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58「転職先で活躍できるミドルと活躍できないミドル」について

アンケート実施期間 : 2018101日 ~ 20181015日 / 有効回答数 : 103
活躍できるミドルが行っていることのトップは「社内でのコミュニケーションを重視する」(67%)。
活躍できないミドルが行ってしまうことは「前職の会社と転職先企業を比較して、悪く言ってしまう」(71%)。
転職した後、新しい環境でチカラを発揮し活躍できるかどうか、気になる方は多いでしょう。そもそも転職先で活躍できるミドルと活躍できないミドルには、どのような違いがあるのでしょうか。コンサルタントに伺いました。

転職先で「活躍できるミドルが多い」との回答は18%。「どちらかといえば活躍できるミドルが多い」の44%と合わせ、62%のコンサルタントが活躍できるミドルの方が多いと答えました。

「転職先で活躍できるミドルが行っていることはなんですか」との問いには、67%が「社内でのコミュニケーションを重視する」と回答。一方で活躍できないミドルが行ってしまうことの一位は、71%で「前職の会社と転職先企業を比較して、悪く言ってしまう」でした。

他にもさまざまな企業規模・業界・ポジション間の転職における活躍度、転職先で活躍するためのアドバイスなどを伺っています。ぜひご覧ください。

Q1転職先で活躍できるミドルと活躍できないミドルはどちらが多いですか?

Q2転職先で活躍できるミドルは転職前後の企業規模別で見たときに、どのようなケースが多いですか?

上記の理由を教えてください。
大手企業⇒大手企業への転職の場合
  • 本人の性格によるが、役割分担が似ている方が活躍できる。
  • 大手⇒大手は業務がある程度システム化されており、同業務が多いため。
大手企業⇒中小企業への転職の場合
  • 大手企業では多数の社員の中の一人といったように埋もれてしまっていた才能を、中小中堅企業で発揮してご活躍される方が多いように感じます。
  • 企業規模の変化が、意識の切り替えを助長してくれるから。
大手企業⇒ベンチャー企業への転職の場合
  • 大手でやり切ったスキルがベンチャーの立ち上げに活かせる。
  • IPO経験を持つ管理部門スタッフを求めるケースがある。
中小企業⇒中小企業への転職の場合
  • 仕事の進め方などオーナー企業のもとで仕事をする経験が共通している。
  • 上司・同僚・部下のレベル感が近いから。
中小企業⇒大手企業への転職の場合
  • 幅広く色々対応・経験してきた実績が役立つ。
  • マインドが上がるため。
ベンチャー企業⇒ベンチャー企業への転職の場合
  • 志や働くスタイルが似ているため。
  • 何でもやらないといけないベンチャー企業からベンチャー企業のほうがミスマッチは少ないと感じる。
ベンチャー企業⇒大手企業への転職の場合
  • 大企業に不在の、新規事業のキャリア経験者が求められる。
  • 大企業管理職の啓蒙強化など、組織の活性化のために求められる。

Q3転職先で活躍できないミドルは転職前後の企業規模別で見たときに、どのようなケースが多いですか?

上記の理由を教えてください。
大手企業⇒大手企業への転職の場合
  • どうしても以前の会社を比較してしまう傾向があり、受け入れ側も変なプライドがあり、衝突の恐れがあります。
  • 前職での業務が企業のシステムに依存している場合が多いため。
  • 既存社員の協力が少ない。
  • 同じ不満を抱くため。
大手企業⇒中小企業への転職の場合
  • プライドの高さも障壁となることも多いが、スピード感や予算感が大手と異なり、これを自覚し、謙虚に取り組まなければ組織にも馴染めない。
  • 部分的最適化した人材が大手企業には多く、何でもできる人材を欲している中小とはミスマッチだから。
  • 実務を幅広く行いながらマネジメントするということについていけないケースが多い。
大手企業⇒ベンチャー企業への転職の場合
  • 大手企業は制度等が安定している場合が多く、そこからベンチャー企業だと制度が整っていないため、戸惑う方が多く見受けられる。
  • 大手企業のやり方に慣れすぎてしまい、スピード感をもって柔軟に対応できない。
中小企業⇒大手企業への転職の場合
  • どのような組織にも独自の伝統文化があります。中・小の企業ならば比較的早く学べますが、大企業の場合は組織が肥大化しており、慣れるまでに苦労されるそうです。
  • 求められるベーススキルが違う(ロジカルシンキングなど)。
  • 過度の期待がある。
ベンチャー企業⇒大手企業への転職の場合
  • 企業ニーズに求職者レベルが合わない。

Q4転職先で活躍できるミドルはどの業界で多く見られますか?転職した【先】の業界についてお答えください。

その他の回答
  • ゲーム業界
上記の理由を教えてください。
メーカーの場合
  • パイプラインが豊富な製造メーカー、または財閥系商社については、ステップアップ求人が多く、社内環境もバランスが取れているため。
  • 高い採用ニーズがあるから。
IT・インターネット業界の場合
  • 転職者に対する理解度が高く、受け入れ態勢もあるから。
  • 受け入れ先企業・業種自体が柔軟な思考を持っており、自然と環境に慣れる点がある。
コンサルティング業界の場合
  • 実際に他業種からの人材が多く活躍しているから。
  • 専門性とマネジメント力が両方求められるから。

Q5転職先で活躍できないミドルはどの業界で多く見られますか?転職した【先】の業界についてお答えください。

その他の回答
  • 公務員
  • 人材業界・旅行業界
上記の理由を教えてください。
メーカーの場合
  • 閉鎖的な業界のため。
  • 前職でのやり方・考え方を持ち込みすぎる。
コンサルティング業界の場合
  • 業界特有でビジネスの手法・企業風土が多岐にわたるため、その企業の環境が自分自身に合うかどうかに左右されるためです。
  • コンサル未経験で、業務知識のみで入社しても活躍しにくい。
金融業界の場合
  • 企業単位でやり方が違うため。

Q6転職先で活躍できるミドルは転職前後のポジションで見たときに、どのようなケースが多いですか?

上記の理由を教えてください。
管理職⇒管理職(管理職候補)としての転職の場合
  • 経験が活かせるということが重要であるため。
  • 同様か近しいポジションの方が、転職先でも既存の従業員との軋轢も少なく、スムーズに業務に入れるためです。
管理職⇒スタッフとしての転職の場合
  • 経験を活かすと同時に、前職のプライドを捨て、ある部分をアンラーン出来る人が活躍できる人。
  • 業務習熟のスタンスにおける、マインドセットがしやすいから。
スタッフ⇒管理職(管理職候補)としての転職の場合
  • あまり役職ダウンで転職する方をも好まない企業も多い。
  • 人間ですので、モチベーションが大事です。
スタッフ⇒スタッフとしての転職の場合
  • 相応のポジションからスタートする形が望ましいから。
  • 同じポジションで転職したほうがプレッシャーが少ないから。

Q7転職先で活躍できないミドルは転職前後のポジションで見たときに、どのようなケースが多いですか?

上記の理由を教えてください。
管理職⇒管理職(管理職候補)としての転職の場合
  • 業界や会社が変わると管理職として必要とされるスキルが変わるため。
  • 管理職として入ると入社時から部下を持ちますが、コミュニケーション不足が発生した状態や会社風土を理解しない状態のままマネジメントをすると、失敗することが多いと感じます。
管理職⇒スタッフとしての転職の場合
  • 管理職からいちスタッフになるのは、精神的にもなかなか厳しいものがある。
  • プライドが高く、職位に対するこだわりが強いケースがあるため。
スタッフ⇒管理職(管理職候補)としての転職の場合
  • 転職先の社員から過度な期待を持たれる。プレッシャーが大きすぎて精神的に潰れるケースが多い。
  • 育てる余力がある会社は少ない。
ポジションは特に関係ないの場合
  • ポジションではなく転職先企業の転職者へのスタンスによると思う。転職者のやる気を阻害してしまうような処遇や仕事の担当などはNG。
  • 本人の認識と転職先に与えられた役職で溶け込もうという強い意志があればたとえ管理職⇒スタッフとしての転職でもうまくいっている。

Q8転職先で活躍できるミドルが行っていることはなんですか?上位3つを教えてください。

その他の回答
  • 大企業出身者は、プライドを捨て、謙虚に取り組む。
  • まずは期待されていることで実績をつくる。

Q9転職先で活躍できないミドルが行ってしまうことはなんですか?上位3つを教えてください。

その他の回答
  • 自分の期待されていること、自分が出来ることが分からず、自分のやりたいことにこだわってしまう。

Q10中途入社のミドルが活躍できる企業は、どのような環境ですか?上位3つを教えてください。

Q11転職先で活躍するためのアドバイスをお願いします。

  • 今までの成功体験をゼロリセットできるかどうかがポイントです。まずは大きな成果を求めずに、着実に小さな成果を短期で出せるようにし、信頼をアップさせてください。
  • 転職先に対する理想を高く持ちすぎない。積み重ねたキャリアはあるかもしれないが、新たな企業ではあくまで新人のような気概で。
  • 前職での実績を意識せず手法を提案し、既存のやり方と絡め最適化した上で運用を行っていくことが重要だと思います。
  • 特に中小企業へ転職される方は、会社=社長ですので企業文化や社長の考え方に共感できるかがポイントです。
  • 転職を決めた瞬間からモチベーションは下がっていきます。それを自覚して上手く自分と付き合っていってください。
  • 自身の仕事の進め方(裁量・決裁プロセス・スピード)と企業風土を見極めること。
  • まず企業文化を理解する。その後、改革できる事は実践する。
  • 自分一人で成果をあげることはできないと認識して業務を行う。
  • 事前にしっかり情報収集すること。覚悟を決めて転職すること。
  • 仕事と関わる人に対してのリスペクトを忘れないこと。
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