転職コンサルタントの本音 各分野に精通する転職コンサルタントへのアンケートを集計!

29「希少性の高い人材」について

アンケート実施期間 : 2016318日 ~ 2016329日 / 有効回答数 : 147
希少性が高い人材ニーズが多い職種、1位は『技術系(IT・Web・通信系)』。
『データサイエンティスト』や『UI/UXスペシャリスト』『ロボティクス技術や人工知能に関する技術職』など、新たな職種も。
同じような経験やスキルを持っていないからこそ評価の高い希少性の高い人材。
今回は希少性の高い人材のニーズについて、人材紹介会社のコンサルタントに伺いました。

希少性が高い人材のニーズが『増えている』と答えたコンサルタントは52%。その理由としては『産業構造の変化で、前例のない新たな職種のニーズが増えたため』(48%)、『企業の市場が海外に移り、日本国内での経験だけでは対応出来ない企業が多いため』(41%)、『成熟期に入り、既存のビジネスモデルでは拡大が見込めない企業が多いため』(36%)などが挙げられ、マーケットやビジネスモデルの大きな変化により、今までにない新たな職種のニーズ出てきたことが分かります。

希少性の高い人材のニーズの多い職種を見てみると『技術系(IT・Web・通信系)』(30%)が1位という結果に。過去と比較して新たに出てきた職種としては、『データサイエンティスト』や『UI/UXスペシャリスト』『ロボティクス技術や人工知能に関する技術職』などが挙げられています。

その他にも、希少性を高めるカギとなるスキルなどについても伺っています。市場のニーズとご自身のご経験・スキルとの比較や、今後のキャリアの描き方のヒントとされてみてはいかがでしょうか。

Q1ミドル人材の募集のトレンドにおいて、「希少性の高い人材」のニーズは増えていますか?
※「希少性が高い」とは、デジタルマーケティングや省エネ関連の技術者、海外現地人材のマネジメントなど、既存の採用市場の中に対象者が少ない人材を意味します。

Q2Q1で「希少性の高い人材のニーズが増えている」と回答された方に伺います。
希少性の高い人材のニーズが増えている背景を教えてください。

その他の回答
  • 市場の寡占化が進み、上場大手の求人ニーズが増えた。
  • 外資系企業の国内での活動の活発化に伴い。
  • セキュリティーへのニーズの高まり。
  • 募集しても母集団が少なく採用に難航しているため。
上記について、具体的な事例があれば教えてください。
産業構造の変化で、前例のない新たな職種のニーズが増えたためと答えられた方の回答より
  • デジタルマーケティング・マーケティングオートメーションなど、IT/WEBビジネスの進化による元来のマーケティング・販促経験ではカバーできないミッションが多くなったため。
  • アパレル業界においてもこれまでの雑誌やリアル店舗主体での情報発信から、SNSやECを通じたサービスへの業態転換が行われている為、デジタルマーケティング、Webプロモーション等の人材ニーズが高まっているため。
  • ~~業界でこういうことをやってきた人であれば、新たなXXというビジネスにおいても適応できる、など、新しいイノベーションを起こす企業が増えてきたため。
  • サイバーテロに対する対策が求められており、実務経験豊富なセキュリティーエンジニアのニーズが多くなっている中、人材不足があるため。
  • デジタルマーケティングなどでは、マーケティング会社やコンサルだけでなく、金融機関や事業会社でも採用ニーズが出ている職種があるため。
企業の市場が海外に移り、日本国内での経験だけでは対応出来ない企業が多いためと答えられた方の回答より
  • 電機メーカーは日本にNo1プレーヤーがいなくなっている状況があり、製造しても売れないため、なんらかの形で海外マーケットをたたく必要があるため。
  • 日系企業でもグローバル展開を推進する企業が増えたため、エンジニアなどの技術者でも英語力が必須な案件が増えつつある。
  • 海外工場立上げ時において日本流生産技法や従事者意識をローカル人材に根付かせるために、日本人工場長や製造技術部長経験者を採用するケースがある。
  • 新規事業として東南アジアでの電気自動車市場を開拓するための海外営業職を募集など、新規事業・販路拡大で海外に出る企業が多いため。
  • 金融企業が海外への積極的な進出をしているケースがある。
成熟期に入り、既存のビジネスモデルでは拡大が見込めない企業が多いためと答えられた方の回答より
  • 自動車関連の先行開発系求人はマーケットにやったことがある人がいない、もしくは転職マーケットに出てこないなどの例があるため。
  • 例えば完成車メーカーにおいて、「自動車」という観点だけでなく、自動運転やテレマティクス、ビッグデータなど、特にIOTの分野においては様々な点からのニーズが出てきたため。
  • 製造業・小売業のデジタル化、海外進出といった背景から。
実務の成果とマネジメント力の両方を備えた人材が必要な企業が多いためと答えられた方の回答より
  • 業績好調な中堅企業だが、少数精鋭で一人で成果期待できる人材を求めているため。
  • 技術営業マネージャーなどは技術の知見知識はもちろん、海外での語学力や営業力、マネジメントなどと様々な能力で高いレベルが必要とされるため。
  • 旧態依然とした管理職という立場のポストも減り、プレーイングマネージャーとしてのポストが増えたため。
単一業務ではなく、複数業務にまたがる職種が増えたためと答えられた方の回答より
  • ハードウェアもソフトウェアも両方の知見が必要になるなど、一人でカバーする能力が複数以上になる職種が出てきたため。

Q3Q1で「希少性の高い人材のニーズが増えている」と回答された方に伺います。
希少性の高い人材のニーズが多い「職種」を教えてください。

その他の回答
  • スポーツシューズ開発。
上記で選んだ職種について、具体的な職務内容や必要な知識を教えてください。
技術系(IT・Web・通信系)と答えられた方の回答より
  • AI機能格納ERPパッケージエンジニアや分散DB性能改善経験。
  • サイバーセキュリティーエンジニア。
  • データサイエンティスト(確率統計・多変量解析・分析系技術・機械学習)やグロースハッカー(アプリ~インフラ+マーケティング+スパイラル開発)。
  • 各分野での開発・設計経験に加え、ビジネスレベルの英語力。
  • フォレンジックやデータアナリストなど。
経営・経営企画・事業企画系と答えられた方の回答より
  • 海外支社長 、海外事業企画・海外現地法人の経理マネンジメント。
  • 英語ビジネスないしはネイティブレベル。併せてM&AやDD経験、海外経験、 財務、原価管理など管理会計の知識。
  • IoT、M&A、海外進出などの求人が増えています。
技術系(電気・電子・半導体)と答えられた方の回答より
  • 初めてで新しい製品を生み出す「発想力」。
  • 海外工場のマネジメント、人材育成など。
  • 省エネコンサルや空調機器に関する知識。
マーケティング系と答えられた方の回答より
  • デジタルマーケティング、Webプロモーション。必要とされるのは、SNSを有効活用できるリテラシー、Googleアナリティクス等の分析ツールの経験など。
  • デジタルマーケティング・データアナリストなどWEB・ITの経験。
技術系(建設・設備・土木・プラント)と答えられた方の回答より
  • 英語の話せる建築や設備技術者。
  • 火力発電所の技術者。
  • 林業経験、海外での行政との折衝経験や海外の建設下請け会社(協力会社)との縁故。

Q4Q1で「希少性の高い人材のニーズが増えている」と回答された方に伺います。
希少性の高い人材のニーズが多い「業種」を教えてください。

その他の回答
  • 環境。
上記の理由を具体的に教えてください。
メーカーと答えられた方の回答より
  • 国内企業だからこそのものづくりのレベルの高があるため。
  • 海外に活路を見出さざるを得ない企業が増えてきている業界であるため。
  • 医薬、医療機器など合従連衡が激しく、国内採算が悪くなって海外に販路を求める企業が手っ取り早く海外で買収をしたいと目論んでいるため。
  • もともと海外市場対応できる人材がいないため。
  • 日本の製造技術や『カイゼン』ノウハウに対する評価が高いため。
IT・インターネットと答えられた方の回答より
  • 特にIT系は流動的なトレンドを追いかける市場であり他業界以上にスクラップアンドビルドにフィットする人材要件が求められるため。
  • IT技術の進化により、特定の経験・知識を保有している人材が市場に少ないため。
  • 企業のマーケティング投資の変化(マス→デジタル)に伴うIT投資の変化(IS部門→マーケティング部門)や日本企業のグローバル化に伴うハッキング急増、インターネット経由のサービスや機器の急増など。
  • オブジェクトTVCやバックエンドに精通している技術が注目されているため。
  • 事業構造の変革、組織再編・統合などの企業が増えているため。
コンサルティングと答えられた方の回答より
  • 技術やトレンドの移り変わりが早いため。
  • 専門職であり、現場ではポテンシャル採用も、人を育てることをしていないため。
  • ITとコンサルは、特に日本では発達が遅れているため、結果的に希少性が高くなるため。

Q5Q1で「希少性の高い人材のニーズが増えている」と回答された方に伺います。
過去と比較して、新しく出てきた希少性の高い職種があれば教えてください。

  • デジタルマーケティング分野(新市場のビジネス領域に対するマ―ティング職種)
  • インフラ分野(ビッグデータ・大容量サーバ領域に対する技術者)
  • マーケティング・アナリスト(数値分析から戦略を構築する部隊)
  • カスタマー向けシステムコンサルタント(IT版のルート営業のような職種)
  • コードセキュリティスペシャリスト
  • CISO
  • セキュリティスペシャリスト
  • デジタルマーケティングコンサルタント
  • UIUXスペシャリスト
  • 光学系半導体の設計開発などの経験ある理工系の管理職にWEBマーケティングの経験を欲すという、プロダクトマーケティングのポジション
  • 経理の国際会計基準
  • 大規模プロジェクトの実行、管理
  • 火力発電技術者
  • サイバーセキュリティーエンジニア職
  • 海外における各倉庫・工場・拠点の物流管理業務
  • 英語の話せる建築または設備技術者
  • ロボティクス技術や人工知能に関する技術職
  • 環境関連の職種
  • IoT, IoEに関する職種

Q6Q1で「希少性の高い人材のニーズが増えている」と回答された方に伺います。
希少性の高い人材のニーズは、今後も増え続けると思いますか?

Q7Q1で「希少性の高い人材のニーズは増えていない」「どちらとも言えない」「減っている」と回答された方に伺います。
その理由を具体的に教えてください。

増えていないと答えられた方の回答より
  • そもそも転職市況に出回っていない気がする。現職に留まる率が高まっているのではないか、もしくは保守的な思考を持つ人材が増加しているのではないか。
  • 職種は様々だが、以前より希少性の少ない求人のニーズはあるため。
どちらとも言えないと答えられた方の回答より
  • 例えば20歳代営業マン、35歳までの人事総務人材などが増えている一方、55歳までの設備保守点検人材のニーズもあるなど、状況がマチマチで、判断がつかないため。
  • その時に必要な人材の供給が少なくなれば希少性が出てきて、 その希少性は絶えず変動するから。
  • 売り手優位の市況から、職種やポジションに関係なく求人ニーズが高まっているため。
  • 特定の分野では増えているが、全体的にはそこまで増えているとは感じない。
  • 希少性の高い人材は、人脈で転職されている方が多いため。
減っていると答えられた方の回答より
  • 全般的に企業の採用意欲が高いため。

Q8Q1で「希少性の高い人材のニーズは増えていない」「どちらとも言えない」「減っている」と回答された方に伺います。
希少性の高い人材のニーズは、今後増えると思いますか?

上記の理由を具体的に教えてください。
思うと答えられた方の回答より
  • 市場の変化が大きく、従来の組織体制や手法では対応しきれない会社が増えてくることが予想され、それに伴い社内には存在しないスキルをもった人材のニーズも増えると思われるため。
  • 商社が担っていた職種を自前で開拓していきたいとの考えが自然になってきているのでは。
  • 特にグローバル求人において、日本市場の縮小(高齢化)が容易に想像できる中で、一層の海外展開(中南米・東南アジア等)を目論む企業が増えてくるに伴い必然的に増加する予想されるため。
  • ビジネス環境の変化のスピードがますます上がってきているので、必要経験を持つパイは少なくなると思います。
  • 全体的に求人内容がピンポイント化(よりスペックが絞られる)していくことは、自然な流れだと考えている。各案件はピンポイント化していく。
どちらとも言えないと答えられた方の回答より
  • 希少性を好むことが全ての企業を此の不況下から救世主として生まれ変わってゆく要素とは考えておりませんが、肝要になることはその希少性をアドバルーンとして掲げるのではなく、如何に企業体として成功裏に導 マネジメント力、結集力を以て望み、小さな希少性から大きな希少性に 成育してゆくことが求められてきているのではないかと考えております。
  • 技術トレンドも絶えず変化するため、なかなか今後こうなるという予測はたてずらい。
  • ニーズがあっても具体的な求人までに落とし込むことが難しいこと、実際に求職者が転職したいと思うフィーを払えるかどうかの問題がある。
思わないと答えられた方の回答より
  • そもそもが少なく、且つ現職企業での業務・待遇等がさらに改善されており、外に目を向ける機会が減っている。また、希少性の高い人材は自己人脈ルートで動くことが多いため。

Q9求職者が持っていると「希少性が高い」と判断される、「募集職種経験以外」のスキル・経験を教えてください。

その他の回答
  • 学術的なこと。
  • ビジネスセンス、人間力。
  • 海外の中東圏など特定地域で働いた経験や働けること。
上記の理由を具体的に教えてください。
新規事業立上げ経験と答えられた方の回答より
  • 既存拠点の拡大はある程度一段落しており、今後は、新規事業を立ち上げる必要性が増しているため。
  • 旧事業から新事業への端境期のため。
  • 既存ビジネスが頭打ちかつ、日本でのマーケットがシュリンクするため。
  • 新規事業や産学連携したビジネス分野、グローバル市場で活躍してきた人材にニーズが高まるため。
  • 既存ビジネスにボトルネックを抱えている企業は多く、小規模でビジネスチャンスを模索できる人材は他業界出身者だとしても高評価を頂ける可能性が高いため。
英語力と答えられた方の回答より
  • もはや語学は出来て当然の世界になってきている。また、ミドルの層になるとマネジメント経験やプロジェクト管理等の経験がないとよほどの専門的知識や経験がないと評価されづらくなってきているから。
  • 国際的な環境でビジネス能力がある人材は未だに不足しているため。
  • 案件が高度化するに従い、グローバルなビジネス展開となり、ある種の資格、英語力がますます必要となるため。
  • 理系の方は特に英語が出来る方が少ないので。
  • 英語ができなくては話にならない。プレゼンができるレベルは必須。日本人では常識のことも、外国の人には習慣化されていないことが多いと思うので、しっかり伝えられるコミュニケーション力も必須。
デジタル領域など、新しく出来た事業領域での経験と答えられた方の回答より
  • 新しいチャレンジをする会社が増え、その方向性が「海外」と「デジタル」であることが多いため。
  • グローバル化や過去の経験に無い新しい領域での仕事が増えているため。
  • デジタル領域や新たな事業領域での経験は、転職マーケット上でも経験者の母数が少ないため。
海外勤務経験と答えられた方の回答より
  • 職種・業界によって異なるが、語学力・課題解決能力・海外勤務経験はどの職種・業界においても重宝されるように感じます。
  • 海外展開(特に中国除く新興ASEANエリア)の加速に伴ない、事業モデルの構築や立ち上げ、現地商習慣などに焚けた人材が求められる仕事も増えてきているため。
  • 企業の海外拠点開発・マネジメントで求められる事が多いため。
特定領域に関わる資格と答えられた方の回答より
  • 薬剤師の資格を持ちながらの海外営業職(英語必須)や日商簿記1級で海外を含めた連結決算など。
  • 専門領域のスキルがあって当たり前それプラス英語や高級な資格があって初めて希少性が高まる。
転職先がご決定されたみなさまへ
毎月50名様にAmazonギフト券5,000円分をブレゼント!
転職先情報の入力へ
転職コンサルタントの本音「「希少性の高い人材」について」毎月1000人の転職コンサルタントのアンケートを集計。コンサルタントに中途採用の実態を調査。採用活動などから転職成功へのヒントをご紹介。