2014/06/27up!
激しくビジネスモデルが変化する中、ニーズが高まるUX職
10年間同一ビジネスのみを行えば良いという時代は終わり、世の中の変化に合わせて、新たなビジネスモデルが次々と生まれています。時代の変化に伴い、各社の事業内容・推進するメインプレイヤーも変わってきており、決められた工程を行う人ではなく、新しいビジネスやサービス・マーケットに対して、自身で考えながら業務を進められる人が求められています。また、日本企業の海外進出や外資系企業の日本進出もさらに増え、市場を世界視点で捉えることができる人財の獲得が今後、増えていくと考えます。
これまで「ヒト・モノ・カネ・顧客」の獲得に苦しみ、市場を奪うことに困難を要したアーリーフェーズの企業も、「世界規模のITプラットフォーム」の登場に代表されるよう、規模や場所を問わず参入できる環境・市場が生まれ、世界規模で機会の均等性が生まれ、同時に戦略的資本投資の増加や事業会社の投資部門の活動が活発になったことなどによる資金・人材不足が解消され、大手企業もアーリーフェーズのベンチャー企業も等しく市場獲得のチャンスを孕む市場へと変化しつつあります。
求人ニーズ
手を動かして、アイデアを形にできるUX職
実際に手を動かし、アイデアを形にできる人のニーズが増えています。職種でいうと、UX職(ユーザーエクスペリエンス)。「ユーザーがどのような生活をしており、どのような時に、どのようなサービスを使いたいか」「トレンドを把握し、先を見据え、どういうものが受け入れられるのか」を考え、プロダクトデザイン・コンセプト設計・運用設計までができる人のニーズが特に増加しています。(UX職に限らず、他職種についてもユーザーの動向・導線をストーリーで考える必要性が増加しております。)
絶えず変化を続ける現代の市場においては、いち早く新たなマーケットを見つけ、いかに競合よりも早くサービス展開できるかがより重要になってきているので、「マネジメントだけすれば良い」という人財ニーズは減少傾向にあり、「プレイングマネージャー」といわれるようなサービスの「ビルドアンドスクラップ」を自ら行える方へのニーズが増加傾向にあります。
以上のような時代背景から、優秀な人が大手企業からベンチャー企業に移ることも増えています。
求められる人物像
自発的なキャッチアップと特定分野の専門性
世の中に興味・関心をもち、日々自発的にアンテナを張って世の中の潮流をキャッチアップしている。さらに、キャッチアップしていく中で、特に詳しい分野・マーケットを持つことが重要です。何か新しい事業を立ち上げる際に、ご自身が誰よりも詳しく、軸となれる分野があるだけで周囲と一つ、差がつきます。
また面接の場では、「指示受けではなく、自発的に考えて動くことが出来る人財か」「何をやってきたかより、なぜ、どのようにやってきたか」に対し評価されることが多く感じます。ご自身が今まで取り組んできた仕事内容を踏まえて、どのような理由や志で目の前の課題に取り組んできたかを説明できるよう、整理しておきましょう。
求職者へのアドバイス
何をやるかではなく、誰とやるか
よりご自身のやりたいこと、人生を通して実現、叶えたいことを問われる時代になったと感じております。ご自身の中での考えや想いを踏まえて、志望企業の手掛けるサービスのみではなく、経営者の考えや実態を捉え、同じ場所で働く同僚を見て、この人の下で働きたい・こういう熱のある人たちと一緒に働きたいといった軸で、仲間探しをしていただけたらと思います。
30~40代の方へのアドバイスとしては、今までの経験を明確な実績で伝えるとともに、入社することでどのような貢献ができるかをアピールするようにしましょう。
最近では、入社後、環境に馴染めるか否かを重視して選考を行う企業も増えています。助走期間を設けずにすぐ馴染めそうと面接官へ感じさせられるように意識するようにしましょう。具体的には、長所や自負ばかりを一方的に主張するのみではなく、面接官の質問の意図を組んで、想定の分野以外でも活躍できそうだなといった付加価値を感じさせることができるかを意識するようにしましょう。