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46「活躍できる企業の見分け方と入社後に気をつけること」について

アンケート実施期間 : 2017920日 ~ 2017927日 / 有効回答数 : 119
5割のコンサルタントが、ミドル人材が活躍できる企業は「社員一人ひとりに裁量権がある」と回答。
入社後活躍できないミドルのよくある失敗は「前職の仕事のやり方を持ち込もうとしてしまう」が68%。
入社しただけでは転職成功したとはいえません。転職先でチカラを発揮し、活躍できてこそ転職成功といえるのではないでしょうか。そこで今回は、「活躍できる企業の見分け方と入社後に気をつけること」について採用コンサルタントに伺いました。

5割のコンサルタントが、ミドル人材が活躍できる企業は「社員一人ひとりに裁量権がある」と回答。経験豊富で「転職先にて活かしたいスキル・知識」が明確なミドル人材は、裁量を持って行動できる環境を選べるかどうかがキモのようです。

一方で「入社後、活躍できないミドル人材のよくある失敗」という質問に対しては、7割近いコンサルタントが「前職の仕事のやり方を持ち込もうとしてしまう」と回答。

「その会社にはその会社のやり方というものがあり、改善するにしても一度踏襲すべき」、「過去の流儀をそのまま押し通すのではなく、その企業の文化を理解して進めていくことが大事。そのためには多少の時間がかかるが、焦っても成果は上がらない」といったコメントが寄せられました。

裁量権を活かすにしても、まずは転職先企業の環境に馴染む『地ならし期間』が入社後活躍のポイントとなるようです。「入社後やっておいた方がよいこと」や「活躍できる企業を見極めるためのポイント」も伺っていますので、ぜひご覧ください。

Q1ミドル人材が活躍できる企業は、どのような業界に多いでしょうか。

その他の回答
  • 業界を問わず地方企業。
  • 医療。
  • エネルギー市場。
上記について、その理由を具体的に教えてください。
メーカーと答えられた方の回答より
  • 既存社員も幅広い年代の方が勤務されている為。
  • 年功序列を大事にする企業が多いため。
  • 技術継承における若手の不足で、中高年層にもニーズがある。
  • 採用年齢が他の業界に比べて高めである。また責任者クラスの求人が多い。
  • 変化の激しい業界より、保有知識の蓄積が強みになる業界の方がミドルは活躍しやすいから。
  • 職種が多岐にわたり、活躍できるポジションが多い。
  • 専門的な知識や経験が活かせるポジションが多いため。
  • 30代後半~40代前半が中抜けで人員が少ないため。
建設・不動産と答えられた方の回答より
  • 企業の求めているレベルが高く、30代後半以上の人材を必要としているため。
  • 施工管理の資格取得者であれば、50代、60代もOK。
  • 今後、改革が加速度的に進む業界のため、意欲的な人材が飛躍可能。
  • 建設関連は、何よりも経験値がものをいう業界です。多くの現場での総体的な視点で業務を進められるかが重要です。
  • 管理職求人が多いことと人手不足のため。
  • 慢性的な人材不足であること、また経験が求められる領域であることから。
  • 資格取得者を採用したい企業が多く、年齢を条件にするケースが少ないため。
  • 資格と工事経験とで勝負できる業界であり、一級資格と大規模工事の経験があれば年齢に関係なくどこでも通用する為。
その他と答えられた方の回答より
  • 業界は関係ない。次の点をクリアしていれば活躍できる。 ・その企業が成長している ・ミドル人材の活用に慣れている ・本人が貢献できる実力がある

Q2企業規模別で見た時に、ミドル人材が活躍しやすい転職のケースを教えてください。

上記について、その理由を具体的に教えてください。
大手企業→中小企業への転職と答えられた方の回答より
  • 大手企業での経験を活かして、 中小の上位ポジションで採用されているケースが多いため。
  • 大手企業での経験・ノウハウを求めている中小企業が多いため。但し、企業規模の相違に伴う就業環境の変化(業務範囲の広さ、福利厚生や残業等)に対応できる資質は求められる。
  • 大手企業の情報収集方法・行動計画のノウハウを、中小企業で発揮できる。
  • 比較的規模の小さい会社の方が色々な事を求められ、本人としても心機一転がしやすいため。
  • 大手の経験、ノウハウを買いたい中小企業と、より責任を任せてくれる環境でチャレンジしたい個人の思惑がマッチするから。
  • 大手で揉まれた求職者が地方の幹部社員として迎え入れるようなケースが多い。
  • 事業部のスタートアップなどで、大手での経験値などがマッチする人材が多い。
中小企業→大手企業への転職と答えられた方の回答より
  • 幅広い経験を持っている可能性が高いため。
  • 昨今、大手企業が採用を強化しており タイミング的にも大手企業に入りやすい状況のため。
  • 中小企業出身者は、業務プロセスの一連を知っているため。
  • 建設業界で見たときに、 分業制の大手に比べ、基本的に幅広く業務に取り組んでいる中堅中小の技術者の方が移籍後の活躍実績が多いため。

Q3ミドル人材が活躍できる企業には、どのような環境がある場合が多いでしょうか。

その他の回答
  • 収益力がある。
  • 労務管理がしっかりしている。
  • 多様性を需要する企業風土(固定概念を持っておらずオープンである)もしくは逆に画一的な固定概念や価値観を有している。
  • 採用企業側や在籍社員の受け入れ体制がしっかりしている。
  • 入社後のミッションが明確。
上記について、その理由を具体的に教えてください。
社員一人ひとりに裁量権があると答えられた方の回答より
  • 経験ノウハウを発揮する場合、裁量権がある環境はモチベーションアップになる。
  • 組織のパーツではなく、個々の能力で勝負する方が、ミドルは有利だから
  • 上司に許可を取らないと動けない会社は、なかなか改革しづらく新しい提案もとまってしまうので。
  • ミドル層は仕事に対するプライドがあるため、多少なりとも尊重してくれる環境が良いと思う。
  • ミドルは裁量権がある程度ないと自由に動けずパフォーマンスが発揮できない。また成果を上げれば給料、ポジションアップにつながる風土の会社だと活躍している。プロパーが多い会社より中途入社が多いと評価が平等である。
  • 転職先にチャレンジとそれを評価してくれる環境があるかどうかがポイントだと思います。
  • ミドル層の転職者は自分の「やりたいこと」を求めて転職するケースがあり、企業文化が一致し裁量権があたえられる場を求めている。
  • ある程度社会人経験があるため 自分で考え、自分で行動するほうが活躍できると考える。
  • 建築業界はその特性上、職人気質の方が多く、裁量権を任される環境が必要。また同様の理由で中途入社の多いプロ集団である方が居心地がいい。
  • ミドル層は裁量を持ったポジションを求めて転職するケースが多いため。
中途入社の比率が高いと答えられた方の回答より
  • 中途社員が多い事によって視点が外部に向きやすい。
  • 中途の比率が高い企業では、途中から入ってもリーダー的なポジションに就きやすい環境が整っている場合が多い。
  • 新卒が幅をきかせているところは、転職してきたミドルに対する風当たりが強い。
  • 生え抜き社員が多い企業は、独特の文化を抱える傾向があるため。
  • 中途入社の少ない企業では、採用側に受け入れ態勢が整っていないことが多く、反対に中途入社の多い企業では、採用人材に対する期待値が高い。
  • 中途入社が多いほうが、多様な経験をしてきた方の集まりのため、なじみやすい。

Q4入社後、活躍しているミドル人材はどのようなスキル・能力を発揮しているケースが多いでしょうか。

その他の回答
  • マネジメント能力。
  • まずは会社に慣れること。
上記について、その理由を具体的に教えてください。
高い専門知識・専門スキルと答えられた方の回答より
  • 企業は即戦力となる人材をミドル層には求めているため。
  • これまでの業務で培った知識や経験による貢献が大きい為。
  • ミドル採用を検討されている企業のほとんどは、会社に必要かつ不足しているスキルを外から欲していると思います。
  • 外部の人材に期待するのは内部にいない人物か、内部の人材より同等以上の力を持った人であることが多い。
  • 年齢と共に養われるものだから。
  • ミドルの方々は、これから成長するというよりかは今まで培ってきた経験知見をいかに応用するか、が主となるため。
経営層と円滑にコミュニケーションを取るスキル
部下・若手層と円滑にコミュニケーションを取るスキルと答えられた方の回答より
  • 個人のスキル・経験を活かすことが基本であるが、組織、周りの協力なしでは成果が出ないし業務もスムーズに進まない。
  • 企業を成長させるうえでは、コミュニケーション能力が大事であると思うから
  • 仕事への熱意、能力はあることは最低条件とし、周囲の人と馴染めるかどうか、信頼を得れるかどうかが一番の課題となる。
  • 組織の上と下をつなげるパイプ役として活躍できるのは中途採用のしがらみのなさゆえかと思える
  • 経営者の期待に結果を出すためには、常に、経営層の考えを入手し、活動計画のすり合わせが重要です。
  • 自身の周囲に味方を作る関係構築力がないと成果を上げる前に時間切れで評価されてしまう。
それ以外の選択肢を選ばれた方の回答より
  • これまでの経験を活かすとともに、それだけで終わるのではなく、そこからさらに自分自身成長しなければ、じり貧に陥る。
  • 過去の経験ノウハウより、新しい環境でチャレンジ精神と実行力が大切です。
  • 新卒でその会社にいるだけではわからないことでも、中途採用の人だと気がつくことが多いので。
  • とにかく過去にとらわれず、現実をみて柔軟に対応できる方が活躍している。プライドはある程度捨てる必要も時にはある。
  • 今までの経験は活かせるが前職のやり方に固執しない方が定着して活躍している。かつ若手層からも早く信頼していただくための柔軟なコミュニケーション力がある人が評価が高い。
  • 問題意識・発見の高い方はチャレンジ・変革にも対応でき、部下やまわりを巻き込んで仕事する方が多く、組織の活性化にもつながる。
  • 高い目標意識と、それを達成するための巻き込み力と推進力。もともとの社員からは生み出されないアイデアや、元々いる社員をはるかに上回る向学心・学ぶ姿勢。その上で、偉そうにせず、謙虚に、上下社員とも対等に話ができる人が活躍している。
  • 意欲のある方は、自身が新しいものを学びたいという意識と同様に、自身が、新しい提案をしたいという気持ちがある。そのためには、上層部、部下とのコミュニケーションを上手く図り、自身が仕事を進めやすい環境を創る事が望ましい。
  • 高い目標を掲げている人が、高い実績を残しているため。
  • 今までの経験がどんなにすばらしいものでも、会社が違えばやり方、考え方が多少異なる。まずは会社に慣れていき、その後自分を出す方が良い。

Q5入社後、活躍できないミドル人材に欠けているものは何でしょうか。

その他の回答
  • 労務管理、組織体制、実力主義。
  • 情報収集力。
  • 上長・経営陣とのミスコミュニケーション。
上記について、その理由を具体的に教えてください。
  • 入社した企業風土に合わせる適用力がないと、周りを巻き込んで業務が出来ないため。
  • 素晴らしいスキルを持っていてもひとりで業務を遂行するわけではないから。
  • 出来ると言っていたが、実際はできない、というケース。
  • 現状維持で「良し」としてしまっている。
  • ミドルが活躍しやすいのはマネジメントのポジションのため、個人主義が浸透した企業だといい結果に結びつきにくいケースがある。
  • 前職の成功体験や組織の良かった点を転職先にも求めて柔軟性がない。
  • 前職よりも規模の小さな企業に転職するケースが多く、どうしても過去の栄光やプライドが邪魔をしてしまう傾向があるよう。
  • また転職すればいいという姿勢の方も見受けられる。
  • 能力(特に専門性)が期待値に達していない場合は致命的。実績が出せなくても問題になる。
  • 貪欲さが無くなったら成長はない。また自己変革できない人も同様。
  • 受け入れる企業側にも中途入社の社員に対して厳しい目線が多く、その時に求職者が柔軟に対応する能力がないと摩擦を生んで失敗するケースが多々ある。
  • ハイレベルな国家資格とスキルを有するが故に、謙虚さと柔軟さを失った方は失敗する傾向にある。

Q6入社後、活躍できないミドル人材のよくある失敗を教えてください。

その他の回答
  • すぐに「この仕事は(高級人材である)私がやるべき仕事ではない」と言う。
  • 自己評価を高く見積もってしまった。
  • 管理職の場合、プレイヤー業務ができない、ただしい意思決定ができない、というケースも多い。

Q7活躍するために、入社後やっておいた方がよいことを教えてください。

その他の回答
  • 自分で努力して勉強すること。
  • 過去の成功体験を捨てて、一から謙虚に学びなおすこと。
  • 情報収集。
  • 自身の資格や実績をひけらかさず、謙虚な姿勢で新しい環境へなじむこと。
上記について、その理由を具体的に教えてください。
転職先企業の仕事の進め方を理解することと答えられた方の回答より
  • ご自分の「仕事に対する進め方」を発揮する前に、「転職先企業の仕事の進め方を理解すること」が前提です。
  • 会社の色に染まるかどうかは別として、その色を知ることはその後の職場環境を考える上でも重要と思います。
  • 似たような会社に転職したとしても、考え方、仕事の進め方、成果の測り方、価値観などがまるで違う。新しい業界に就職しなおしたと思った方がいい。新入社員がやるように、その会社での慣習、仕事のやり方などを学び、これまでの経験を生かして楽をしようと思わないことが、回り道に見えて実は早期に立ち上がる一番の近道。
  • 既存社員にとって当たり前のことと、転職者にとって当たり前のことが全く違う。そのため、国が違うくらいの感覚を持ち、新しい国のルールを知ることが重要。そのためには、新たな国のルールを知るために情報を収集し理解することが大切。そのうえで、成果を出す事。
  • その会社にはその会社のやり方というものがあり、改善するにしても一度踏襲すべきだと思うから。
  • 過去の流儀をそのまま押し通すのではなく、その企業の文化を理解して進めていくことが大事。そのためには多少の時間がかかるが、焦っても成果は上がらない。
周囲とのコミュニケーションを密に取ることと答えられた方の回答より
  • やはり人柄を理解してもらうためのコミュニケーションと、仕事で成果を出す姿勢が重要です。
  • 周りの方は、中途入社してきた新メンバーのことを知りません。まずは自ら「新しい世界」の皆様に理解していただくことが第一です。
  • 会社の色に染まるかどうかは別として、その色を知ることはその後の職場環境を考える上でも重要だと思います。
  • まずは企業のあり方や求められている事など 理解する為にも周囲とのコミュニケーションが大事と考えます。
  • 目線合わせを頻繁にしていかないと、ズレが生じ、空回りの大きな要因となるため。
  • 仕事は一人ではできないので周りとのコミュニケーションをうまくとれないと、折角の能力も発揮できない。
  • 上司や周りの期待や自分が何をしようとしているか、しているかを理解しておいてもらうことが大事。
  • 自分を助けてくれる、アドバイスしてくれる方を積極的に作らないとうまくいかない。コミュニケーションも攻めで。中途は他社員から常に注目されているため早期に結果を作れば後が楽になる。
  • 社内での味方を増やす方が、活躍しやすい。
  • 他部署連携やコミュニケーションを取る事で新しい環境への適応スピードや業務効率化を図れると考えたため。

Q8活躍できる企業を見極めるためのポイントを教えてください。

  • 組織の年齢構成、企業風土が自分に合っているか。
  • 個性、多様性、自由な発想を尊重してくれる企業かどうか。
  • ご自身の専門性が発揮できる仕事かどうか。受け入れ、協力体制のある社風かどうか。
  • 給与だけ、業務内容だけ、など1点で判断せず、業務内容や待遇面全体を俯瞰して検討することが重要。
  • 転職後にやってはいけない、やらない方がいいことをきちんと聴いておく。またやるべき、やって欲しいことも同時に把握しておく。
  • 企業としての成長意欲、人材に対する投資意欲をエージェント情報や面接情報を通じて確認し、あとは所属部門の面接官等とウマが合うなどのコミュニケーション面で縁ができるかどうかがポイントだと思います。
  • 中途入社者の割合が多いか少ないか。
  • 自身のビジョンと企業、部門の考えがマッチしているか。
  • 求められている経営課題を自身の能力で解決できるかどうか、会社の成長速度と自分の望む働き方がマッチするかどうか。
  • 経営者の理念や経営方針をしっかりと理解できるか否か。
  • まず、自身を知ること。未来を描くこと。妥協も慢心もせず、双方企業に貢献できる確認がなされなければ、良い結果は生まれない。
  • 自分が成果を出すのに必要な要件を正しく認識する事。 紹介会社やその企業の言う事を真に受けず、その企業の本当の姿をつかむ為の情報収集を冷静かつ徹底的に行う事。ポイントは何を言ったかではなく、何をやってきたか(行動の事実)を線で繋いで見る事。
  • 面接時に職場を見せてもらう。実際の転職者もしくは働かれている現場の方と話をする。
  • 表面的なスキルマッチングだけでなく、自身がやってきたこと、今後やりたいことを具体的な内容で構築し、面接を使ってそのマッチ度を検証すること。ミドル層にとって面接は企業から見られる場ではなく、自身の仮説を検証する場と心得るべき。
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