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792021年の転職市場予測「ミドル人材の求人動向」について

アンケート実施期間 : 2020119日 ~ 20201116
有効回答数 : 154
54%のコンサルタントが、直近ミドル人材対象の求人数が増加していると回答。
ここ2~3年と比較して、ミドル人材に求められるスキルが変化してきているとみるコンサルタントは70%超に。
新型コロナウイルスの蔓延やDX化、働き方の多様化など変化の激しかった2020年。現在のミドル人材の求人動向や今後の見立てについてコンサルタントに伺いました。

直近のミドル人材対象の求人増減について伺ったところ、54%のコンサルタントが「増加していると感じる(23%)」「どちらかといえば増加していると感じる(31%)」と回答。また、増加していると答えたコンサルタントの内、59%が2021年においてもミドル人材の求人募集が「増加すると思う」と予想しています。

「ここ2~3年と比較して、ミドル人材に求められるスキルは変化してきていますか?」という質問には、73%のコンサルタントが「変化してきていると思う」と回答。「デジタル化が進むことにより、簡易的な業務はAI等に任せられるが、それを定義する力、利用する力、考察力が求められる。」や「特にITは5GやIOT、DX化等で従来のITスキルだけでは太刀打ちできないレベルの求人も増える傾向にある。」などの声がありました。

その他、DX化が進むことによるミドル求人数への影響なども伺っています。2021年の転職活動をより良いものにするためにも、コンサルタントの考えを是非参考にしてみてください。

Q1直近、ミドル人材対象の求人増減は変化していると感じますか?

Q2「リモートワーク」や「副業」「フリーランス」「ワーケーション」といった働き方の多様化はミドル領域でも起きていると感じますか?

Q3Q2で「起きていると感じる」と回答された方にお伺いします。
どのような働き方の多様化がミドル領域でも起きていると感じますか?

※副業・・・メインになる本業が他にあることが前提で、サブ(補助)として収入を目的に行う仕事という考え方 ※複業・・・複数の仕事を掛け持ちしながらもメイン・サブという序列をあえてつけず「どれも本業」という考え方

Q4DX化が進むことで、ミドル求人数はどのように変化すると思いますか?

Q.

その理由を教えてください。

増加すると思う・どちらかといえば増加すると思う
  • 2025年問題を見据え、ICT推進に取り組む企業が増え、それに伴う求人が増えると考えられる為。
  • DXを推進するための経営企画~立案をする人材から、システム開発にてマネジメントをする人材求人ニーズが増えると考えられるため。 ただ、ポジション数的に一気に大量募集をするとは考えられないため、「どちらかといえば増加」と考えます。
  • DXを推進するに伴う需要増が見込まれるが若手には荷が重く、即戦力としての活躍を期待する企業が多いと想定されるため。
  • DX化により、アウトソースが進むが、アウトソーサー管理兼プレイヤーとしてミドル層のパワーが必要となるため。
  • オペレーションは減るが、DXの領域でマネジメントできる層の絶対数が少ないため。
  • 専門性の高さにニーズが集中する事で、募集年齢の引上げが起こると予測するため。
減少すると思う・どちらかといえば減少すると思う
  • DX化の浸透による マネジメントの効率化が進み ミドルの業務量が減少するため 比例してミドルの求人数も 減少すると思われる。
  • 一般的にデジタル化(デジタイゼーション、デジタライゼーションを含む)は(特に年齢面での)ミドル層以下の層で活発だと感じる。
  • 業務の生産性が向上するため、中堅社員は確実に減らされるような気がします。
  • 省人化がなされることにより、必要な人手が少なくなる。ミドル層に限らずだが、必然的に求人は減ることになると考える。
  • DX化が進みリモートワークが進む事で特に中間の 営業管理職のような役割の必要性がなくなりつつあるため。
  • DXの浸透で組織の分解と組み換えが起こりミドル層を中心に配置換えやリストラが行われるから。
変化はないと思う
  • DXが進むことによって減少するものがあれば増加する求人も出て来ると考えられるため。
  • 管理職はDX化が進んでもピープルマネジメントなどの業務レベルは変わらないから。
  • 仕事の仕方や求められる事は変わりますが、仕事は減らないし、その仕事をマネジメントをする方と考えると増減はないと思う。

Q52021年において、「35才以上」のミドル人材を対象とした求人募集はどのように変化すると思いますか?

Q6Q5で「増加すると思う」と回答された方にお伺いします。
その理由を教えてください。

その他の回答
  • withコロナの定着と業績が見通せるようになるため。
  • ジョブ型雇用により。
  • 来年中にはコロナが落ち着くと思われるため。

Q735才以上のミドル人材を対象とした求人募集が増加すると見込まれる「年齢層」を教えてください。

Q835才以上のミドル人材を対象とした求人募集が増えると見込まれる「年収帯」を教えてください。

Q935才以上のミドル人材を対象とした求人募集が増えると見込まれる「業種」を教えてください。

Q1035才以上のミドル人材を対象とした求人募集が増えると見込まれる「職種」を教えてください。

Q1135才以上のミドル人材を対象とした求人募集が増えると見込まれる「企業タイプ」を教えてください。

Q1235才以上のミドル人材を対象とした求人募集が増えると見込まれる「ポジション」を教えてください。

Q13Q5で「減少すると思う」と回答された方にお伺いします。
その理由を教えてください。

Q1435才以上のミドル人材の転職者に対して「採用企業が求めるスキル」の上位3つを教えてください。

その他の回答
  • コンサルティングファームのみにいえることかと思いますが、高い売上をコミットできる方だと思います。
  • 社内外含めたさまざまなタイプンの方に対応できるコミュニケーション力。

Q.

その理由を教えてください。

  • 1年前なら異業種からも積極的に採用していた企業が、同業種に限り専門性を重視するようになってきたのが特徴。 さらに入社時はマネジメントポジションではないのに、部下育成のスキルを見て面接不採用にするケースも数件発生した。
  • 新しい生活様式が提唱される昨今、業務に対する姿勢への評価が無くなり、結果重視の評価制度へと変わりつつあるため、今後の採用では他社を育成するスキルよりも、採用企業に対するパフォーマンス能力が求められることが予想されます。
  • 生産性という言葉がより活発になり、人が介さなくてもいい仕事は極力なくなる傾向。効率化するための仕組みを考え、取りまとめできる人材を中心に専門性高いパートを自身で持っていない人材は淘汰される世の中に急速に進んでいるため。

Q15ここ2~3年と比較して、ミドル人材に求められるスキルは変化してきていますか?

Q.

その理由を教えてください。

変化してきている
  • デジタル化が進むことにより、簡易的な業務はAI等に任せられるが、それを定義する力、利用する力、考察力が求められる。
  • マネジメントとスペシャリストを求めるニーズがはっきり分離してきた。
  • ビジネスや会社の在り方も変化しつつあり、単なる管理職は不要で、何らかの専門家を求める傾向がでているため。
  • 以前は社内調整力や経営層連携のようなことを掲げるものが多かったが、やめてしまいやすい若手の部下マネジメント力に長けた方を欲しがる企業が増えている。
  • 特にITは5GやIOTやDX化等で従来のITスキル だけでは太刀打ちできないレベルの求人も 増える傾向の為、人材コンサルタントも改めて 勉強しなおす必要がある事も多々あるためです。
  • 専属マネージャーの需要は下がり、プレイングマネージャーが求められている。
  • コロナを期に、より即戦力となりうる人材にターゲットが絞られてきていると感じるため。
  • コロナ前は若手が売り手市場だったことから、どの企業もこぞって20代・30代前半を希望していたが、競争が激化としたことと、コロナ後は業績への影響で少数精鋭志向で即戦力の技術保有者を希望し、年齢を挙げても取りたい企業も増えつつあるため。
変化してきていない
  • ミドル人材は、経験スキルを活かした高難度案件対応ができる人材として、過去も未来も普遍的であると思われる。
  • 騒がれている程に現実の世界の変化していない。
  • 「トップマネジメント層の経営方針や描いている成長ビジョンを正しく理解し、目標や課題の達成に向けてロワーマネジメント層や現場従業員をリードする」という期待される役割自体は変わっていないため。
  • 求められる人材像はある意味不変であるため。
  • 以前から即戦力性とマネジメント能力が必須であることが多く、現在も変わっていない。

Q162021年はミドル人材にとって、転職に適した年だと思いますか?

Q.

その理由を教えてください。

思う
  • 人手不足には変わりないと考えるため、キャリア・社格を上げるチャンスだと感じる。
  • 今が求人を必要以上に止めすぎの状況であり、その反動が来年半ばにはくるだろうと思う。菅政権の進めるアトキンソンの中小企業合併政策もあり、人材の流出も起こることが予想されるため、優良企業はそれらの人材を求め積極採用を行うと思われる。
  • 現在求人の出ている企業は採用のできるエネルギーのある企業なのでコロナの打撃も少ないと思うので。
  • 企業の在り方や、運営に関してあらためて見直し、建て直しが完了しつつあり、本格的な採用が再開し始めるため。
  • コロナ禍で短期的な視点で見れば、しばらくは採用を控える企業が増えるだろうが、長期的な視点で見れば、少子化により「人材難」の状態は続くため、自己研鑽の努力を継続している人材には、チャンスであり適した年になるだろうと考える。
  • コロナ影響はあるものの、だからこそ教育の必要がなく既に高いスキルをもっている方を求める企業が出てきているのも確か。
  • コロナウイルスの影響や対策に対して一旦の目途が付き、求人企業としての在り方や方向性が定まって来ると考えられるため。
  • クライアントサイドでは採用状況は良くなってきていると感じる。ただし、以前は経験の少ない若手層も採用していたクライアントも、現在は、求める人材像への要求がより高くなっている。そのため、資格を保有しているマネジメント(+転職経験の少なく英語での業務遂行も可能な)経験のある希少な人材を多数のエージェントが取り合っている。したがって、そういった経験がある方には適切な年となり得る。
思わない
  • 今は各企業、人が増えることを望んでいない。求人が鈍化しているのに、下手に動いて転職に失敗したら、さらなる転職はほぼ不可能と思っていい。今は動かずじっと待つことが賢い。
  • 見かけ上の求人数回復はあるものの、ハードル感は非常に上がっており、コロナ禍以前と比較すると選択肢も少なく 最適なタイミングとは言えない状況が続く。
  • 景気動向が読めずそもそもの求人数自体が減少すると予測されるため。
  • 案件数も少なく、新規での募集よりは辞めた人の補充が多いと思う。今の時期に退職者が出る会社というのは、不景気時の従業員の扱いが悪かったり、またこんな時期に我慢をせずに辞める人が出るほど環境が悪かったりと、あまり環境の良い企業ではないのではないか?と思うこともあるため。
  • コロナの影響の景況回復感が見えない中で、転職に適したタイミングとは言えない。
  • コロナの影響で2021年の状況も好転しないと思う。今の会社が業績不振のため転職したい、などの理由がある方以外は、今は焦らず動かないほうが賢明な気がする。(あくまで個人的意見)
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