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2「求人企業の募集背景」について

アンケート実施期間 : 20131211日 ~ 20131218日 / 有効回答数 : 250
今回はエン転職コンサルタントを利用しているコンサルタントの方々に、「求人企業の募集背景」について伺いました。

昨年同時期と比較して、求人企業の状況が変化していると感じているコンサルタントは「90%」。内、67%の方々が「求職者数に比べ、求人数が多い状況になっている」と回答されました。職種により差はあるものの、サイトに掲載される35歳以上の ミドルクラスを対象とした求人数は昨年と比較して30%~50%増えています。企業の求人ニーズが高まっていることは間違いないようです。

その他にも、アンケートでは「募集背景の変化に伴い、求められるミッションの変化」や、「市場の変化を受けて、求職者が注意すべき点やアドバイス」なども伺っています。ぜひ、ご参考にしていただければと思います。

Q1昨年の同時期と比較して、担当する分野における求人市場の状況は変化していると感じますか。

Q2「変化している」「どちらかと言うと変化している」とお答えの方にお伺いします。
状況が変化しているのは、求人企業・求職者ですか。

Q3求人市場の変化として、最もあてはまるものを教えてください。

Q4求人企業の募集背景・募集理由で昨年同時期と比較して増えているものを教えてください。(3つまで回答可)

業務拡大と答えられた方の回答より
  • 医療関係はすべての職種で組織強化と業務拡大を図っており、求人数に対し適格者(資格保有者・年齢・性別等)の応募が少ない。
  • 技術者は常に不足しているが、開発案件が増えていることで、現場の手を動かせる開発エンジニアが不足している。また、生産設備の増強等で生産技術のニーズも高い。
  • 売り手市場かどうかは人によるが全体的に売り手市場の傾向が見られる。求人数は確実に増加傾向。
  • 業容拡大、後継者の育成という理由の求人が多いような気がする。
業績好調と答えられた方の回答より
  • いつの世もそうであるが、今までは景気が芳しく無かった為、余計な人材は抱えたくないとの事から質を求めた求人が大勢を占めていた。しかしここに来て、景気の上向き傾向も有りこの時を見計らって、欠員の補充や、次期世代の育成目的で、若手の人材を積極的に雇用しようと言う風潮が出て来ている。
  • 日本に進出したばかりの外資系企業が人員を増やし組織を整えるために募集する、中小企業がマーケットを拡大するために新規事業を企画して増員募集する、など。
  • 今まで控えていた採用をスタートしている。リーマンショック後と同じ傾向。
  • 業績好調によりミドルクラス(30~40歳)の求人が増加。また語学活用案件も若干増加。
  • 業績好調なうちに組織の若返りを図っている。
組織体制強化と答えられた方の回答より
  • 弊職の担当する企業に限って言えば、企業の募集数、採用意欲は1年前とほとんど変わりませんが、求職者側は1ランク上を望むようになったため、マッチする人材を確保しにくくなった感があります。
  • 経営企画のポジションが活性化している。上場を目指している企業が増加した様に感じています。
  • 事業承継にともなう組織強化など。
欠員補充と答えられた方の回答より
  • これまでは欠員(自然減含む)に対する補充はなされていなかったが、即戦力採用として外部から採用する決断が早くなってきている。また、単なる補充ではなく、社内組織の強化の為、欠員をきっかけに社員の部門間異動を行った後、 適切な人材の採用を行う企業が増えた。企業が強い組織作りを行うにあたり、優秀な人材の獲得に動き始めていると感じている。
  • 募集職種の変化。Web系⇒SIerへ。またデータ分析やインフラなどアプリからミドル、サーバー方面の求人が増えた。その領域においては人員不足が生じている。
  • 不況時のリストラによる欠員を最近の好景気により再度穴埋めしている。
新規事業立ち上げと答えられた方の回答より
  • SNSを中心とするIT業界の動きが盛んだが、応募者の年齢との乖離が大きい。
  • 特に医療業界においては、新薬開発に伴う営業職の求人が増加している。
  • 事業部門としてすでに存在して然るべき事業に対し、景気の先行きを好感して今立ち上げようという機運が出始めていると感じます。加えて会社を支えてきた団塊の世代の定年到来並びに定年延長後の最後の期限到来による後任の採用というニーズも高まってきました。意外にも50代前半を欲しがる企業さんが多いです。
  • 新規事業構築、グローバル展開を加速していくにあたりマンパワー不足があるため。
  • 海外ブランド立ち上げ等。
グローバル化への対応と答えられた方の回答より
  • 海外生産・販売が好調な自動車業界は、先行開発エンジニア、グローバル人材の確保に積極的である。
  • 海外進出に伴う人員不足、半導体業界立ち上がりによる人員不足(現状は即戦力のみだが近々に立ち上がる想定)。
  • 自動車業界ではアジアへの進出が当たり前で求人が多く、部品メーカーに至ってはカーメーカーへの開発派遣による欠員が生じている。日本が空洞化する事で後継者に悩まれる企業も出始めた。
  • グローバル化、多様化の影響からバイリンガル、女性の雇用増。
  • 円安傾向の機にグローバル化の準備をしておきたい。
世代交代と答えられた方の回答より
  • 30-40代が不足しているためそこを埋めたい。
  • 年齢構成上の問題で求人増加。
  • 若い世代20~30代の採用。

Q5逆に、担当している求人企業の募集背景・募集理由として減っているものを教えてください。(3つまで回答可)

その他の回答
  • 高年齢者の雇用。
  • ポテンシャル採用。

Q6昨年同時期と比較して求人が増えている職種を教えてください。

Q7昨年同時期と比較して求人が増えているポジションを教えてください。

Q8昨年同時期と比較して求人が増えている年収帯を教えてください。

Q9募集背景の変化にあたり、求職者にはどのようなミッションが求められる傾向にありますか。

  • 「周りを巻き込む力」と「決断力」だ。企業は組織力強化を目指すが、働く個々人の能力に依存しているのが現実である。「アグレッシブ」とは力強さがあるが、どこか一人で推進するという意味合いに聞こえるし、「協調性」とは響きが良いが推進力には物足りない。理想的な人材像は組織内外の人や情報をうまく活用しながら自ら意思決定の出来る人材で、このような方を企業は求めている。
  • 管理部門はより高度な知識が、営業系や扱ってきた商材や経験してきた業界の親和性が、要は様々な職種において即戦力+αを企業にもたらしてくれる人材が必要とされています。
  • ミッションは新しいことを考え実現すること。そのために必要な力は、自ら新しいものを考え、企画し、実現する力(自走力)。
  • 営業、マーケティング、物流などのポジションでも、経営視点を持って企業力を上げるための責任を果たすことが求められている。
  • 海外赴任を前提としたグローバルな環境で成果を求めれらるケースが多い。
  • 即戦力志向は変わらず。新卒採用を控えた業界は、有名大学卒の若手を希望する。
  • 人材不足による求人が多く、即戦力になる人材が求められる。
  • タフさ。精神的な強さ。リーダーシップ。専門性。
  • 専門技術以外の分野も担当出来るゼネラリスト。
  • 周囲と協調性を保ちながら、牽引する事のできる行動力。
  • 営業系職種におけるマーケットの拡大、深耕。
  • 本気でその会社に貢献する強い意志。
  • 人員的に余裕のある企業は少ないので、臨機応変に対応出来る、幅広い業務に対応出来るというフレキシビリティ。
  • より高いコミュニケーションスキル、熱意、経験だけにとらわれない、ゼロベースからの構想力。
  • マネジメント力、グローバル対応化。
  • グローバル化対応/推進。
  • 目先の実務やメンバーをマネージメントできる人材を求めている。
  • 単なる技術職ではなく、セールスエンジニアとしての対応のできるテクニカル+コミュニケーションスキル。
  • 現在の組織を強化するまた補完する役割を求められる。もしくは将来的な幹部候補としての若年層の採用。
  • 外資系企業のみならず、国内系企業においても入社後早い成果が求められている。
  • どのポジションにおいてもコミュニケーション能力は必須となってきております。自ら動いて仕事を取っていくという動きが出来ないと今後厳しくなってくると思います。
  • 与えられた業務をこなすだけの方は決まらない。思考して行動する方が採用されている。自分で考えるようにする必要がある。
  • 早期の独り立ち。
  • 一つの部を任せられるような人材を求める傾向にある。
  • 人手不足のため、責任者として現場を任せられるスキルを求められている。
  • 数字をコミットできることと、組織に新しい風をいられれるような働き方。
  • 即戦力と将来的なリーダー候補を望まれている。
  • ポジション新設のための責任者採用。
  • より具体的な問題解決やビジネス拡大。

Q10募集背景や求められるミッションの変化により、求職者が注意すべき点やアドバイスなどがありましたら教えて下さい。

  • グローバル化によって語学力だけでなく、国内外で通用するコミュニケーションスキル、調整スキル、折衝スキル等を身に付けておいて欲しい。
  • 求職者には、選択肢が増えているがその分ミスマッチを起こす可能性が高くなるため、雇用条件や会社の事業内容等の情報収集を入社前にきちんと行うこと。
  • 経営的数値(経理)と英語力の強化。
  • 企業で自分が何が出来るか、何をやるのか明確な意思と姿勢。
  • 社会、企業に必要とされる人材となるためにはスキルを高度化させる意識、能力を向上させ続けようとするモチベーションが必要です。
  • 例として競合製品の取り扱い経験がなければ、どの様にしてキャッチアップするのか/してきたのかをきちんとプレゼンできる能力/下調べ/準備。
  • 弊社は技術者専門ですので、それを前提として言うと、好奇心旺盛になりましょう。色々なものに興味を持って取り組めるモノづくり技術者はひっぱりだこになります。
  • 当然だが、企業毎により求められるミッションが異なるので企業を含む業界全体の動きや企業の動きを調査し、実際の求められている人物像を掴む事が大事だと思います。
  • 職務に対する積極的な姿勢、スピード感、フレキシビリティ。
  • スピード感と英語の取得が大事になってくるかと思います。
  • 2、3年前とは違う新しい市場へ挑戦できる情報収集が必要な時期かと、一般ニュースではなく、経済アナリストが想定する公開情報等を入手してみては如何でしょうか。
  • 大手企業では、採用要件に、ビジネスレベルの語学力を必須とすることが増えてきている。(TOEICスコアが高くてもビジネス経験が無ければNGなど)
  • 出来る事と遣りたい事の違いを自覚する。 先ずは、スキルを伸ばす観点で、同業種または同職種での転職を検討する。キャリアチェンジを目指す場合は、志望動機に加えて如何にして早期にキャッチアップできるかを具体的にアピールする事が重要だと思う。また、未経験でありながら遣りたい事を目指すのであれば、妥協すべきことも沢山あると覚悟することも必要。
  • 大きく変わらないが、売り手市場になりつつあるとはいえ、転職意欲以上に就業意欲が必要。売り手市場だからといって多く受ければいいわけではない。以下は過去から同じだが、どれくらい受ける企業に自分の経験が活きるかストーリーで語れるか?ある程度の年齢層なら即戦力性や過去の経験でどれくらい主体的な経験をしてきたか。若年層なら何をやりたいかが明確で且つ熱意があることが大事。
  • 自己キャリアの正当化ではなく、社会組織の意味、柔軟な対応力。
  • 業務内容の完全な理解と入社後の自己プランニング(収得したい経験スキル等)。
  • キャリアのたな卸しです。今までの経験から何が出来るのか、何を今後したいのか、将来どうなりたいのか。ここをはっきりしている方としていない方では選考率が大きく変わってきます。
  • 技術系なら、よりいっそう「上流」へ目を向けスキルアップに努めるべし。扱う商材、対象は変化するが、変化しない普遍的な仕事の進め方を追求する姿勢。
  • 活かせる経験。
  • 英語やITやグローバルを目的化せず、業務目的とニーズに合った志望理由のアピール。
  • 業務プラス光るスキルや資質が求められます。
  • 経営視点が求められている。
  • まとまった要員を採用する場合は、企業はやや採用スペックを甘くしてきますが、一方、それが故の入社した後のミスマッチが起こりやすくなります。内定が出たからといって安易に飛びつくのではなく、しっかりと本当に自分が活躍できる仕事内容なのかどうか見極める事が重要かと思います。
  • 青臭い話だが、上位レイヤーになればなるほど、結局「何をやりたいか」に尽きると思うので、その点を明確化させることが重要。そこが企業とマッチしていたら縁があるということになる。企業側も一つの舞台を預けるわけだから、求職者側の意向をしっかりと見定める必要がある。
  • 専門性を持つ求人案件を得意とする人材紹介企業に登録をする。
  • 転職の数、転職の理由について、しっかりと理解させて、Loyaltyを感じさせる。
アンケートの結果から、求人企業の募集背景として特に増えているのが、「業務拡大」「業績好調」「組織体制強化」であることがわかりました。また、募集が増えている職種は「営業・マーケティング」「経営・経営企画・事業企画系」などが特に増加傾向に。景気が好転する中、攻めに転じる企業が成長戦略を描く上で必要なポジションの募集を増やしていることが窺い知れます。

市場環境の変化により、ご自身が転職を希望する仕事に求められるミッション、どのような能力が評価されるかなども変化します。転職するにあたり、どのようなことを求められているかを把握するために、ぜひ今回のアンケート結果を参考にしてください。
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