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89「ミドル求人における勤務条件の変化」について

アンケート実施期間 : 2022711日 ~ 2022719
有効回答数 : 196
コロナ禍を経て、多様な勤務条件のミドル求人が「増加」と回答したコンサルタントは87%。
大手・IT業界でテレワーク等可能な求人が増えるも、「現場が追い付かない」との声も多数。
今回は、「ミドル求人における勤務条件の変化」についてコンサルタントに伺いました。
「コロナ前と比較して、多様な勤務条件の求人が増加している」と答えたコンサルタントは87%になりました。

具体的には、「テレワーク」「フレックスタイム」等が可能な求人の増加が顕著。企業規模では「大手企業」、業界では「IT業界」、職種では「IT系」や「営業・マーケティング系」において、多様な勤務条件の求人が多いという回答が集まりました。

また、企業側が多様な勤務条件を掲げる背景について聞くと、67%のコンサルタントが「優秀人材の確保」と回答。次いで「多様化する市場や時代へ対応するため」が62%となりました。

多様な勤務条件が広がり、制度として導入が進む一方、現場では評価やマネジメントにおける課題に対処できていない、という企業も散見されるようです。フリーコメントでは「リモート社員の貢献度合いが見えづらく評価に困っている」というコメントも寄せられています。

最後に、今後の動向についても予想を伺っています。ぜひご覧ください。

Q1コロナ前と比較して、ミドル人材を対象とした「リモートワークや副業」他、多様な勤務条件の求人は、増加していますか?

Q2Q1で「はい」と回答した方に伺います。

Q.

具体的にどのような勤務条件の求人が増えていますか?

その他の回答
  • 勤務地不問

Q.

多様な勤務条件の求人は、どのような企業で増加していますか?

その他の回答
  • 会計事務所

Q.

多様な勤務条件の求人は、どのような業種で増加していますか?

その他の回答
  • 税理士法人・監査法人
  • ゲーム

Q.

多様な勤務条件の求人は、どのような職種で増加していますか?

その他の回答
  • 職種関係なく、全職種で会社単位で取り組む企業が増えている印象です。

Q3多様な勤務条件を掲げることは、企業側にはどんな狙いがありますか?

その他の回答
  • オフィス規模の縮小によるコスト削減のため

Q.

上記について、具体的なエピソードを教えてください。

  • ある大手消費財メーカー会社との面接にて、現在東京で勤務をしているが静岡に持ち家があることから、将来的に静岡からの仕事が可能かどうかのご相談があった。会社の規定や募集要項には、勤務地等の規定は記載がない。現場の部門長は、仕事場所には形態をとらわれずに取り組む方針をもっていることを共有。また、現在のリモート環境での実績や課題を候補者に共有する事例がありました。企業が優秀な人材を確保するために現場サイドでも取り組みをしている事例となります。
  • 今回のリモートワークについてはほぼ強制的な面があり、保守的な風土の企業ほど職場環境が柔軟になり改善した面があると思います。とくに優秀な管理職(WLBが必要な女性管理職)の離退職防止、非定型業務の削減による業務の効率化が進んだと思われます。
  • 小職の担当する大企業内ITベンチャー企業では、生産工場の立地に起因する条件的に不利な点をカバーするため、都内でのサテライト勤務または在宅勤務を採用条件に明記するなどの工夫を実施。
    実際の有用な人材確保に奏功している。
  • 働き方・勤務時間はフレックスで、働く場所や勤務地も自由になったことで、首都圏だけでなく地方にいる人でも採用できるようになった。これにより、地方の雇用が生まれ生産性も上がり、優秀な人材を確保しやすくなった。
  • 【テレワーク】や【フレックスタイム制】などの単語に対する注目度が高いため、採用活動における流行として、ブランディング上での制度導入である印象がある。

Q4多様な勤務条件を掲げることによって起きている企業側の不具合や不安について教えてください。

その他の回答
  • リモートワークに適した社員と合わない社員の格差が明確になった

Q.

上記について、具体的なエピソードを教えてください。

  • このコロナ禍の2年間でだいぶテレワークが定着しているように思えたが、逆に業績が上がっていない会社もありそのような企業は今年から出勤スタイルに戻したケースも多い。
    結局完全ジョブ型や裁量労働制ではないため、メンバーシップ型だと管理者が目に見えにくい場所では何をしているかが判らない事を理由にしています。
  • フルリモートフルフレックスには流石に対応できない企業さんが多いと思います。特にセールスやマーケなどは厳しい印象です。
    ちらほら出てきていますが、最初から出社至上主義の会社だと特に、生産性が下がる懸念やコミュニケーション懸念があり、やっても週2回リモートなどが多い気がします。
  • キャリア採用において即戦力レベルの方であったとしても組織文化が異なるため孤立につながりやすく早期に離職してしまう・なじめないなどのリスクがあると感じます。
    実際に2020年に転職した方で2022年に離職となっている方は多い気がします。
  • リモートメイン勤務者の貢献度合いが見えづらく評価と処遇更新時に困っている。(メーカーのものづくり開発においてアドバイザー的に遠隔ジョインされている方の例)。
  • 制度と実際の現場の対応が追い付いていない。
    実現するのにも課題が多い。

Q5多様な勤務条件での採用に対応できていない企業は、今後どうなると思いますか?

  • 働き手の希望としては、多様な働き方を求める声が多いものの、その内容としては表層的な意見が多い。短期的には採用難を感じることが予想されるが、現状の社会を鑑みた際に、流動性のある社会構造ではないため、現時点で対応が出来ていないことに対しては、大きな問題は生じないと感じている。
  • そのポジションに必要なスキルを持った人材、または将来有望な人材の採用機会ロスにつながる。
    また多様な勤務条件に耐えうる会社の制度や環境の整備が遅れる事によって、結果的に世の中の変化についていけなくなり、採用以外にもあらゆる面で競争力が低下する恐れがある。
  • そもそも多様な勤務条件に対応することが難しいので、特に対策など検討していない企業が多い。そのため、変わらないと考える。
    逆に、リモートワークやフレックス等の勤務条件に拘りがある求職者は敬遠されることも。
  • 長期的に放置すると優秀な社員の不満が増え、逆に優秀な社員の離職につながる可能性が高まる。

Q6今後の「多様な勤務条件」を掲げて採用する企業の増減について、見解を教えてください。

  • テレワークやフレックス制についてはコロナが落ち着いた場合、緩やかに段階的に出社に戻す企業も出てくるはずで、現状対面でないとできない話がある、と話す企業も一定数いるので、完全リモートの企業はそこまで増えないように思う。
    正社員の週3,4日の出勤については担当企業の中で導入している企業は現状なく、今後もそのような動きを検討している等の話も伺っておりません。
  • 増えていくと思います。性別、国籍、年齢問わずどんな人も働けるようにならないといけないと思いますし、その人らしさを大事にしない企業は衰退していくと思います。「多様な個性・働き方」を重視していない企業は時代に合っておらず、柔軟性に欠けるため、次世代の労働力の確保が厳しいかと思います。
  • 企業数は微増していくと思うが、先進的かつ精力的に選択肢を多くする企業と、取り組み保留とする企業の差がどんどん開いていくように思います。労働組合の反対で多様な働き方への改革が拒否された事例も聞きました。
  • 横這いか微増だと思います。テレワークやフレックス、裁量労働制など働きやすさにつながっているものの、労務管理が難しい点も課題であり、出社の必要性も注目されているため。
  • 多様な勤務条件に対応できる環境を整えられる企業(例えばIT系のベンチャー企業など)は増えると考えるが、大手企業や中小企業は現状維持が多いと予測する。
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