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76「オンライン選考」について

アンケート実施期間 : 202063日 ~ 202069
有効回答数 : 211
93%のコンサルタントが「今後もオンライン面談を推奨する」と回答。
半数以上のコンサルタントが「選考スピードが上がる」事を実感。
新型コロナウイルスの影響で急速に普及が広がったオンライン選考の状況について、コンサルタントに伺いました。

現在オンライン面談を導入しているコンサルタントの内、93%が緊急事態宣言明けも引き続きオンライン面談を推奨すると回答。その理由として、「遠隔にいる人と面談できる(77%)」「面談日程の調整が容易になる(65%)」「選考のスピードが上がる(51%)」との回答が上位を占めました。

採用企業との面接においても「プライベートな空間で話すことで、人間性が垣間見える」「最終面接のための、交通費や宿泊費の負担がなくなる」などオンラインならではのメリットが挙げられました。

他にも「オンライン選考において気を付けるべき点」「具体的な失敗エピソード」なども伺っています。ぜひご一読ください。

Q1オンライン面接について採用企業の状況を教えてください。

Q.

一次面接のみをオンライン面接にしている企業は全体の何割程度ありますか?

Q.

最終面接以外の面接を全てオンライン面接にしている企業は全体の何割程度ありますか?

Q.

最終面接を含めて全てオンライン面接にしている企業は全体の何割程度ありますか?

Q2採用企業がオンライン面接を導入しない理由の上位3点を教えてください。

その他の回答
  • セキュリティに関する社内方針から。
  • 求職者側にネット環境が整っていない場合がある。
  • オンライン面接で入社した人たちが早期退社になった。
  • オンライン面接への不慣れからくる不安のため。
  • オンライン面接という発想、文化にまだ適応できていない。マスクで対面が当たり前になっている。
  • 配属先となる職場の様子、メンバーも含め確認し入社後のイメージもしてもらいたいから。
  • 役員クラスは対面を希望する人が多く、その風習がある。

Q3オンライン選考について採用企業の状況を教えてください。

Q.

採用企業がオンライン選考を導入するメリット上位3点を教えてください。

その他の回答
  • お互い在宅の状態で面接を行った場合、プライベートな空間で話すことで一歩踏み込んだ話が出来たり、相手の人間性が垣間見えたりする。
  • 柔軟な対応が出来るという点で、この時代では候補者から好印象を持たれる一つもポイントになる。
  • 仮に対面式を実施するとマスクをしたままの面接になる為、相手の声もこもったり本当の素顔もわかりにくい。
  • COVID-19の感染リスクを避けられるため。
  • 現在リモートワーク中の為。

Q.

その理由を教えてください。

面接地から遠隔にいる人とも面接できる
  • 日本への帰国を希望する転職者が以前よりも増加。従来、対面面接でしか対応しなかった企業も、柔軟にリモート面接を行うことで、候補者のパイプラインが増加。3密を回避することで、転職者からの印象も良くなっています。
  • 地方企業や大手地方拠点にとってWEB面接化の恩恵は絶大。内定前後のフォロー面談などで選考フローを工夫すれば、就業場所の様子は応募者にはある程度見てもらえる。
  • 最終選考が通常であれば本社面接(東京)等になることも多いが、最終選考もオンラインであれば遠方の求職者も東京まで出向く必要がなく、助かるとの声も多く聞きます。
  • 実際にあって話すより、時間的にも効率で、日本全国や世界規模で良い人材を見つけられる。
移動時間が不要となるため、面接日程の調整が容易になる
  • 求職者側も在宅勤務の方が増えており、昼休憩や就業後すぐの時間帯での選考が可能となり、企業側の「転職者の面接=夜遅く(19時開始なら20時以降終了)まで拘束される」という概念が払拭された。また求職者側も、半休や時間休、フレックスを活用すれば、平日の日中に1時間程度を捻出できるという方が増えており、在職中の方の転職面接のハードルが下がった。
  • 日程調整が容易でスピード感のある選考となるため、欲しい人材をうまく採用できたケースが複数出てきているため。職種にもよるが、会わないと分からないリスクよりメリットが大きいと感じる。
  • 面接日時の設定もしやすく(自宅等で1時間程時間を取るだけの為)、ネット環境さえ整っていれば求職者にとって選考のハードルが下がる(平日でも面接しやすい)。
  • スピードと物理的な制約面からオンライン面接が導入されているように感じます。面接の技術的な部分にメリットを見出すのは、運用に慣れてからだと思います。
  • 就業時間や移動時間を考える必要がすくない為、通常より早い時間帯で面接が組む事ができる。
求職者と早期に会うことができ採用スピードが上がる
  • 元々はコロナウィルス感染拡大防止で始めた企業が大半であったが、採用のスピードアップにつながったとは担当者の皆さんが仰っています。どうしても日程調整がネックになり、その間に他社に内定が出てしまうケースが後を絶たなかったので、そういう意味では改善に繋がっています。
  • 担当しているヘルスケア業界ではコマーシャル以外のポジション(品質管理やオペレーションなど)に関しては止めるわけにもいかないのが現状です。感染防止、またスムーズな採用プロセスを実現するためにもオンライン面接は必須であり現在ではほとんどの企業が導入をしています。
  • 遠隔地に居住する方であっても面接日程の調整がしやすく、応募からお互いの温度感が高い中で早期に面接が実施でき、スピード感を持って選考を進めることが出来る。結果、内定辞退等の抑制にもつながった。
  • オンライン面接では内定までのスピードが速く、早期就業を目指している求職者に対して有効です。
移動にかかる交通費を削減できる
  • インハウスの人事をしていた時、最終面接候補者のみに交通費を渡していたが、それでもかなり多額の交通費が経費として掛かってしまっていたのでそこが削減できるのは大きい。候補者側の交通費や移動時間・ホテル代の削減にもつながり、選考の選択肢が増えるのは後悔のない転職をするうえでよい。
  • 全てをWEB面接とすることは難しいが、一次面接をWEB化することで採用の効率化、コスト削減が図れ、応募者の負担も減りWin-Winとなる。
録画もできるので、後日見直しや他の面接官にあとで共有が可能
  • 録画ができるので、面接官の一人が仮に急用ができて欠席しても判断できた事例があった。

Q.

オンライン選考において採用担当者が気を付けるべき上位2点を教えてください。

その他の回答
  • 人となりを把握しづらいなど、オンライン選考で候補者を見ることができる範囲の限界を把握しておく。
  • 面接官に聞き取りやすいように、ゆっくり話すよう支持をしたが、面接官の印象としてレスの遅さを指摘された。
  • 候補者は面談環境など苦労して整備しており、通常面談とは異なり緊張度も高いことが予想されるので、そのあたりへの気遣いを十分考えていただくこと。
  • 企業側も在宅勤務のケースでは、履歴書・職務経歴書の紙データの取り扱いに注意を払う。
  • 面接官が一つの部屋に複数名いる場合は、全員の音声が届いているか事前に確認する。
  • ネットワークを事前にテストできるような環境を用意する。
  • 録画をする時は事前の確認が必要。
  • ZOOM使用をセキュリティ面から候補者が拒否する例があった。

Q.

具体的な失敗エピソードを教えてください。

ネットワークトラブル時の対応について求職者に事前に指示を出す
  • 通信が不安定な中(企業側の責任)WEB面接の実施。(候補者から面接時に何度も聞き直すのが失礼だと思い、途中から聞こえない聞き取りづらいを言いにくく)結果、質問との回答へのギャップなどを理由に断られたケースも有る。面接時に企業側へは対応策も考え、冒頭で聞き取りにくいことも想定し聞き直せる環境など以後用意してもらった。
  • 「ネットワークなどのトラブル時はエージェントに対応を任せる」スタンスの面接の場合、万が一担当コンサルタントが対応不可の場合、面接の印象が双方にとって良くないものとなり、再調整にも時間をかけなくてはならなかった。トラブルは起こるものとして事前準備と必要事項の明記を行うべき。
  • 求職者と面接官いずれも事前にシステムチェックを行って面接を迎えたが、回線の不都合で急遽電話での面接になった。面接を実施はしたものの、互いの共通理解まで深掘りが出来ず、再度オンライン面接の日程を再調整することとなり、結果時間を要してしまったことがある。
  • 接続が上手くいかず、開始予定時刻が大幅に遅れ、求職者も動揺を招いてしまったこと ※この時は企業側の接触不具合が発生した。
  • 候補者によってネットワーク環境はさまざまなので、実際回線が悪く、音が途切れてしまったりしてうまく話せなかったといわれた
  • ネットワークトラブルで始まり、その後解決はしたものの、雰囲気がギクシャクしたまま終了し結果は不合格となった。
  • 海外面接で現地の電波状況悪く、電話に切り替えたり途中で断念した事例があった。
  • ハウリングが大きくなる場合があった。
面接案内文に利用するツールの準備について明記をする
  • 実施しようとするとOSが対応していないことが判明し、電話にて連絡をするも候補者が面接の妨げになる為携帯電話を別の部屋に移動させたことから面接実施まで時間がかかる事例があった。
  • 採用担当者から候補者宛てにアクセスリンクのみ送ってきて、面接開始時刻の記載がなく、候補者が不安に感じて問い合わせが来た。
  • ログインをして待つべきか、どちらが先にログインすべきかの情報がなく、つながるまで時間がかかってしまった。
  • お互いの先入観で応募者はSkype、企業側はWebEXを用意していたため、当日お互い慌てて対応した。
  • zoomでも事前にダウンロードしていないと直ぐに使えないし、ルームにはいれないことが頻発した。
  • 利用するツールの案内が遅く、面接時間に求職者側で準備が間に合わなかった。
  • 音声トラブルにきずかず冒頭に数分一方的に話してしまった。
  • 画像が映らず、結果電話面接となった。
応募者の情報が守られる環境を確保する
  • 画面に他の家族の声・姿の気配が出てしまい、秘密が厳秘されていないように感じたとこたえた求職者の方もいた。
通常より社風を伝える努力をしギャップを埋める
  • 訪問時に実施可能な職場見学が出来ず応募者が職場のイメージがしづらい為、配属先となる部門の人員構成、年齢層、普段の業務の流れ、雰囲気も伝えてあげるようにした。
  • 社内や部署などの雰囲気が伝わらず意向アップにならなかった。
面接中に開示する情報に最新の注意を払う
  • 求職者との面談前のシミュレーションで、個室でなかったため周りの声が届いていた。マイクをミュートにして頂く事をお伝えした。
同じオンラインURLを使い回さずに、URLは複数準備する
  • 面接ごとにURL(面接の部屋)があるシステムを使用していたが、担当面接官が、直前に面接した候補者Aさんの面接と同じURLへアクセスして待機してしまったため、正しいURLにアクセスし、待機している候補者BさんとWeb上で合流できず、お待たせしてしまった。

Q.

オンライン選考において求職者が気を付けるべき上位3点を教えてください。

その他の回答
  • オンライン面接時のカメラに映る背景に注意が必要。
  • カメラに目線を合わせる(画面を見ると若干下を向いているように見える)

Q.

具体的な失敗エピソードを教えてください。

面接前に通信環境をチェックする
  • 他のツールで慣れていたので大丈夫だろうと使ったツールで画像が固まってしまい面接官と目が合わないまま1時間話すという事態が発生した。選考のフィードバックについてもコミュニケーション面での難点をご指摘されてしまう方がいた。
  • 通信環境が悪いと画像がかたまり、また、音声もかぶったり、面接がスムーズに進まなかったという声を多く聞きます。
音声に配慮しオープンスペースではなく静かな個室を選ぶ
  • 求職者がエージェント企業の面談スペースを借りて実施した際に、自宅ではない場所での実施ということで、企業側から音が漏れたのではないかと不信感を抱いたと言われたケースがありました。自宅ではい場所を借りている場合には、企業側へその旨を伝えておく必要あり。
  • 求職者が誰も来ないと思っていたオフィスで実施していたところ、突然同僚が現れ中断してしまった。すぐに別室に移り事なきを得た。
  • 個室が確保できずに営業車内でWEB面接を受けたが、音声に雑音が混ざり上手く聞き取れない等の問題が発生した。
  • 携帯電話から参加でノイズがひどい事例があった。
通信が切れた場合の緊急連絡先を確認しておく
  • 海外(途上国)にいる候補者の場合、インターネットが不安定なことがある。電話番号を事前に確認して、国際電話に対応できるようにしておく。
  • 緊急連絡先をメモしておらず、開始が15分程度遅れてしまった。気まずく面接がスタートしてしまった。
面接中は、大きな声ではっきりゆっくり話す
  • 普段の会話時よりも大きな声でハキハキと話さないと面接官に伝わらない為、本来の自分ではない対応をしなければいけないこともあるとのことで、入職後に企業側にギャップを与えることもあるとのことです。
髪型や服装などの身だしなみを整える
  • 応募者と事前にオンライン面談を行ったところ、背景のベットに洋服が散乱していた。バーチャル背景が使えるなら積極的に利用した方が良いと思います。
端末を固定し事前に映像を映して確認する
  • 求職者側の映像が反転してしまい、自分ではなく風景が映ってしまう状態で面接がスタート。事前チェックはしていたものの、操作になれていない方だった為起こってしまった失敗でした。
  • 携帯電話を用いたオンライン選考をした候補者の目線が下がりがちになり、お見送りになった。携帯画面に顔がきれいに入るようその位置を面接官に確認した方がいいです。
  • 慣れていない求職者が、モニタのしたばかり見ていて面接官の目と合わないことが多くNGになった。
回答が聞き取れなかった場合は、落ち着いて聞き直す
  • 面接官の声をマイクが拾いきれず質問や回答が聞きずらいことがあった。求職者の方も何度も聞き直すことを失礼と想い、うやむやのまま面接を進めてしまい、結果ぎこちない面接となり残念な結果となったケースがある。お互いの理解を深めるためにも遠慮せず聞き直すことが必要。

Q4オンライン選考について貴社(人材紹介事業)の状況を教えてください。

Q.

オンライン面談を導入していますか?

Q5オンライン面談を「導入した」「導入していた」と回答された方にお伺いします。

Q.

貴社では、緊急事態宣言明けも引き続きオンライン面談を推奨する予定ですか?

Q.

ご自身は引き続きオンライン面談を利用したいですか?

Q6オンライン面談を「利用したい」「どちらかといえば利用したい」と回答された方にお伺いします。

Q.

引き続きオンライン面談を利用したい理由上位2点を教えてください。

その他の回答
  • 業務効率向上。
  • 日中に対応してくれる。
  • ライトな打ち合わせがしやすくなった。

Q.

具体的なエピソードを教えてください。

面接地から遠隔にいる人とも面接できる
  • 地方からの上京予定の方などは特に、複数社面接の設定が難しく対応に苦慮しているが、オンラインが可能であれば、複数面接を受けて頂くことが可能になると共に、無駄な出費を省き、求職者の方のご負担軽減となっているため。
  • エンジニアの方は地方在住が多く、オンライン化によって面談が増えています。加えて、地理的要因で進捗させることが難しい企業、勤務地においても幅を広げて提案することが出来ています。
  • 海外や遠隔地にいらっしゃる方や、ITリテラシーが高い方にとっては当たり前の対応であり、むしろ対面での面談を強要する方が時代遅れのように感じると話していました。
移動時間が不要となるため、面接日程の調整が容易になる
  • 通常エンジニアの方の面談は夜遅い時間や休日等が多かったのですが、オンラインになって日中容易に日程調整できるようになった。 
  • 求職者の終業後にも面談できるなど、日時や場所の壁を越えて登録者が増えました。
求職者と早期に会うことができ選考のスピードが上がる
  • 通常は1か月かかる4回の面接が、エントリーから連休中も含め3週間で内定承諾まで進んだケースがあります。
  • 求職者へのお声がけから、面談実施までの日数が1~2日後にできるなど短くなりました。
  • エントリー日に即面談を行い書類も準備出来ていたため、当日採用企業へ応募できるケースがあります。
移動にかかる交通費を削減できる
  • 求職者側にオンラインの抵抗がなくなっているため、オンライン希望の方は複数回の打ち合わせをするなど接点を増やしてコミュニケーションできている。
  • 面接ルームの予約などの工数が削減でき、時間が有効に使えている。

Q7オンライン面談を「利用したくない」「どちらかといえば利用したくない」と回答された方にお伺いします。

Q.

オンライン面談を利用したくない理由上位3点を教えてください。

その他の回答
  • いずれにせよ書類通過者には対面で面接対策を行うので、最初からオンライン面接で双方に負担をかけたくない。

Q.

具体的なエピソードを教えてください。

  • 直接会えば、スムーズに会話も広がり求職者の人柄やスキルも見えてきますが、オンライン面談だと時差なども発生しコミュニケーションが取りにくく、定型的な質問や情報が多くなってしまいます。マッチングを高めるには、やはり直接面談の方が双方にとって良いと思います。
  • 実際に対面していない事で求職者側が「会って話した」という実感も薄く、効果や良さが伝わりづらく希薄になっている。
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