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26「中小企業で働くこと」について

アンケート実施期間 : 20151214日 ~ 201615日 / 有効回答数 : 128
94%の転職コンサルタントが『中小企業への転職を薦める』と回答。
『経営者・役員クラスとの距離の近さ』、『意思決定スピードの速さ』、『業務における権限の広さ』が魅力。
好景気に伴い中小企業での採用も増えている昨今、ミドルクラスが中小企業で働くことについて、エージェントに所属するコンサルタントに伺いました。

中小企業がミドルクラスの人材を採用する理由として最も多いのが『マネジメント力・組織力の強化(51%)』。マネジメント経験のある中間層が不足しておりプレイングマネージャーとして活躍できる経験者を求めているようです。

中小企業で働くメリットとは『経営者・役員クラスとの距離が近い(64%)』『意思決定のスピードが速い(58%)』『業務における権限が広い(49%)』という結果に。コンサルタントが中小企業に転職を薦める理由としても「大企業に比べてスピードが速く、裁量もあり、何かと自由度が高い」、「大企業で働くより中小企業は仕事の幅が広いので、専門性を磨くことができ、会社に頼らずとも自活できるスキルを身につける事ができる」と、中小企業ならではの魅力を挙げています。

他にも、中小企業へ転職する際の年収の変化や、実際に中小企業へ転職した方が活躍しているエピソードなどについても伺っています。
ご自身の転職先企業について考えるヒントとされてみてはいかがでしょうか。

Q1ミドル層を募集する中小企業の「企業規模」について、多いものを教えてください。

Q2ミドル層を募集する中小企業に多い「業種」を教えてください。

上記の業種での募集が多い理由を、具体的に教えてください。
メーカー(機械・自動車・輸送機器)と答えられた方の回答より
  • マネジメント経験のある中間層が不足しているというニーズが高い。また、プロフェッショナル志向の方でも活躍できる素地が十分にあるため。
  • 比較的変化が激しくない業界、 経験や技術が陳腐化しにくい業界、日本的雇用慣行(特に年功)の体質が残っている業界。
  • エンジニア(管理職を含む)の即戦力かつ経験豊かな人材を募集しているため。
  • 日本で新規事業を立ち上げるために、その業界での優れた経験を求めるため。
  • 大手企業からの下請け受注が増えているため。
建築・土木と答えられた方の回答より
  • 業界柄、リーマンショックのタイミングで新卒採用を止めていた企業が多い為、ミドル層が現状不足している。
  • 若手の機動力よりも、資格の有無や経験・キャリアを重んじる傾向が強いため。
  • 東北での復興需要やオリンピックの見据えた建設需要などが考えられます。
  • 残業や休日出勤の多さ、社風になじめず退職する方が多い。
  • 同業同職種での経験を必要としているため。
メーカー(電機・電子・半導体)と答えられた方の回答より
  • 一定以上の経験者を募集するのは、成長中のベンチャーかもしくはある程度の規模をすでに持っている中堅どころが多い。前者は成長エンジンとして、後者はマネージメント職のポストを用意していることがある。
  • 人材が中々採用できないので本来は若手エンジニアが欲しいがミドル層採用に切り替えてきている為。
  • 特殊な技術を持った方を募集する場合、年齢を限定するとターゲット人材が減ってしまう為。
  • 100名以下の中小企業の場合、より専門性の高い方がほしい為。
  • 習熟した技術者を採用するケースが多いため。
IT・インターネット系と答えられた方の回答より
  • 企業の成長に人材採用が追いついていないため。組織を作る際にある程度、経験をもったミドルがピンポイントで必要な場合の採用だと思います。
  • IT人材が枯渇してきており、中小企業で人を採用しようとすると30代前後の若手人材の確保が難しくなっているため。
  • IT業界におけるエンジニアのニーズは高く、スキル経験により40代後半まで幅を広げている企業が増えているため。
専門商社と答えられた方の回答より
  • 会社を創業して徐々に大きくなり、経営体制を考える必要が出て来る段階になるからでしょう。
  • 業績がよい中小企業では、知識・経験が豊かで部門をリードできる人材を求めている。
  • 各部門の後継者がいない、商材の変化に伴うキー人材を確保するため。
メーカー(化学・素材・食品)と答えられた方の回答より
  • 弊社は化学系の技術者の求人が多く、非常に限られた人材を求めているが、若い世代が育っていない、あるいは市場に出ていないのが実情ではないかと考えている。企業としては若い世代が欲しいが、実際採用となるとミドル層になってしまうというのが現実である。
  • マネージメント層が不足、35歳未満の若手に技能や知識を伝承できる人材の枯渇のため。
  • 専門性を持ちマネジメントができる人、課長クラスを必要とする。

Q3ミドル層を募集する中小企業は、日系企業と外資系企業のどちらが多いですか?

Q4Q3で「日系企業の方が多い」と回答された方に伺います。
ミドル層を募集する日系中小企業の「企業のタイプ」として多いものを教えてください。

その他の回答
  • 元々日本の企業でしたが、一部外資系となった企業。

Q5Q3で「外資系企業の方が多い」と回答された方に伺います。
ミドル層を募集する外資系中小企業の、日本国内での「事業年数」について多いものを教えてください。

Q6ミドル層を募集する中小企業の「成長ステージ」を教えてください。

Q7中小企業がミドル層を募集する理由を教えてください。

その他の回答
  • リストラ後のより低い条件での補充。
  • 年齢構成の是正。
  • 若手の育成。
  • 管理職の高齢化に伴う代替要員。
  • 自社で保有していない専門知識の確保。
  • 新人教育をする必要がなし。

Q8中小企業に転職をしたミドル層の転職者は、どのような年齢の方が多いですか?

Q9中小企業に転職をした転職者が以前に在籍していた「企業規模」で多いものを教えてください。

Q10中小企業に転職をしたミドル層の転職者の年収は、上がった人と下がった人のどちらが多いですか?

上記の理由を具体的に教えてください。
年収が下がった人が多いと答えられた方の回答より
  • メーカーは初年度は抑える傾向にあるため。不動産・流通系はマネジメント職でも以前より出さない。良くて前職年収なみ。
  • 社内での活躍前から高い年収で雇用すると期待値も高くなり、結果両者にとって不幸な結果となるケースが多いため。
  • U・Iターンが多い結果、首都圏と地方の給与水準の乖離から年収が下がることはほとんどであるため。
  • 大手で活躍した方が中小企業でこれまでの経験を活かしていくことが多く、元々の年収ベースが高い為。
  • 当初は少し下がった金額からスタートして、成果を出した時点で賞与で報いるというパターンが多い。
年収は変わらない人が多いと答えられた方の回答より
  • 離職が決まっている人、またはどうしても現職を直ぐにでも辞めたい理由がある人が、中小企業も含めて転職先として検討するケースが多く、その場合はあまり年収にこだわらず、人によっては多少下がってもいいという方もいらっしゃるので、結果的に年収スライドでの転職になるケースが多い。
  • 2年目以降の年収は上がる方が多いが、初年度年収は、前職年収維持が多い。ミドルの方はご家族がいる場合も多く、条件が下がる転職先を望まないケースが殆どのため。
  • 中小企業ではそう高い年収は用意できないが、かといって下げると辞退されてしまうので、なんとか現状を維持するというところが多いと感じます。
  • 転職後の希望年収額が現状と同等額同等以上を希望される方が多く、結果企業からの提示額も同水準となることが多かったため。
  • 技術者の転職の場合、入社後のパフォーマンスが重要視されるため現状維持が多いと思われる。
年収が上がった人が多いと答えられた方の回答より
  • 中途採用のミドル層で現在の年収維持またはそれ以上が多いのは子供の教育費とか人生の中でお金のかかる時期のため転職の際はどうしても確保したい条件。
  • 外資系企業への転職はリスクを伴うが、給与アップの魅力もあって、転職をする人が多い。また、外資系の会社も前職給与を確認して、内定時に給与を査定。
  • スタートアップスタージやそれに近い企業が多いのでリスクテイクの見返りとして高い報酬を提示するケースが多い。

Q11中小企業に転職をしたミドル層の転職者の役職は、上がった人と下がった人のどちらが多いですか?

上記の理由を具体的に教えてください。
役職は変わらない人が多いと答えられた方の回答より
  • 大手で部長だったからと言って中小で役員になるとは限りません。ポストも中小では少ないために、役職も変わらないケースが多いと言えるでしょう。
  • ミドル層の役職はほとんどマネージャークラスのため、前職もマネジメント経験のあるマネージャー職からの転職が多いので。
  • 今までの通りの経験をまずは生かしてほしいため、維持が基本で役職アップは、実績を基に考える傾向が多いと感じます。
  • 能力は評価されるが企業規模が小さくなるので給与は下がるが役職には影響はさほどない為。
  • マネジメント人数規模が同程度という理由で結果的に役職はスライドしている。
役職が上がった人が多いと答えられた方の回答より
  • 転職以前の企業規模の方が大きい方が圧倒的なため、大企業で課長クラスの方が、中小ベンチャー企業への転職で、部長や執行役員でのポジションにつくケースが多い。
  • 比較して規模の小さな会社に転職する代わりに、裁量の幅は広くなることが多い。また横断的な働き方をしてほしいという企業サイドの希望がある。
  • 大企業では人財が豊富で組織の歯車ですが、中小企業では経営に近いポジションでなくてはならない人材として処遇されます。
  • 規模の大きな企業でのノウハウ、マネジメントスキルを自社に浸透させるため、一定以上の役職で遇することが多いため。
  • ベンチャー企業は年収で大きく報いる事が出来ない分、役職や権限などやりがいで報いる傾向があるため。
役職が下がった人が多いと答えられた方の回答より
  • 転職直後については役職が上がることはほとんどない状況。しかし、ある程度のモデルを企業が提示してくれるため求職者も納得している。
  • 採用側としては、前職でどれだけ高い地位を得ていたとしても、大体課長(マネージャー)クラスで採用するため。
  • 即戦力を期待されて採用されるので、半年から1年後には その実績をみて管理職になる方が多い。

Q12中小企業で働くメリットを教えてください。

その他の回答
  • 役割が明確。
  • 今までの経験が活かせ易い。
  • 転勤がない(または九州圏内)。※地場中小企業
  • 定年制度に柔軟性があり、長く働ける。
  • 短期間に経営層に登用される可能性があるところ。

Q13中小企業で働くデメリットを教えてください。

その他の回答
  • ワンマン経営など個性的な経営者が多い。
  • オーナーとの相性次第という部分がある。
  • オーナー色が強い場合が多い。
  • 経営上層部との意思疎通がうまくいかないケース多い。
  • 事業継承問題(社長の高齢化や後任問題)。
  • 海外のHQが決定権をもっており、鶴の一声で決定が覆ったりする。本国の業績が悪いので人員削減など。
  • 多数の合意ではなく、経営者の一存で解雇されることも多い。
  • オーナー系企業の場合、社長との関係が変化すると職場環境が悪化する可能性がある。
  • 異動先が少なく、上司と揉めると辞めざるを得ない。
  • スキルアップが止まってしまう。
  • 検討期間に日数を掛けにくい。
  • 知名度UPに時間がかかる。

Q14選択肢の一つとして、中小企業に転職をすることを求職者に薦めますか?

上記の理由を具体的に教えてください。
薦めると答えられた方の回答より
  • 大きな組織で自分のやりたいことが注力事業から外れている場合や、裁量権が低い場合で、中小でその経験を求められている状況であれば、実力を存分に発揮できる機会を選択された方が個人にとっても、社会にとっても意義があることのため。逆に、やりたいことやチャレンジ意欲が無い方は、リストラのリスクが無ければ大手企業にしがみついていた方が良いかと思います。
  • 事業継続性面でのリスクであったり、新規事業という触れ込みでもそれが立ち消えることは中小だとよくあるという危険性はあるものの、大企業に比べてスピードが速く、裁量もあり、何かと自由度が高いため、それを求めるミドル層には中小企業への転職を勧める。
  • 転職する際、現在勤務している企業より上位の企業を希望して入社できるのは専門分野における、かなりの実績がある方に限られる。従い実力はあるが上昇するチャンスがない方には中小企業でチャレンジを薦めます。
  • やる気のある人で、ある職種のプロとして今後、生きていく人生像を描いている人は中小企業のほうがより実現がしやすいため。大企業はゼネラリストを養成しておりプロになるのは時間がかかるか困難。
  • 大企業で働くより中小企業は仕事の幅が広いので、専門性を磨くことが出来、会社に頼らずとも自活できるスキルを身につける事が出来るため。
薦めないと答えられた方の回答より
  • ご自身が中小を希望する場合を除いて、ある程度の規模の企業に在籍したほうが、今後、更に転職をする場合、有利となる事が多いから。
  • オーナーの権限が強すぎる会社が多く、気に入る、気に入られないなどで長続きする方とそうでない方がいる。
  • 将来的に再度、転職を選択せざるを得ない確率が高いため。

Q15中小企業に転職をして、実際に活躍されている方のエピソードがあれば教えてください。

  • 1.外資系企業が研究開発を立ち上げ時にヘッドハンティングにより入社。開発が順調に進み年収が前職の200万円アップ、人員増員につながり、事業統括部長となる。(前職の部署は事業縮小が検討されている状況)
    2.装置メーカーがさらなる品質向上のため、専門家を募集時にenからスカウト。前職は経営不振でリストラとなり、1年ブランクとなっていたが特殊な経験を持っていたため、年収100万円アップで入社。海外本社直属で業務を行っていたため業績が早く認められ、日本の品質統括となっている。
  • 前職の会社の経営統合により、統合された側の出身者というだけで、役員への可能性も無くなり、冷や飯を食っていらっしゃった営業部長クラスの方が、これまでとは全く異業界の中小企業に、役員に気に入られてその方の後任として採用され、製品知識をゼロから覚えながらも、日々遣り甲斐を感じて生き生きと働かれ、今では媒体などのインタビューにも会社の代表として対応するまでになっています。
  • 大企業所属時は、所属部署の事業縮小で経験のない部門・職務への異動、年収減少が打診されていたが、スキルと経験を活かせる中小企業へ転職後、早々に活躍が認められ、大企業所属時の年収を越える報酬を得ている。また、60歳以降の雇用継続も打診されており、今現在も遣り甲斐を持って業務に邁進されている。
  • 海外からのIターンで地方不動産会社へ入社をされた方。土地勘も無く、日経企業での就業経験も少ない不利な条件があった。しかし経営者目線で業務ができること、ポジティブマインドで入社2年目からマネージャーに登用された。現在はその企業の新卒採用での説明会に参加するようになっている。
  • 大企業家電から中小食品会社の管理部長に転職して1000万円以上の収入を得ているその企業は同族であり、転職者が経験しているような海外勤務や大人数の管理経験者が社内には皆無であったことで厚遇されている。リストラをされたが年収は下がったが、歓迎されているのは幸せなことだ。
  • 外資系企業で約5年前に日本法人を設立した際の日本一人目の社員を紹介したことがあります。その方は以前より業務の範囲が広がり、現在はバックオフィスやセールス部隊の一部の統括を担当されています。
  • 組織硬直した上場企業から地方メーカーにマネージャーとして入社され、会議などの発言を通じて経営者に取り立てられ、取締役として経営の一角を担う事が出来、やりがい感じてイキイキと仕事されてます。
  • 大手電機メーカーの取締役が57歳にして転職を決意し、40名に満たない中小企業の経営者補佐として活躍されています。年収は下がったものの、60歳再雇用時のプライド喪失も避けることができました。
  • 工場や各営業所の人たちと積極的にコミュニケーションをとり、社内の風通しや雰囲気が良くなったとのことで、彼のような人をまた紹介してください、と企業から追加募集を頂いた。
  • メーカー企業に転職して、管理職部門に抜擢され年収もUPし、現在活躍されており、これまでは一企業の中でコマとしての働き方から充実した仕事をできたとご連絡がありました。
  • 大手流通業界の課長クラスから、中堅サービス業界に入社して7,8年で実績を認められ、役員になり、現在は社長の次である専務取締役として活躍されています。
  • 今まで大企業で専門的な部門しか担当してこなかった方が事務管理部門の管理職として組織全体をみれるポジションについて遣り甲斐を感じていること。
  • 新規事業立ち上げ要員として入社し、その後順調に事業を立ち上げ、その実績が評価され役員となった。
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