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43「人手不足の影響」について(2017年版)

アンケート実施期間 : 2017616日 ~ 2017626日 / 有効回答数 : 105
約80%のコンサルタントが「人手不足の影響を受けて、ミドル人材を対象とした求人が増えている」と回答。
既存事業強化の影響を受け、マネジメントポジションのニーズが向上。
人手不足により若年採用を強化する企業のニュースをよく目にしますが、ミドル人材の採用市場へはどのような影響があるのでしょうか。採用コンサルタントに伺いました。

『人手不足の影響を受けて、ミドル人材を対象とした求人は増えている』と答えたコンサルタントは約80%。要因としては『既存事業強化に伴う、増員のため』(53%)、『増員によるマネジメントポジションのニーズが高いため』(34%)となりました。

その詳細を紐解くと、『組織拡大に対するマネジメントポジション不足』『30代から40代の求人が増えており、管理職のポストが多い』など、事業好調による組織拡大に伴い、マネジメントポジションニーズの向上が伺える結果に。『中間管理職が必要なかった専門職の分野でも、業務量の増加に伴い調整役が必要となってきている』というコメントも寄せられました。

人手不足が及ぼすミドル人材への影響についての見解では、「年齢に関係なく、スキルや経験で検討してもらえるため、自身のキャリアをしっかり棚卸できる人には選択肢が広がっていく」との意見も。これまでの経歴をきちんと整理し、アピールすることでさまざまなチャンスが得られるといえそうです。

Q1人手不足の影響を受けて、ミドル人材を対象とした求人は増えていますか?

Q2Q1で「増えている」「どちらかと言えば増えている」と回答された方に伺います。
ミドル人材を対象とした求人が増えている、ポジションを教えてください。

上記のポジションで、求人が増えている理由を教えてください。
その他の回答
  • この数年で若手採用は出来たので、これからスキルのある方を求めているなど。
  • マネージャ―の若返り、世代交代等。
上記について、具体的なエピソードがあれば教えてください。
  • 会社立ち上げに伴う初期メンバー募集のため即戦力性重視。 事業拡大にともなう、いまのマネージメントの仕事を肩代わりできるレベルの方の募集。
  • 採用難易度がきわめて高いことを理解した複数の中小企業がミドルを採用している。

Q3ミドル人材を対象とした求人が増えている、企業タイプを教えてください。

上記の企業タイプで、求人が増えている理由を教えてください。
その他の回答
  • 若年層については大手志向があり、全く応募がないため、年齢幅を広げて採用するようになったため。
上記について、具体的なエピソードがあれば教えてください。
  • 大手商社や大手メーカーからの求人依頼が寄せられた。専門領域を絞った人材を集めている紹介会社を積極的に使うようになってきた。
  • 大手クライアントが今までなかったようなポジション案件を出してきている。

Q4ミドル人材を対象とした求人が増えている、上位3つの業種を教えてください。

その他の回答
  • 医療。
上記の理由を具体的に教えてください。
メーカーと答えられた方の回答より
  • 新商品開発に伴う経験者採用。
  • メーカーでは特に自動車業界を中心に自動運転など 所謂Iotを扱う新システムを各製品に導入され新技術の開発が 急務となっている。
  • メーカーにおいては、半導体、自動車関連業界が右肩上がりの業界であり、それらに伴い搬送機械メーカー、金型メーカーなどで技術者等の採用が増えている。
IT・インターネットと答えられた方の回答より
  • 各企業の業績好転に伴うものだと思われる。
  • 新技術活用・新規付加価値強化に伴う経験者採用。
建設・不動産と答えられた方の回答より
  • 市場や事業拡大に伴い、ポジションニーズが高まるも人材不足。
  • 建設においてはオリンピックを背景に国内需要が伸びている。
  • 経験重視をする傾向が増えたのだと思われる。

Q5ミドル人材を対象とした求人が増えている、上位3つの職種を教えてください。

上記の理由を具体的に教えてください。
営業・マーケティング系と答えられた方の回答より
  • 各企業の業績好転に伴うものだと思われる。
  • 海外事業が順調に拡大しているため。
  • 若い人が採用できないため。
経営・経営企画・事業企画系と答えられた方の回答より
  • 景気が上向いているときに非生産部門の事務管理系の人材を強化する傾向にあるから。
  • 今まで採用を控えていた会社の採用からミドルクラスの採用も追加で増えて来た。
技術系(機械・メカトロ・自動車)と答えられた方の回答より
  • 若手の技術者が育っていない状況が見える。
  • AI IoT ビッグデータ活用に伴う経験者強化。
  • 技術職自体がさらに売り手市場となっており、人材流動が激しい。中小から大手、大手から大手という流れの中で、技術職の採用競争が激化している。
技術系(IT・Web・通信系)と答えられた方の回答より
  • 先端技術活用に伴う経験者強化。

Q6ミドル人材を対象とした求人が増えている、年代を教えてください。

上記の理由を具体的に教えてください。
30代後半(35才~39才)と答えられた方の回答より
  • 社会的構造の欠陥(就職氷河期)の穴埋めとその資本が整っている時期。
  • 若手が正直集まりずらいので、採用年齢を拡げている傾向もある。
  • 経済の好不況の流れで、30代層~40代前半の人材が極端に少ないから。
40代前半(40才~44才)と答えられた方の回答より
  • 業務経験・スキルの高いマネジメント経験者のニーズが多いため。
  • 即戦力として組織活性化を期待。
  • 40代前半を新卒で採用していないため。採用していても人数が少ないため。
40代後半(45才~49才)と答えられた方の回答より
  • 経営層の強化を期待。
  • 業務経験・スキルの高いマネジメント経験者のニーズが多いため。
  • 経験とポテンシャリティーのバランスが良い年代。
  • 採用基準を30代から上に上げてきたため。
50代前半(50才~54才)と答えられた方の回答より
  • 若手の採用が難しい為。 即戦力であれば60代でも視野に入れる企業が増えた。
  • ・マネジメント経験の豊富さ。 ・知識経験の豊富さ。
    ・定年まで未だ、多少年齢的な余裕がある。

Q7ミドル人材の転職者に対して「採用企業が最も求める能力」を教えてください。

その他の回答
  • マネージャーとしても個人としてもバリューが発揮できる能力。
上記の理由を具体的に教えてください。
経験を元にした高い専門性を発揮する能力と答えられた方の回答より
  • 三十代後半から四十代前半にあっては即戦力が求められるが、50代後半以降にあっては複数の専門性をもっている人材へのニーズが高い。
  • 中途採用で入社する以上今までの経験値を最大限発揮することを求人企業は期待している。
チームをマネジメントして成果を出す能力と答えられた方の回答より
  • 外部からの採用で現状の問題点を把握し改善するマネジメント力が求められている印象。
  • 組織拡大及び新規事業展開等に伴うマネジメント力を期待。
  • 事業規模も大きいために多くのヒューマンパワーを要するため。
個人として高い成果を出す能力と答えられた方の回答より
  • 個人の能力がチームの牽引力になっている。

Q8Q1で「減っている」「どちらかと言えば減っている」と回答された方に伺います。
ミドル人材を対象とした求人が減っている理由を教えてください。

  • リストラ終了後、若返りをはかるため。
  • 希望年収に合う仕事が減ってきているため。

Q9人手不足が及ぼすミドル人材への影響について、見解を教えてください。

  • 今までは経験者のみだったが、今後は未経験でも採用される可能性があり、さらに活発になると考えている。
  • 組織編成上などの理由から若年層の採用にこだわってきた企業が、即戦力性のあるミドル人材の採用へとシフトしていく可能性がある。
  • 人手不足ゆえに、若年層スタッフクラスへの指導等で、ミドル人材の業務量が増えて、より負荷がかかる事。
  • 若手(30歳未満)が居ないのでやむを得ずのケースも多い。
  • 人手不足により、やむを得ずミドル人材の獲得に乗り出す企業は増えている。 一方で、不況下で就活をした世代が30代後半となり、「使える」ミドルが増えてきた。 その世代が40代に上がってくると、徐々に40代前半、40代後半と、中途採用ターゲット層が徐々に上がってくる(劇的ではないが)と思われる。 長期的に見れば、人手不足という要因だけでなく、ミドル層の中途採用ニーズは増えていくだろうというのが私の予想です。
  • 年齢に関係なく、スキルや経験で検討してもらえるため、自身のキャリアをしっかり棚卸できる人には選択肢が広がっていく。
  • マネジメント業務限定職よりも Playing Manager を採用し、実績を考慮して対象者の中から Manager を選抜した方がキャリア人材評価が理に適っているから。
  • 人手不足=ミドル人材の需要は増えていくと考えている。 ただ現在の人手不足=好景気がいつまで続くかは行政ないし海外経済によって決まる部分が大きいので、数年内には縮小傾向に転換する時期が来ると考えている。
  • 人手不足、若年層の減少により、ますます上位企業による採用競争が激化している。まだまだ上位企業では、ミドル層の採用については、それほどふみきっていない印象がある。 その採用競争に中小、零細については、取り残されており、ミドル層への採用へ舵をきっているが、それでもなかなか採用へは結びついていない。
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