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61「経営者の採用」について

アンケート実施期間 : 201917日 ~ 2019115
有効回答数 : 103
約3割のコンサルタントが「社長やCxO、取締役など経営者の求人が増えている」と回答。
ITは「新展開」、メーカーは「後継者採用」など、業界によって背景に違いも。
今回は「経営者の採用」についてコンサルタントに伺いました。

「社長やCxO、取締役など経営者の求人は増えていますか」との質問に、約3割のコンサルタントが「増えている」と回答。経営者採用を行うことが多い「業種」については、「IT・インターネット」が47%、「メーカー」が46%、「流通・小売・サービス」が24%で上位を占める、という結果になりました。

上記業界にて、経営者採用が増えている理由についてもお伺いしています。「IT・インターネット」業界では、新サービスや企業間連携など、新たな展開に伴う求人増加が起こっているようです。一方「メーカー」は後継者不足、「流通・小売・サービス」は慢性的な人手不足が背景にあるとのコメントが寄せられました。

さらに「経営者求人で採用が想定されることの多い採用者の年齢層」や「経営者の求人で多い年収帯」などについても伺っています。ぜひご一読ください。

Q1社長やCxO、取締役など経営者の求人は増えていますか?

Q2Q1で「増えている」と回答された方にお伺いします。
経営者採用が増えているのはなぜですか?

その他の回答
  • データサイエンスなど新しいサービスを手がける新会社からのニーズ。
  • PE(プライベートエクイティ)やVC(ベンチャーキャピタル)などが投資先の経営層を探している。

Q3経営者採用を行うことが多い企業のタイプを教えてください。

その理由を教えてください。
ベンチャー企業の理由
  • 企業の成長が早く内部の人材では対応できないため。
  • 新規事業展開への対応や、さらなる二次成長のための採用。
  • ベンチャー企業の増加、幹部の定着悪化。
  • 規模拡大、M&A後のPMIのため。
中堅・中小企業の理由
  • 後継者探し。
  • 社長、社長候補者のブレーンを求めている。
外資系企業の理由
  • 本国意向で採用を行うことがある。
  • スキルがある人材を外から取り込む傾向が強いため。
日系企業の理由
  • 他業種の経験を欲するため。
  • 海外拠点長クラスの採用があるため。
大手企業の理由
  • グループ企業でのニーズが高い。
  • 株主などステークホルダーの意向で。

Q4経営者採用を行うことが多い「業種」を教えてください。

その他の回答
  • 旅行会社、フィットネスクラブ。
  • 特に偏りはない。
その理由を教えてください。
IT・インターネットの理由
  • スタートアップや新サービス展開が多い。
  • 他業種との提携・連携が加速している業種であるから。
  • 時流に乗った場合に急成長するため。
  • ベンチャー企業の業種がIT系が多いので。
メーカーの理由
  • 老舗中小企業の後継者採用が多いため。
  • 現場人材が主流で経営能力のある人材を雇用育成していない。
  • 中堅中小のメーカーで人員の流出が激しくなっているため。
  • 地場企業に多い業種だから。
流通・小売・サービスの理由
  • 慢性的な人手不足。
  • 社内で該当する人材がいないケースが多いため。
建設・不動産の理由
  • 建設・不動産系企業に関しては 新しい考え・意見を取り入れ、新たな戦略を練りたいため。

Q5経営者求人で採用が想定されることの多い採用者の「年齢層」を教えてください。

その理由を教えてください。
30代後半(35~39才)の理由
  • 特にWeb系サービス会社は社長が若いことが多いため、比較的若い人材の採用が多い。
40代の理由
  • 30代から候補者としてOKという要求要件もあるが、実際に実績とスキル、人物面が揃って充実しているのは40代であることが多いので。
  • 一定の経験が必要なことに加え、年齢50歳を超えると定年までの期間が短いため、40代を希望される求人が多い。
  • 既存のビジネスモデルを組み合わせた新規事業が多く、特化した業界経験と思考の柔軟性を求められるため。
  • 柔軟な発想力を持った、自身でも手を動かせる層を求める企業が増えてきた。
50代前半(50才~54才)の理由
  • 昨今、油が乗り切ってる層は50代前半と思います。
  • 経験、体力、気力などを勘案するとこのあたりとなる。
  • 外部の上層部と対等に渡り合える年齢ということ。
  • 定年まで10年以上必要なため。
50代後半(55才~59才)の理由
  • 経営経験者が多いため。
  • 年功序列的色彩が強いため。

Q6経営者の求人で多い年収帯を教えてください。

Q7経営者の採用時に企業が求めることは何ですか?

その他の回答
  • 実績。
  • 決断力、経験に基づく先見性、決めた施策をやり遂げる粘り強さ。
  • 経営方針から事業方針や施策を組み立てる力。
その理由を教えてください。
将来ビジョンを掲げられる資質の理由
  • 経営にはビジョンがないと難しい。
  • ビジョンを具体化していく実行力を求められるので。
人間的な魅力の理由
  • 即戦力として入社して、既存の社員がついていきたいと思うような人材が求められるため。
  • 人間的魅力がなければ、コミュニケーションを含めた企業内モチベーション向上につながらない。
自己変革力の理由
  • 結局自分自身が変化を楽しめるかどうかなので。
  • 変革と創造を掲げることができる人が求められる。
思いや考えを適切に伝える力の理由
  • 経営陣と現場の意思疎通が、不透明・伝わらないことが多いと感じるため。
  • 傾聴力を持った上で、企業全体・従業員全員にビジョンを的確に与えられる力・素質が必要。

Q8経営者の求人は、今後増えていくと思いますか?

その理由を教えてください。
増えていく理由
  • 経済のトレンド推移の速さに伴い、今後さらに組織のスクラップ・アンド・ビルドが進むと感じる。
  • M&Aを積極的に行う企業が増えてきたため、それに伴い経営層も求められる。
  • ミッションが複雑になり、経営者でも特定のスキルを持っている方がいろいろな企業で力を発揮するようになり、経営者の就業が流動化していくと思われるから。
  • 景気低迷とともに業績改善を求めるべく人材を変える可能性があるから。
  • 経営者の高齢化、後継者問題が増えるため。
  • どの企業もさらなる拡大・展開を行うから。
減っていく理由
  • 景気の減退に伴い企業数自体が増加するとは予測し難い(働き方改革や副業ブームの本格化により個人事業主は増加)。
  • 2019年の国内景気の減衰により、事業拡大のチャンスが減少していくと思うから。
変わらない理由
  • あるマーケットでは増えて、あるマーケットでは減少するのではないか。

Q9「社外取締役」「監査役」の求人は増えていますか?

その理由を教えてください。
増えている理由
  • ガバナンスを意識して。一部ブーム的なものもある。
  • 法的対応や自社の信用力の観点からCSRを考える企業が増えている。
  • 事業スピード加速により、社外からノウハウを取り入れたい企業が増えたため。
  • IPO予備軍の企業が増えているため。
減っている理由
  • 信頼のおける方でないと、リスクがあるため。
変化はない理由
  • ガバナンス強化の観点から今後は増加する可能性はあるが、現時点で大きな変化は認められない。
  • 単に飾り物の要素が多いので適当に関係者で埋めている。

Q10「社外取締役」「監査役」採用を行うことが多い企業のタイプを教えてください。

その理由を教えてください。
ベンチャー企業の理由
  • 古い縁故などに縛られず優秀な方をいろいろなところから募ろうという動きが見られるため。
  • 第三者の意見を聞く柔軟な意識がある。
  • 若い経営者が多く、経営の知見があまりないため。
  • 採用リスクを避けられるため。
日系企業の理由
  • 内部告発は、難儀なため。
  • 最近見られるような不祥事防止のため。
中堅・中小企業の理由
  • 経営ボードの知見の範囲に限界があるから。
  • そもそも人員が不足している。
大手企業の理由
  • ある程度のスケールの企業が求める人材なので。
  • 見た目をよくするため。
  • ガバナンス強化。
  • 資本・財務体力があるから。
外資系企業の理由
  • 日本の商慣習に関する助言役や、組織形態の内部統制役として。
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