2014/02/27up!
プロデューサーに求められ始めた、デザイン・技術の知見
市場の変化
注目は、スマホアプリを中心としたスタートアップベンチャー
企業規模に関わらず市場は活発になっていますが、なかでも注目なのはスタートアップベンチャーです。ここ数年、ベンチャーキャピタルから数億円単位の出資を受けるケースが珍しくなくなりました。外部資本を積極的に受け入れ、軌道に乗ったサービスのさらなる拡充を図るようになったためです。これにより、公募による採用を行なっていなかった企業群の募集が、求人市場で目立つようになりました。特に、生活関連ツールのスマホアプリを手がける企業においては、このような動向が際立っています。
また、ベンチャー以外の大手・中小企業においても、採用は拡大傾向にあります。大手企業では大量採用がトレンド。中小企業では、紹介会社を通じた採用を控えていた企業も、数年ぶりに採用を復活させるといったケースが見られます。
Webプロデューサーには、Webサイト全体の管理だけでなく、技術やデザインに関しての理解も求められる傾向にあります。ただ、本格的にデザインが出来る、コーディングが出来るレベルを求められることはほとんどありません。エンジニアと会話ができ、フロント部門との架け橋となれるような役割が求められています。
なかでも必要とされているのは、スマホ関連の技術・デザインに強みを持つ人材。技術面ではフロントエンド、デザイン面ではUI/UXへの理解があると、大きな強みになります。 特に、スマホのUI/UXを熟知しているWebプロデューサーは、今一番価値が高いのではないでしょうか。市場に経験者がほとんどいないので、スマホのUI/UX関連知識・能力を伸ばすことが出来れば、大きな強みになると思います。
求める人物像
ネットビジネスのスピード感に対応出来る人材
ビジネス環境の移り変わりが速い業界なので、新しい技術やトレンドを的確に押さえ、吸収できる方が求められています。そのため、採用企業は業務上の成果だけでなく、業務外の取り組み(勉強会への参加など)も重視する傾向に。最近のトレンドとして押さえておきたいキーワードは、UI/UX、JavaScript、KPIなどがあります。このあたりの分野をカバーしている人材へのニーズは高い状況にあると言えます。
若手の多いこの業界では、マネジメント経験はプラスになります。ただ、マネジメントだけに特化した募集はほとんどありません。求められるのは、実務を行いながら若手を育てるプレイングマネージャー。そのため、前述のような技術やデザインへの理解、新しいトレンドの吸収といった素養がマネジメント層においても必要になります。
アドバイス
業務外における取り組みを具体的にアピール
業務上の成果はもちろん、ぜひ業務外の取り組みについても採用企業に伝えるようにしてください。特に世の中のトレンドをどれだけキャッチアップしているかを伝えることが重要。どのようなセミナーに参加したか、どのような本を読んでいるかなど、より具体的なレベルで取り組みを伝えるよう、心がけてください。
業務上の成果について、採用企業が確認したいのはプロジェクトのポートフォリオ、担当した成果物です。守秘義務などに問題がなければ、面接時にタブレットやPCを持参し、成果物を提示出来れば、自身の持っているスキルを的確にアピールすることが出来るでしょう。