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90「女性管理職採用の実態」について

アンケート実施期間 : 2022914日 ~ 2022921
有効回答数 : 160
近年、女性管理職の採用が「増えている」と回答したコンサルタントは39%→54%。
「外資系・大手」を筆頭に、「能力があれば性別は問わない企業の増加」が理由。
今回は、「女性管理職採用の実態」についてコンサルタントに伺いました。

近年、女性管理職の採用が「増えている」と回答したコンサルタントは54%。2年前の同調査では39%であり、15ポイントも増加しています。

理由について聞くと「能力があれば性別を問わない企業が増えているため」がトップの62%となりました。2年前の調査では「ダイバーシティ・マネジメント(※)のため」が最多であり、能力重視の傾向が強まっていることが見て取れます。

女性管理職の入社後の状況に関しても、「知識・経験を活かして活躍している女性が多い」が71%と、能力を発揮できている女性管理職が多いと言えそうです。一方、「男性社員のマネジメントなどで壁があり、悩みを抱えている方もいる」など、マネジメント面での苦労がうかがえるコメントも見られました。

そのほか、企業が女性管理職に期待することや、今後の動向などについても伺っています。ぜひご覧ください。

※ダイバーシティ・マネジメント…

多様な人材を迎え入れ競争や活性化を促し、組織強化を行う施策のこと。

Q1女性管理職の採用は増えていますか?

Q2Q1で「増えている」と回答された方にお伺いします。
女性管理職の採用が増えているのはなぜですか?

その他の回答
  • 単に働く女性が増えているから

Q3女性管理職の採用を行うことが多い企業のタイプを教えてください。

その他の回答
  • 関わっている建設業界・不動産業界では採用があまり活発でない気がします。
  • 女性の管理職採用で決定したことがない

Q4女性管理職の採用を行うことが多い「業種」を教えてください。

Q5女性管理職の採用において、想定されることの多い候補者の「年齢層」を教えてください。

その他の回答
  • 30代半ばまで

Q6女性管理職の採用において、入社後の状況や傾向を教えてください。

Q.

上記について、具体的なエピソードを教えてください。

「知識・経験を活かして活躍している女性が多い」の理由
  • 前職では金融系の管理職をしており、出産育児を経て復職したものの管理職ポストから外されて、金融(生保)にキャリアチェンジ。同社ではまず営業職として自身の実績、経験を積むと3年目から管理職として志望できることから入社を決定。
    目標があると頑張れる、との思いがブレることなく3年目に管理職に昇進し、現在3年目を迎えています。
    社内で女性管理職、男性管理職と分けて表現されることはないので、業務の上で気になることはない様子です。
  • 比較的歴史が長く平均年齢が高い企業での採用が多く、入社された女性管理職の方が今までの経験(女性活躍推進等)を踏まえ、男性の経営陣や管理職を上手くコントロールしている。
「仕事や人間関係で、悩みを抱えている女性が多い」の理由
  • 女性管理職、幹部候補で入社したものの、古参の男性管理職、幹部層に冷遇され、やりづらく転職を検討する方が多い。
「半年以内に退職・転職してしまう女性が多い」の理由
  • 経験を活かして活躍している方が多い一方で、男性社員のマネジメントなどで壁があり、悩みを抱えている方もいる。
    特に中堅企業では自身より年齢の高い男性部下をもつケースもあり、早期退職をするケースもある。

Q7企業が女性管理職に期待することは何ですか?

Q8女性管理職の採用は、今後増えていくと思いますか?

Q.

その理由を教えてください。

増えると思う
  • 管理職に求める素養について、ひと昔前の「残業してがむしゃらに貢献」という感じよりは、次世代の良い人材を辞めさせないチームを作れる方を重宝する組織が増えている。その中で、時間効率や組織力を大切にするマネージャーという点では男性・女性の区別が不要で、時間に制限がありがちな女性も活躍できる=特段制限のない男性も活躍しやすい、という風潮がある。
  • ダイバーシティの観点などから女性を登用したい企業は増えている。一方で社内に適当な候補者がいないという悩みは共通しているので、社外から優秀な人材を求める傾向はますます増えると思います。
  • 日本の労働人口減少、男女での業務遂行能力の差異がないことに上層部が理解できたことが大きい。
    職場は男性の居場所であるというコンサバレガシーが崩壊してきているため。
増えると思わない
  • 一部の会社はリモートワークが進んでいるが、まだまだ子育てとの両立が難しい企業が多いから。
  • 日本の社会・風土が受け入れやすい環境・仕組みになっていない。

Q9女性管理職採用を進める企業では、採用活動や社内体制にどのような変化が生じていますか?

その他の回答
  • 女性社員のマネジメントに関しての研修
  • 女性管理職を受け入れる(歓迎する)会社の体制
  • ハラスメント研修の実施

Q.

具体的なエピソードがあれば教えてください。

「中途採用の女性比率の意識」について
  • 「採用の女性比率の意識」は、意識して女性を採用するのではなく、男女意識せず分け隔てなく採用しているという意味であれば、その傾向が強いと言える。
「時短・フレックス・テレワークなど子育て中でも働きやすい制度の整備」について
  • 女性管理職の社員が仕事と家庭のバランスを保つために時短勤務を選択していたが、コアタイムや緊急時に対応出来るようテレワーク導入を企業に提案し、結果としてフレックスに働く制度が出来、業務の効率化を図ることが出来た。
  • 男女関係なく子育て中の方の育休取得やフレックスタイムの利用が活発になり、職場の雰囲気が良くなった。
「その他」について
  • 女性管理職が多い=社員数に占める女性の割合が高い、というところがあり、管理職は女性メンバーのマネジメントをいかに上手に実施できるか、という観点で見られている。男女問わず、管理職手前のリーダー候補クラス向けには、女性社員のマネジメントに関しての研修が充実している企業が増えた。

Q10転職相談において、管理職希望の女性候補者は増えていますか?

Q11管理職希望の女性候補者について、転職理由で多いものを3つ以上選んでください。

その他の回答
  • 結婚、出産、育児等の社内体制不備の不満が多い。
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