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44「転職すべき人 / 現職にとどまるべき人」について(2017年版)

アンケート実施期間 : 2017719日 ~ 2017725日 / 有効回答数 : 134
半数近くのコンサルタントが、「面談した3人に1人は転職せずに現職にとどまるほうがいい人だった」と回答。
現職にとどまるべきと思う理由は、「本人の希望と、転職市場での市場価値にギャップがある」が6割。
日々、多くの転職希望者と接するキャリアコンサルタント。そんなコンサルタントの半数近くが、「面談した3人に1人は転職せずに現職にとどまるほうがいい人だった」と感じていることが明らかになりました。

現職にとどまるべきだと思う理由の1位は「ご本人の希望と、転職市場での市場価値にギャップがある」で59%、2位は「今後やりたいことと、転職理由に整合性がない」で44%という結果に。転職にあたっての情報収集や目的の整理などが不十分であると感じた場合、「現職にとどまるべきである」との印象を与える傾向にあるようです。

「自身が転職すべきか現職にとどまるべきか見極めるには何をすればいいか」という質問に対しては、「転職によって解決したい課題を整理する」、「キャリアの棚卸しを行い、キャリアプランを見直す」ことが有効だという意見が多く集まりました。

その他、「現状の自分を客観的に把握するために、実際に活動してみること」、「まずは転職活動を開始し、市場価値・ニーズを確かめる事が大事」というコメントも。

後半では、コンサルタントに「実際に転職成功された方の傾向」などを伺っているので、ぜひご参考にしていただければと思います。

Q1面談を行った方のうち、「転職せずに現職にとどまるべき」と思う方は全体の何割ほどいますか?

Q2現職にとどまるべきである、と思う理由はどのようなものですか。

その他の回答
  • 現状に留まるリスクより、転職のリスクの方が高いため。
  • 会社批判。
  • 現在の会社の社歴が長く、他企業への適応が心配。
  • 転職に対する覚悟がない。

Q3転職すべきである、と思う理由はどのようなものですか。

その他の回答
  • ワークライフバランスの希望に沿ってあげたいと思える方である。
  • 給与が現職よりも上がる可能性が強い。
  • 自分のやりたいことが明白で、そのための積み重ねもしっかり出来ている。
  • 人間関係が改善しづらい。
  • 退職する事により、気付く事は多いため。
  • キャリアアップが期待できる場合。

Q4現職にとどまるべきと思う人が持っている希望として多いのはどのようなものですか。

その他の回答
  • 現在の職場への不満のみをモチベーションとして転職をしようとしている。
  • 異業種、異職種へのチャレンジ。

Q5転職すべきと思う人が持っている希望として多いのはどのようなものですか。

その他の回答
  • 戦略的思考、ビジネスチャンス。
  • 家庭環境の変化。

Q6転職成功された方のうち、どのような希望を叶えられた方が多いですか。

その他の回答
  • 希望している業務に就くことができる。
上記について、その理由を教えてください。
仕事を通じての成長と答えられた方の回答より
  • 給与はともかく、ポジティブな目標として、仕事のスキルアップなどを目標にする人は成功しやすい。
  • 仕事を通じての達成感、成長性が一番大切。
  • そういった方々の支援を大事にしているから。
  • 給料より仕事内容重視の方の方が上手くいくケースが多い。
  • 客観的に見てキャリアアップ、スキルアップできない環境であれば転職したほうが良いと思う。
  • 現職からの逃げではなくて、自分自身の棚卸・今後の方向性もしっかり考えたうえでのキャリアアップとなる転職をしている。
給与・賞与のアップと答えられた方の回答より
  • 経験・スキルを保有しながらも、これまでの職場待遇が市場一般と比較し不遇であった為。
  • 職業紹介会社を通じて、社風・待遇面をしっかり考えて選択しているため。
地方都市へのU・Iターンと答えられた方の回答より
  • UIターンご希望の求職者は、転職後、年収が下がることを承知で活動される方が多いため、仕事内容や転職先企業の魅力に注目することが多く、ミスマッチに繋がりにくい。
  • ミドルの年齢になると、親の介護や子供の進学が優先される事もあるから。
  • 地方へのUターンにより、年収アップが叶わなくてもキャリアアップが叶い、地元に貢献できると感じられる方が多い。
  • 扱っている案件の多くが関西を拠点としており、Uターン希望者が多い。

Q7自身が転職すべきか現職にとどまるべきかを見極めるには何をすればいいと思いますか。

その他の回答
  • 所属企業の経営層の力量や経営姿勢、経営方針の再確認を行う。
  • 求人市場の確認(企業規模、年収の相場、企業件数・業界など)。
  • 仕事の達成感をチェック。
  • 自分の市場価値を客観的に考えてみる。
上記について、その上でどのようなことを心がけるべきですか。
  • 人間は、周りの人や環境に責任転嫁するものだ、と見て、疑わしい点をチェックしてみる。
  • コンサルタントに相談されるときは、複数のコンサルタントに相談すること。
  • 基本的には自分自身の力量(専門性)を絶えず磨き続けると共に人間力を向上させる。
  • 他人の意見に流され過ぎないこと。
  • 「つらい」「やりたいことができない」「会社に言い出しにくい」などの感情を伴う主観ではなく、現状と将来像をきちんと整理し、それが現職や自分の実力で叶うのか、市場相場観を踏まえて冷静に判断すること。
  • その希望が転職をしなければ絶対に叶わないものなのかどうかをしっかりと検討する事。
  • 万が一思惑が外れた時でも、そのリスクを取る覚悟があるかを再確認するべき。
  • 自分を転職マーケットの商品として客観的な視点を持つ 受け入れ企業のニーズ、ウォンツを的確に把握する。
  • 転職時点でのキャリアの変化のみに目を光らせるのではなく、将来性や自身の成長の可能性について吟味すること。
  • 自分が転職したい希望の優先順位を明確にすること。全てを叶えることは不可能に近いので。

Q8「転職すべき人 / 現職にとどまるべき人」について、貴方の考えをお聞かせ下さい。

  • 処遇は最大の要素ではあるが、その改善だけが目当ての転職は、問題が多い。
  • 1人で悩まない。しかし決断する時は自分で。
  • 絶えずチャレンジ精神をもって自身のキャリアアップを図ろうとするも現職では組織の仕組み上、実現できない人は転職すべし。相対的に良い待遇であるにもかかわらず、世間の相場を知らず、転職を考えている人、なんとなく大手企業に憧れる人、福利厚生の行き届いた休日の多くとれる企業に憧れる人等は現職に残るべし。
  • 自分が40代で30代と同じことをしていたら、危機感を持つべき。新しいことをしない限り、チャンスはない。
  • 転職したい理由が「転職することにより」解決するか、冷静に考える必要がある。現在、メディア等で「売り手市場」と言われているが、転職希望者の全てが対象ではないこと、転職弱者と転職強者に分かれることを理解していただきたい。
  • 世の中の仕事は面白い楽しいとは基本的に無縁であるという事を知るべきで、努力の中にしか喜びは見つけることはできない。不満から逃げてもまた不満は自分の中から湧き出てくる。転職は優れた人間にのみ可能な自己実現方法である。そうでない人間はその場で最善を尽くすべきである。また、上昇を望むならば、現職で最善を尽くしつつ常に渇望していなければチャンスはやってこない。
  • 一貫した職種経験と考えをお持ちの方は求人案件にマッチの確率が高く、転職回数が多く職種がバラバラの方はとどまるべき。
  • 日本市場では、一企業に最低3~5年勤務してやっとその企業の3~5割が理解できる。
  • 現職で得られること、転職することで得られることを整理し、転職の目的に対してどちらがメリットが大きいかで判断をするべき。
  • 60%満足していれば、留まることも考えるべき。
  • 求人企業はかなりシビアに、求職者に経験スキルを求めている現実は理解した方がいい。

Q9転職をするか否かで悩んでいる方へ、アドバイスをお願いします。

  • 転職はご縁ですが、今の職場で出来る事があれば、見方を変えて貪欲に経験を積む事をお勧めします。
  • 隣の芝生は青く見えるものですが、実際隣に移ってみたら元いた芝生が青く見えたりするものです。今いる会社のいいところを10個あげてみてそれでも転職したいと思えるなら転職をお勧めしますが、そうでなければ転職しても悩みは変わらないケースも多いです。
  • 仕事上でのご活躍、家庭とのバランスなどいろんな観点があります。まずは自身のエンプロイアビリティを再度確認して、自身のキャリアデザインをしていきましょう。
  • 活動をしてみてから、転職するか、現職に留まるか決めるというのもひとつの方法です。
  • なんとなく転職を考えている方は、まずは相場観や転職のデメリットを調べましょう。現職が意外と恵まれた環境である場合もあります。また職場環境に不満を覚えて転職を考えている方は、自身の力で本当に現状打破できないのか、考え直してみましょう。問題を解決させる力も社会人として必要なスキルです。それを避けて通ろうとしても、今後も同じような理由で職場を転々とすることになるかもしれません。
  • 転職はチャンスでもあり、ピンチでもある。冷静な判断をすべく、自身の経験の棚卸や今後のキャリアプランを明確にしてください。
  • 奥さんとのコミュニケーションは普段からよくしておいてください。
  • 悩んでいるポイントを整理すること。そのためにコンサルタントを利用すればよいと思います。(案件紹介ありきではなく、相談をする)
  • その企業の5割は理解して転職する。 但し、平均しての理解度は、1年間の勤務で約10%、3年間で30%程度のため、50%理解するには、4~5年間我慢する。
  • 転職は明るいイメージがあるかもしれませんが、環境が変化することは大変なことでもあります。本当に今の職場で抱えている課題が解決できないかどうかを検討して欲しいと思います。転職をする際は「腹を括る」覚悟は必要です。
  • 転職を考えたきっかけと、転職の目的を分けて考えること。
  • 20代の人、30代の人、40代の人、それぞれで転職すべきか、とどまるべきかの判断軸が異なると思います。現職のままだと「生活が苦しい」「体を壊す」などの場合や会社の将来性が怪しいなどの事があれば早めに転職を検討した方がよいと思います。
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