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972024年の転職市場予測「ミドル人材の求人動向」について

アンケート実施期間 : 20231030日 ~ 2023116
有効回答数 : 214
2024年、ミドル世代求人が「増加する」と予測したコンサルタントは、77→78%と微増。
「若手不足による年齢幅拡大」を根底に、DX・2024年問題・氷河期世代不足・円安等が求人増加を後押し。
今回は、2024年の「ミドル人材の求人動向」について、コンサルタントに伺いました。

2024年のミドル人材の求人について、「増加する」と予測したコンサルタントは78%。昨年の調査(77%)から1ポイント増加する結果となりました。

ミドル人材の求人が「増加する」と予測した理由では、「若手人材不足による採用人材の年齢幅拡大」が54%と、昨年に引き続き最多。

DX人材の需要増加はもとより、物流業界における2024年問題(※)を背景とした人材不足や、中堅・中小企業における就職氷河期世代の人材不足などが、求人増加の要因となっている、との声が寄せられました。

また、昨今の円安の影響を受け、「海外への輸出を増やしたい国内企業」「日本での展開が活発化する外資企業」で採用が活発になっているといったコメントも散見されました。

その他、企業がミドル人材に対して、これから求めていくであろうスキルなども伺っています。ぜひご一読ください。

※2024年問題…

2024年4月1日から施行されるドライバーの時間外労働時間の上限規制によって発生する、さまざまな問題のこと。

Q1直近、ミドル人材対象の求人増減は変化していると感じますか。

※設問によっては、端数処理の関係で合計が100%にならない場合があります。

Q2Q1で「増加していると感じる」「どちらかといえば増加していると感じる」と回答された方にお伺いします。

Q.

ミドル人材を対象とした求人募集が増えていると感じる「業種」を教えてください。

その他の回答
  • 税理士法人

Q.

ミドル人材を対象とした求人募集が増えていると感じる「職種」を教えてください。

Q.

ミドル人材を対象とした求人募集が増えていると感じる「ポジション」を教えてください。

その他の回答
  • メンバークラス

Q.

ミドル人材を対象とした求人募集が増えていると感じる「エリア」を教えてください。

その他の回答
  • 北陸

Q3Q1で「減少していると感じる」「どちらかといえば減少していると感じる」と回答された方にお伺いします。

Q.

ミドル人材を対象とした求人募集が減っていると感じる「業種」を教えてください。

Q.

ミドル人材を対象とした求人募集が減っていると感じる「職種」を教えてください。

Q.

ミドル人材を対象とした求人募集が減っていると感じる「ポジション」を教えてください。

Q.

ミドル人材を対象とした求人募集が減っていると感じる「エリア」を教えてください。

Q42024年において、「35才以上」のミドル人材を対象とした求人募集はどのように変化するとお考えでしょうか?

Q5Q4で「増加すると思う」と回答された方にお伺いします。

Q.

その理由を教えてください。

その他の回答
  • コーポレートガバナンスコードに定められる「後継者計画の策定(サクセッションプラン)」に伴い、上場ベンチャー企業を中心に40代後半を数年後の役員候補として採用する動きを感じております。
  • 35歳はまだ管理職ではない前提で、35~40くらいまでの管理職の手前、主任・係長クラスの求人が増加している。
  • 日本企業の現地化促進

Q.

35才以上のミドル人材を対象とした求人募集が増加すると見込まれる「業種」を教えてください。

その他の回答
  • 業界に限らず、人手不足を背景に若年層の採用が難しい中小零細企業などは、即戦力のミドル・シニア層の採用を行っている。
  • コンサルティング:税理士(特に相続)、税理士補助

Q.

求人増加が見込まれる「業種」について、その理由を教えてください。

  • 現在取引している会社の依頼の背景で、バブル経済崩壊後に就職氷河期の影響で、40代半ば~50代前半層の人材が非常に少なく、定年間際の方の後任が30代の方になり、企業として年齢層の幅が均等にいないことが特に「メーカー」「物流・小売」「メディカル」系で課題となっているようです。 金融や不動産、IT系などのホワイトカラー職種は入れ替わりが激しいものの、若い年代から管理職に登用されるケースが多いため、ミドル層の経験者が特別必要だとはならない傾向にあると感じたため、上記の業種が増加が見込まれると考えました。
  • 2024年問題で様々な業種の人手不足が見込まれるが、特に物流においての人手不足が顕著だと思う。

Q.

35才以上のミドル人材を対象とした求人募集が増加すると見込まれる「職種」を教えてください。

Q.

求人増加が見込まれる「職種」について、その理由を教えてください。

  • 特に管理部門の中でも、経理・法務などについては、スキルマッチする人材の獲得が難航している。そのことから、今までであれば総合職(管理職)のみでの採用だった準大手クラスまでの企業も、管理職またはスペシャリストという形で、専門性+キャリアイメージの多様化に準ずる形で募集がかかっており、今後も流れは加速すると想定。
  • 世の中のDX化でIT系人材の需要が増えると共に、今までにも増して売り上げ増加とコスト削減を目指すための効率化が求められる。

Q.

上記の職種なども含めて、直近の企業ニーズや採用トレンドに特徴があれば教えてください。

  • 昨今の急激な円安が当面は収まらないとの見方から、一時言われていた日本の産業の空洞化が見直され、国内から海外への従来の輸出形態が復活する傾向を感じております。そのため、ITを含めたDX化と効率アップに関連する人材の需要が増えると思われます。
  • Eコマース、デジタルマーケティング、DX人材、事業企画・開発、経営企画と新規事業に合わせた経験者採用と、新規事業をゼロイチ、イチジュウで推進できる人材にスポットが当たっているように思えます。
  • マーケティング、経営企画、法務職の求人が非常に増えている。そこも成長企業で数年以内のIPOを視野に入れている企業が殆ど。
  • DXコンサル部門のマネジメント層。DXコンサル営業スペシャリスト。

Q.

35才以上のミドル人材を対象とした求人募集が増加すると見込まれる「年齢層」を教えてください。

Q.

求人増加が見込まれる「年齢層」について、その理由を教えてください。

  • 30代後半~40代前半:
    中小企業を中心に、20代の若者と経営層の間の潤滑油ニーズが高く、担当者としても管理職としても求人ニーズが高い。若者は良い方と思ってもすぐにやめるが、中堅は腰を据えて頑張ってくれる方の見極めがしやすいと再評価される企業も多い。10年後の会社を支えるという観点では、かなりニーズがあると感じる。

    40代後半~50代前半:
    ITリテラシーが同年代相当以上であれば、という限定条件はつくものの、「専門性」を活かしてご活躍いただくにあたり、若手への教育研修の負荷に対して、即戦力としての活躍が見込めるかつ処遇面を同業他社より条件を上げればよい求職者に出会いやすいということで、採用競争力がなかった中小企業などが条件面を考慮の上、募集をかけている。若手~中堅の給料については、中の社員との兼ね合いでいじりにくいが、ベテラン層であればある程度差別化しての雇用ができる(自由度が高い)為、大手の役職定年手前くらいでセカンドキャリアを促す求人もかなり増えている。

Q.

35才以上のミドル人材を対象とした求人募集が増加すると見込まれる「年収帯」を教えてください。

Q.

求人増加が見込まれる「年収帯」について、その理由を教えてください。

  • ミドルクラス(500~800万):
    中小企業の管理職クラス、準大手クラスの担当者クラスなどの求人帯がこのクラスの為。正社員・契約社員含め、求人増が顕著。

    ハイレイヤー(1200万以上):
    必ずしも「終身雇用」ということではなく、ピンポイントで活躍を期待する求人も増えてきており、それであれば経験のあるミドル層を採用したいという意欲が高い為。
  • 400万台は、転職者が辞退する可能性が高いため、500万以上の提示が多いです(残業込み)。
    管理職の年収を超えて、残業規制も入ってくるので上限は700万台の印象が強いです。

Q.

35才以上のミドル人材を対象とした求人募集が増加すると見込まれる「企業タイプ」を教えてください。

その他の回答
  • 税理士事務所
  • 会計事務所
  • 税理士法人
  • 公認会計士事務所
  • ブティックファーム

Q.

求人増加が見込まれる「企業タイプ」について、その理由を教えてください。

  • 中堅・中小企業については、就職氷河期世代が不足しているためです。外資系企業や日系グローバル企業については、円安の影響で、茨城県に工場を新設するケースが増加しています。 現に、2025年にはひたちなか市やつくばみらい市、笠間市に大手企業の倉庫ができる予定があります。 地方への転勤を臨む方が少ない昨今でありますし、経験のあるミドル層の求人依頼が弊社で増えています。
  • 大手企業においては直近で未経験採用を多くした反動を受けており、ミドル層の募集を急務としているため。 ベンチャー企業においては、組織拡大の初期段階にあたり、まずは年齢を問わず案件を取ってこれる人材を募集する傾向が強いため。

Q.

35才以上のミドル人材を対象とした求人募集が増加すると見込まれる「ポジション」を教えてください。

その他の回答
  • メンバークラス

Q.

求人増加が見込まれる「ポジション」について、その理由を教えてください。

  • 部長、課長クラス。 潜在的には本部長クラスの案件だが、期待度の高い人材を少し下のポジションで採用し、時間をかけて部長クラスに育って欲しいと考えている。 紹介料を押さえたいと考える一面と、一緒に働いてみないとほんとのところはわからないと考える中小が多いため。
  • 課長クラスは、幹部職候補という名で掲載されることが多いです。

Q6Q4で「減少すると思う」と回答された方にお伺いします。

Q.

その理由を教えてください。

Q.

35才以上のミドル人材の転職者に対して「採用企業が求めるスキル」の上位3つを教えてください。

その他の回答
  • コミュニケーション力
  • 資格

Q.

「採用企業が求めるスキル」について、その理由を教えてください。

高いレベルでの業務遂行能力
  • 35歳以降であればある程度業界での知識経験あり、実績もある事が大前提になりますので、その実績を入社頂いた後にも再現性もって結果を作り続けられる方を望まれる企業様が多いと感じております。また入社時の年収に関しましても高い水準である事が大半な為、即戦力として自走出来る方で、目標にコミット頂ける方でないと内定獲得は難しいと認識しております。
  • 採用企業が求めるスキルのハードルがミドル対象求人ではかなり高まっているように感じます。その応募要件は1つの会社では経験できないようなものであったりする場合が多いように感じます。
多様な働き方をする従業員をマネジメントする能力
  • 日本での働き方が大きく変わりつつあり、部下それぞれの働くことの目的をしっかりと把握をし、リードできるスキルが必要。今までのような一元管理的なMBO、KPIでは通用しない。
  • 中小企業が主要顧客なので、会社の社風に適合できる柔軟性をもった人柄がまず求められる。専門性が高いことは大前提になるが専門性だけでは採用されない。
  • 数年後には役員として活躍している事を求めている為、組織のマネジメントと売上責任を持てる事を重視している印象があります。

Q7ここ2~3年と比較して、ミドル人材に求められるスキルは変化してきていますか?

Q.

その理由を教えてください。

変化してきている
  • 人材紹介エージェントを通して若年層の獲得をしたものの、早期に離職するケースが多いと顧客から相談を受けます。 高いお金を出しているにも関わらず、求職者の入社後フォローもなく離職しているため、より専門性が高く、転職理由を非常に気にされる企業が多いです。高いお金を出すなら条件をより専門的にしようという意図が見られる求人が自社で増えてきました。 具体的にはIT系人材で、メーカーの社内SEの求人をいただき、年齢条件は20代半ば~40代後半で2名募集でした。 他社エージェント経由で20代後半の方を採用したようですが、半年で離職になったようです。 当時のスキル条件としては、「SEとして何かしらの経験」が必須でしたが、「SE(社内システム開発、ベンターとの折衝経験がある方、プロジェクトの推進経験のある方)」へ要件を変更された経緯があります。
  • リモートワークも一部では定着し、多様な環境でのマネジメントや実務力の発揮ができる方が求められている為。また、若い世代が定着しないことでミドル層への期待がますます大きくなっており、今まで会社にいなかったようなポジションを作って採用しているケースも目立つため。
  • DX推進の中でテクノロジーの知見があること、スピード感や柔軟性のある行動や考え方ができる人材が求められている。過去の経験・知見だけを活用(大手→中小)するポジションのニーズは減ってきている。
  • 以前はマネジメント経験だけだったが、最近はマネジメントスキルとあわせて高レベルなIT能力、語学力も求められることが多い。
変化してきていない
  • 中小企業が抱えている課題は本質的にはあまり変化していないため。DX推進、セキュリティ向上、法改正など様々な課題が日々飛び交うが、中小企業は自社にあった人材を中途で採用したいという思いに変わりはない。
  • 即戦力、柔軟な思考と解決力、グローバル対応は、企業が環境や時代の変化に関わらず経験者採用に求める恒久的な要素であるため。
  • スキルは以前と変わらず。プレイングマネージャー気質な方が求められている。今後も変わらないと思われる。

Q82024年はミドル人材にとって、転職に適した年だと思いますか?

Q.

その理由を教えてください。

思う
  • コロナウイルスの影響も収まり、市場として採用も活発になっているため、必要とされる経験スキルがある候補者であればある程度の年収含めた条件を出してでも採用したいという企業の傾向があると感じております。また伸びている業界であれば特に今後もその傾向は加速していくと考えており、転職してキャリアアップ等がしやすいと考えております。
  • コロナ禍も一段落したこと、どの企業も30代後半~40代中盤位までの人員が不足しており、現在50代の層がいなくなった後の組織構成や後継者育成に課題を抱えているので、今までのような若手偏重主義よりはもう少し幅広い年代までの求人が増えてきていると感じるから。
  • 既存事業だけではなく「何か新しいことを」と考えている企業が増えているため、経験且つ発想力もあるミドルの中でも若手人材(30半ば以降)を求めている印象があるため、求人も多く出てくるのではないかと思っています。
  • コロナも落ち着き、漸く各企業が本格的に始動し始め、2024年問題もあることから大変国内外から注目される一年になると思われる。そこに向けミドル人材の早急な確保に向けて採用活動は活発になると思われるため。
思わない
  • 一般的には2023年外資系やコンサルの一部で採用STOPがあったので、厳選採用の傾向が続くと思われ、よっぽど優秀な方か現職にすごく不満がある方でないと転職して、給与やポジションupなどのメリットがあまり感じられない方が多いのではないかと思います。
  • 中小企業はまだまだ年収提示が低かったり、福利厚生面で整っていない企業が多く、求めるスキルの割に年収が追い付いていない印象。そのため、年収・スキルがしっかり希望に合う求人を見極める必要がある。
  • 世界的な政情不安と、経済不安のため安定を求めるミドル人材はなかなか動きづらいように思える。
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