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80「コロナ禍で転職できる人/できない人」について

アンケート実施期間 : 2021114日 ~ 2021122
有効回答数 : 167
63%のコンサルタントがコロナ禍において転職できるミドルの能力や特徴に変化があると回答。
「オンラインに適応するITリテラシー」や「ビジネス課題を解決するテクノロジーを活用する能力」などが、新たに求められる能力として挙げられた。
今回は「コロナ禍で転職できる人/できない人」について調査しました。

「beforeコロナ」と「withコロナ」を比較して、転職できるミドルの能力や特徴に変化があるか伺ったところ、63%のコンサルタントが「変化している」と回答。また、変化していると答えたコンサルタントの内、60%が「withコロナ」になり新たに求められる能力があると回答しました。

「withコロナ」になり新たに求められるようになった能力として、「オンラインに適応するITリテラシー」や「ビジネス課題を解決するテクノロジーを活用する能力」などが挙げられており、IT業界に限らずITに関する能力や経験が求められる傾向がより強くなっているのではないでしょうか。

アンケートの最後では、転職を考えている方へのコンサルタントからのアドバイスもまとめています。ぜひご一読ください。

Q1「beforeコロナ」と「withコロナ」を比較して、35才以上のミドルにおいて転職できる人の能力や特徴に変化はありましたか?

Q2Q1で「はい」と回答された方にお伺いします。
「beforeコロナ」でも求められていたが、「withコロナ」になりより求められるようになった能力や特徴はありますか?

Q3Q2で「はい」と回答された方にお伺いします。
「beforeコロナ」でも求められていたが、「withコロナ」になりより求められるようになった能力や特徴であてはまるもの上位3つを教えてください。

その他の回答
  • ITリテラシー。
  • Willingness to bear uncertainty(不確実性への耐性) 先が見通せない世の中で、自ら進む道を切り開き進んでいける能力。
  • スキル、キャリアの言語化能力。
  • 企業へのコミット。
  • 採用条件に対する柔軟な対応。
  • 自己管理が遂行できる方。

Q.

その理由を教えてください。

  • 企業の中で育成していく余裕が無く、より経験者層を重点的に採用される傾向にあります。
  • withコロナでは、いろいろな業種と職種でリモート化が進み、個人の独立性とその環境下での業務遂行能力が求めれらるようになりました。
  • 以前と比べコロナ後の方が多くの企業で採用活動に対しネガティブな意識を持つようになったのは否めないが、コロナ渦の状況で以下に今まで以上のパフォーマンスを如何に発揮できるか、テレワークやモバイルワークを推奨する中での如何に従来通りでないマネジメント及び良好なコミュニケーションを保てるかといった視点も求められているように感じているため。
  • コロナ禍において、未経験の採用を縮小する傾向から、より業界の知見、専門性を求められる傾向性が強くなった。またコロナという、新しい課題において、柔軟な対応や発想が必要となり、マニュアルがない中で、自身で判断しながら業務を遂行していくこと、厳しい市況感の中でいかに立ち回るかということは、とても大切になったと考える。
  • 営業職など例に、営業経験者でも業界未経験などは選考対象であったが、コロナ渦でより即戦力を求める(近しい経験)傾向が強くなり、企業の要件が高くなったと感じる為。
  • テレワークが増え、現場のマネージメントより本人の 専門知識、能力が求められるようになった為。
  • コロナを通して育成よりも即戦力を求める企業が増えたため。業績を考えると育成への投資がやり辛くなっている印象。

Q4Q1で「はい」と回答された方にお伺いします。
「beforeコロナ」ではあまり求められなかったが、「withコロナ」になり新たに求められるようになった能力や特徴はありますか?

Q5Q4で「はい」と回答された方にお伺いします。
「beforeコロナ」ではあまり求められていなかったが、「withコロナ」になり新たに求められる能力や特徴であてはまるもの上位3つを教えてください。

その他の回答
  • Willingness to bear uncertainty。
  • セルフマネジメント。
  • 企業へのコミット。
  • 自分を含め周囲のモチベーションを保つ能力。
  • 即戦力性。

Q.

その理由を教えてください。

  • 管理系の事務でありながら、システム知識もあれば尚可、など、ITに関する人材への需要が増えたので。
  • 対面でのコミュニケーションでないと成果が出せない人はコロナ禍以降のビジネス変化に対応出来ず、DX推進を急速に進めているクライアント企業においてはDXを活用できる人材を外部から採用したいというニーズがあるため。
  • ロジカルな対応力と経験、知識を求められるようになった。業界にもよるが経験者を求める傾向が強くなった印象。書類選考でも以前は能力は浅いが会ってみたい。となった人材がことごとくお見送りになっている印象。
  • 物理的に離れた環境では、互いに相手の意図を「察し合う」コミュニケーションは実現しにくくなります。そのため、話し手と聞き手の齟齬をなくすには、自身の意図を分かりやすく言語化する能力が重要です。上司は「これぐらい言わなくても分かるだろう」という前提を排除し、指示内容をしっかり言葉で伝え、部下は「こういうことだろう」と自己判断するのではなく、指示された内容の理解にズレがないか言葉にして確認する。 「ローコンテクスト」なやり取りができているかどうかが、テレワーク・リモートワークの成功を大きく左右する為。
  • リモートなどでの自主性と、即戦力に伴う専門スキルが求められています。
  • 問題解決までのスピード(プロセスの簡略化)と結果コミットがより顕著になっている。

Q6Q1で「はい」と回答された方にお伺いします。
「beforeコロナ」では求められていたが、「withコロナ」になりあまり重要視されなくなった能力や特徴はありますか?

Q7Q6で「はい」と回答された方にお伺いします。
「beforeコロナ」では求められていたが、「withコロナ」になりあまり重要視されなくなった能力や特徴を具体的に教えてください。

  • コミュニケーションの際に、互いに相手の意図を察し合う「以心伝心」でなんとなく通じてしまう環境や状況、「イエス」「ノー」を明確に伝えない「曖昧さ」や「謙虚さ」や「控えめ」を美徳とする風土が、日本にはありがちでしたが、コロナ禍では不要となった。
  • もともと日本に根付いていた「頻回訪問等による人間関係作り」。
  • 人当たりが良いなど、対人関係スキルに関してのニーズが減っている。
  • 頻回訪問でのコミュニケーション構築能力など。
  • 部下指導、マネージメント *重要視されなくなったというより、求められてはいるが優先順位が下がった。
  • 雰囲気作りがうまかったり、実務ではなく人柄などのヒューマンスキルは評価されづらい。

Q.

その理由を教えてください。

  • これまで慣例的に受け入れていた営業スタイルが、コロナ禍によるリモートワークの普及によって、なくてもさして業務に影響をもたらさない、成果が変わらないことが証明されてしまったことで、ただ頻回なコミュニケーションで人間関係を構築してビジネスを成り立たせていた人はより不要になってしまっているように感じるため。成果やタイムマネジメントがより厳しく求められる傾向にあると感じます。
  • コロナの影響で対面営業ができなくなり、ほとんど電話、メール、オンライン会議システムでのやり取りしか出来ないため。
  • ブランド力のある商品を持っていれば、足で稼ぐ営業マンの存在が必要ないと自粛中の消費行動から判断されたことにより。
  • リモート化、テレワーク化が進み、場所や時間の制限が少なくなり、同僚や顧客と場所的や時間的に同調する必要性が少なくなった。
  • 過去はマネジメント人数やマネジメント方法、部下育成という能力を求めてきた企業が、営業マネージャーポジションの求人を再開した際、「プレイング」の要素や過去のご自身の「営業実績」を強調してきた例が典型的です。 他社もほぼ「プレイング」マネージャーを求めてきています。
  • 高いコミュニケーション能力や正確な情報伝達能力などが より求められてきているから。

Q8Q1で「いいえ」と回答された方にお伺いします。
「beforeコロナ」でも「withコロナ」でも変わらず求められる能力や特徴として当てはまるもの上位3つを教えてください。

その他の回答
  • フレキシブルな思考。
  • 自己管理能力。

Q.

その理由を教えてください。

  • 35歳以上の人材層が採用者にとっては、管理職・管理職候補という点は変わらず、 同業界・同職種の経験とマネジメント経験は相変わらず求められている印象。
  • コロナ前も後も経験を活かして結果を出すことが重要であることには変わりがないと思います。
  • どんな場面でも専門知識・経験が、高いレベルで業務遂行能力を発揮できる基礎となり、またこれを部下に伝承していかないと企業が生き残れないため。
  • 自ら考えて動く自走力は変わらず求められている。
  • 都度、上席に判断を仰ぐのでは業務が回らず、より個人で判断し、またそれをやりきる責任感が必要になるため。

Q9「withコロナ」において「転職できる人」と「転職できない人」の違いとして当てはまるもの上位2つを教えてください。

その他の回答
  • そもそもこの状況下で転職するという決断ができる度胸を持っているか否かかと感じる。
  • 会社へのコミットメントと具体的な行動。
  • 在宅勤務の自己管理力。
  • 資格取得者は強い。

Q10転職を考えている方へのアドバイスをお願いします。

  • コロナ前は、「なにがしたいか」という思いが重要視されていましたが、今は「何ができるか」が重視されます。 ご自身のキャリアを客観視した際に、どう評価できるか(されるか)の理解が必要です。
  • ある意味現実的なキャリア構築を考えてみるきっかけになる。場所や環境を変えれば解決できることは少なく、そもそもそれだけの価値を会社に提供できる人材でないと、見切りのスピードも速いため後悔する事になる。
  • キャリアアップを検討されてる方は、今すぐに動くではなくもう少し現職でスキルアップをしてからチャレンジされたほうが良いと感じてます。
  • この時期になぜ転職したいのか、明確な回答と、熱意がより求められていると思います。
  • コロナの影響によって業績が変化、また働き方についても急速に変革が求められはじめたことから売り手から買い手に市場は移行。企業としては優秀な人材が欲しいとは考えてはいるものの、専門知識・経験だけでなく、このような状況変化に対して謙虚に対応できる人材かどうか、人柄面も選考時に見られるようになって来ていると感じます。転職市場における自分自身の価値を正しく把握できているか今一度客観視した上で活動されることをお勧めします。
  • コロナ渦が加速している状況に伴い転職市場は転換期を迎えています。焦って転職を急ぐ必要はありませんがこの状況下にも需要が増えている業界や職種もあります。自身の転職に際して市場価値の高いと思われるタイミングを逃さないように情報収集を欠かさずにアンテナを張ってよりよい転職の機会を見逃さないように多様な転職サイトや転職エージェントの利用をご検討いただくことが望ましいと存じます。
  • beforeコロナから働き方が極端に変わった企業も多く、業界・職種ともにニーズが高い企業が求める経験や能力に自身がどの程度マッチし、また具体的なキャリアパスを描けることができるか、慎重になった方がよいと思います。
  • 不確実性の高い状況ですが、不安のあまり守りに入るのではなく、よい機会があれば(その機を逃すことなく)一歩踏み出すことが成功につながるように思います。冷静な状況分析(リスク分析)プラス、情熱や勇気が必要に思います。
  • コロナ後は求人の減少など著しく見られましたが、回復傾向にあり、徐々に市場感は回復しています。ともに頑張りましょう。
  • 個々の専門性を高めるとともに、変化への迅速かつ柔軟な対応力がどの分野、職種でも求められていると拝察いたします。
  • コロナ禍における転職では、求人倍率が低下し、厳しい状況であるとお考えかもしれませんが、どのような会社が伸びていくのか、その見極めがしやすい状況でもあります。ステイホームで考える時間もできることと思いますので、改めて自身の経験をどのように活かしたいか、どのような会社で活かしたいか改めてお考えいただくきっかけとしてください。 コロナ禍でも良い転職の実現は可能です。
  • 転職市場としては、昨年4月より採用企業の買い手市場に転換しています。 様々に事情はあるかと思いますが、3か月以内に転職しなければならないなら、「〇月〇日までに内定が出た企業の中から転職先を決定する」など具体的な目標設定をすることが重要です。 また、年収面は2割減をイメージしてください。営業力に自信があるならジョブ型雇用に転換することをお勧めします。
  • 売り手市場から一気に買い手市場へ変化し、転職されること自体悩まれている方も増えたと思います。コロナ禍で現職の企業に対応力がある将来性があるかの見極めをし、現職に留まることも大事ですし、もしそれが感じられないようであれば、同業種だけでなくご自身の身につけられたスキルや経験をもとに他業種への転職の検討をされたり、広い視野で転職先を考えられることをお勧めします。
  • 現在は、転職者の皆さんに限らず、コロナ禍においてどの企業も事業環境が変化し、先行き不透明という状況です。それでも、現状打破と成長を考える企業は、魅力的なポジションの採用を行っています。コロナ禍でも、キャリアアップや待遇改善、キャリアチェンジの機会は失われていません。各求人には採用したい理由があります。現在の募集求人には、現在しか応募ができないものですので、躊躇せず応募してみてください。コロナ禍がもたらした影響を逆手にとって、今一人のビジネスパーソンが得られる経験や、採用企業側が欲するコアスキルを考えてみると、「変化に対応する力」というものが挙げられると思います。もしご自身のお仕事において、生じた変化に対し、恐れず対応し、実績を出したというご経験があれば、採用者側にとっても魅力的ではないでしょうか。もちろんコロナ関連である必要は無いので、職務経験の中で環境や仕事内容が変わった際、どのように立ち向かっていったのか、ぜひ職務経歴書に記したり、面接対策のエピソードとして用意してみてください。アピールの1つになるはずです。
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