2013/12/08up!
大手企業ニーズ中心も、年齢相応のスキルを求める動き
市場の変化
伸び悩む国内企業の一方で、成長する外資系企業の技術力
現在、国内の半導体業界は上位2社2強になっていて、2番手、3番手の企業競争は低下しています。主軸にいる2強の企業の特徴としては、業界全体の売上が下がった時に耐えられる十分な体力(資金力)があり、海外展開をしていて、売上が伸びている分野だけに特化しているところ。また、それ以外にも、常に新たな技術を追求している、特化している技術がある、特許を所持している、アジア各国で製造していることの4点が共通しています。そんな中、海外に本社を置く外資系企業は3年くらい前から急速に技術力をつけ、日本の技術を上回るまでに成長しています。
求人ニーズについては、大手の2社に偏っていて、競合企業にいる人材がその2社に集まる傾向になってきています。以前は多かった技術営業や技術マーケティング、FAEなどのニーズは、まだ、外資系企業にはありますが、そもそもニーズにあてはまる人材自体が少ないので、応募が集まらないのが現状です。そんな中、特に引き合いが強いのは、フラッシュメモリ、パワー半導体、白色LEDの経験スキル保有者。これから伸びていく可能性がある分野の為、各企業はより採用を強化しようと考えでいるのです。
求められる人物像
年相応のスキルと経験を持つ技術者
年齢は問わず、求められるのは年相応のスキルと経験です。企業はマネージャーなどの管理職を求めているわけではなく、自分で手を動かせる、技術力のある人を求めています。若手になると、大学などの研究内容などによっては、ポテンシャル採用がありますが、実際には、競合のエンジニアなどを採用することがほとんどです。
面接では、持っている技術を的確に伝えられるアピール力が重要。将来的に必要になりそうな人材を育てるという視点も持ち合わせて、持っている技術で他部署採用などをする企業も最近では増えているので、受ける分野以外のスキルや経験も伝えることをおすすめします。
最近、特に多いのが、経験やスキルは申し分ないのに、やたらと経歴書を長文で書いてしまい、採用担当に伝えたいアピール部分を伝えられず、不採用になってしまう人です。いくら業界経験者でも、転職経験のない方や転職してから間隔が空いた方は失敗することが多いのが現実です。
主に、求人を多く出しているのは大手企業なので、ぱっとみたときにわかる履歴書でないと相手にされません。経歴書が完成したら、一度、面接官の立場になって、見てみて、面接で伝える事まで考えてみましょう。実際の面接では事前準備をいかにしているかが全てで、聞かれたことに対して、端的に話すことが望ましいです。