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9「失敗しない転職のコツ」について

アンケート実施期間 : 2014630日 ~ 2014711日 / 有効回答数 : 147
今回のアンケートでは、ミドルの転職でどういった「失敗」が多いのか、失敗を防ぐためにはどう行動したらよいかを、コンサルタントに伺いました。

ミドルの転職で「失敗」が多いのは「応募先企業の選定」
失敗を避けるには「応募先の情報を人材紹介会社から収集する」こと
転職活動のどの段階で失敗が多いかを伺ったところ、第一位が「応募先企業の選定段階」で43%との結果に。書類選考や面接など、そもそも求人企業の選考に至る前段階での失敗例が多いようです。

また、その失敗の多くは「求職者の希望と仕事内容や条件とのギャップに起因する」と、実に7割近くのコンサルタントが回答しています。なかには「企業のイメージや思い込みだけで判断し応募すると、最終的に(内定に至っても)NGとなってしまう可能性がある」という声がよせられています。

では、求職者はどのようなことに注意すればよいのでしょうか。

こうしたギャップを防ぐためには、「人材紹介会社の担当者に、応募先企業の詳しい話を聞くことが最も有効」とコンサルタントの方々は回答しています。求人企業の人事担当者と直接やりとりをしているコンサルタントも多く、ホームページや求人票には記載していない情報を知ることもできます。

求人企業に精通している人材紹介会社を探し、応募先企業の選定段階で具体的な業務内容や募集背景などを十分に理解し、自身の希望にあった企業に応募すること。これが100名以上の"転職のプロ"が導き出した「ミドルの転職で失敗を防ぐコツ」だと言えます。

Q1ミドルの転職において、「成功するケース」と「失敗するケース」とでは、どちらのほうが多いですか。

Q2ミドルの転職において、どのような段階での「失敗」が多いですか。

Q3応募先企業の選定で失敗してしまうケースとして、どのようなものが多いですか。

Q4応募先企業の選定に失敗してしまうことを防ぐため、求職者はどのような点に重点を置いて準備をする必要がありますか。

その他の回答
  • 自分の結果が出せる、本領発揮出来るフィールドは何か、を理解する。自分の本当の価値を知る。
  • 転職理由を明確にし、優先順位をつける事。ご自身の現在のキャリアにおける市場価値ではなく、転職市場という「マーケット」における価値をよく知る事が大事。
人材紹介会社の担当者に、応募先企業の詳しい話を聞くと答えられた方の回答より
  • ミドル層となると、ある程度年収も上がり、即戦力を求めてくる。しかし、意外とご自身の本当の強みを理解されていない方が多い。ちゃんと自分を掘り下げて、強みを整理して言語化し面接で伝える準備をしておかないと、企業側が期待することと、自分がアウトプットすることにズレが出てしまい、入社後結果がでないと判断されて、お互い「失敗した」となってしまう事例をほとんど見ているため。
  • 若いキャンディデイトのように、情報・データの現在ポータルサイトを利用し乱打、内定を2~3確保してから選べる、と勘違いしている者がいまだに多い。これは我々の面談時や企業面接ですぐにわかることです。これは希望職種によってもバラつきがありますが、応募する企業にたいする真面目さが無いものは、失敗しますね。
  • 1.ミドル層は総じて"実力以上"の自己評価をしがちである。2.ミドル層の場合は求人案件自体が少なく、多少合致しない点があっても、応募することが多い。
  • 具体的な業務内容やミッションを人材紹介会社担当者を通じて十分に理解することが重要。それには、その求人企業に精通している人材紹介会社担当者を探し出すことが重要となる。
企業のHP・インターネット等で情報収集をすると答えられた方の回答より
  • 当事者や主観的な視点以外にも、できるだけ多くの情報を集め、総合的に判断すべき。また、最も情報量が多いのは面接でもあることから、悩んだ結果応募しない・・・というケースは非常にもったいないと思う。
  • 主観的な考えだけではその時の自分自身の気持ちや状況だけの短期目線で選んでしまいがちであり、それが失敗に繋がるため、客観的な情報を集めることは重要。
  • 自分の市場価値がどれくらいなのかを客観的に知ることが大切です。特に初めての転職活動では、そこが見えていないことが多いように思えます。
  • 入社後の条件面の違いや企業風土に馴染めないケースがある為。
募集情報をしっかり読み込むと答えられた方の回答より
  • 最初の段階が重要と思われます。求人企業の望む経験やスキルが充分にないまま応募されるケースと逆に、エージェントが応募条件を満たしていない人材をスカウトしてしまうケースがあります。このミスマッチを極力少なくするために、お互いが情報をしっかり読み込むことと、人材は、スカウトに応えてくれる前に気持ちの整理(業界、職務内容、条件でよいか)が必要です。
  • 面接の際には、企業側は本人が募集情報を理解しているとの前提で面接をすることが多い為です。
  • 事前対策を行なっていない場合、面接官は面接時に求職者の意欲や資質が分かってしまう。
事前に知識のある業界・企業を選ぶと答えられた方の回答より
  • 自身のキャリアプランをしっかりとイメージ出来た上での転職が必要なため。
  • 中に入ってみないとわからないことが多々あるので事前の情報収集が大切。
同業種の友人・知人に話を聞くと答えられた方の回答より
  • JDや会社ホームページだけでは分からない情報もあるため。
  • 求人票やHPのみでなく生の声を聴くことが重要。

Q5内定前に失敗する原因として、どのようなものが多いですか。

Q6内定前の失敗を防ぐため、求職者はどのような点に重点を置いて準備をする必要がありますか。

転職理由・志望動機を明確にすると答えられた方の回答より
  • 自分自身のことが理解できていない方、自分自身を売り込めない方はそもそも不十分な状態で転職活動をしている状態です。転職は「自らを理解し、自らを適切にアピールすること」が大事なので、自分自身をよく振り返り、相手にわかりやすく伝え売り込むことを心掛けましょう。
  • 自身が何故転職をしたいのか、転職する事で何を貢献できるのかを明確にする必要がある。
転職先の業務内容、社風などの企業研究を行うと答えられた方の回答より
  • 企業側がどのような経験・人物を求めているかを十分に理解した上で、今までの経験で活かせるもの(即戦力性)と、どのようにスキルアップしていきたいかを明確に伝える必要がある。
キャリアの棚卸しを綿密に行うと答えられた方の回答より
  • キャリア棚卸し、希望条件の優先順位付けを行ったうえで、求人内容と自己の希望の合致度を十分に確認する必要がある。そのうえで、職務経歴書のブラッシュアップ、面接シミュレーションなど、テクニカルな部分の準備を行う必要がある。
  • どの企業からも自己紹介/職歴紹介を求められるうえ、自分自身のことであるから、やればできる準備でもある。できる準備をしないことが、応答に窮すことになるケースが多いと思います。
自身の希望条件と応募先企業の条件の合致度を確認すると答えられた方の回答より
  • 企業側と求職者側のニーズとシーズのベクトルを確実に合わせることが重要であるため。
  • 企業の求めている人材像やキャリアに差異があり、結果的にダメになる為。
応募企業ごとに職務経歴書の内容を変更すると答えられた方の回答より
  • 求人企業側は、この人材を採用した場合、社内にどのように化学反応が生まれ、どんなよい循環が生まれるか考えます。それだけに、期待感をいだかせる人材とみてもらえる、様々な作戦が必要です。
  • 採用担当は面接のプロ、実によくキャンディデイトを見抜きます。こういった意味で一応の面接では熱意は伝わりません。
伝わりやすい書き方の職務経歴書を作成すると答えられた方の回答より
  • 応募先の興味を引くには、自身のキャリアのどの部分が応募先のニーズにマッチしているかを端的に表現することが効果的と思われるが、自身のキャリアの細かいところまで延々と記入される応募者が多いため。

Q7内定後、入社前の段階での失敗を防ぐため、求職者はどのような点に重点を置いて準備をする必要がありますか。

その他の回答
  • 事前に家族とのコンセンサスを確立させる。最後に家族(妻)、両親が反対するケースが多い。
内定前に、応募先企業の条件を詳細に確認すると答えられた方の回答より
  • 景況が良くなった分、候補者の条件へのこだわりが強くなっており、詳細な情報を伝えることで納得して入社してもらうため。詳細情報をしっかりと提供して下さる企業様の方が成約率が高いため。
  • 入社してから”こんなはずでは・・”は極端に少なくなると思う。
自身の希望条件で譲れない部分を、遠慮せずに伝えると答えられた方の回答より
  • ミドル人材の多くは、住宅ローンを抱え、高校生や大学生のお子さんがいらっしゃることも多いので、金額についてはある程度、譲れない部分もある。また、ある程度シニアであれば、引継ぎにも時間がかかることも多い。そのため、希望条件についてはしっかり伝える。直接は伝えにくいことを外部の立場から伝えることができるエージェントという立場が活きる場面だと思います。
  • 間に入るコンサルタントが事前に調整するべき内容なので。
内定前に、自身の詳細な希望条件を応募先企業に伝えると答えられた方の回答より
  • 入社前にその会社の状況を確認せずに、自分の希望のみ伝えるのは自分勝手な人と捉えられてしまう為。
  • 条件面・業務内容のミスマッチをなくすため。
引き継ぎ業務・書類の整理などを抜け漏れなく行うと答えられた方の回答より
  • 円滑な退職のため。特にミドル人材は、現職でも要職についているケースが多く、現所属企業としては早々に抜けられては困るケース等がある。また、今後も何かしら業務等で絡むケースもありえる為。
  • 退職後に周囲へかける迷惑を最小限にするように、引き継ぎは100%を目指してやるのがプロ。

Q8貴方のフォロー・アドバイスで失敗が回避できたエピソードがありましたら教えてください。

  • 本人の希望を聞くけれど、言っていることと本当に求めていることが違うケースがある。そこを整理して、何があれば辞めずに、ずっとしっぽ振って喜んでベストパフォーマンスが出るのか、理解する努力をした。大手、ベンチャー、職種、ポジション、年収、会社の将来性などの情報よりも大事な判断軸を持っている方がほとんどなので、その判断軸が見つけられたときは、失敗しない(後悔しない)転職となっている。
  • 面接に通過できず悩んでいた候補者の方に面接対策をしたところ、自分自身のセールスポイントを大変「主観的」で「謙虚」に伝えておられ、そこを一新した。客観的に見て誰もが認めるセールスポイントをアピールするよう伝えたところ、すぐ内定を得て入社が決まった。自分自身の面接でアピールする内容は、一度第3者の目を入れ、それが本当に強みかどうかをきちんと把握することは重要です。
  • 当初、求人企業のニーズを求職者がよく理解していなくて、表面だけの職務経歴書になっていたものを、求職者本人の実績をヒアリングにより聞き出し、本当の強みや経験の詳細を聞きだしたことにより、職務経歴書のブラッシュアップができた。求人企業側のニーズに合った、本人も気づいていない新たな経験知を掘り起こせたことによるマッチングができた。
  • まずは、いつも試みている事として、私との面談では決して嘘・偽りを言わないでくださいとお願いし信頼を築くところから入ります。具体例は言えませんが、企業がどういう人物を好むのか?面接でいい答えとはどういう返答なのかを、過去の例などを出して伝えます。特に転職理由は細かく聞きだし、必ず伝える事として前職の悪口は避ける。
  • 現職(前職)の所属部署の「名前」にとらわれて、その仕事の中身が別の会社では別の職種として評価される可能性のあることに、自身が気づいていないため書類選考不合格が続いていた。書類の書き方をアドバイスし、より具体的な実務を記載するよう変更したところ、書類選考の通過率が上がった。
  • 会社の求める経験、スキルに焦点をあてた書類作成。あまり関係のない職務経歴の簡素化と、求人企業が関心のある経歴については、読み易く、分かり易い記述でアピール。
  • 1社経験で、10年以上勤務した会社を移ろうとしても転職先の企業風土になじめなさそうな人だったので、転職活動自体の見直しを提案した。
  • 入社してから、いくら過去の経験を自慢しても得はないので、面接できちんと自身の入社後の活躍できるイメージを建設的に伝えられた。話がただ長いだけで、面接でいつも落ちていたが、要約し、PRポイントを改善したことにより、内定が増えたとの事。
  • ご本人が希望する条件と企業側が提示する条件に差がある場合、ご本人様が奥さまや家族にうまく説明できるよう、ご本人様の立場に立ってアドバイスを差し上げることが重要だと思う。得てして、奥さまを説得できずに辞退されるケースもあると聞いている。
  • 全ての希望条件を完全クリアにしようとはせず、条件に近い企業を探すスタンスで転職活動をする事。その際は事前に絶対条件を明確にしておく事。細かな条件の違いは入社後、実力発揮してから上司と交渉するようにアドバイスさせていただいています。
  • 配属が考えられる部署の人員構成やメンバーの専門性を十分に調べて(企業側から聞き出し)、求職者に伝えたことで、本人の置かれる立場を理解した上で入社したので、業務内容やミッションのミスマッチが起こらなかった。
  • ビデオを使用した面接シミュレーション。本人も気づかない動作、口癖に気づき、修正できた。
  • 企業側の求めている経験、任せたいミッションなどを十分に伝え、ニーズにマッチしている事がしっかりと伝わるよう職務経歴書の内容を精査。
  • 「何が出来て、何がしたいか」逆に「何がしたくないか」等、選択を広げるアドバイスだけでは無く、選択肢を敢えて狭める考え方も重要。
  • 複数回にわたる仕事内容の面談を設定したり、疑問点がなくなるまで企業側とのやり取りをサポートして、失敗を未然に防いでいる。
  • 条件交渉では自分勝手な思い込みや表現で行わず、エージェントを経由することを勧めています。その方が誤解が無く進められます。
  • 過去の成功及び失敗事例を話して、ありとあらゆる可能性を模索した結果上手く行っているケースがほとんどである。
  • 自分の考えに固執しないこと、柔軟性を見せることなどをアドバイスし、頭の固い人と思われないようにした。
  • 転職の成功事例、失敗事例を話す。どうして成功したか、失敗したかを求職者本人に考えてもらう。
  • 応募段階で企業を絞り過ぎず、門戸を少し広めにして活動するようアドバイスした。
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