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39「海外市場対象のミドルの求人募集」について

アンケート実施期間 : 2017223日 ~ 201732日 / 有効回答数 : 116
約90%のコンサルタントが「海外市場を対象にしたミドル人材の募集は増加する」と回答。
東南アジアを中心に、海外販路拡大や新規事業立ち上げのニーズに注目が集まる。
国内マーケットの成熟に伴い、各社が注目している海外マーケット。ミドル人材を対象とした、海外マーケットでの求人募集は、どのような傾向にあるのでしょうか。コンサルタントに伺いました。

ミドル人材の採用ニーズの高いエリアは「ベトナム」(60%)、「インドネシア・フィリピン」(44%)、「タイ」(40%)と、東南アジアが中心に。

海外マーケットでミドル人材の募集をする目的として最も多いのは、「海外市場での販路拡大のため」(80%)というものに。次いで「新規事業立ち上げのため」(46%)、「生産コストの削減のため」(33%)という結果になりました。

募集理由を反映するように、各国での募集職種としては「営業系」、「経営・経営企画・事業企画」、「技術系(機械・メカトロ・自動車)」が多く挙げられています。

市場の拡大が進み、ビジネスチャンスが広がっているエリアだからこそ、積極的に人材を増やして攻めに出る企業が多いと言えそうです。

「現地社長候補、現地工場設立責任者など、専門性の高さとハイキャリアを備えたミドル人材のニーズは、次年度も更に高まる傾向にある」というコンサルタントからのコメントも。海外での勤務を希望されている方は、是非ご参考ください。

Q1昨年に比べて、海外市場のミドル人材を対象とした求人募集はどのように変化すると予測されますか?

Q2Q1で「増加する」「どちらかと言うと増加する」と回答された方に伺います。
昨年に比べて、2017年度にミドル人材を対象とした求人募集が増えると予測される国・地域を教えてください。

その他の回答
  • 東南アジア圏。

Q3Q1で「増加する」「どちらかと言うと増加する」と回答された方に伺います。
Q2で選ばれた国・地域で、ミドル人材を対象とした求人募集が増えると予測される理由を教えてください。

Q4Q1で「増加する」「どちらかと言うと増加する」と回答された方に伺います。
Q2で選ばれた国・地域で、ミドル人材を対象とした求人募集が増えると予測される「職種」を教えてください。

上記の理由を具体的に教えてください。
営業系と答えられた方の回答より
  • 経営を任せられる、あるいは現地市場を開拓・拡大する戦略をたて、実行の先頭に立てるという立場のニーズが中心となっている。
  • 日本での売り上げが変わっていなく、海外売り上げシェアの伸びている企業の構成から。
  • ビジネスを拡大するのには、営業が必要。
  • 国内市場の縮小化に伴い、海外市場開拓が必須。
  • 新規顧客開拓のため。
経営・経営企画・事業企画系と答えられた方の回答より
  • 事業企画においても、海外事業管理も含め、拠点立ち上げなどの経験を持つ人材の確保に企業が乗り出している。
  • 業界的に国内市場が飽和状態となり、新興国への進出を経営課題とする中小企業が増加傾向にあるため。
  • 海外市場開拓と周辺国でのモノづくりから、 事業計画、生産地開拓の求人が増える。
技術系(機械・メカトロ・自動車)と答えられた方の回答より
  • 工場を建設したらリードできる日本人エンジニアが必要だから。
  • 日本のマーケットがシュリンクするため、今後拡大の見込める市場での先行利益確保を狙える人材が必要。
  • 技術ベースの価値がグローバルスタンダードとなるため。
技術系(建設・設備・土木・プラント)と答えられた方の回答より
  • 現地スタッフのマネジメント/進行案件のプロジェクト管理を行うため。
  • 今後のインフラ強化に向けて、日系企業の技術ノウハウが必要となりそうなため。
  • 技術者の指導などの需要増加がみこめる。
マーケティング系と答えられた方の回答より
  • M&Aで海外進出する企業が多いため、PMIやマーケがまずニーズがある。
  • 日本の商品サービスを先進国に提供していく傾向が見受けられるため。
技術系(電気・電子・半導体)と答えられた方の回答より
  • 比較的小さな日系メーカーも海外進出をしており、現地工場で、専門知識を持った指導者・管理者が求められていると考えているため。
  • 需要増加及び技術スキルの伝承。

Q5Q1で「増加する」「どちらかと言うと増加する」と回答された方に伺います。
Q2で選ばれた国・地域で、ミドル人材を対象とした求人募集が増えると予測される「業種」を教えてください。

Q6Q1で「増加する」「どちらかと言うと増加する」と回答された方に伺います。
Q2で選ばれた国・地域で、ミドル人材を対象とした求人募集が増えると予測される「企業タイプ」を教えてください。

Q7Q1で「増加する」「どちらかと言うと増加する」と回答された方に伺います。
採用企業は、どのような目的で海外市場でのミドル人材の求人募集を増やす傾向にありますか?

その他の回答
  • 現地法人のマネージメント。
  • 現地工場の生産拡大に対応。
  • 技術伝承。

Q8Q1で「減少する」「どちらかと言うと減少する」と回答された方に伺います。
昨年に比べて、2017年度にミドル人材を対象とした求人募集が減ると予測される海外の国・地域を教えてください。

Q9Q1で「減少する」「どちらかと言うと減少する」と回答された方に伺います。
Q8で選ばれた国・地域で、ミドル人材を対象とした求人募集が減ると予測される理由を教えてください。

Q102017年度の海外市場を対象としたミドル人材の求人動向について、見解を教えてください。

  • 海外を相手にしたビジネスの経験と見識が身についている人材が求められているため、比較的年齢層の高めな方でも可能性がある。一方で、かつてバブル期などで見られたような海外勤務者は給与が別格に高いという傾向は少なく、それなりの適正処遇がどのくらいなのか、紹介会社としては見極めが難しい。大手出身者はそれなりの給与を当然と思っているし、ニーズある中堅クラスの企業ではそこまで希望をかなえる処遇を提示するのは難しいようなケースもある。
  • 大手メーカーの東南アジア地域進出に伴い、その下請け、関連企業も合わせて進出を考えている。 また東南アジア地域の市場拡大に伴い、中堅企業も新たな市場を求めて今まで以上に進出が求められてきている。そのためミドルクラスの会社運営、技術系、物流系のレベルの高い人材のニーズが増加していくと思われる。
  • 製造業を中心に増加傾向にあると思います。海外市場が未開拓だった中小・零細企業が現地ディーラーの協力のもと、海外販路開拓の求人案件の実数も増加基調にあります。
  • 他業界からの流入も積極化すると予想されます。特にメーカーでの業界知見の深い方をターゲットにしたIT・サービス系の企業での求人の増加が予想されます。
  • 現地社長候補、現地工場設立責任者など、専門性の高さとハイキャリアを備えたミドル人材のニーズは、次年度も更に高まる傾向にあります。しばらくはミドル転職がトレンドになるものと推察します。
  • キューバーは日本から距離がだいぶあり、日系企業の進出がすぐ加速するとは思えないが、ミャンマーは民主化でかなり日系企業の進出がすぐ加速すると思う。実際、私のクライアントでミャンマーの勤務の求人が出てきている。
  • 日本語教育に力を入れていた中国、インドネシアを中心として、ミドル人材の市場が拡張していくと思います。ミャンマー、ベトナム等の親日派も含めると相当に広がりをみせていくと思います。
  • 中国からの撤退が目立ってくると思われますが、その分他の国でのミドル人材の求人が増えてくると思われます。国内市場は縮小傾向ですので海外への進出は増えると思われます。
  • 中堅企業が多いため、生産管理 工程管理など、管理責任者兼技術者の募集が増えているようです。経営者でもあり、技術のわかる方のニーズが多いです。
  • 引き続き、東南アジアをメインターゲットとして、拡大していくと感じている。個人的には、インフラ整備に向けた領域かと思っている。
  • 主にメーカー企業やその下請け中小企業が、現場監督としての経験者を海外駐在員として採用すると考える。
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