転職コンサルタントの本音 各分野に精通する転職コンサルタントへのアンケートを集計!

71「ミドル人材のリモートワークの実態」について

アンケート実施期間 : 20191119日 ~ 20191125
有効回答数 : 179
コンサルタント全員が、「リモートワーク求人が増え、希望者も増えている」と回答。
リモートワーク特有の選考内容で多いものは「自己管理能力があるかの確認」「ITリテラシーがあるかの確認」。
「働き方改革」や「テレワーク・デイズ」が進められる中、ミドル人材のリモートワークの普及は進んでいるのでしょうか。コンサルタントにお伺いしました。

リモートワーク可能の求人を扱ったことがあるコンサルタントに、対象求人が増えたと感じるかを伺ったところ、全員が「増えていると感じる(増えている 25%、どちらかといえば増えている 75%)」と回答。希望する求職者の増加についても、全員が「増えていると感じる(増えている 46%、どちらかといえば増えている 54%)」と回答しました。

リモートワーク特有の条件や選考内容で多くあると感じるものについて伺うと、「自己管理能力があるかの確認 68%」「ITリテラシーがあるかの確認 48%」「担当業務の経験値のハードルが上がる 48%」との回答が上位となりました。リモートワークで活躍するには、勤怠管理に加え、定量の実績を示す管理能力が強く求められるようです。

他にも「リモートワークが増えている理由」「リモートワークでの求人に応募する際の注意点」なども伺っています。ぜひご一読ください。

リモートワークとは:

このアンケートでの「リモートワーク」とは以下を含む総称とさせていただきます。
フルリモート勤務/一部リモート勤務/在宅勤務/サテライトオフィス勤務/モバイルワーク(オフィス以外どこでも勤務可能)/レンタルオフィス勤務

Q1ミドル人材のリモートワーク可能の求人を扱ったことはありますか?

ある:31%、ない:69%

Q2Q1で「ある」と回答された方にお伺いします。
募集するリモートワークの種類で多いと感じるものを教えてください。

一部リモート勤務:73%、在宅勤務:48%、モバイルワーク(オフィス以外どこでも勤務可能):23%、サテライトオフィス勤務:18%、フルリモート勤務:16%、レンタルオフィス勤務:5%、その他 :0%

Q3直近、リモートワーク可能な求人は増えたと感じますか?

増えている:25%、どちらかといえば増えている:75%、どちらかといえば減っている、減っている:0%

Q4Q3で「増えている」「どちらかといえば増えている」と回答された方にお伺いします。
ミドルのリモートワーク可能な求人の特徴について教えてください。

a)

どのような業界で増えていると感じますか?

IT・インターネット:82%、コンサルティング:30%、メーカー:23%、広告・出版・マスコミ:9%、流通・小売・サービス:5%、メディカル:5%、金融:4%、商社:4%、建設・不動産:2%、インフラ・教育・官公庁:2%、その他:2%
その他の回答
  • ベンチャー企業。

b)

どのような職種で増えていると感じますか?

営業・マーケティング系:48%、技術系(IT・Web・通信系):45%、コンサルタント系:39%、事務・管理系:36%、クリエイティブ系:32%、経営・経営企画・事業企画系:14%、サービス・流通系:5%、技術・専門職系(メディカル):4%、金融系:2%、技術系(電気・電子・半導体):2%、技術系(機械・メカトロ・自動車):2%

c)

どのような企業タイプで増えていると感じますか?

ベンチャー企業:61%、外資系企業:48%、大手企業:45%、上場企業:32%、中堅・中小企業:29%、日系のグローバル企業(海外展開企業):20%

d)

どのような雇用形態で増えていると感じますか?

ベンチャー企業:61%、外資系企業:48%、大手企業:45%、上場企業:32%、中堅・中小企業:29%、日系のグローバル企業(海外展開企業):20%

Q5リモートワークを希望する求職者について教えてください。

a)

求職者が希望する場リモートワークの内、多いと感じるものを教えてください。

在宅勤務:64%、一部リモート勤務:57%、フルリモート勤務:45%、モバイルワーク(オフィス以外どこでも勤務可能):30%、レンタルオフィス勤務:4%、サテライトオフィス勤務:4%

b)

直近、リモートワークを希望する求職者は増えたと感じますか?

増えている:46%、どちらかといえば増えている:54%、どちらかといえば減っている、減っている:0%

c)

b)で「増えている」「どちらかといえば増えている」と回答された方にお伺いします。どのような職種で増えていると感じますか?

技術系(IT・Web・通信系):54%、営業・マーケティング系:52%、事務・管理系:41%、コンサルタント系:32%、クリエイティブ系:32%、経営・経営企画・事業企画系:18%、サービス・流通系:7%、金融系:4%、不動産系専門職:2%、技術系(電気・電子・半導体):2%、技術系(機械・メカトロ・自動車):2%

Q6リモートワーク利用者の、選考内容について教えてください。

a)

リモートワークと通常勤務とで、企業が求める条件や選考内容に違いはありますか?

ある:18%、どちらかといえばある:27%、どちらかといえばない:25%、ない:30%

b)

a)で「ある」「どちらかといえばある」と回答された方にお伺いします。リモートワーク特有の条件や選考内容で多くあると感じるものを教えてください。

自己管理能力があるかの確認:68%、ITリテラシーがあるかの確認:48%、担当業務の経験値のハードルが上がる:48%、情報リテラシーがあるかの確認:36%、業務遂行イメージの入念な擦り合わせ:36%、職種未経験は不可となる:28%、リファレンスチェックを入念に行う:20%、キャリアプランについての擦り合わせ:8%、その他:8%
その他の回答
  • 人物像。
  • 変形労働時間への理解度。

上記について、具体的なエピソードを教えてください。

  • 営業系の場合、即戦力性という観点で移籍先の業務とどれだけシンクロ率が高いか、新しい企業の業務フローに柔軟に即応できるかシビアに見られる傾向にあります。気になる点が1つでもあれば面接が1回増えるか、お見送りになる厳しさ。 建設業界などで多いが、テレビ会議への参加に難はないか、社内のコミュニケーションツール(chatworkなど)を使いこなせるか、経費申請ソフトなどに対応できるITリテラシーがあるかを問われる。減ってきているが、エクセルやワードを使えない人材も居る業界なのでテレビ電話以前の問題で落ちることがある。
  • 人事担当者が候補者の職歴を見て、過去の仕事のやり方で自己管理能力が有るか否かを見極めるようになってきている。
  • ITを使うことが前提なのでITリテラシーの内容(使用できるソフト、機器、セキュリティ対策などへの知識)は要チェックとなる。
  • 勤怠不良や自己管理能力に関しての非常に細かく聞かれるケースがある。またコミュニケーションツールとして各社が使っているものに関してのリテラシーや使用シーンを聞かれることが多い。
  • 遠隔地在住の求職者を採用するにあたり、スキルのみでなくセルフコントロール能力を入念に確認していた。通常の中途採用以上に複数名で複数回の面接を重ね、様々な角度から見極めを行っていた。

Q7すべての方にお伺いします。

a)

今後、リモートワーク可能な求人は増えると感じますか?

増える:56%、どちらかといえば増える:43%、どちらかといえば減る:1%、減る:0%

b)

a)で「増える」「どちらかといえば増える」と回答された方にお伺いします。そう感じる理由を教えてください。

働き方改革の一つとして、テレワークが推進されているから:82%、リモートワーク導入を検討している企業が実際に多いから:42%、リモートワーク導入までのノウハウが浸透してきたから:26%、リモートワーク導入をしないと応募者が減るから:21%、「テレワーク・デイズ」実施の中小企業に補助金が出るから:8%、BCP(事業継続計画)対策を課題視している企業が実際に多いから:7%、「テレワーク・デイズ」が実施されているから:6%、その他:7%
その他の回答
  • AIが発展し、働き方が効率化されて、必要な時にオフィスにいても問題ない働き方にとって代わられる可能性があるから。
  • 求職者の中にはフルタイムが出来ない方でスキルをお持ちの方がいると思うので増えていく可能性もあると思う。
  • 多様な働き方を導入して柔軟な雇用政策をとらないと人材の確保が難しくなるから。
  • オリンピックまでに対応完了を進めている企業が多いと感じるため。
  • 通勤ラッシュの解消の可能性が考えられる点。通勤の時間を有効に使える事。自分の時間を仕事以外にも有効に使える点が魅力。
  • 優秀な人材確保にはライフスタイルの多様化に伴った働き方が必要だと思うので。

c)

リモートワークでの募集をかける際に、企業が気を付けるべきことを教えてください。

  • リモートワークの使用において、「勤続〇年以上」や「部署によってことなる」等社内規定にもよることが多いので、ポジションごとに、しっかりと詳細の情報をエージェントに連携いただく必要があると考えております。
  • リモートワークばかりを謳いすぎてしまうと、肝心の業務内容などが薄れる。 働き方改革でたしかに働く環境は意識するべきだが、 まずはしっかりと業務が遂行できる人材を確保するための求人要件を記載することが必要。
  • 制度はあってもあまり活用されていないという企業も見受けられるため、実際の運用状況等についても求人内容に盛り込むべき。「入社後1年は実際には使えない」等、条件付きの条件がある場合には、求人に記載する必要があると思います。
  • データー(特に個人データー)の保守を厳格にすること。個人が孤立しストレスに落ち込まないように定期的な 心身の健康診断をする事。リモートワークはまだ女性の比率が高いと思われるので、育児・子供の行事等に緩やかな規則が必要と思います。
  • リモートワークの開始時期を明確にすること。 採用する企業サイドからすると、入社後直ぐにリモートワークを実施する事が難しい場合があります。能力を確認する期間や業務フローの研修期間があるならば明示が必要。
  • 勤務時間・勤務場所に制限はあるかどうか、会社から貸与PC・貸与スマートフォンなどがあるかどうか 、週何日リモートワークOKなど使い方に制限があるか 、制度があっても実際に利用している人がどれくらいいるかなど情報を開示すべき。

d)

求職者がリモートワークでの求人に応募する際の注意点やアドバイスをお願いします。

  • 自由な働き方や裁量の大きさというプラス面ばかりが強調されるが、実際は自己責任のものも多く、トラブルの際に企業の後ろ盾が曖昧なものもあり、適切な選別が必要。高いコンプライアンスと業績に貢献し生活を維持する覚悟や自律心が必要。
  • リモートワーク前提での応募よりも 制度としてリモートワークがある企業様を探すなど、広い視野で検索をかけ、可能性を広げていくやり方のほうがミスマッチがなくなると感じました。
  • 自分の中の譲れない条件を明確化させ、優先順位をつけて話を通すと良い。現状、重い通りの求人と巡り合うには、リモートワーク対応可能求人は絶対数が少なすぎるため。
  • リモートワークのための就業規則を確認する事。仕事の進め方・ 悩み等を話し合える制度(環境・場所・費用)など、安心して働ける就業条件の整備がなされているかの確認。
  • リモートワークは自己管理ができる方には向いていますが一方でできない方には難しいです。自由に自分の時間を使えるという考えのみだと実際の業務スタイルとギャップがあるかもしれないので注意です。
  • リモートワークが必ずしも、働く時間帯が自由と云うわけではないとの自覚が必要。拘束される時間帯、守るべきルール、基準を明確に認識、自覚する必要があると感じる。
転職先がご決定されたみなさまへ
毎月50名様にAmazonギフト券5,000円分をブレゼント!
転職先情報の入力へ
転職コンサルタントの本音「「ミドル人材のリモートワークの実態」について」毎月1000人の転職コンサルタントのアンケートを集計。コンサルタントに中途採用の実態を調査。採用活動などから転職成功へのヒントをご紹介。