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40「ミドルの職務経歴書・履歴書のポイント」について

アンケート実施期間 : 2017316日 ~ 2017327日 / 有効回答数 : 119
ミドル人材が応募書類でやりがちな失敗の第1位は「情報量が多すぎる」こと。
応募先企業に合わせて、専門性や実績をカスタマイズすることがポイントに。
「キャリアには自信があるのに、書類選考で落ちてしまうことが多い」という方も少なくはないのでしょうか。社会人経験の長いミドル人材だからこその職務経歴書・履歴書のポイントについて、コンサルタントに伺いました。

ミドル人材の職務経歴書・履歴書での失敗として一番多いものは「情報を盛り込みすぎている」(61%)というもの。続いて「専門性や出来ることが曖昧」(49%)、という結果となりました。

コンサルタントからは「アピールというか自信満々な姿勢が強すぎる。書式自由なのは良いが、「職務経歴書」になっておらず、成果ばかりを書くのは逆効果」、「複数職種の業務経験者が、全てを同じボリュームで記載しており何がウリなのかわからない。」というエピソードが寄せられています。

採用企業が応募書類で見ているポイントは「具体的な仕事内容・職務内容」(87%)、「専門スキル・知識や経験」(70%)が上位に。
まずはキャリアの棚卸しをした上で、自分の伝えたい内容ではなく、応募先企業から見た時に自分のキャリアがどう映るのか?という取捨選択が必要です。

ご自身の応募書類を見直すきっかけとして、是非お役立てください。

Q1普段ご覧になる、ミドル人材の職務経歴書・履歴書に対する印象を教えてください。

Q2Q1で「どちらかと言えば改善すべき点がある人が多い」「改善すべき点がある人が多い」と回答された方に伺います。
特にどの内容について、改善するべき点が多いと感じますか。

その他の回答
  • 希望条件。

Q3Q1で「適切にキャリアを表現出来ている人が多い」「どちらかと言えば適切にキャリアを表現出来ている人が多い」と回答された方に伺います。
「適切にキャリアを表現出来ている」と感じられる方に共通するポイントを教えてください。

  • 「職歴要約」等で、現在までのキャリアや得意とする分野を分かり易く記載し、アピールしたいキャリアをクローズアップさせている。
  • 箇条書きなどで、分かりやすく端的に表現され、営業の場合は数字、エンジニアの場合は、使用ツールや役回り等の必要な情報が記載されている。
  • どのような仕事をしていたのか(営業か技術か、方法や顧客層)を想像できる。また、転職理由を記載していると尚ありがたい。
  • 職務経験から得られた成果また課題が明確に書かれていること。それを含めて、転職の理由が明確に感じ取れること。
  • 職務経歴書の概要、詳細、スキルが明確に分けて記載されており、おおむねA4で2ページ前後に収まっている。
  • 業界を問わず、「課題解決に対して情報を分析して提案する」という経験をしている。
  • これまでの職務における実績を客観的な数値に基づき適切な表現をしている。
  • 自身のキャリアプランが明確であり、何を経験してきたか整理されている。
  • 出来ることできないことをしっかり記載いただいている。
  • 技術者であれば、取扱製品が何かを明確に記載している。

Q4採用企業が書類選考をする目的を教えてください。

その他の回答
  • 募集ポジションとの親和性に加え、社風や考え方が一致するかの1次スクリーニング。
上記の理由を具体的に教えてください。
採用に繋がりそうな人に絞り込むためと答えられた方の回答より
  • 転職者の方からいただいた履歴書と職務経歴書から、様々な情報を得ることが出来るため。 具体的には「書類各項目における文章量から自己理解力や伝える能力の力量を測ることが出来る」「写真の貼り付け方や手書きの書類の場合にはその人の書類作成時における丁寧さを確認出来る」など。
  • 地方では複数名の選考を同時進行で行うケースは少ないため、基本的なスキルチェックを行い、求人要件の最低ラインを越えていれば面接に進めるケースが多い印象です。
  • ポジション、職種によって、選考のポイントは異なるが、採用に繋がる人材を絞り込む目的で、企業が求める「ストライクゾーン」にいかに近いか、がポイント。
  • 年齢相応にキャリアを積み重ねているかの確認。 多少条件から外れていても、対応できる可能性を検討するための確認。
  • 書類選考=最低限のスキル経験を満たしているかのチェック 面接=会ってみないとわからない事の判断の為の場。
全く対象外の応募者を外すためと答えられた方の回答より
  • 応募者全員に会っているとキリがないため、少しでも可能性のある人には会おうと思うものだが、全く対象外の人に会うのはお互い時間の無駄でしかない。
  • 出来るだけ会って判断をしたいという企業は対象外を外すために書類選考をされるケースが多いように感じます。
  • 経験業務内容である程度、候補者のレベルを認識して、面接への導入段階で絞り込むことができるため。
採用ポジションによって異なると答えられた方の回答より
  • ポジションによって転職回数、経験を書類で確認して 面接したい候補者を絞りこんでいる。職種によっても内容は異なる。
  • 求める経験・業務内容とのマッチング 仕事・ミッションなどに対する姿勢を推察。

Q5採用企業が応募書類について、主にチェックする項目を教えてください。

その他の回答
  • 本当の個人の成果の部分、チームや前任者からの付与された成果ではなく。
  • 応募書類から見える人柄。
  • 転職回数。
  • 職務経歴書の全体を通してキャリアの一貫性があるか。
  • ビジネス英語、退職理由など。
  • ポートフォリオ。
  • 転職回数。
上記の理由を具体的に教えてください。
具体的な仕事内容・職務内容と答えられた方の回答より
  • 職務経歴の要約と仕事の成果が自己PRになり、それが志望動機に結びつくような流れが簡潔にまとまっていると、会って話してみたくなります。転職理由は、また同じような理由で辞めるのかなと思うのでチェックします。
  • これまでの経歴と今回の転職でのキャリアの間にギャップが無いかどうか。 ある場合はなぜあるのか、一貫している場合は今後どのように活躍をしていきたいのか、という採用面接。
  • 職務経歴書は「何ができるのか」「何がしたいのか」「なぜ辞めたのか」が必須です。経験した会社の資本金や売り上げを羅列している方が多いのですが、効果的ではありません。
  • 求人ポジションの職務内容が、経験・スキルを活かして活躍できそうなポジションなのかを判断するため。短期間で退職せず、長期的に勤務できそうかを確認するため。
  • ミドルを中途で採用する際には、なんらかのアウトプットを期待するはずなので、職務経験はしっかり見るのは当然。
専門スキル・知識や経験(何ができるのか)と答えられた方の回答より
  • 「税務ができる人」「新規事業開発の経験がある人」と、より具体的なニーズに基づく採用が多いため。
  • これまでの経験と今後任せる(任せたい)仕事のマッチングをはかるため。志望動機や転職理由は面接で確認する。
  • 採用企業が望んでいるポジションにふさわしい人材であるかどうかをできるだけ広い範囲から判断するため。
  • 即戦力IT技術者の採用では、具体的な技術力・開発経験の内容記載が重要であるから。
  • 管理系だと業務の幅、質を知りたいため。
転職理由と答えられた方の回答より
  • 転職理由がネガティブであったり、転職回数が多い方は(ネガティブな理由ではなくとも)敬遠されます。長期に渡り定着、パフォーマンスを発揮してくれる人材採用を希望される企業が多いため。
  • 転職を繰り返しているケースでは、その職務の一貫性等、一貫性が無いと、無気力で転職活動をしているように思われます。
  • この求職者は、なぜ転職をし、なぜその会社を選び、何ができるのかを知るため。
仕事の成果と答えられた方の回答より
  • 求める成果をすぐに出せる人であるかどうか。また、現社員と馴染める人柄であるかを慎重に判断したいため。
  • 「何が、どれくらいできる人なのか」の確認と、採用後の定着可能性に関してイメージする為。
  • 企業の求めるスペック(要件)に見合った経験や力を持っているかをはかりたいので。
自己PRと答えられた方の回答より
  • 効率的に選考されるので、職歴の要約・自己PRを漏れなく簡潔に表現ができていないと選考通過は難しい。また退職の理由はチェックされる(特に転職回数が3回以上の場合)。
  • 経験の職務内容と成果を簡潔に具体的に明瞭に伝えられているかが重要。
  • 内容も見ますし、書き方のセンス、表現方法で可能な限り推察をします。

Q6職務経歴書のボリュームとして適切なものを教えてください。※サイズはA4サイズだとお考えください。

Q7職務経歴書・履歴書の作成にやってしまいがちな失敗例を教えてください。

その他の回答
  • 応募先すべて一律なものを使っている。
  • 分かりづらい。
上記について、具体的なエピソードがあれば教えてください。
情報を盛り込みすぎていると答えられた方の回答より
  • 転職回数が多い(5回以上)方の職歴書で、1社につき1枚~1枚半の経歴を詳細に書かれていたので、最初から読む気がおきなかった(読み込もうと思えなかった)。 また、CADの設計職の求人に応募したのにCAD経験(使用ソフトなど)を全く書いていなかった方がいた。設計のことではなく、製品を制作するラインのコスト削減の話などを書かれていたので、どうして応募されたのか書面だけでは理解できなかった。
  • 大手一流電機メーカーにお勤めの方で、誰が見ても優秀で真面目な方ではあったが、真面目であるが故に職務経歴書の文章量が多く、具体的な実績を読み取るまでに読み疲れしてしまう書類だったため、アピールすべき点と面接で補足しても差し支えない点を整理し、見た目をすっきりした内容に修正していただいた。
  • 45歳以上の管理職の方に散見されるが、アピールというか自信満々な姿勢が強すぎる。書式自由なのは良いが、「職務経歴書」になっておらず、成果ばかりを書くのは逆効果ではないかと感じる。
  • 採用の担当者は、矛盾点や真偽を確認したがりますので、長く書きすぎるとボロがでることが多く見られます。 たくさん書いても、職務経歴書に詰めた思いはほとんど採用担当には伝わっていません。
  • とにかく何でも出来るということを示すべくなんでも書く人がいるが、なんでもできるという人は武器がないと言っているに等しいので効果なし。
  • 情報を全て入れてしまい整理されていない状態、10枚以上の資料に。
専門性や出来ることが曖昧と答えられた方の回答より
  • 応募したポジションがWebディレクターなのに、営業成績を記載していたり。 そこは評価対象にならないにも関わらず…。
  • 営業、エンジニア、管理系業務経験者ですべてを同じボリュームで記載しており何がウリなのかわからない。
  • 求人企業が何を求めているかを考えないまま、自身の経験をだらだらと記述している経歴書が多い。
  • 具体的な仕事内容や成果が書かれておらず、何ができる人で何をしたいのかが判らない。
レイアウトが見づらいと答えられた方の回答より
  • 経験をアピールしたいがために職務経歴書が膨大な情報量になり読みにくい内容になっている方と、会えば自分の良さをわかってもらえる、その場(面接の場)でアピールするからと言って極端に情報量が少ない方がいた。両者共にほとんど書類選考は通過しない。
  • 相手のニーズを把握せず、ひたすら自己PRを長々と書く方が以外に多い 逆に、めんどうなのか、とてもシンプルにまとめ過ぎて、何ができる方かがわからない人もいらっしゃる。
  • 情報に誤りがあれば、基本的な能力が低いと思われる 情報過多も同様 自分が何をしたのか(会社やチームだけではなく)、なぜそうしたのかが分かる内容が望ましい。
棚卸しが出来ておらず、情報量が少ないと答えられた方の回答より
  • 経験した職務内容の情報が端的にまとめられ過ぎていて、どんなスキルがあるか読み取りにくい。逆に盛り込み過ぎてダラダラと説明的文章が続いてしまい読みたくなくなる、など。
  • 今の仕事がどのような価値を持っているのか、 どんな点にこだわったのかなど書けない人が多い。
  • 具体的な仕事内容や成果が書かれておらず、何ができる人で何をしたいのかが判らない。
希望している職種・業種に合っていないと答えられた方の回答より
  • やはり応募する職種の職務内容と要件に基づいて、経験の棚卸をし直し、 必要十分で見やすい職務経歴書にすべき。記述内容が多すぎて、この人はどういう人、というのが見えなくなってしまう失敗が多い。
  • 例えば、総務人事でも人事よりの求人に対し、総務中心のレジュメになってしまっているなど、求人に合わせる必要もある。
  • 職務経歴書を応募企業毎に作成しておらず、使いまわしのため、 合っていないケースが多々見受けられる。
上記で選んだ失敗例に対する対策を教えてください。
  • 応募する職種や業界に特化した経歴の部分を具体的に書かず、全体的にまんべんなく同じようなボリュームで職歴を記載していると、応募者の特徴(アピールポイント)が見えづらいので、こちらが一見して「企業の希望する人材に近い」と思えるような職歴書を作成して頂きたいです。
  • なんでもできるは、なんにもできないようにみられることを理解して、その案件に即した記述に変えることが重要。それをやらないで自前の職務経歴書をどの案件にも使ってしまい、書類選考で起こされる失敗が多い。それをアドバイスするのがエージェント。
  • まず、応募する求人の応募要件に対し、各項目ごとに自身の経験をメモ書きでいいので洗い出す。その中で経験・スキルとして十分なアピールができるものを選抜し、応募書類に盛り込むようにする。
  • 経験した業務を羅列するだけにとどまり、自身の強みをアピールできていないための対策として、企業が求める業務スキルに合わせて、具体的なエピソードを踏まえて、経験した業務をアピールする。
  • 先ず、読みづらいという事。文章自体も長尺であり、句読点も少なく、語彙等もNGが多い。つまり、文章作成能力がないという事は、イコール、仕事が出来ない人と思われてしまいます。
  • 転職回数が多い場合、時系列に記載することで、結局何年経験があるのかわからない場合、時系列は簡単にして、経理10年、営業5年とまとめた職務経歴書の欄を作ると良いと思います。
  • 10枚など長くなってもいいので、一度、自分の仕事内容と成果をすべて書き出し、その上で、内容や表現をまとめたりボリュームダウンすることを、みなさんにお勧めしています。
  • 全てのエントリー先に出せるような抽象的な書類を作成している場合が見受けられる。エントリーする企業のポジションに合わせて書類を作成する事をお薦めしています。
  • 冒頭に職歴の要約を配すとよい。職歴は直近のものから過去に遡り配列する(逆の方が結構多い)。巻末は箇条書きスタイルで自己PR。
  • 業績をきちんと客観的な数値で説明する。企業研究を簡単な事でもいいので行ってから志望動機をまとめる。
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