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50「ミドルの面接で面接官が見ているポイント」について(2018年版)

アンケート実施期間 : 2018118日 ~ 2018129日 / 有効回答数 : 110
ミドルの面接で面接官が見ている3つのポイントは、「専門性」「マネジメント能力」「仕事への取り組み方・熱意」。
50%のコンサルタントが、面接で高い評価を得ると「給与額の交渉がしやすくなる」と回答。
今回は「ミドルの面接で面接官が見ているポイント」について、人材紹介会社のコンサルタントに伺いました。

ミドルの面接で、面接官が重要視しているポイントの第1位は「専門職種の知識・経験」(77%)。次いで「マネジメント能力」(30%)、「仕事への取り組み方・熱意」(27%)という結果に。これまで培ってきた専門性を活かしつつ、部下を率いて成果を出せるかどうかという点を見られているということが分かります。

また、面接にて高い評価を獲得することによる好影響について伺うと、「給与額の交渉がしやすくなる」(50%)、「入社後、組織に馴染みやすい」(36%)、「入社時期の交渉がしやすくなる」(32%)など、面接での評価はその後の処遇や入社後の活躍に影響を及ぼすことが分かりました。

その他、面接時についやってしまいがちなNG行動や、面接に臨むにあたってのアドバイスなどについても伺っています。選考に進まれる際に、是非ご参考になさってください。

Q1ミドルの面接において、企業が重視している点の上位3つを教えてください。

その他の回答
  • 英語力
  • マネジメント経験、中間管理職を任せられる人物であるか
上記の理由を具体的に教えてください。
マネジメント能力と答えられた方の回答より
  • 部下を持つ立ち位置になりますので、管理能力は問われます。
  • 活躍できる組織を任せられるかどうかが大事だから。
  • 即戦力性とプロジェクトおよび組織マネジメント力にて、事業を牽引していける人材を求める場合が多い。
  • ミドル層にはマネジメント経験や専門職知識及びオールマイティな業務経験が求められる。
仕事への取り組み方・熱意と答えられた方の回答より
  • 何をしたいか、意欲、熱意が大事。
  • 転職する上でやる気があり、入社後も期待できる方を見るため。
コミュニケーション能力と答えられた方の回答より
  • 社内環境になじめない人材は、長続きが困難と判断されることが多い。
  • コミュニケーション力がなければ専門知識も十分に活かされない。
  • 仕事の進め方、交渉力、社内外のメンバーとの調和、調整力といったコミュニケーション能力を、面接時の受け応えから吟味している採用企業は多い。
  • コミュニケーション能力は、社内外との連携、基本的なコンピテンシーとして必要になります。
人柄と答えられた方の回答より
  • 上位のポジションでは人柄、社長との相性が非常に重要となってくるため。
  • スキルは後ほど身につくので、まずはその方の人柄が重要。
  • ミドル転職の場合、専門職種の経験、知識を重視した上でマネジメント経験や人柄をみる傾向がある。
  • いくら能力が高くても、人柄等が良くないとさまざまな面において会社に有益な人材と判断されないため。

Q2ミドルの面接時に『専門職種・業種の知識・経験以外』で、企業が重視している点を教えてください。

その他の回答
  • 社風・企業文化への適合性
  • 考え方、価値基準等
  • 事業への共感
上記の理由を具体的に教えてください。
マネジメント能力と答えられた方の回答より
  • 管理職ポジションまたは管理職候補としての案件については、前職での実績およびマネジメント経験の有無(マネジメント人数等)は必須。
  • 配属先部門の指導・育成に発揮できるかどうかはもちろんのこと、配属先部門以外の部門に対しても貢献するマネジメント能力があるかどうかが重要。
  • 経営と現場をつなぐ中間的立場になると思うので、マネジメント能力が必要となる。
  • マネージャーとしてのマネジメント能力とプレーヤーとしての能力、両方を期待しているケースが多い。
  • プレイングマネージャーおよび管理職の人材が不足しているため。
  • マネジメントでの結果が重視される。
コミュニケーション能力と答えられた方の回答より
  • コミュニケーションが取りづらい方とは、円滑に物事が進まない場合や誤解が生まれたりするため、選考判断の重要ポイントとなります。
  • 自身の言葉で説明すること、会話を組み立て間違いなく伝えることが最重要なため、コミュニケーション能力が重視されます。
  • 即戦力・経験を活かす要素として、取り組み姿勢、組織(社内外)とのスムーズなコミュニケーションと力量(実績)への期待が高い。
  • 会話力が必要であるため。
人柄と答えられた方の回答より
  • ミドル以上は人柄がすでに形成されていると思うが、その人柄とトップマネジメントとの相性が業務遂行において非常に重要なため。
  • 組織変われば人も文化も組織力学も変わる。要はリセットボタンを押す様なもの。誠意をもって人と関わり、変化や多様性を受け入れ、真摯に仕事に取り組む、そんな人柄やコミュニケーション能力が非常に重要。
  • ミドルに求められる要件は、ある程度のマネジメント経験実績、そして最後は人柄であると思う。
  • 転職先企業で人間関係を構築できるか、が定着と活躍において重要なため。
仕事への取り組み方・熱意と答えられた方の回答より
  • 意欲や熱意が感じられないのは論外。仕事におけるしなやかさと「我が事感」が大切。
  • ミドル層は若手や上司の懐に入り込む個性や、周囲に良き影響を与える情熱、人を気持ち良く動かす事が出来るマネジメント力が必要。理屈だけでは人は付いてこないので、人間力も必要。
転職・退職理由と答えられた方の回答より
  • 同じ理由での退社をくり返さないよう、退社理由を気にする企業がある。
  • 納得感がある転職理由でないと、受け入れてもらうのは難しい。

Q3ミドルの面接において、企業が重視している人柄について教えてください。

その他の回答
  • 知見の広さ、深さ
  • 英語力
上記の理由を具体的に教えてください。
柔軟性と答えられた方の回答より
  • 新しい環境での社内ルールや人間関係構築など四角四面では無く、柔軟に受け入れる姿勢、周囲から一目置かれるバイタリティ、そして前線に出たり監督のように後ろからフォローするなどさまざまなリーダーシップが求められます。
  • 前向きに、しかも柔軟に対応できる方を求める。
  • 時代に応じた柔軟性が重視されてきていますが、一方で地方本社の会社では、まだまだ謙虚さや協調性が重視される傾向があります。
  • 発想が柔らかいと、思いかけないアイデアが出てくる。
  • 全てを兼ね備えた完璧な人はいませんが、とはいえこれからの時代、「柔軟性」「ストレス耐性」は採用時の大前提になります。
  • フレキシブルに動ける人材の需要が増えている。
  • 前職のやり方や方法にとらわれない柔軟性が必要なため。
  • 企業間のギャップを超えて柔軟に対応できる方が求められる。
適応力と答えられた方の回答より
  • 配属部署にいる方々とうまく機能出来るか、順応できるかという点を心配する企業がある。
  • 新しい環境への素早い対応が出来るかどうかが大切。
  • キャリア採用では、企業に入ってからの環境の変化に対応できるかを気にされる。
  • フィットと活躍が求められるため。
リーダーシップと答えられた方の回答より
  • 部員が付いていける存在かどうかが重要。
  • 新しい組織への溶け込みと同時に役割期待(リーダーシップ、マネジメント) 等が中堅には求められる。
  • 求心力が重視される。
  • ミドル層にはマネジメント経験でのリーダ―シップを必ず求める。
ストレス耐性と答えられた方の回答より
  • 業務に伴うストレス耐性(残業以外にも)、およびそれらを克服して達成しようとする(してきた)経験とマインドが求められる。
  • 早期離職を防ぐため。
主体性と答えられた方の回答より
  • 変化の多い時代となり、主体性、柔軟性や適応能力は必須能力と考える企業が多い。あわせてストレス耐性も求められるようになってきている。
  • 主体性はかなりの確率で求められますが、コミュニケーション力があった上でのこと。勘違いして突っ走ることは望まれない。
  • 受け身ではなく、動ける、組織を率いることが出来る人材の需要が多い。

Q4ミドルの面接において、求職者がやってしまいがちな悪印象を与える行動を教えてください。

その他の回答
  • しゃべりすぎる、話が長すぎる
  • 社会や世相への卑屈なスタンス
上記のような行動が悪印象を与える理由を教えてください。
応募先企業の理解不足と答えられた方の回答より
  • 面接とは営業と同じく自分を買いたいと思ってもらえるための事前の研究や戦略が必要。
  • 本当にそのクライアント企業へ転職をしたいのか?人事が不安に思う。
  • 理解度が低いことは、その会社に対して熱意もないことになる。
  • 企業研究不足では、面接官との話が弾まない。
ネガティブな転職理由と答えられた方の回答より
  • 入社後の早期退職を連想させるため。
  • ポジティブな人材を採用することで、会社全体の士気をあげたいと考えている企業が多いため。
  • マイナス、ネガティブな内容だけだと、その事象を乗り越える努力をしてこなかったにもかかわらず、批判だけするような人材だと思われてしまうため。
  • 求職者への不信感、人間性への疑問を生じさせてしまう。責任転嫁しそうな人だと思われ、何かにつけ不満をいいそうで、一緒に仕事をしたくないと感じさせる。
現職(前職)企業を批判と答えられた方の回答より
  • 自分の勤めた会社の批判を、他社で、しかも面接中におこなうということで、人格面・一般常識面で企業に不安を与える。また、転職理由の責任転嫁にも聞こえ、仮に入社をしてもまた何かしらの理由を付けて会社のせいにして辞めそうというイメージにもなる。
  • 現職(前職)に対し、何か自分で抵抗ないし環境を良くする策を示し、実行しようとしていない場合、他責傾向がある人材と捉えられる。
  • 批判的で評論家的な印象を与えてしまうため。
  • 会社に馴染まず、社内でトラブルを生じさせる印象を与える。また、早期に退職するリスクを感じさせてしまう。
表情や声に覇気がないなど意欲を感じさせない対応と答えられた方の回答より
  • 覇気の無さは、自信の無さ、熱意の無さ。
  • キャリアを訴求する最高の機会に、消極的なスタンスで臨むことはありえない。
  • やる気や熱意が伝わらない。本気で応募しているのか疑われる。
  • 転職先でイチから頑張るという意思を感じないため。
横柄な受け答えと答えられた方の回答より
  • 横柄な方を迎え入れて、客先に行かせたいと思う企業は無いため。
  • まわりと強調して業務に取り組めないのではという印象を与える。
  • 人柄が悪いと思わせてしまいます。
  • 入社後、悪影響を及ぼす心配をされる。

Q5ミドルの求職者で、面接官からの評判がいい人の特徴やエピソードなどがあれば教えてください。

  • 転職8回で50代の方。自分が即戦力として活躍できることを、求人企業の内容と自分の今までの実績とを分析して、資料をつくってわかりやすく説明した。ちょうど社長が在社だったので、1次面接のはずがいきなり最終面接となり採用が即決定した。
  • 企業や面接官についてしっかりと事前研究をし、対策をしている。良い質問を準備し、面接官にたくさん喋らせる。その後、実務的なディスカッションに発展する。こういう人は共に仕事している姿を想像させる。
  • エグゼクティブ人材(50代/大手電気メーカー勤務/海外拠点管理経験)の面接において、極めて礼儀正しく、謙虚、かつ的確な回答により、第一次面接中に内定が出た方がおられました。
  • 面接官から少しくずれた質問になったときに、営業管理職の人材の場合、人懐っこく(感じよく)笑顔で、軽く返せる方が、それまでの空気を一変させ、先方が興味を持たれました。
  • 自分の意思がしっかりしていて、安定感があること。キャリアアップについてよく考えていること。話がくどくなく、スッキリ簡潔に伝える力があること。清潔感があること。
  • 緊張はされておりましたが、謙虚な気持ちを持って話をされたことで 理解度が増してその場で内定のご連絡がありました。
  • 得意なこと、苦手なことを自己認識できている。人の話を聞きながら自分の意見もしっかり伝えることができる。
  • 謙虚かつ熱量のある方、人間力がある方は、面接であっても良い関係性を築かれています。
  • 良く調べてきていることに加えて、採用ポジションにおける提案的意見を言える方は好印象。
  • 真摯な態度で冷静に理路整然と話すタイプ、もしくは身振り手振りで情熱的に話すタイプ。
  • 朗らかで元気、50歳をすぎても学習していきたいという意欲がある方は評価が高いです。
  • 前職できちんと実績があり、それをわかりやすくプレゼンテーションできる。
  • エレガントな雰囲気であること。落語が趣味の候補者が小話を披露。
  • 的を射た質問をどんどんする人は積極性、理解力を評価される。
  • 謙虚で、年収よりも前向きに遣り甲斐を重視される方。
  • 謙虚に当たり前のように高度な実績を説明する人。

Q6面接での高い評価が及ぼす、内定獲得以外の好影響について教えてください。

Q7ミドルが面接に臨むにあたってのアドバイスをお願いします。

  • いままでの経験を過信するのではなく、自分自身の持っているスキルがどのように転職先企業で活かせるのかをきちんと整理して、相手に伝えられるようにまとめておくこと。新卒時のポテンシャル採用とは異なり、根拠のない熱意だけで押し切れないのがミドルの転職。
  • 面接企業が求めている人材要件などをしっかりと把握した上で、これまでの経験や知識をどのように活かせるかを的確にアピールすること。また、転職理由~志望動機~キャリアプランの流れに一貫性を持たせることも重要。
  • 謙虚で気さくな方という印象が大事だと思います。また、例えば経理であれば経理のみというのではなく、会社に入れば何でもできることはやっていきたいという意気込みを伝えられるかも大事ではないかと思います。
  • どうしても自身の実績及び経験値を1~10すべてお話ししたがる方が多いと思います。要点を絞り簡潔明瞭な受け答えを推奨します(具体的な説明を求められた場合は例外です)。
  • 年齢上、即戦力が求められる事が前提になるため、応募先の企業研究とご自身のスキルの棚卸をしっかりと行い、合致している点を絞ってアピールされる事をお勧めします。
  • 経験やスキルは書類選考で大事。面接ではお人柄や学習意欲が大事です。いくつになっても学んでいくという謙虚な姿勢を面接では見せることができると良いです。
  • 自分のスキルの強み・弱みを客観的に把握する。応募先企業のことを出来る限り調べ、自分がどこに興味をもっているのか明確にする。
  • 今日まで自身に起こった出来事を、人のせいにしない・経済状況のせいにしない・会社のせいにしない、これを守れば大丈夫です。
  • 自らの市場価値を理解・把握すること。 「逃避型」の転職理由や動機でなく、キャリアプランに基づいた転職活動が必要です。
  • ミドル層の転職は経験があって当たり前。そこにプラスして謙虚な姿勢を見せることができれば差別化に繋がり、評価が高い。
  • スキルはあって当然のレンジ。人間性がものをいうので自信はもつのは結構だが謙虚に。
  • 自分の業績、性格、入社理由、退職理由などの整理をきちんとしておく。
  • 質問の意味を理解し、正直に表現する。背伸びしてアピールしても駄目。
  • 的を射た質問をどんどんしてください。質問に答えるだけではダメです。
  • 転職に手間を惜しまないこと。 他力本願でなく主体的に。
  • 面接を楽しむ!
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