2015/07/28up!
システム刷新を控えた大手企業で求められるITコンサルタント
市場の変化
マイナンバー制度や大手企業のシステム刷新に伴い、需要が拡大
マイナンバー制度や大手企業の社内業務システム刷新に伴い、ITコンサルタントの需要は増加傾向にあります。各企業が市場拡大をするために、採用基準のハードルを下げて人員確保に注力しています。大型のシステム刷新を控えている大手企業はコスト削減効果を狙い、ITコンサルタントを雇って内製化を進めようと考えています。
求人ニーズ
上流工程を把握している業務系SE経験者
30代前半までの業務系SE経験者のニーズが高まっています。特に、上流工程経験のある方のニーズが顕著に伸びています。
30代後半~40代の方は、特定領域の専門知識やマネジメント経験といった知識や経験の豊富な方にとっては、年収や職位向上のチャンスが広がっています。
ITコンサルタントというと、コンサルファームに転職する印象が強いですが、最近ではリスク監査やシステム監査に付随して、監査法人でのITアドバイザーとしてのニーズも高まっています。その為、シンクタンクでも積極的な採用をおこなっています、自身のスキルをどの分野で生かすかによって戦略ファームからシンクタンクまで幅広く選択できる状況です。
求められる人物像
システム全体を把握し、課題解決に導ける経験
30代前半までの方は、システムの全体をどう把握していたか、どの部分を自分が担当していたかということを客観的に話せる人間が好まれる傾向があります。加えて、課題を発見し、どのようにアクションをとったか、という経験がものをいう職業ですので、能動的な人間が好まれる傾向があります。
経営者と話すという独特の立ち位置から、論理性はもちろんのこと、場の空気を読み時には笑いをとれるような柔軟さも必要といえます。思考としては上流を目指したい、企業の課題を解決したいといった方が好まれる傾向にあります。
30代後半~40代については、即戦力になるITコンサルタント出身者が好まれます。特に企業が重視している点は、マネジメント能力や専門性のスキルがどこまであるかです。キャリアを踏まえて、その企業へ自分が何をコミットできるかをアピールできるかがカギを握るでしょう。
求職者へのアドバイス
自身がどの分野に精通していくかを選ぶことが重要
現在、ITコンサルタントの市場は積極採用となっている為、年収アップ、キャリアップには今がチャンスといえます。ただし、企業によって文化や事業展開が変わってくるので、仕事を探す際には多くの企業との面接で見極めてほしいと思っています。長くその職業で生きていくためにどの分野に精通していくかを選ぶことが重要です。自身の伸ばしたい方向性はある程度決めた上で面接に臨みましょう。
企業の選考のポイントは、「テスト」と「面談」があります。テストでは、論理性を図るものが多いため、予め対策は進めておいた方がよいでしょう。面接では、頭の回転の速さ、論理的な回答、自身のキャリアパスを深く聞かれる傾向にあるため、その点をしっかりと深堀しておく必要があります。一見、華やかな職種にみえるが、泥臭いことの繰り返しなのがITコンサルタントの仕事です。これからITコンサルタントへの転職を考えている方は、日々課題を抽出し、自分なりの提案を心がけることを是非心がけて頂きたいですね。