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62「コンサルタントだからこそ知る、ミドルの転職理由における『建前』と『本音』~転職理由から見る転職後の満足度~」について

アンケート実施期間 : 201921日 ~ 2019213
有効回答数 : 118
半数のコンサルタントが「転職者が企業に伝える転職理由(建前)と本当の転職理由(本音)は5割以上で異なる」と回答。
また「転職理由によって、転職後の満足度に差が出る」との回答は80%超に。
面接の場では高い頻度で転職理由を尋ねられますが、転職者からすると転職先企業へ正直に伝えづらいケースもあるでしょう。

そのような転職理由における「建前」と「本音」について、また「転職理由」と「転職後の満足度」の関係性について、コンサルタントに伺いました。

「転職者が企業に伝える転職理由(建前)と本当の転職理由(本音)が異なるケースはありますか」との質問にて、半数のコンサルタントが「5割以上で異なる」を選択。また「転職理由によって、転職後の満足度に差が出ると思いますか」との質問では、82%が「思う」と回答しました。

転職後の満足度が高くなる傾向にある転職理由は「専門スキルや知識を発揮したい」(44%)、「報酬をあげたい」(42%)、「仕事の領域を広げたい」(31%)、「今後成長できるイメージが持てない」(19%)と、スキルアップや成長に関わる内容が目立つ結果に。

一方で転職後の満足度が低くなる傾向にある転職理由は「上司と合わない」(42%)、「職場の人間関係が合わない」(40%)が一位・二位を獲得。人付き合いの問題が転職理由となる場合、転職後の満足度は低くなるとコンサルタントは感じているようです。

その他、「建前」として転職先企業に伝えられることの多い転職理由と、「本音」の転職理由なども掲載。ぜひご覧ください。

Q1転職者が企業に伝える転職理由(建前)と本当の転職理由(本音)が異なるケースはありますか?

Q2転職者が企業に伝える転職理由(建前)で多いものを選んでください。

その他の回答
  • 上のポストに空きがない。

Q3本当の転職理由(本音)で多いものを選んでください。

その他の回答
  • 仕事がない。

Q4転職理由によって、転職後の満足度に差が出ると思いますか?

Q5Q4で「思う」と回答された方にお伺いします。
転職後の満足度が高くなる傾向にある「本当の転職理由」を教えてください。

その理由を教えてください。
専門スキルや知識を発揮したいの理由
  • 仕事内容や仕事の本質的な事柄、成長したい・高い報酬を得たいという貪欲な気持ちがあると、困難な環境に遭遇しても乗り切れる可能性が高いと思います。
  • 自身のやりたいことが明確な方は、その理由で会社選びをされて決定されるので、うまくいくケースが多いと感じられます。
報酬をあげたいの理由
  • 入社後の多少のミスマッチは報酬によって納得いただけるケースが多く、逆に報酬に相違が起こると早期離職のリスクが高くなるため。
  • 理由に対して明確な結果が感じられるため。
仕事の領域を広げたいの理由
  • やりたい事が明確なので、事前に把握しやすいから。
  • 最終的には自己成長ができることにより満足度が高まる。
今後成長できるイメージが持てないの理由
  • 環境が悪いだけで、環境が変わると活躍できる人が多いと感じるため。

Q6転職後の満足度が低くなる傾向にある「本当の転職理由」を教えてください。

その他の回答
  • 入社前の説明内容が、入社後と異なっていた。
その理由を教えてください。
上司と合わない・職場の人間関係が合わないの理由
  • 人間関係においては定性的な基準であり、理想像も個人ごとに異なるためそこに不満を持たれている方は転職により問題解決につながる可能性は低いと感じるため。
  • 今度の職場も上司と合わなかった、人間関係がよくなかった、と思うケースがあるため(本人に問題がある可能性あり)。
  • 人間関係の悪さは自らに起因しているところもあるため、他責で自己改善が図れない方は結局不満を持つ。
  • 人間関係でやめられる方の半数以上は同じ理由で転職をする可能性が高いから。
  • 上司や同僚の性格までは面接では判断しかねるため。
報酬をあげたいの理由
  • お金重視なのに、給与がなぜ出るのかを理解していない人は転職しても失敗する。「給与が高い=生産性が高い、売上・利益が高い」を理解していない人が意外に多い。
  • 相場観や家庭の事情があるわけではなく、単に「今よりいいところ」を狙う人は、大体満足することはない。
  • 報酬や環境だけにこだわるため全体像が見えずに転職すると同じことが起こる。
  • 報酬を上げたい人は、そのうちまた報酬が少ないと文句を言う。
評価に納得できないの理由
  • 人間関係・評価に納得できない人は、自身に問題がある事を自覚していないから次の会社でも同じような不満を持つ。
  • 評価の不満はどこに行っても解消できないと思う。

Q7転職理由に「本音」と「建前」がある場合とない場合で、転職後の満足度に差が出ると思いますか?

Q8Q7で「思う」と回答された方にお伺いします。
どちらの満足度が高い傾向にありますか?

その理由を教えてください。
ない場合の方が満足度が高い理由
  • 本音を伝えられない、何か後ろめいたものがある中での転職の場合、転職先の企業がその点について知らずに入社が決定するため、結果として期待に応えられない転職になる可能性があるため。
  • 少なくともエージェントに対して建前を言っては必ずミスマッチを起こす。最終的には本音を引き出すか気づくのがエージェントの役割でもあるが、建前は極力ない方が企業+案件のマッチング上、都合がいい。結果的に入社後の満足度も上がることになる。
  • 転職理由に「本音」と「建前」があると、面接の時点でのすり合わせでお互いの相互理解がないまま入社に至るケースもあるため。
  • 「本音」はネガティブな理由が多く、単に逃避が目的となるため、転職した時点で満足度はピークに達すると同時に終わりを迎える。
  • 「実は…」ということが、後々大きな問題となるから。
  • ないほうが、入社以前に内定率等も変わっているから。
ある場合の方が満足度が高い理由
  • 転職理由の建前を用意できない方は、スキルやビジネスマンとしての思慮深さに欠けており、次の企業でも活躍しているイメージがないため。
  • 「本音」と「建前」を使い分けられる人の方が、転職がなんたるかを理解しているから。
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