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77「転職先で活躍できるミドルと活躍できないミドル」について(2020年版)

アンケート実施期間 : 2020728日 ~ 202084
有効回答数 : 148
74%のコンサルタントが「転職先で活躍できるミドルが多い」と回答。
活躍のポイントは「社内コミュニケーション(71%)」「企業文化理解(58%)」。
今回は「転職先で活躍できるミドルと活躍できないミドル」について、コンサルタントにお伺いしました。

転職先で「活躍できるミドルが多い」との回答は21%。「どちらかといえば活躍できるミドルが多い」の53%と合わせ、74%のコンサルタントが活躍できるミドルの方が多いと答えました。

活躍できるミドルが行っていることのトップは「社内でのコミュニケーションを重視する(71%)」、次いで「転職先企業の企業文化理解に努める(58%)」という結果に。

「改善提案を出したつもりが、企業文化に合わず“悪く言われた”と受け止められた。」など、具体的な事例や活躍するためのアドバイスも伺っています。ぜひご一読ください。

Q1転職先で活躍できるミドルと活躍できないミドルはどちらが多いですか?

Q2転職先で活躍できるミドルは転職前後の企業規模別で見たときに、どのようなケースが多いですか?

Q.

その理由を教えてください。

大手企業⇒大手企業への転職
  • 企業文化や事業内容等を明確に把握している場合が多く、入社前と入社後のギャップが少ない。ミドル人材の大手企業への転職の場合は転職後に多少の不満等があった場合にも、一般的に見ると自身は恵まれているということを理解しているため、上手くいかない理由を会社のせいにする場合が少なく自らの努力でカバーしようとする。
  • 基本的に個々の人物に依存する場合が多いが、 大手企業の経験・ベーススキルがあれば気後れしない。
大手企業⇒中小企業への転職
  • 大手企業では経験の豊富なミドル層は充足しており、ポストがなくキャリアアップできず転職する方も多い。一方中小では成長に伴い、豊富なキャリア層の募集が多く双方のマッチがするケース多いです。
大手企業⇒ベンチャー企業への転職
  • プレイングマネージャー・管理職経験を生かして「自由に自分の力を奮いたい」というお気持ちをお持ちの方とベンチャーは相性がいい傾向あり。
  • 大手でできないことを実現したいという気持ちが、自由度の高い社風に合うケースがある。
中小企業⇒大手企業への転職
  • 元々の憧れや待遇面の違いから不満がでることは少なく、自身の最後のキャリアに位置づける場合も多いため、問題なく働くことができる。
  • 幅広い業務に携わっており業務推進能力が高いので活躍できる。雑草魂のようなものを持ち合わせていれば、そこも大きく作用する。
  • フットワークが軽いプレイイングマネージャーが多く、 部門全体の仕事を把握しており自身でも動ける方が多いため。
中小企業⇒中小企業への転職
  • 企業規模によっても社内での立ち回り方、役職、職位、社内風土も大きく違いがある中、入社後にスムーズに立ち上がるには企業規模が同等の方の方が良いと考える会社が多く、結果的に同規模への転職が多い。
  • 即戦力として活躍するには同等規模の企業である方が本人としてはキャッチアップが早く、企業側もそれを期待している。
  • 大手企業は下請け企業の優秀な人材を使って仕事を請けている事が多く、下請け企業の方が優秀な人材が多いため。
中小企業⇒ベンチャー企業への転職
  • 中小企業で積んだ経験がベンチャー企業でなんでもやらなければならないという職場環境や人間関係にマッチしやすい。
  • ミドルのノウハウを欲する企業は、大手ではなくベンチャー・中小がメインであるため。同規模感の企業に勤めて実績を残している事でもミスマッチが起きにくい。
ベンチャー企業⇒大手企業への転職
  • 包括的にこなしていた業務から、専門性の高い業務を志し最後の転職と位置付けているケースが多いため。
  • 受け入れ側の持っていないものを持っていると期待されるケース。
ベンチャー企業⇒中小企業への転職
  • 基本は一人で何でも行い、自ら責任を負ってやらなければいけない中小やベンチャーの出身で優秀な人であれば、どこでも通用する。
  • 固執した考えではなく、発想が柔軟でありマルチタスク力も高い人材が多い傾向があるため。
ベンチャー企業⇒ベンチャー企業への転職
  • プレイヤーとして実務もこなしながら経営にも関われる実力がある。
  • 中小・ベンチャーは即戦力のミドル人材を常に欲しているため。
企業規模は特に関係ない
  • ミドルの転職で活躍できるためには、その人が軸となる専門性を持っているかが重要で、企業の規模はあまり関係がない。むしろ大企業でゼネラリストとしてマネジメント職にある人はその企業でしか通用せず、プライドが高いと転職先となじまない傾向がある。
  • 活躍できる人物としては、自分の得意とする裁量をわかっておりその発揮できる場をきちんと認識できている方です。

Q3転職先で活躍できないミドルは転職前後の企業規模別で見たときに、どのようなケースが多いですか?

Q.

その理由を教えてください。

大手企業⇒大手企業への転職
  • 大手企業から大手企業に移った場合、意外に企業文化に馴染めず力を発揮できなかったことがあります。
  • 年収と企業のネームバリューでの転職で、転職者に成長が無い例。
  • 結局、転職理由が解消されないケースが多いため。
大手企業⇒中小企業への転職
  • 大手企業には良くも悪くも、企業ならではの風習や独自ルールのようなものが色濃く存在し、他の場所に染まるまでに時間がかかる印象。大手企業では当たり前の基礎が当たり前に行われているので、中小・ベンチャーならではの、基礎業務の抜けや見落としがあるまま 目の前の業務を進めることを優先する姿勢になじめないことが多い。
  • 自分の個人力ではなく会社のネームバリューで大手企業で営業をしていたため、中小に入って全く通用しない事が判るケース。   
  • 大企業は縦割りなのでマルチスキルをもともと持っていないことや、大企業出身者は安定を望むため動きが鈍くなるため。
  • 大手から中小の場合、大手での仕事のやり方を持ち込もうとしてミスマッチになる傾向がある。
大手企業⇒ベンチャー企業への転職
  • 大手企業の人はプライドの高さと、前職とのインフラや組織や待遇と比較して不満を持ちがち。かつ中小ベンチャーのスピード感についていけない。実際に大手企業から中小ベンチャーへの転職した人が短期間での離職を繰り返しているケースがある。
  • 企業規模が違いすぎると、ヒト・モノ・カネ・システム・環境の差異で前職のように力を発揮できない。また既存社員との相性やり方や共通言語の違い、また巻き込み力で以前のように結果に結びつけられない、といった例があります。
  • 大手→ベンチャーは働き方が合わず、特に立ち上げ間もないベンチャーはある程度の犠牲がつきものであるが故にあまりのギャップの大きさに耐えられず退職されているケースが多い為。
中小企業⇒大手企業への転職
  • 分業化/体制化/極度な年功序列等の気風が濃くなることが多く「今まで当たり前に享受していた自由が制限される」ことへの抵抗感が大きくなる印象。
  • 大手の場合、職種にもよるが業務が細分化されていることが多く、一括で業務を行うことが多い中小企業ではスキル面でのミスマッチが多くなる。
  • 年齢が高い方の場合は、大手で常識とされている様なビジネス感覚を持ち合わせていない事が多い為、転職後もキャッチアップできない傾向がある。
  • 業務量の多さについていけず、活躍出来ないケース。
中小企業⇒中小企業への転職
  • 経営が当初予想よりも悪化してしまい、活躍の舞台がなくなる。 経営者がオーナーなどの場合、その個性とぶつかる。
  • 横滑りの転職はポジションや待遇の不満という理由が多く見受けられるので難しい。
中小企業⇒ベンチャー企業への転職
  • 日系中小企業とベンチャーだと社風も対応範囲も何もかも違うので、入社後のギャップがとても大きく実際の早期退職につながった例を知っております。
  • ベンチャー企業は社風になじめないことが多く、受け身で業務を行ってきた方には合わないため。
  • 企業側が求めるニーズに一致しない。ベンチャーは若い力・ITスキルを求めがち。
ベンチャー企業⇒大手企業への転職
  • 始めこそは分業され労働もホワイトに感じる点が多いが、徐々に物足りなさを感じてしまいベンチャーと比べ、業務量の少なさややりたいことがやれないといったギャップに耐えられず退職されているケースが多く感じられるため。
  • ベンチャーから大手に移った方の場合、スピード感の無さや企業の文化にアレルギー反応を示すケースがある。
ベンチャー企業⇒中小企業への転職
  • 受け入れ側の持っていないものを持っていると期待されるがそうでもなかった場合。
  • ベンチャーでよっぽどの成果を残さないとインパクトに欠ける。
ベンチャー企業⇒ベンチャー企業への転職
  • 社長の個性が前面に出るから社風や個性が強すぎるため。
  • 経験・スキルがそのままマッチする機会が少ないと感じるから。
企業規模は特に関係ない
  • 個人の能力と転職先の会社環境や企業文化に依存する。新卒入社者と中途入社者で分け隔てなく受け入れる土壌があるか、といった要素も大きい。
  • 企業規模というよりは、スペシャリストではなくゼネラリストの方は活躍が難しい傾向。

Q4転職先で活躍できるミドルはどの業界で多く見られますか?転職した【先】の業界についてお答えください。

Q.

その理由を教えてください。

メーカー
  • メーカ系は、工場系の人材は中小企業の工場長や生産技術など、年齢より経験を優遇される印象があります。
  • ビジネスの上流~下流まで、製造現場とエンドユーザーの顔を想定しながら業務遂行する経験値が高いと見受けられる為。
  • 職人的職業は、企業が求めている技術スキルと求職者のスキルが一致した場合活躍で来ていると思います。
  • IT知見を持って、メーカーなどの事業会社で活躍される場合が多い印象です。
IT・インターネット
  • 特にIT業界のSE職が多く、IT業界はサイクルが早いので元々SEを1年経験すれば他の業界の5年に相当すると言われてました。そのため中小企業で人出も少ないので短い期間に設計構築運用保守導入やPMやプリセールスから購買等まで等20代で一人で何役も経験ができたりします。下請け業務の場合は、ゼネコンと一緒でプライムからあらゆる事を丸投げされる為、普通では経験ができない事を短い期間で吸収できる。
  • IT領域は市場ニーズも高く、かつ経験者を求める傾向があると考えられます。
コンサルティング
  • コンサルTOコンサルは勿論だが、コンサル業界はもともと多くの業種多くの職種からの流入が多いため、事業会社よりも受け入れ側が柔軟であるという面と、TOコンサルを目指す方のマインドの問題。
建設・不動産
  • 建設・不動産は技術力があればそのまま活かせるので短期間で馴染むケースが多い。
  • 人脈や取引先がそのまま引き継がれるケースが多いので、早期に実積を出しやすい。
メディカル
  • メディカル領域はシニア人材活用は上手いように感じる。KOLとのコネクションなどが大きく活かされる領域でもあり、知識も求められる業界のためミドルでも活躍の幅はあるように感じる。また業界としての安定性があるため将来不安もなく働けることも大きな要因に挙げられる。
商社
  • 商社は比較的自由な発想を尊重するところがあるのでやる気のある人にとっては活躍し易い。
金融
  • 金融機関の方は、企業の経営企画・経理財務などちがうフィールドへシフトできる印象があるからです。
業界は特に関係ない
  • ミドル層の転職は業界を大きく変えない傾向にあるため。 また、企業も業界親和性も考え採用している為、一概にどの業界に転職すればミドル層が活躍できるというのはあげがたい。業務においてどこかの業界で活躍できる知識を取得している場合は別と考えるのが妥当と思えます。
  • 異業界へ転職する方で成功してる方は、業界特性に素早く適応する。自社の課題を把握し改善することで転職先の企業からの評価を得られるため。
  • 即戦力になれる経験があれば業界知識は採用時に求められない。また、異業種の経験を取り込みたいための採用が多いため。

Q5転職先で活躍できないミドルはどの業界で多く見られますか?転職した【先】の業界についてお答えください。

Q.

その理由を教えてください。

IT・インターネット
  • 業界のトレンドが早く、自分の型を持っているミドル人材にとって慣れるまで時間がかかってしまうと厳しい環境となってしまう。業界的にも若手が多く、職場環境的にも合わない人は一定数存在する。
  • プログラマー等、ミドルになると新言語へのキャッチアップが若手より遅い印象がある。
メーカー
  • Postコンサルでメーカーや金融など体質が古く独特の商習慣があるような業界に行った方は、コンサル時代のように”誰が一番正論か”という論理が通用しないので活躍できないケースは目立つ。
  • その大組織の中で社内の調整ごとや特定の製品のある工程に10年携わっていた等、その製品が 成長分野でなければなおさらつぶしがきかない事が多い。
  • 企業によっては役職が同じでもやる事が大きく変わる場合がある。
商社
  • 独自の風土が有り、お互いに受け入れにくい環境で育ったため。
  • 保守的な社風の企業が多く、中途入社が活躍し難い場合がある。
コンサルティング
  • 事前の企業研究が足りず、経営に近い位置での活躍に期待するが、実際はアドバイザリー業務であり、休暇も取りにくいことでモチベーションを下げる人が多い。
  • 入社前に担当する案件の具体的な内容が決まっていないことが多く、入社後に聞いていた話とことなり案件が多いor少ないといったお話をお聞きします。
建設・不動産
  • 建設現場を多く持つ企業の話に特化してしまうが、現場の施工管理となると、中小では設計能力まで求められることがあるため大企業出身者は中小企業への移籍ははまりにくい。
  • 業種特化なのですが、中でも営業、特に不動産営業の職種については相性の検討が非常に困難な印象。特にミドルでの転職自体が管理職待遇以外あまり歓迎されない印象。
業界は特に関係ない
  • その方のキャラクターによると考えます。プロアクティブに自身で考えてスピーディーに行動できる人物かどうか。わからない事を謙虚になって教えてもらおうとすることができるか。などが重要と考えます。
  • 異業界の商習慣、転職先の文化になじむことができず、孤立してしまうケースがあるため。
  • 具体的な業種・業界よりも社風や考え方など企業と転職者の相性などが関係していると思います。

Q6転職先で活躍できるミドルは転職前後のポジションで見たときに、どのようなケースが多いですか?

Q.

上記について、具体的なエピソードがあれば教えてください。

管理職⇒管理職(管理職候補)としての転職
  • カスタマーサービスマネージャーが定着しない外資系企業に、日系大手1社経験の管理職のご支援をした。評価ポイントはカスタマーサービスマネージャーとして10年以上の経験があり、1社で長く働いていた点、様々な部署を経験し、コミュニケーション能力にたけていたこと、海外とのやり取りの多いカスタマーサービス部門長をしていたことで、総合力を評価された。日系大手1社から外資系管理職への転職成功例。
  • 【前職 営業本部長⇒転職先 マーケティングディレクター(待遇アップ)】 営業とマーケティング、両方の実務経験と知見を有するミドルのハイクラス人財が、自身の最も望む職種「マーケティングエグゼクティブ」ポジションで転職。営業に関する知見も活かしながら活躍している。
  • ミドルの転職の多くは上昇志向が高い方が多い為、役職維持・役職アップを目指している。管理職としてのリーダー素質のある方などは管理職に就くことにより責任感を持ち活躍できているケースが多いです。 ポジションは特に関係ない
  • 大企業の管理職で活躍していた方が、ベンチャーの事業計画に従った人事戦略も含めて構築して、上場に貢献した。
  • ベンチャー企業や外資系企業で幹部クラス経験者が投資先企業の役員(社長、CFOなど)就任に至ったケース。
  • ホテルの料飲マネージャーが他社の料飲部長として転身し、半年後には同社の他施設の料飲支配人に昇格した。
管理職⇒スタッフとしての転職
  • 本人がプレイヤー志向であり、プレイングMGR⇒プレイヤー専任となったことで、満足度高く後輩の育成にも積極的に取り組んでいる(製造業エンジニア)。
  • 転職時役職がなくなったとしても、実力のある方は結局評価されてその後役職者になることが多い。
スタッフ⇒管理職(管理職候補)としての転職
  • 今後のその会社にとって幹部候補の割には、現職の社内には上司の管理職がいるのでヘッドカウントが開かず2番手社員となっている場合、その方にとっても転職先にとっても管理職として採用しても惜しくなくお互いWINWINに なるケースが多い。 
  • 合併会社で上司、先輩が多く将来のポジションが難しいために、成長企業に転職して管理職になって活躍している人がいます。
  • プレイイングマネージャーとしてであれば、企業も受け入れやすい。
スタッフ⇒スタッフとしての転職
  • 先ずは転職先に同化しようとする気持ちと、仕事本位で役職のこだわりを持たない人が上手くいっている。

Q7転職先で活躍できないミドルは転職前後のポジションで見たときに、どのようなケースが多いですか?

Q.

上記について、具体的なエピソードがあれば教えてください。

管理職⇒管理職(管理職候補)としての転職
  • 経営幹部候補として入社した人が、入社後にポジションを誇示して現場スタッフと軋轢を起こし上司とも揉めて解雇となった。管理職として入る場合は、新人でありながら上司として入社することもあり、なかなか弱みを見せられないがために自分を必要以上に大きく見せたり、スタッフに頭下げて聞くことができなかったりする。
管理職⇒スタッフとしての転職
  • 元々管理職であった方が役職を落として転職するケースは「責任から解放されたい」と考えているケースが多く、まれに縁の下の力持ちとして次世代の管理職の良きアドバイザーとなることがあるが、多くの場合は煙たがれることを恐れ口出しをしない、責任から解放され任されたことのみこなす腰掛け社員になり下がるケースがあるため、転職者としては心に余裕が出来、良い転職になるが、転職先で活躍できているとは言い難い。
  • ポジションを下げて転職する場合、モチベーションを保って仕事をすることが難しくなるため。
  • いままでのプライドもあり、なかなかメンバーとして就業することが難しい。
スタッフ⇒管理職(管理職候補)としての転職
  • 元々管理職経験の無い方の場合、新しい環境+マネジメント等の管理職という状況でフィットするまでに時間がかかっている印象があります。
  • 大企業から中小等にマネジャー以上のタイトルで入社されるケースに多いです。
ポジションは特に関係ない
  • 部長クラス以上の場合、転職先ではまず既存従業員とのコミュニケーションや融和が重要になってくる。最初に叱責は四面楚歌に陥る可能性がある。落下傘での入社は不利。
  • 入社前に受けた話と業務内容が異なってしまい、本来の力を十分に発揮できないというケースはあります。そのような場合は次の転職につながりやすいです。
  • 様々な業界経験しているが特化していない場合(例:購買、海外営業、営業等)。

Q8転職先で活躍できるミドルが行っていることはなんですか?上位3つを教えてください。

その他の回答
  • やり方ではなくモノ(取り扱い製品や商材、技術など)をとにかく早く覚えること。
  • 自身が何をしたいと考え入社したか、その為にどうするか考えて仕事をする。
  • 考え方がフレキシブルでオープンな方が多い。既成概念にとらわれている方は年収も低い傾向がある。

Q.

上記について、具体的なエピソードがあれば教えてください。

社内でのコミュニケーションを重視する
  • 入社後にしっかりと自身のやり方とその企業でのやり方をうまく調整できているケースが多い。コミュニケーションはもちろん、中途入社ではあるがその会社では新入社員であるという意識のもと仕事ができるかどうかが大きいと感じる。
  • 改善を期待といわれ入社したため、即座に過去経験に基づく疑問を提言し改善提案をしたが、共に働くメンバーから距離を取られてしまったことがあったため、関係構築が先だったと企業からFBを受けたことがある。
転職先企業の企業文化理解に努める
  • 日系大手エレクトロニクスメーカーから日系大手製薬会社へ転職した方は、業界用語も商習慣も全く違う環境であったが、持ち前の柔軟性と学習意欲で社内の信頼関係構築に努め、上司の指示に素直に従うことで部門内外の信頼を集めた。東京のポジションで採用された後、すぐ大阪転勤の話が出たがそれにも対応し、1年でマネージャーに昇格し、現在は東京本社で活躍している。大阪転勤をチャンスと捉えることができたかどうかが1年後の評価に大きくかかわった。
  • 移籍先の会社の文化・考え方・会話や実務を通して肌で感じ、これまでの自身の経験や仕事の進め方を移籍先に合うようにアレンジするよう努めた結果、入社1年で年収が80万円アップするほどの成果を出したケースがあります。
わからないことを素直に認めて教えを乞う
  • 部長職の方で、積極的に部下に話しかけ、着任までの間に解決されていなかった諸課題を聞き取ることで職場の風通しを良くし、スタッフから本社人事に対して「あの方が着任されて雰囲気が良くなり、仕事に来るのが楽しくなった」といった声が多く届いた。
  • 上手くいっている人に共通しているのは、弱さを見せられることかと思います。面談時にも職務経歴書の書き方や面接のポイントを相談してきて、素直に聞き入れて修正できるような謙虚さを持っている人は、間違いなく転職先でも評判の良い上役になっています。
転職先企業での仕事のやり方をまずは踏襲してみる
  • 過去の実績や成果に拘っているミドルは基本的に転職後の初期に躓いている方が多い。一方で転職先では過去の事績などをリセットしてゼロから実績を作ろうと考えている方はうまくいっている。
社内の人間関係、力関係を理解する
  • 入社後のお話をお聞きしていると、やはりコミュニケーション能力が長けている方はご活躍されている印象です。社内の人間関係を把握し、必要な時には質問をして改善していく前向きな姿勢をお持ちの方が多い印象。

Q9転職先で活躍できないミドルが行ってしまうことはなんですか?上位3つを教えてください。

その他の回答
  • いきなり職場の悪いところをズバズバ切り込み、周りと軋轢を生む。
  • 社内の組織・力関係・キーマン等を確認せずアクションを起こしてしまう。
  • 他責の方が非常に多いです。

Q.

上記について、具体的なエピソードがあれば教えてください。

前職の会社と転職先企業を比較して、悪く言ってしまう
  • 二言目には前職名を口に出すような人がオーナーに嫌われ半年で解雇されるなど、前職との比較は致命的です。あとは、プライドを持ちすぎて人に聞けなかったり、独断で仕事をしてしまったりする方が、周囲から孤立して短期間で退職してしまったことがありました。
  • 改善提案を出したつもりが、転職先企業の企業文化により『悪く言われた』と受け止められてしまうことが多々ある。特にプロパー文化の会社はプライドがあるので注意した方が良い。
前職の仕事のやり方を持ち込む
  • 社内状況を理解しないでアイディアを出すことは若年層であれば「斬新なアイディア」として受け入れられるが、ミドル層の場合は社内状況(インフラや制度)を理解した上で、改善案や新アイディアを出すべきですが、何も理解していない部外者にとやかく言われることを良しとしない他の社員に煙たがれ、正しい事を言っているのにも関わらず理解されず孤立し退職されたケースがありました。
  • 入社してすぐに、「やり方がまずい、だから売上が上がらないのだ!」と切り込み、軋轢を生んでしまう方がいた。まずは、みなと一緒に同じやり方でやってみてから発言すればそこまで軋轢はうまないのでは、と思った。
  • ご紹介企業から、あまりにも前職の仕事のやり方などを主張されてしまうと企業側も戸惑うことのあると相談されたことがあります。主張が強すぎるとお互いストレスとなってしまうようです。
これまでの経験や実績をひけらかす
  • 自ら期待値を上げてしまうような発言やミスコミュニケーションを引き起こす行いは社内で評価されなかったり、時には会社の損益にかかわる事態につながってしまうことがある。 例えば難しい工事の案件でだれにも相談せずに自身の独断で仕事を進めた結果、工事の不備が見つかりやり直す必要が出てしまったために、工期の遅れに伴う数億円の損失を出したケースがある。
すぐに評価、昇給、昇進を求める
  • 入社後初のボーナスに関して人事に異議申し立てた方がおり、企業人事がまだ実績残してないと雰囲気が悪くなってしまったそう。
わからないことがあっても周囲に相談することなく独断で仕事を進めてしまう
  • フリーランスの方で仕事の能力は大変高く雇用された。その後、フリーランスが長いためか、上司が忙しいこともありコミュニケーションをとらず仕事をどんどん進めてしまったため、当社の社風に合わないと、半年(契約期間満了時)で解雇になった。
入社前に自分が想定していた以外の仕事・環境に理解を示さない
  • 自己防衛の為の保身やこだわりを持って取り組んでしまい、周囲に認められず退職する場合が多い。その後、ジョブホッパーとなり、キャリアの大幅ダウンにつながる。
仕事以外のコミュニケーションを全く取らない
  • 入社後の早期離職が起こるケースのほとんどは上司とのコミュニケーションが取れていないことによる、企業からの期待値と転職者のパフォーマンスの乖離によるもの。よくよく話を聞くと、退職までに上司とうまくコミュニケーションが取れなかったケースが散見される。
  • 社内コミュニケーションを積極的に取らず、質問もせず受け身な方。また入社数ヶ月で判断し希望することと異なる等の理由で転職を検討するなど柔軟性の無いケースがありました。

Q10中途入社のミドルが活躍できる企業は、どのような環境ですか?上位3つを教えてください。

その他の回答
  • 教育や引継ぎに十分な時間があり、成果をすぐに求めない。
  • 当人のスキル任せでは無く、自社での仕事の進め方についてのレクチャーがある。
  • 経営者が中途社員を信頼し裁量を与えている。
  • 社外から来た人材に対してオープンである。
  • 差別が無い、人格主義。
  • 能力主義。

Q11中途入社者が「組織に円滑に馴染むための制度」の、好事例があれば教えてください。

  • 制度というほどの物ではありませんが、ある企業のミーティングでは新人から意見を発します。年功序列で意見を述べてしまうとそれに近しい意見が下からも中途からも上がってきてしまうので、年数の浅い方から発言してもらうようにしてます。そしてその意見はつぶさず、他の意見に織り交ぜた形で方向性を決めていくようにしてます。それにより中途の方が浮くことなく、意見も発しやすく、今まで考え付かなかったアイディア等も出て円滑、且つスムーズにチームに馴染めているようになってます。
  • 外資系でよく使われているプロベーションプログラムはどうでしょう。試用期間内での教育や期待する成果の内容を入社日に整合します。達成できれば正式採用、達成できなければ3ヶ月(半年)間の試用期間延長。それでも駄目なら能力齟齬で会社都合退職。厳しいですが、本人に対しても社内に対しても何事も明確(ナーナーでやらない)なので、試用期間終了時には成果は出ているし他の社員とも馴染んでいるし、ダメなら辞めていただけるし、本人にも企業にも好都合かと思います。
  • ・社員一覧 →社員の方の簡単なプロフィールや趣味が記載している一覧があれば、お名前と顔が一致しやすいかと思います ・入社前研修 →任意ですが、研修や締め会などのイベントにご入社前に参加していただくのも効果的です。入社前に顔がわかるので、入社当日の緊張感が軽減できるかと思います。
  • ウエルカムランチ制度 ご入社後最初の1週間は毎日部門以外の複数人の社員と中途入社者がランチを共にする制度(福利厚生)。1週間で多くの社員とコミュニケーションが取れるようにする仕組み。
  • 現在はコロナの影響で実施されていないそうですが、社内レクレーションを実施している企業は、入社後、組織に円滑になじまれていました。他部署との交流や社内での習い事、週末に家族同伴のレクレーションなどは参加してよかったと聞いています。
  • 新卒入社者、中途入社者全員で定期的にジョハリの窓のような研修をやっている会社があります。 それにより人間関係がうまくいくように努力している企業もあります。IBMのGBSのように入社同期で研修や情報交換を行うような場を設けている会社もあります。
  • ある会社では、自己業績目標建を立てる時と、中間、評価で最低1時間ずつのマンツーマン面談を全員に義務付けています。問題点や悩み、やりたいこと、外部研修制度など相談できますので、コミュニケーションと問題解決ができ遣り甲斐がでます。

Q12ミドルが転職先で活躍するためのアドバイスをお願いします。

  • ミドルの年齢層の方々の転職市場は、数年前より格段に広がっています。コロナの影響もあり、特に即戦力を求める会社が多い中、これまで培ってきたキャリアをベースとして ご自身の考えるステップアップや幅を広げるフィールドは増えているので、合う会社に巡りあえるまで、あきらめずに活動されることをお薦めします。
  • 事前に転職者に転職先の環境・システム・方針・従業員・カルチャ―の違いを理解してもらった上で,入社3~6ヶ月はプロパーとのコミュニケーションや組織・力関係・キーマンの分析や現状認識に注力し、理解が進んだ上でアクションをおこしてもらう。
  • まずは周りを見て、自分の立ち位置を確認することをお勧めします。そして、自身がやりたいこと、企業に求められていることのすり合わせをし、それが実行できる環境か・タイミングかという点をしっかり見極め、発言・行動することをお勧めします。また、「聞いていた話と違う」ということはどんなにミスマッチをなくそうとエージェントが介入しても、自分で面接で確認しても起こりうることであることを肝に銘じ、それだけを理由に転職を考えないで頂きたいです。相違点が年収が100万も違うともなれば話は別ですが、許容範囲であれば自分の求める対価を頂けるようその中でまずは努力をしてみて、それでも難しければ再度その失敗を活かして転職をすることをお勧めします。 転職する際は是非「転職」という気持ちではなく「卒業」という気持ちで転職に臨んでいただきたいです。少し脱線しましたが、転職先で思い描いていたことと多少異なっても貴方様が活躍できる場所は必ず社内にあります。探して是非、今までのスキルを存分に活かして活躍してください。
  • 「素直さ」これに尽きます。転職先の決定を「ゴール」と考えてしまう方が多いように思いますが、これはあくまでも「スタート」です。スタートを切った後に、今までいた企業の走り方で本当に順調に歩みを進めていけるかどうかはまだ解りません。そこで大事なのは、先を走っている「経営幹部」「上司」「同僚」「部下」のやり方(特に成功している人)を「素直」に受け入れて「マネ」をしてみることです。一度それをやりきってみて、それでも前職までに培った知見やノウハウを活かした改善提案が必要であれば、そこで初めて「こうやってみてはどうでしょう?」と助言してみるのです。最初から「前職では」「私の考えでは」という方は、仮にそれがうまく行ったとしても、組織には馴染めないでしょう。
  • 今までの実績や経験は一旦リセットし、転職先のルールや風土に合わせて行動することが最適です。経験値やスキルは自身の方が上でも、転職先にいる社員全員、社歴では自分の先輩にあたるということを頭に置き、「以前の会社では」「今までの経験から」という前置きを使わないようにしましょう。 素直に謙虚に、転職先に溶け込む努力をしてください。
  • どのような業界、職種であっても、 ①自身が知らない事は、素直に訊き、謙虚な態度を保持する事。 ②自身の業務、得意分野だけでなく、幅広く興味を持って、業務に反映できるようにする事。 ③コミュニケーションは、常に自身から発するように意識する事。 以上、3点が出来れば、ほぼ、問題ないと思います。
  • ・自己理解を深める(企業研究だけではミスマッチがおこる)・ピンポイントではなくある程度の企業様とお話をして視野を広げる ・ご自身のキャリアの実現だけではなく、事業や会社に貢献できるかも重視する ・わからないことを素直に聞いたり、苦手なことは教えをこう
  • 今までの実績は忘れて一からスタートすると自己認識する。目標を明確に持ち自身で考えて行動する。自身からコミュニケーションをとり、社内に溶け込む努力をする。
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転職コンサルタントの本音「「転職先で活躍できるミドルと活躍できないミドル」について(2020年版)」毎月1000人の転職コンサルタントのアンケートを集計。コンサルタントに中途採用の実態を調査。採用活動などから転職成功へのヒントをご紹介。