転職コンサルタントの本音 各分野に精通する転職コンサルタントへのアンケートを集計!

81「ミドルの職務経歴書・履歴書のポイント」について(2021年版)

アンケート実施期間 : 2021312日 ~ 2021319
有効回答数 : 212
スカウト送信でよく使われる検索ワードは、1位「DX」、2位「業務改革」と時流が反映されました。
一方で「職務経歴」では、2年前の調査と変わらず「職務内容の具体性」が最も求められる結果に。
今回は「ミドルの職務経歴書・履歴書のポイント」について調査しました。

スカウトを送る際に、職務経歴書・履歴書の内容が不十分で送付判断ができない求職者が半数以上いると感じるコンサルタントは36%にのぼりました。特に不十分だと感じる項目は「直近・過去在籍企業での職務内容」が多く、続いて「転職理由」との結果に。

また、スカウト送信の際の「フリーワード検索」で直近よく使われるフリーワードを伺ったところ、1位は「DX」、2位は「業務改革」と話題のキーワードが並びました。ご自身の経験を表す言葉を見直して、職務経歴書を更新することをオススメします。

他にも「スカウトを送る際に特に注目しているポイント」「転職成功する人の職務経歴書記入方法の特徴」についても伺っています。ぜひご覧ください。

Q1スカウトを送る際に、職務経歴書・履歴書の内容が不十分で送付判断ができない求職者はどれくらいいると感じますか?

Q2スカウトを送る際に、職務経歴書・履歴書の内容が特に不十分だと感じる項目を教えてください。

その他の回答
  • ご自分の経験・スキル・技術において、何が一番強いかを自覚されている方が少ない。従って登録時に何が一番得意・強いかを明記するとスカウト・ご紹介しやすいと思います。どこの企業にてどこの部署にいたかは不要かと思います。何が活かせる経験・技術・知見を明記すればスカウトもしやすい。
  • 具体的な取扱い商材や顧客企業名(または業界)。
  • 職務内容よりもさらに詳細な業務内容。

Q3スカウトを送る際に、「プロフィール」で特に注目しているポイントを教えてください。

その他の回答
  • これまでのキャリアに一貫性があるか。
  • 離職期間が長すぎないか。
  • 勤続年数等。

Q4スカウトを送る際に、「職務経歴」で特に注目しているポイントを教えてください。

その他の回答
  • その時々の課題に対しての思考とアクションプラン、実施した後の状況やその反省などが明記されているかどうか。
  • 職務経歴が長くなりすぎず、簡潔すぎもせずにわかりやすく記載されているか(5行くらいでまとまっている等)。
  • 在籍企業名の記載がなければ、職務内容の具体的な記載の有無が重要。

Q5スカウトを送る際に、「フリーワード検索」で直近よく使うフリーワードがあれば教えてください。

その他の回答
  • プロジェクトマネージャー
  • 事業開発
  • 特定の会社名

Q6職務内容において、職種特有で注目しているポイントがあれば具体例を教えてください。

営業系
  • 担当しているクライアント企業(または業界)、取扱い商材と営業スタイル・実績が詳しく記載されているかどうか。
  • 営業実績、営業スタイル、アグレッシブ、職務経歴の纏め方・表現力。
  • どんな業界でどのような顧客をクライアントとして、営業していたか。
  • マネジメントのご経験(人数・規模感)、商材(IT/Web系)、ベンチャーでの就業経験などを注目しています。
  • マネジメントの有無やご出身業界の特徴、ご年齢と経験のバランスを加味してスカウトしております。
管理部門系
  • 年次決算経験、給与計算経験、マネジメント経験。
  • 連結決算経験の有無。
  • 企業規模 ⇒採用人数、給与計算の人数等。
  • 英文契約書レビュー経験の有無 等を見ています。
  • マネジメントの経験、人数、役割、経営層との関連。
経営・経営企画・事業企画系
  • 事業計画作成、財務諸表の理解。
  • 少ないリソースでの事業グロース経験。
  • 積極性のある仕事の仕方や実績を出してきているか?年齢と経験にそれなりの関連性が出来ているかどうか?
技術系
  • 単に言語や対象ソースや対象ネットワークやその他プラットフォーム等に関わる スキルや経験だけではなく、実際の業界マップ上でどのようなお立場でどのような ステークホルダーやどのような関連の業者とお付き合いや関係性をもってきたか?という点を重視して親和性の確認をします。
  • SE、PG、インフラ系:OSや言語などの開発環境、またインフラならその環境の記載。
  • PL、PMなどのマネジメント系:どのような顧客(会社名や業界など)のPJ(人数や予算)の記載。
  • 運用保守:地道な作業なので経験年数の記載を見る。
  • ITコンサル:提案内容の具体性を見て、主担当なのかアシスタントレベルかを判断する。
  • 工程別実務経験(設計/プログラミング/運営)/経験アプリケーション/マネージメント経験の内容と習熟度・直近の業務領域。
金融系
  • コロナの影響で、需要が高まり、新規オーダーも増えている。やはり、現況として、採用がアクティブモードな業界に注目していく必要がある。
  • 求人職種の要件の経験。
不動産系
  • プロパティマネジメント経験。
  • 施工管理経験・現場代理人経験があるか。
  • 施工管理経験と資格 用地仕入れ実績。
メディカル系
  • メディカルでの経験値 専門分野でどの領域を重点的にやっているか。
  • 職務内容詳細、スキル、バックグラウンドの研究経験。

Q7職務経歴書・履歴書を作成する際にやってしまいがちな失敗例を教えてください。

その他の回答
  • 志望職種において「即戦力」としてアピールできる(判断されうる)担当業務内容。
  • 履歴書を細かく書きすぎ。
  • どこの応募先にも使い回ししている人事書類はダメ。

Q.

上記について、具体的なエピソードがあれば教えてください。

仕事の成果に具体性がない
  • 実績の記載の際、数字で具体的にわかる成果が書かれておらず、実績のインパクトが不明瞭。
  • やってきたことがつらつら書かれているだけで、具体的な成果がよくわからない。
専門性や出来ることが曖昧
  • 担当職務を細かく記載されているが、実績の記述が少なく、スキルを明示的・暗示的に表現できていない。
  • 希望するポジションの業務内容に親和性のある成果、強みが足りない。 使ったことのある開発言語に対し、経験年数やどこまで出来るかを具体的に書きすぎて逆にお見送りになる。
情報を盛り込みすぎている
  • 自己アピール意欲が強い方は、往々にして盛り込み過ぎで、10ページを超えるような職務経歴書を平然と書いてくる方がいる。まとまっていない。
  • 自分主体の書類作成になりすぎていて、確かに内容は具体的で物量も多いのだが、相手がどこを知りたいかの整理ができてない。故に、人事としての経験が深い方が選考する場合、この資料の作り方をする方とは会わないなど本質部分以外のところで落選になっている可能性がある。
  • 伝えたいことが多過ぎて整理できておらず盛り込み過ぎてしまう。
棚卸ができておらず、情報がアップデートされていない
  • 経験職種で強みとなるポイントのアピールが弱い。 情報が更新されていないこと、応募職種、求める経験に関して、記載内容が少ない。
  • 過去に就業していた大企業で経歴が止まっており、その後の短い期間での転職の繰り返しを敢えて記載していないように見受けられる方がいる。
志望動機が一般論で分かりにくい
  • 志望動機を重要視する企業が増えており、それが希薄だとNGになったケースがあります。
  • 職歴書を通じて実務経験が広範、且つ多岐に渡ることは理解できるのですが、 汎用性が高く、アピールすべき内容が乏しいために職務経歴書の改訂を繰り返した 事例がありました。
  • 志望する企業毎にアピールすべきポイントが異なるはずであるが、志望動機を含め汎用的な薄い内容で応募する方が多いと感じています。
アピール内容がキャリアと合わない
  • 応募するポジションのイメージと今までの経験リンクするところを記載しきれていないため書類選考で落ちてしまった。 訂正すると通過率が20%上がった。

Q8転職成功する人の職務経歴書記入方法の特徴があれば教えてください。

  • 実績がわかりやすい。自分がどのようなことに問題意識を持ち、どう改善するためにアクションし、結果どうなったのか、を自己分析、整理した上で職務経歴書に記載している。
  • 企業が求めている人物像や職務経験から、逆算して職務経歴書を記載している方。
  • 転職回数が多い方は、客観的に納得できる内容の転職理由をあらかじめ記載している。
  • 棚卸ができており、それぞれ自分が実際に実施してきた内容が箇条書き的に記載されている。
  • ボリュームが多すぎず、読む側の気持ちに寄り添って作成されている。
  • 専門職の応募に際しても、人事の方等、専門知識が薄い方に対しても敷居が低い表現を心掛けている。
  • 完結に要点だけを抑えている。 また志望する求人向けに修正を行っていて、相手が何を求めているのかを察知して記入している方の通過率が高い。
  • 現在やっていること、過去やってきたこと、それに伴う結果、職位における職責などが明確で誰が読んでも完結に伝わること。
転職先がご決定されたみなさまへ
毎月50名様にAmazonギフト券5,000円分をブレゼント!
転職先情報の入力へ
転職コンサルタントの本音「「ミドルの職務経歴書・履歴書のポイント」について(2021年版)」毎月1000人の転職コンサルタントのアンケートを集計。コンサルタントに中途採用の実態を調査。採用活動などから転職成功へのヒントをご紹介。