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19「転職後のギャップを避ける方法」について

アンケート実施期間 : 2015512日 ~ 2015522日 / 有効回答数 : 166
転職において最も避けるべきと言っても過言ではないのが、入社後に「こんなはずじゃなかった…」となるケース。時間をかけて転職を実現したのに、それが徒労となってしまうことは回避したいところです。

今回は、そんな「転職後のギャップ」を避ける方法を、採用コンサルタントに伺いました。

転職後にギャップを感じる主な原因として、多くのコンサルタントが指摘しているのが「入社前の情報収集不足」。それでは、どのような情報を収集すればいいのでしょうか。

コンサルタントが勧める、「ギャップを避けるために事前に得るべき情報」の1位は、「一緒に働く上司・部下・同僚の情報」で67%。2位は「風土・社風」の63%で、3位が「仕事内容の詳細」の53%となっています。

いずれも、求人情報にはあまり書かれていない「定性情報」。転職前に上記の情報を得るためには、企業の人事担当者とやり取りがあり、内部事情に深く精通しているコンサルタントを活用していただくことが有効となります。

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Q1転職後に「ギャップを感じている求職者」と「期待どおりと感じている求職者」では、どちらが多いですか?

Q2転職後にどのようなギャップを感じている方が多いですか?

その他の回答
  • ポジションアップの見込みが異なった。予想以上に忙しい。
  • 意志決定のスピード感。
  • 会社の方針が変化した。
  • (良い意味で)残業が10時間程しかなかった等。
  • 大きなギャップをあまり聞いたことはない。

Q3一般的に、転職後にギャップを感じる原因として多いのはどのようなものですか?

その他の回答
  • 採用権限を持っている人間が社内で力があるとは限らないため。
  • 待遇面の良さだけを見て決めてしまった為、求職者の力量が足りなかった。
  • 将来のキャリアプランを定めないままに転職を決めてしまった。
  • 外資系の場合、入社後に状況が変わることが多い。
  • 待遇処遇面について、エージェント抜きで調整していた。
  • 求人内容と違い、その求職者の特性に合わせた仕事内容に変わっていたが、実は求職者は本意ではなかった。
  • 先方からの説明が、実際とは差異がある。
  • 経営者と採用窓口との認識相違。
  • 利用していたエージェントがネガティブ情報を持ち合わせて(もしくは意図的に伝えて)いなかった。
  • 企業側が不利なことを面接時に言わなかった。

Q4上記のようなギャップを避けるため、どのようなサポートを行っていますか?

その他の回答
  • 入社後のギャップは誰しもあることを理解した上での決断をお願いする。
  • 内定後、入社を迷っている求職者がいれば、もう一度面接の設定や社内見学、社内の人との交流の場を設ける等。
  • ご自身の適応力が低下している事を認知してもらう。
  • 会社の良い点や弱み等を伝えて、入社後にギャップを感じさせないようにマッチング面談時に説明して、誤解防止に務めている。
  • 御自身でもあらゆる情報ソースから情報収集・判断を行うようアドバイス。
  • 差異が発生しそうな条件の確認を念押しする。
  • 役員面接で本人の意向を伝えるよう指導。また、入社1週間から1カ月に現場レベルでの調整を行っている。
  • そもそも誰しもが最初はギャップを感じるものだと事前に話をしておく。/入社後、どのような状況や気持ちでいるかを、確認する場を設ける(メール、電話、対面など)。
  • 人生設計、価値観の見直しをアドバイスします。
  • 求人発生時に企業との詳細すり合わせ、応募企業に在籍されていた他求職者からの情報集約。

Q5転職希望企業のどのような情報があると、転職後のギャップを避けるために有効ですか?

その他の回答
  • この会社を辞めた人の退職理由。
  • モデルのキャリアプログラム(殆んど耳にしたことがないが入社に当たっての覚悟や将来の方向を示唆することは重要だから)。
  • 実際に同条件で働いている社員へのヒアリング。
  • 入社後の配属や仕事内容。管理職であっても「まず現場を」という企業も中小企業では依然として多い。
求職者が転職前に上記の情報を得るためにはどうすればいいですか?
一緒に働く上司・部下・同僚の情報と答えられた方の回答より
  • 内定獲得後、現場の方との面談機会があると、求職者は本音ベースでの質問が出来ると思う。企業によって、そういった対応をしてくれるところもあるので、そういった機会を有効活用して欲しい。
  • 内定応諾前に同僚となる人や近隣部署の人と面談する。但し、よほど気に入られている候補者でないとそのような場を設定してもらうことは困難なため、次善の策としてはエージェントから社風を確認することであると思います。
  • 内定が出た後に、実際に配属先で働いている社員との面談を実施してもらう。
風土・社風と答えられた方の回答より
  • 基本は企業の事をよく知っているエージェントに聞く。友人などがいればその人に直接聞く。企業が主催しているセミナーなどに参加してみる。
  • マッチング面談で一部始終会社の情報が入手できることが大前提。その為には、紹介エージェントのコンサルタントの役割が大切です。
  • 出来うる限りの情報を集める努力をしている候補者が非常に少ないと感じている。エージェントに依存したり、出ている求人内容だけで転職を急ぐ方が多いので、自分のコネクションからでも探りを入れながら尽力をする事が最も大切であるかと思います。書き込みサイトを信用している方は、転職に失敗しているケースが多い様に感じています。
仕事内容の詳細と答えられた方の回答より
  • 面接時に、「求人票」に明記している仕事内容を、再度確認する事 。特に、仕事内容で求められる役割と成果を確認する事。
経営者の考え方と答えられた方の回答より
  • 経営者の考え方を、面接時に直接聞けるならば、必ず質問する事。特に、事業意欲・今後の事業展開・「どのような会社」にするのか。最終面接で直接聞く機会が無い場合は、「最終面接」の責任者に質問すべき。
入社後の給与テーブルと答えられた方の回答より
  • 面接の場では積極的に聞きづらい内容もあるため、人材会社を通じて入手できる内容であれば活用されるのも無難。
会社や事業の方針と答えられた方の回答より
  • 企業ホームページ・新卒採用ページの確認。エージェントから詳細情報を聞く、また本人が疑問に感じる事は質問事項として投げ、回答をもらう。

Q6転職後にギャップを生まないために、求職者はどのようなことを心がければいいですか?

  • ギャップは当然あるものだと思うので(十分に情報収集したとしても、やはりそれは机上の情報収集であって、本当に肌感覚として理解するのは難しい。求職者の視野にない世界が、転職先に広がっているケースだってある)、そこで悲観的にならず、まずはその会社のやり方になじむよう、自分が努力することが大切だと思う。環境や他責にしないで、「自分が選んだ」転職先であることを、エージェントや転職先の人事も、入社前や入社後、本人にしっかりと確認してあげることが必要だと思う。
  • 転職はゴールではない。転職=自分の新しいキャリアのスタートという事を忘れないこと。それを踏まえて転職における優先順位をしっかりつけてその最優先課題をクリアできているかどうかを、最終判断の指標とする。(優先順位は3つまで絞り、そこから更にこれだけは譲れないという1つだけにする)
  • 「客観的な情報」、「信頼性の高い情報源」と併せて御自身の会社選択の基準(価値観)と合っているかを判断。会社や環境に対するギャップや不満(他責思考)ではなく、ご自身の仕事の幅・柔軟性・適応力についても今一度考えてみると気づきがあるかも知れません。
  • ”残業が長い””ワンマン経営が酷い”などといった【形容詞】で定性的な表現をするのではなく、”平日平均○○時間以上の残業がある”や”商品企画のデザインにまで会長が口を出す”など定量的、具体的に現状と応募先の企業の冷静な比較を行うこと。
  • 待遇面だけを見て決めている求職者が多いが、待遇面が良い=求められる要件が多いということを理解していない。自分のキャリアの棚卸、自分には何ができるのか、また何ができないのかを理解しておく必要があると思う。
  • 無意識のうちに染まりきっている前職環境を限りなくゼロに近づける。経験を活かせるモノ(営業スキルや技術力)、経験を活かせないモノ(社風や制度)をはっきりと棲み分けするよう伝える。そして我慢強さ。
  • 夢やイメージだけで決めない。企業知名度や年収といったデジタル面だけで決めない。とにかく悪い情報から目をそむけず、それが本当だとしても自分は大丈夫だと覚悟を決めることが大事。
  • キャリアの棚卸をしてビジョンや条件を明確にする。大切にしたい所だけはギャップを生まない様にしっかり確認する。それ以外は多少のギャップは必ずある事は容認する。
  • そもそもギャップは生まれるもの。結婚と同じ。結婚してみなければその人とのフィット感なんてわからない。だからそもそもギャップはあるものなのだ、と理解して入社する必要がある。
  • 急な転職活動では情報不足から仕事内容や年収等肝心なポイントで妥協することになりがちなため早めの情報収集や活動のシミュレーションをしておくことが必要だと思います。
  • 業界の市場を事前に大まかに調べおくこと。業界に知人がいるのであれば情報取集する。面接時に納得いくまで質問をする。多少のギャップは覚悟しておく。
  • 募集企業及び、当募集職種の詳細を正確且つ、率直に伝えて、もし応募希望者の不安・疑問が3~4点以上あれば、当求人募集職種への応募推薦を取りやめる。
  • 内定後に複数の現場サイドの人と会わせてもらう。その際、特に人間関係や仕事を進める上での力学などをきちんと知るための質問などの準備をする。
  • 自分を下に見過ぎる事なく、価値をつけすぎる必要もないと感じています。自分自身の棚卸しの時間に最大限の時間を使った方が良いと思います。
  • 自分が年齢と共に若い頃の適応力が下がっていることを自己認知してもらい、事前に入社後ギャップと必ず直面することを覚悟してもらいます。
  • 自分が、どこに一番重要性を感じているのかのプライオリティを、上から順につけておく。自分が仕事をしていく上での軸を探しておく。
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