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42「ミドル人材の転職回数と転職成功の可能性」について(2017年版)

アンケート実施期間 : 201759日 ~ 2017519日 / 有効回答数 : 127
ミドル人材の転職回数は「2回」までなら気にしない:87%
転職回数の多さを補うには「高い専門スキル」「前向きな転職理由」が必要
企業が転職希望者を評価するポイントの一つとしてあげられる「転職回数」。ミドル人材の採用にあたって、企業は転職回数の多さをどのように捉えているのでしょうか。採用コンサルタントに伺いました。

「2回までの転職回数なら気にしない企業が多い」という回答が87%でした。ミドル人材においては、転職回数が「3回」を超えると、転職回数を多いと感じる企業が多いようです。

採用企業が転職回数の多い方に対して懸念している点として、1位が「定着への不安」で87%、2位が「ストレス耐性に不安がある」で32%でした。「周りとの人間関係を築く順応性があるかを気にされる」というコメントも。

それでは、転職回数が多い方はどのような点を考慮すればいいのでしょうか。企業が転職回数の多い方を評価するポイントは、1位が「高い専門スキル:72%」、2位が「転職理由:44%」、3位は「キャリアの一貫性:40%」という結果に。

「転職理由」については、「しっかりと目的意識を持ち、転職をしているか」「過去の転職をプラスにしているかどうか」など、前向きな理由を伝えられるかどうかがポイントという意見がありました。

その他、転職回数が多い方向けのアドバイスをコンサルタントに伺っていますので、ぜひアンケート結果もご覧ください。

Q1転職を実現されたミドル人材のうち、転職回数が何回ぐらいの方が多いですか?

Q2ミドル人材の採用を検討する際、採用企業は何回目ぐらいから転職回数を気にする傾向にありますか?

Q3ミドル人材の採用を検討する際、採用企業が転職回数を気にする理由を教えて下さい。

その他の回答
  • 転職癖がついているのではないか、続くのかが1番の理由ですが、順応性(周りとの人間関係が築けるのか)があるのを気にされています。
  • 各社において浅い業務経験しか得られていないのではないか。
  • 人生で起こる問題を他責か自責どちらで捉えているか。
  • 求める経験をしていた企業から離れてブランクが長い。
  • 業務に対する柔軟性に不安がある。

Q4担当したミドル人材の求職者で、転職回数が多い人の転職成功実績はありますか?

Q5ミドル人材で転職回数が多い求職者のうち、どのようなポジションでの転職成功実績が多いですか?

その他の回答
  • 視点や景色が変わることで、社会の中での自分のポジションが見える。
上記のポジションでの転職成功実績が多い理由を教えてください。
部長・次長クラスと答えられた方の回答より
  • 転職の理由や背景などが明確、経験の中のお強みをお持ちのケースが多い。
  • 年齢や経験が増す上位職ほど転職回数が多くなるため。
  • 経験が豊富なためあまり転職回数を気にされない。
課長クラスと答えられた方の回答より
  • 課長・部長クラスでは、採用企業がどうしても欲しい経験やスキルを有しているのであれば、採用を行う傾向に有る為。
  • 経験・知識が豊富且つプレイングマネージャーとしての活躍に期待感がある。
  • 課長クラスであれば実力を発揮して、認められる可能性が高い。
  • 特にエンジニアでPL/PMクラスになるので、 マネジメント経験を活かせるため。
役職なしのスペシャリストと答えられた方の回答より
  • 採用側としても、求職者が抱く、会社へのロイヤリティよりも、そのスキルへのプライドや執着が理解できるから、採用します。
  • 様々な環境で、一貫した経験・キャリアを積んでいる場合、柔軟性と順応性が評価されやすい。
  • 専門性であったり、将来性を評価される傾向があるため。
  • 業務に精通したスペシャリストは希少のため。
主任・係長クラスと答えられた方の回答より
  • 求人企業様へ入社後のフォローの方法についてコンサルテーションさせていただいている。
  • 転職企業の一貫性とか正当な理由がある場合なら、特に問題なし。
  • 高年齢層でも受け入れの枠が広い。
本部長・事業部長クラスと答えられた方の回答より
  • 部長もしくは役員以上のポジションは前職の実績(PL責任、ピープルマネジメント、事業成長)を考慮されるため、新しい環境でパフォーマンスを出して頂けるかどうかというポイントで判断する為、転職回数はそこまで議論にならない。
  • (1)中堅企業が、新規事業展開で組織を構築する場合。 (2)ベンチャ企業が、マーケットの拡大・技術分野の強化する場合。
  • 仕事内容と求められるキャリアが明確。 母数は少ないが、マッチした時に成功する角度が高い。
  • キャリアが長いほどステップアップのための転職が多いので。

Q6ミドル人材で転職回数が多い求職者のうち、どのような職種での転職成功実績が多いですか?

その他の回答
  • 特殊経験。
上記の理由を具体的に教えてください。
経営・経営企画・事業企画系と答えられた方の回答より
  • (1) 新規事業立ち上げに伴い、豊富な経験を活用した採用。 (2) 既存市場の業績向上対策及び、組織内の活性化に期待したい採用。
  • 転職回数ではなく、どのようなポジションでどのような課題に取り組み実績を上げてきたかを重視するため。
  • 会社が変わっても経験職種のスキルが生かせるから。
事務・管理系と答えられた方の回答より
  • 事務系は、職務が合えば転職できる職種、とのミ認知が企業側にもあるため。
  • 管理部門にミドル層の経験の豊富さや実績が求められる。
  • なかなか経験している該当者がいないから。
技術系(建築・設備・土木・プラント)と答えられた方の回答より
  • 昔も今も技術者は慢性的に足りないという意識がある為、ニッチな資格をお持ちの方や、そういった技術系の方は、比較的、採用されやすい傾向にあると思います。
  • 業界各社技術者不足で多少のネガティヴ要素に目をつむって積極採用を図っている為。
営業・マーケティング系と答えられた方の回答より
  • 多種多様な業界や企業を経験した視点から、幅広い企画提案ができる。
  • とにかく数字をあげてくれたら良いという場合など。
  • 業種に限定されない活躍できるステージがある。
技術系(機械・メカトロ・自動車)と答えられた方の回答より
  • 求人の年齢制限の緩和が目立つポジション 専門性と年齢とスキルの基準、期待するミッションと求める経験などが明確化されているケースが多い。
  • 技術職のミドル層が少なく、即戦力を求めている企業が多いから。
技術系(IT・Web・通信)と答えられた方の回答より
  • 高い能力があれば、転職回数不問の会社が多いため。
  • 専門的な知識が必要であるため。
技術系(電気・電子・半導体)と答えられた方の回答より
  • 実務経験、業界経験を求める企業が多い為。
  • 尖った技術があるため。
コンサルタント系と答えられた方の回答より
  • 業種に限定されない活躍できるステージがある。
  • 自力と発想転換で未来を開拓できるから。
金融系と答えられた方の回答より
  • 金融営業、特に証券系は多くの会社・業界での営業スタイルを経験しないと、いろいろなタイプの顧客に対応出来ない。つまり、出来る方は、大手で1社のみという人はほぼなく、転職回数はある程度は多くなる。
  • 外資系では転職は元々多いですが、特に上記でが多いイメージがあります(ステップアップ転職)。
技術系(化学・素材・食品)と答えられた方の回答より
  • 最新の技術、情報、語学力があることで、ダイナミックな経験を積んできた方として人間性も踏まえつつ採用される傾向があると思います。
技術・専門職系(メディカル)と答えられた方の回答より
  • 特殊な技能がものをいう転職のケースが多い。
クリエイティブ系と答えられた方の回答より
  • 転職回数がマイナス要因対象外の職種である為。

Q7ミドル人材で転職回数が多い求職者を選考する際、採用企業はどのような点を評価しますか?

その他の回答
  • 人柄(腰の低さ)。
上記の理由を具体的に教えてください。
高い専門スキルと答えられた方の回答より
  • マイナスな理由ではなく、良い理由(確実にキャリアアップしている等)で転職をしてきた方は回数が多くても転職に成功しています。1つの分野で転職をしてきた求職者のため、専門性と知識を評価されていると思います。
  • 転職回数が多くとも、同業界でのキャリアが続いていれば業界の専門性が身についていることがある為。
  • 候補者が少ないポジションであれば、知識と経験があれば正当に評価されるため。
  • 高い能力があれば、転職回数不問の会社が多いため。
転職理由と答えられた方の回答より
  • 転職理由が納得できるものであれば、問題ない。また、転職回数を払拭できるだけのスキルを持っていれば、問題ない。
  • しっかりと目的意識を持ち、転職をしているか、転職するたびにキャリアアップを実現させているかを評価。
  • 転職の理由次第で転職回数を気にしない。また何ができるかを重視した時高い専門性、強みがあれば補える。
  • 転職回数の多さはマイナス要因だが、それを上回る積極的な要素があれば採用に踏み切るケースもある。
  • 転職をプラスにしているかどうか。
キャリアの一貫性と答えられた方の回答より
  • 転職理由がそれぞれ納得できるものであるという前提のもと、転職回数が多くても同業界同ポジションであればこれまでの経験を活かすことができます。なので転職者ご自身のアピール材料として過去に在籍した企業での実績は重要な要素となると考えています。
  • 場当たり的ではなく、ビジネス人生のゴールに向かって合理的にキャリアを形成しているかどうかを慎重に判断している。
  • (1) ご本人の専門スキルを、発揮してほしい為。 (2) キャリアの一貫性から構築した経験を、評価する為。
  • 職種に対する熱意や定着度と密接な関係があるため。
在籍した企業での実績と答えられた方の回答より
  • 転職(退社)の理由の一貫性が1番多いことや、立ち上げが募集背景にある場合は、経験値を評価されることが多い為。
  • 経験や実績も一貫していれば評価の対象になると思います。
  • 経験がしっかりした人であれば可能性があると考えるから。
幅広い知識・経験と答えられた方の回答より
  • 転職理由は定着性を気にされるため。ミドルレンジでキャリアアップするのあれば相応の実績が求められる。弊社はコンサル業界がメインのためエッジの効いたスキルではなく、いかに幅広くスキルを展開できるかが重視される傾向がある。
  • (1) 既存社員の指導・育成を期待したい為。(2) 既存社員にない知識・経験を評価する為。
  • 即戦力となり会社の経営に好影響を及ぼす人材であるかどうか。
  • 即戦力が欲しい為。
管理職の経験と答えられた方の回答より
  • 管理職を求めている企業が多い中、何名のマネージメントをしたかがポイントになる。
  • 自分で考えて自分の人脈で結果を早急にだせる。
  • 経営管理、組織管理を期待しているため。
新しい環境への対応力と答えられた方の回答より
  • 年齢が上がるほど前のやり方に固執して適応力が低下し面倒くさくなるため。自信があるのはいいが横柄なのは面倒くさいのでNG。
  • 特殊技能やスキルと共に新しい環境へどの程度早くなじむ事が出来るのか。
  • 転職回数が多いと自然にストレス耐性ができる。
  • 自身の考えに固執しない方を好む傾向がある為。
スキル・ノウハウを汎用化する力と答えられた方の回答より
  • 即戦力としての活躍を期待しているため。

Q8ミドル人材で転職回数が多い求職者に対して、アドバイスがありましたら教えてください。

  • ①転職(退社)の理由の一貫性がしっかり筋が通っていること ②大手を経験されている方については、謙虚な姿勢で選考に臨むことが大事だと思います。 ③あと、給与も大事ですが、給与以外で、応募する会社に、自分にとっての魅力な部分があるかどうかを意識していただきたい。※金額で決めた方は、やはり金額面が理由で離職傾向にある為。
  • もし、在籍している企業で長く働きたかったのに転職回数が多くなってしまった場合、理由を正確に分析することをまずはしてみて下さい。その理由に対して甘さを出してしまうと過去と同じ失敗を繰り返してしまう可能性が非常に高いです。自分と素直に向き合い、より良いキャリアが築けるよう一緒に頑張って参りましょう!
  • 採用企業の立場で考えてみるといいと思います。ジョブホッパー(1,2年ごとに転職している人)は、定着しないということで、短期間で再度採用しなければならないから消極的なのです。しかしある程度の年数在籍しており、実績を残している社員については採用企業は転職回数は気にならないと思います。
  • (1)キャリアの一貫性は、重要な評価ポイント (2)ご自分のセールスポイントを、職務経歴に明記してください (3)キャリアの一貫性がない方は、異なるキャリアで何が身に付いたか (4)異なるキャリアから、何ができるか【キャリアの訴求点を整理する】
  • 年齢や学歴も大事だと思いますが、やはり結果を出せば自分の経験値および他者からの評価がかなり変わり、成功する転職につながると思います。また、どんな仕事でもベストを尽くし、それプラスで語学力や国際感覚を磨けば、今の時世、良い結果につながると思います。
  • 転職回数は、マイナスにはたらくことが多くあります。在籍期間も影響しますので、転職を考える際は、次のキャリアを考え、一時の判断で転職を決めることはせず、サポートやアドバイスを受けながら、情報を多く集めて、持重に進めていくことも大切です。
  • キャリアの一貫性があること、そして今までの会社人生について説明がつくことが大切だと思います。自分自身が何者かを自分の言葉で説明して、その時どんなことを考えていたのか、どういう行動をとったのか分かり易く相手に伝えることが肝要だと思います。
  • キャリアの棚卸を徹底的に行い、所属企業は違えど築き上げてきた「自分だけ」のキャリアや実績を一貫性をもたせて整理すること。同様に退職理由も整理しておく。そして今後のキャリアビジョンを明確にしておけば道は開けます。
  • 履歴書と職務経歴書の書き方ひとつで、会いたいかどうかぱっと見で判断されることが多いため、アピールしたい経歴を分かりやすく、かつ職務経歴書も3枚程度に収めた方が良いと思います。
  • キャリアアップや仕事における自己実現のための一貫した転職をされることをお勧めしたい。年収やポジションにこだわるがあまり、転職に失敗される方をよく見てきたため。
  • キャリアの軸に一貫性があるか ・実績を残しているか 転職回数が多くても上記を満たしていれば大きなマイナスにはならないかと思います。
  • 転職理由がどうであれ、ポジティブに理由を話す事。転職理由にフォーカスを当ててしまって面接時間を失わないようにする事。
  • 会社都合による転職回数も含まれる場合は、会社都合以外の自身の向上を踏まえた転職理由を用意することをおすすめ。
  • 外資系であれば、比較的転職回数を気にされない会社が多いと思うので、検討してみるのも良いと思います。
  • 10年後に自分がやっていたいことを出来るだけ明確にしておくと、転職にも一貫性が出てくると思います。
  • 力を発揮できる分野を明確にすること。 何でもできます、やりますは何もできないのと大して変わらない。
  • その事実向き合い、先の未来へ向けて、反省や学びをポジティブに語れることが大事です。
  • 退職理由を明確に、転職後に身についたスキルをアピールする。
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