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63「女性管理職採用の実態」について

アンケート実施期間 : 201936日 ~ 2019318
有効回答数 : 118
約4割のコンサルタントが「女性管理職の採用は増えている」と回答。
女性管理職の採用を行うことが多い企業タイプは外資系企業が63%でトップ。
今回、コンサルタントにお伺いしたのは「女性管理職採用の実態」について。女性活躍の機運が高まる中、採用現場に変化はあるのでしょうか。

「女性管理職の採用は増えていますか」との質問に、約4割のコンサルタントが「増えている」と回答しました。その理由としては『ダイバーシティ・マネジメント(多様な人材を迎え入れ競争や活性化を促す)のため』が46%でトップ、『「2020年30%」を意識した採用が増えているため』が35%で2位。風潮や時代の流れが、企業が動かしているようです。

女性管理職の採用を行うことが多い企業タイプについては、外資系企業が63%で1位。その理由としては、「女性を管理職にすることに抵抗がない」「すでにロールモデルがいる」など、外資系企業において女性管理職の採用は、すでにカルチャーとして定着しているようです。続いて34%で2位となったのは大手企業。理由としては「ブランディング」「政府目標に従順」など、対外的な評価に関わる回答が目立ちました。

その他、女性管理職採用を行うことの多い職種、想定される年齢層などについても伺っています。ぜひご覧ください。

Q1女性管理職の採用は増えていますか?

Q2女性管理職の採用が「増えている」と回答された方にお伺いします。
女性管理職の採用が増えているのはなぜですか?

その他の回答
  • 職種的に女性の比率の多い企業にて、会社の組織改革の一環として進められている。
  • 優秀であれば性別を問わない企業が増えてきたため。

Q3女性管理職の採用を行うことが多い企業のタイプを教えてください。

その他の回答
  • 企業タイプは特段影響しない。
その理由を教えてください。
外資系企業の理由
  • すでにロールモデルがいるから。
  • 性別関係なく評価するため。しかも女性の方が優秀と認識している企業もある。
  • 外資系企業は、本国でも女性管理職の登用をしており、女性を管理職にすることに抵抗がないため。
  • 米系企業では本国が女性登用率50%目標に取り組んでおり、日本ではそのあおりを受けて30%超過を急がされている実態がある。
大手企業の理由
  • ブランディングのため。
  • 政府目標(2020年までに30%)に従順な姿勢があるため。
  • 日系大手企業は、これまで女性管理職登用に遅れをとっていたため。
  • 建設業界は働き手の不足から、大手中心に女性技術者の積極募集を行っており、企業イメージ向上などのプロモーションとしても有効なため。
ベンチャー企業の理由
  • ダイバーシティの思想があることが多い。
  • 性別に関係なく、能力やスキル重視の採用を検討している。
  • 人材不足のため、能力重視で女性の他、高齢者の管理職も可能。
  • 採用について柔軟な対応が可能で、事例のない採用も行っているため。

Q4女性管理職の採用を行うことが多い「業種」を教えてください。

その他の回答
  • 人材ビジネス業界。
  • 業種によらない。
その理由を教えてください。
流通・小売・サービスの理由
  • 流通・小売・サービス業界は女性の社員が多く、女性を管理職に登用しないとなれば適任の社員が少なくなる。
  • 女性ならではのきめ細やかな気づきなどが活かされ、昇進されるパターンが多く見受けられる気がする。
IT・インターネットの理由
  • ITは働き方も人事制度も、多種多様であるため。
  • イノベーションがより事業の成功を左右するため。
メーカーの理由
  • 新卒入社の女性が少ないため、中途で採用する。
  • 製造業では、女性管理職活用が遅れていたが、今活性化している状態と認識。
広告・出版・マスコミの理由
  • 女性ならではの視点を必要としているから。
  • もともと女性の活躍できる土壌が潜在的にも顕在的にもあるため。
コンサルティングの理由
  • 業務内容が女性に適しており、実際、社員数も多い。クライアントとコミュニケーションが出来て、ニーズに即したきめ細かい対応ができることが評価される。
  • 力作業の必要な現場を抱えていないため。

Q5女性管理職の採用において、想定されることの多い採用者の「年齢層」を教えてください。

その理由を教えてください。
30代後半(35才~39才)の理由
  • 若手女性社員へのインパクト。
  • 既存社員の管理職が、通常30代後半頃からスタートしているため。
  • 比較的ジュニアな方を採用して、管理職として教育したいというケースが多い。
  • 20代後半~30代前半の採用強化をしている企業が多く、管理職としても20代後半~30代前半に近しい年齢層を求められている傾向が見受けられるため。
40代前半(40才~44才)の理由
  • 出産休暇取得のリスクが低くなり、経験豊富な年齢だから。
  • 係長から課長クラスの募集が多いため。
  • 40代後半以上からは能力が低下する、若い女性社員とハレーションを起こす、という考えを持つ企業があるため。
  • 50歳前後の女性管理職は社内登用が多く、外部採用においては少々下回る年齢の採用が多い。
40代後半(45才~49才)の理由
  • ある程度育児も落ち着いて余裕が出てきたので、仕事に全力を出す年齢層がこの辺りの年齢層であるため。
  • 同程度のポジションでも男性の管理職よりも年齢が少し上になることが多く、そうするとこの年代になる。
  • マネジメント経験の豊富さと年収帯を考えると、ちょうどよいことが多い。
  • 一番働きざかり。
50代の理由
  • 育成の必要がない

Q6企業が女性管理職に期待することは何ですか?

その他の回答
  • 企業ブランディング効果。
  • 女性のことが分かるマネージャーの育成。

Q7女性管理職の採用は、今後増えていくと思いますか?

その理由を教えてください。
思う理由
  • 男女共働きの家庭の増加傾向、あるいは晩婚化が一般的になりつつある社会なので単純に活躍する女性の数が増加し、実力ある人たちがその能力に見合うポジションにつくことが予想されるため。
  • 女性活躍推進法があるため、管理職の能力のありなしに関わらず、採用を増やしていきたいと企業は考えている。
  • ダイバーシティを進めたい企業側のニーズ、多様な女性の社会参画の増加、仕事をしたい女性の増加などから。
  • 欧米諸国に比べて日本はかなり遅れており、キャッチアップする必要があるため。
  • 労働人口が減少していくため性別は関係なくなる。
  • 女性のほうが優秀な人材が多いから。
思わない理由
  • 日本の社会は変化を嫌がるため。
  • 実績主義の中、魅力的な実績を積んできている女性管理者候補が少ない。
  • 外部採用は役員クラスの一部に留まり、中間管理職採用は伸びずに、プロパーの育成へシフトすると考えられるため。
  • 社会的価値観、社会的バックアップ体制などを考えると、女性管理職と事業生産性の両立できる会社は限られると考えるため。
  • 増やしたいと考える企業は多いが、子供を授かった時の制度面(時短や在宅勤務)や社会的な問題(待機児童や扶養控除)が障害となるため。
  • 多くの企業は男性管理職を希望しており、女性管理職オーダーはほんの一部にとどまっている。またデータベース上も女性管理職に絞ると対象者が少ないことから、あまり増えるイメージはない。

Q8女性管理職が活躍しやすい仕組み・環境づくりを行う企業は増えていますか?

Q9女性管理職が活躍しやすい仕組み・環境づくりを行う企業が「増えている」と回答された方にお伺いします。
どのような仕組み・環境づくりが行われていますか?

その他の回答
  • マネージャーに負担がかからない組織づくり・分業体制。
その理由を教えてください。
リモートワークの推進の理由
  • 物理的にオフィスにいる必要性を下げ、時間のやりくりをしやすくするため。
  • 女性の活用には、体力的、時間的負荷を軽減させる必要があるため。
時短制度の理由
  • 即効性があり比較的実施しやすい取り組みのため。
  • 時間問題で女性の活躍の場を減らしたくない企業が多いため。
社内託児所の設置の理由
  • 子供に振り回されないで仕事に集中してもらうため。
女性管理職に向けたキャリア研修の理由
  • まずは、女性自身の意識を変えることが課題だと感じているようで、研修を重視するようである。

Q10女性管理職の転職希望者は増えていますか?

Q11女性管理職の転職理由で多いものを3つ以上選んでください。

その他の回答
  • 性別等に関係なく、平等に評価してもらえる環境を求めて。
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