
・異文化および多管轄の経験: 異なる文化と法制度を超えて働き、さまざまな国の法務チームと利害関係者を管理し、国際法と現地の法慣習の複雑さを乗り越えること。
・コーポレートガバナンスと倫理: コーポレートガバナンスの背景、内部ポリシーと倫理基準の遵守の確保。
・知的財産 (IP) 保護: IP 紛争やライセンス契約の処理を含む、建設技術、設計、方法論に関連する知的財産権の保護の経験。
・労働および雇用法: 雇用契約、労働者の保護、駐在員問題、労働争議の管理などの国際労働法の知識。
・財務および商業的洞察力: プロジェクトファイナンス、コスト管理、財務報告など、大規模プロジェクトの財務面の理解力。財務上の取り決めの交渉と財政責任の管理の経験。
・危機管理とコミュニケーション: 危機や、事故、環境事故、地政学的問題などの予期せぬ出来事を管理する実績による能力。これには、株主、政府、一般大衆などのステークホルダーとの効果的なコミュニケーションが含まれます。
- 雇用形態
-
契約職員 (任期付き正職員)
※基本5年間の任期で『更新制度』があります。
- 勤務地
-
13067 Saint-Paul-lez-Durance France
風光明媚な「南フランス」です(マルセイユ空港から70kmほど)
- 勤務時間
-
8:30-17:30(週40時間、フレックスタイム制あり)
※テレワークの可能性あり(一定の条件下且つ業務上の必要性による)
- 年収・給与
-
手取り年俸 2200万円以上(月給183万円・税引き後手取り額)
※「Take home salary」といって『年間手取り額』です(医療/死亡/傷害保険、年金、内部税差し引き済)!
※給与は現地通貨(ユーロ)で支払われます。表示の日本円は(1ユーロ=158円の場合です)
※諸手当は別途支給されます(配偶者手当、扶養低当て、教育手当)。
- 待遇・福利厚生
-
ITERの福利厚生は日本からの移住にも手厚いです!
<保険・年金>
医療保険、死亡・障害保険、年金基金
※ITER機構独自の保険・年金システムです。
<ITER職員の特権・免除>
・所得税の免除
・家具や身の回り品の免税輸入
・配偶者及び未成年の同伴子供について、労働許可証の免除
<福利厚生>
・着任時・帰任時の旅費の払い戻し
・引っ越し費用の払い戻し(上限金額有り)
・着任手当(契約期間が2年以上に限る)
・Welcome Office支援(ビザ取得支援、住居手配支援、仏語講座等)
・自己啓発のためのトレーニング、能力開発の機会あり
・カフェテリアあり
・コンシェルジュサービスあり(クリーニング、郵便など)
・スタッフつながりによるスポーツ、カルチャーアクティビティ
・銀行サービスあり
・ITERサイト駐車無料
・通勤バスあり(自家用車なしで通勤可能)
- 休日休暇
-
・週休2日制(土日休み)
・年間24日の有給休暇
・母国に帰省するための追加有給休暇付与(日本は6日)
- 選考プロセス
-
1. ITER職員公募会員登録(プレエントリー)
2. 応募書類(英文のCV, Cover Letter)の作成
他提出書類(パスポートコピー、最終学歴の英文卒業証明書)準備
リファレンス準備
3. ITER日本国内機関による添削
(メールでのやりとり)
4. オンライン応募
(ITER機構ホームページから)
5. ITER日本国内機関からの推薦
(推薦後応募者へメール連絡)
6. 書類選考結果通知
(推薦後約4~6週間後、ITER機構より合否に関わらずメール連絡)
7. 面接試験
(結果通知から約2週間後、Teamsを利用したオンラインインタビュー)
8. 面接選考結果通知
(面接試験後約4~6週間後、ITER機構より合否に関わらずメール連絡)
※ITER機構のホームページより直接オンライン応募も可能ですが、ITER職員公募会員登録制度を利用し、添削支援を受けていただいたうえでのご応募をお勧めします。
※ITER職員公募会員特典:新規公募案内、応募書類添削、面接トレーニング(書類選考通過者に限る)、ITER職員公募関連イベント案内