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82「Uターン・Iターン転職の現状と今後の展望」について

アンケート実施期間 : 2021513日 ~ 2021521
有効回答数 : 200
56%のコンサルタントが、Uターン・Iターン転職を希望するミドル人材が増加していると回答。
一方で、地方求人の増加を感じたのは32%と需要と供給で差が出る結果に。
今回は「Uターン・Iターン転職の現状と今後の展望」について調査しました。

コロナ禍以前と比較した、Uターン・Iターンなどで地方への転職を希望するミドル人材の増減を伺ったところ、56%のコンサルタントが「増加していると感じる(11%)」「どちらかといえば増加していると感じる(45%)」と回答。

一方で、ミドル人材を対象とした地方の求人増減を伺い、「増加していると感じる(7%)」「どちらかといえば増加していると感じる(25%)」と回答したコンサルタントは32%にとどまりました。

新型コロナウイルスの蔓延をきっかけとし、求職者の価値観に変化が起きている中で、採用企業の変化はあまり見られない結果に。

他にも「地方に転職する際に気を付けるべきポイント」「具体的な失敗エピソード」なども伺っています。ぜひご一読ください。

Q1コロナ禍以前と比較して、ミドル人材を対象とした地方の求人増減は変化していると感じますか?

Q2「増えていると感じる」「どちらかと言えば増えていると感じる」と回答された方にお伺いします。

Q.

どのような職種で増えていると感じますか?

Q.

どのような業界で増えていると感じますか?

Q.

どのポジションで増えていると感じますか?

Q.

どのエリアで増えていると感じますか?

Q.

どのような企業タイプで増えていると感じますか?

その他の回答
  • 地場の老舗企業。

Q.

なぜ増えているのかを教えてください。

その他の回答
  • 新しい風を取り入れ変化に対応する為。
  • 地方人材の不足。

Q3コロナ禍以前と比較して、Uターン・Iターンなどで地方に転職することを希望するミドル人材の増減は変化していると感じますか?

Q.

その理由を教えてください。

「増えている」「どちらかと言えば増えている」理由
  • 地方移住を検討したい方は多いが、「地方勤務」よりは「本社は東京/フルリモートワーク」での移住検討者が多く、都心の給与を落としてまで「地方移住したい」という層は年収帯の高いミドル層にそこまでみられない印象。(コロナ渦以降は、年収が折り合えば、地方へ拠点を戻したいというニーズを、オープンにできる風土になっており、拠点へ言及する方が多いのは事実)。
  • リモートワークの利用が進んできた。 コロナの感染対策を考えると地方の方が安全で住みやすそうと思われている。 フレキシブルな勤務体制が徐々にではあるが広がりつつある。
  • テレワーク等で地方にいながら都市圏本社に勤務したいといったご要望を頂く機会が増えたため。
  • 以前よりも地方を勤務地希望される方が増えた。 あるいはリモートで勤務地に左右されない働き方を希望される方が増えた。
  • ご両親の介護などで希望されている方がいる。 (以前は非現実的なので希望はあっても諦めている方が大半だった)。
  • 働き方や暮らし方に多様性が生まれ、都心での勤務、居住にとらわれない考え方、ワークライフバランスを重視した考え方が定着してきたため。
「変化を感じない」理由
  • コロナ禍において、自身の働く環境を改めて検討する方々は増えましたが、まだ先が見えないことにより、変化をすることに対する不安から慎重な動きをされる方が多く、勤務地域を積極的に変えたいという方は少ないように思います。 一方で、リモートワークがメインになったことにより、現職企業との距離を感じての転職希望者は増えたように感じます。その中で、Uターン・Iターンも視野に入れている人はいるため、もしかしたら結果やや増えているかもしれません。
  • コロナ禍以前もUターン、Iターンをしている人材が一定数いる。コロナになったからといって大きく増減はない。 基本的には単身赴任、家庭時の事情で戻りたい人が多く、コロナ要因とはあまり関係ない。
  • どちらかというと自身のキャリアを考えて都市部で転職を考える人が多く、現時点住んでいる地域で考えている人が多いと感じるため。
  • やはり転居を伴うとなると、躊躇しているかと思います。 また、現職があると中々、踏み切れずにいるのかと思います。
  • 持ち家、子供の就学等の理由により転居希望者は以前と変わらず増えていない。
  • 家庭の事情、経済的な理由が多く、コロナ禍とは無関係に思える。
「減っている」「どちらかと言えば減っている」理由
  • コロナ禍において、大幅な異動は望まない候補者が増えた印象。
  • リモートワークが推進され、転職をせずに居住地を移すことが出来るケースが増えているから。
  • 共働き世代が多く東京または大阪から通えるところを希望する人が多い。 転居ができない人が多く、エリアを変えれば転職ができるがエリアを変えることができない人が多い。

Q4Uターン・Iターンなどで地方に転職する際に気を付けるべきポイントがあれば教えてください。

その他の回答
  • 将来的な異動の有無の確認。
  • 将来のキャリアについて制約が出る可能性のあることを認識できているか。
  • 就業後に転居や条件の変更があるのか否か。
  • 帰省費や住居関連の手当等、生活スタイルの変化への対応条件が準備できるか調査する必要あり。

Q5ミドル人材がUターン・Iターンなどで地方に転職した際にあった失敗例などあれば教えてください。

  • 大企業から中小企業:縦割りの限定的な業務から守備範囲が広がり対応しきれない。
  • 地方オーナー企業:幹部候補として鳴り物入りで入社するも、方針転換で宙ぶらりんとなる。
  • 転職理由が「地方移住(希望)」にある場合、勤務地・条件などの入り口の処遇への納得度で転職を決めてしまわれたものの、会社の風土的に合わない企業であったため、社内・ご家族ともに関係性が悪化してしまい、居心地が悪くなってしまった。
  • ご家族がIターンに馴染めず、転職後2か月で都内に戻り転職活動を開始した方がおります。お子様もおり、学校の問題等もあり、非常に大変そうでした。安易な地方移住(特になじみのない地域、リゾート地)への転職ー移住は 慎重にすすめるべきだと思います。
  • 奥様が転居先の生活に馴染めず家庭の空気が荒むことがある。 地方出身者同士の御夫婦の場合、それなりにうまくいっている印象はあるが、 都会育ちの奥様の場合はうまく馴染めないことが多いと感じる。
  • 家族が地域に馴染めず、結局また都心に転職することになった。
  • 家族との認識が合っていない状況で進めてしまったが為に、単身赴任になり結果として生活費などの出費が増加。その反面、決定年収は減少しており生活環境が苦しくなり早期離職となってしまった事が失敗例です。
  • また地方には独特の習慣があるので(方言、食事、祭りごと)初めての地ではやはり馴染めない方が出てきます。
  • 大手企業から地方の中小企業の社長の参謀として転職をしたが、その社長さんとの経営方針に反りが合わず、まさかの3ケ月で退職となってしまった。その後の地元での転職活動において、年収面で希望通りの求人がみつからず、再び東京に戻ることを検討する事態に。
  • 地方の拠点が立ち上げ直後という事もあり、まだ成熟しておらず、想定以上の臨機応変さが求められた。 前職が大手だったという事もあり、ギャップの違いについていけず、早期転職となってしまった。
  • 年収の低下をわかって入社したものの、やはり現実として厳しかったので再度転職したいという要望をいただくことがたまにあります。

Q6最後にUターン・Iターンなどで地方への転職を考えている方へのアドバイスをお願いします。

  • 求人票の職務内容と経験がマッチしても、安易にキャリアが活かせると思わず、面接官にじっくりと詳細を確認すること。
  • 郷に入れば郷に従えのごとく、新たな企業のやり方に一所懸命馴染むよう努力する。
  • U/Iターンの場合、ご自身のキャリアアップや元々のご希望もさることながら、やはりご家族や身の回りの方との合意形成ができているかどうかは最重要ポイントです。(もちろんご自身も含め)その土地土地での文化や利便性、環境は大きく変わるため、前もっての準備や情報収集などを怠らずに選考が進む前には合意を得ておくと良い転職になるのでは、と強く感じます。
  • コロナ渦の為、居住先や職場環境の下見に現場を訪れる機会が取れない可能性がある。 面接もWebだけで終了してしまうケースも多く、実際に入社してからミスマッチが起こる可能性は高くなっている。可能な限りの情報収集を行う事と十分な覚悟を持って転職する事が肝要だと思います。 後悔しないように疑問点、不安に感じる点等は残さず確認し、しっかり検討した上で決断して下さい。
  • ご自身のキャリアパス、想定年収を転職活動前にご家族に共有して頂く事が必要です。せっかく時間をかけた転職活動が無駄になりかねません。また、年収維持・年収アップに拘る方が多いのですが、現在の生活・将来設計の上で必要な収入をしっかりと把握し、年収に関しては確実なラインを設ける事が重要です。
  • その時々で世相は変わるので、自身の幹を太く。
  • まずは他の転職と同様に、今の御経験を活かせる環境が現れることを粘り強く待つこと。 求人の絶対数が少ない中、無理に転職をしても失敗する可能性が高いため、 焦らず探し続けることが何より重要と考えます。
  • 家族(妻)との意見が合うかが第一。夫婦で働いているケースが多いと思われますが、妻(または夫)の職をどうするか、子供の学校などをどうするか等々。 特に給与はじめ処遇面で下がることが普通なので、それを受け入れられるか。
  • 肩肘張らずに、まずは会社に馴染むこと、現行社員の信頼を得られることを第一に考えてください。掃除や作業も積極的に行ってください。
  • 地方によっては移住してきた方を疎外する所もあると聞きます。特に、単身赴任ではなく家族で転居される場合、専業主婦の奥様や学校に通う小さなお子様がいらっしゃる方は細心の注意と事前情報収集が必要だと思います。
  • 都市部で経験してるスケールの仕事(金額、規模など)が地方では実現できない可能性が高くなります。また一度、キャリアダウンすると元には戻れません。今後の人生設計、仕事のキャリア構築なども慎重に検討した上での決断が必要です。
  • 年収が下がる覚悟感、マーケットが小さくなることへの覚悟感などが必要かと思います。 その想いを基に意思決定できると良いかと思います!
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