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14「効果的なキャリア棚卸し術」について

アンケート実施期間 : 2014121日 ~ 20141212日 / 有効回答数 : 140
失敗しない転職活動の第一歩は、今までのキャリアを振り返り、「キャリアの棚卸し」を行うことです。

では、実際に棚卸しを行う際、「何を」「どの程度」「どのように」洗い出せば良いのでしょうか。多くの転職希望者のキャリアプラン作成に向き合ってきた、採用コンサルタントに伺いました。

62%のコンサルタントは「キャリアの棚卸しができていない方が多い」と回答
棚卸しのポイントは「具体性」「キャリアビジョンの掘り下げ」
転職希望者の「キャリアの棚卸し」について、「十分にできていない方が多い」「どちらかというとできていない方が多い」と回答したコンサルタントは全体の62%という結果となりました。

それでは、どのような「キャリアの棚卸し」を行えば良いのでしょうか。コンサルタントの回答から導き出された「効果的なキャリアの棚卸し3箇条」は、以下の通りです。

1.できる限り具体的に!
  • 経験業務を大分類・中分類・小分類にわけ、小分類については箇条書きで具体的に職務を洗い出す。
2.転職希望理由やキャリアビジョンを深く掘り下げる!
  • 転職理由に関しては、ネガティブなものも含めて洗い出す。
  • 自律的に行動したキャリアと、組織から指示のあったキャリアを分ける。
3.コンサルタントを活用し、多角的な視点からの棚卸しを!
  • 自分でできたことは、大した事ではないと思いがち。コンサルタントに何でも話し、キャリアを考える上で有効なポイントを洗い出してもらう。

他にも、コンサルタント直伝の「効果的なキャリア棚卸し術」を伺っています。ぜひご参考にして頂ければと思います。

Q1「キャリアの棚卸し」を行うことで、どのようなメリットがありますか?

その他の回答
  • ご自身の問題点に気づき、問題解決の糸口になります。
  • 現職業務に対しても取り組み方が変わる。

Q2担当した求職者のうち、「キャリアの棚卸し」が十分にできている方と、できていない方はどちらが多いですか?

Q3キャリアの棚卸しが適切にできている方は、どのような点に注力していますか?

Q4キャリアの棚卸しが不十分な方が取り組めていない項目はどのような点ですか?

Q5キャリアの棚卸しで必ずおさえておくべきポイントを一つ選んでください。

その他の回答
  • 転職に有為な経験となるかどうかの見極め。
  • 自分の売りを抽出すること。
  • 仕事だけでなく生活環境の変化も考慮にいれることが重要です。
  • 自分のアピールできる点、できない点の整理。
上記のポイントを確実に押さえるための「コツ」を教えてください。
できるだけ具体的に棚卸しを行うと答えられた方の回答より
  • 実務上のスキル面のほか、会社員としての管理職でのマネジメント実績や営業実績など、応募企業が求めると思われるポイントをクローズアップして記載し、それを今後どのようにしていきたいかという目標につなげていき、計画性のあるストーリーにしていく。
  • 総論ではなく、業務における強み(業績を含めて)を読み手の求人企業の担当者の琴線に触れる言葉・文章を記載できるか。読みやすく理解できるように述べることができるのか。
  • 経験業務を大分類・中分類・小分類にわけ、小分類については箇条書きで具体的職務を書き出す。そこから、取捨選択し、端的にわかりやすい内容にまとめる。
  • できるだけ具体例を想定する。実績や成果は数字を示しても募集企業側には意味がない。結果として何ができるようになったかを示すことが最も重要である。
転職希望理由やキャリアビジョンなどを深く掘り下げて突き詰めると答えられた方の回答より
  • 自分の本音と正直に向き合うこと。年収upしたい、残業を減らしたい、上司との折り合いが悪い等、ネガティブな転職理由であったとしても、本音の理由を掘り下げなければ次に進むべき正しいステップは見えてこないと思います。
  • 自分が何を志向していたのか、できたことは何か、やろうとしていたことは何か、自律的に行動したキャリアと組織から指示のあったキャリアを分けると、わかりやすくなります。
  • 転職チャレンジは嫌なことから抜け出すのでなく、何をしたいかのビジョンを明確にする。
  • 月並みですがひとつの項目・事象に対して「なぜ?」を3回は考え、深掘る。
コンサルタントなどを活用し、多角的な視点から棚卸しを行うと答えられた方の回答より
  • 自分が大したことではないと思った事でも話すこと。自分でできたことは、人は大したことはないと思いがち。基本的には自分で棚卸しをすることは本来難しいので、コンサルになんでも話し、整理して貰うことが重要。
  • (1)まず我流で、「職務経歴書」「自己PR」を作成してください。(2)複数のコンサルタントの指摘点を、参考にして再度「職務経歴書」「自己PR」作成してください。(3)「職務経歴書」「自己PR」作成後、コンサルタントのアドバイスを参考にして、最終版を作成してください。(4)具体的な応募企業があれば、その企業の職務内容に対する経験や「求める条件」に対し、資料を作成し、コンサルタントの助言も参考にしてください。(5)「志望動機」も作成して、アドバイスを受けて下さい。
  • 相談するコンサルタントの方にもよりますが、紹介事業の経験や実績は関係なく、コンサルタントの方自身の社会経験と、社会貢献に対する想いがあるかどうかが、求職者の転職を成功させることができるかどうかの鍵を握るでしょう。
できる限り定量的な情報に落としこむと答えられた方の回答より
  • 面接官が見ているポイントは、実績や職務内容だけではなく、問題や壁に衝突した時の行動特性や思考方法です。実績を上げた際に、自分自身がどのように考え、どのように創意工夫をしたのか?行動したのか?アクションの部分にフォーカスして整理することがポイントです。
  • 自身の強みは何か、定量的な実績とその実績を積むために行った具体的な行動(日々のルーティン、外部の研修・勉強会参加、資格取得のための行動)を可能な限り多くピックアップする事。
  • 各場面で、事実に対し、どういうPDCAを回したのか定量と定性を分けて考える。なるべく一言で書く。
一度でなく、何度も棚卸しを行い情報を更新すると答えられた方の回答より
  • (1)「職務経歴書」は、数年に一度「見直し」作成してください。(2)常に、最新版を作成し複数のコンサルタント(信頼できる)と情報交換が必要です。(3)希望条件も常に変化すると存じますので、コンサルタントとの情報交換は、重要です。(4)求人情報・内容も常に変化しています。コンサルタントは、求人企業の要望を常にサーチしています。(5)特に、非公開求人情報は、信頼できるコンサルタントにしか提示しません。
  • 常にメモが取れる準備をしておく。キャリアの棚卸しをする際、気合を入れて机に向かっても、また一回で職務経歴書を完成させようと思っても上手くいかない。日々の生活中で、ふと思い出した・浮かび上がった過去の経験等を忘れることなくメモをとり、それらを集約させていくことでキャリアの整理が可能となる。
  • 一度に仕上げようとせず、思い出し、都度、肉付けをする事。数字で表現できる実績は数値化し数字で表しにくい実績は貢献度となる指標対比で表現。
  • 自分が行った事の実績を掴む事で、自信を持って転職活動が行えるので、一旦全てを洗い出し応募企業によりマイナーチェンジを行って下さい。
  • 年に一回程度時期を決めて、取り組んで来た仕事内容とそれを通して達成した実績や得たことを職務経歴書に追記していく。
抜け漏れなく、網羅性の高い棚卸しを行うと答えられた方の回答より
  • まずは経験した職務を箇条書きに書き出す(最初からまとめようとしない)⇒それぞれの項目についての実績を書き出す(ここでもまとめようとしない)⇒最後に体裁を整える⇒あまり意味がない部分を削除する。
  • 一度で満足せず、何度も行うこと。自分を知る人と話をしてみること。
  • 先ずは情報を可能な限り書き出し、その後シェイプアップしていく。

Q6あなたが考える「効果的なキャリア棚卸し術」を教えてください。

  • 30歳の節目で、いきなり社会人7年分を棚卸しする事は大変です。1年に一度は、振り返りとして差分を棚卸しして職務経歴書を定期的にアップデートする事が有効です。とはいえ、初めて職務経歴書を作る方は、一気に完璧な書類を目指さず、1.まずは、事実を網羅したドラフトを作る2.転職のプロとディスカッションをした上で、キーポイントを外さない書類を作るです。応募企業の業界・ポジションによっても、ややPRするポイントが変わる可能性がある為、プロに意見を求める事が良いでしょう。
  • まず、時系列に今までのキャリアを簡単に箇条書きで書き出す。次に、それぞれのキャリア(箇条書き)に枝をつけ、具体的な内容を記す。数字で表せるところを数字を使い、それ以外は、枝に掘り下げた内容を記す。と、経験の深さ・広さがわかってきます。詳細は、書ききれません。
  • なぜその仕事を選んだのか、自ら選んだのか、選択肢がなかったのかを振り返ること。また、仕事や職場に期待していたことと、期待していたことができなかったことも含めて振り返り、自信の自己効力感と自己理解を深めることが、未来につながるキャリアの棚卸ができることになります。
  • 全ての求職者の方に適用できるかわかりませんが、職務内容の種類分け【営業的な業務、事務的な業務、その他】を行うことを進めています。そうすることにより、営業経験しかない方でも事務的な業務をピックアップでき、事務職への転職(その逆も)成功の可能性が高まります。
  • まずは、徹底的に「できること」「できないこと」を自分に問うことから。専門家とはいえ、コンサルタントの時間を取るまでにこれができていると具体的な仕事情報が見つかりやすく、ぶれない転職につながります。
  • まず経験された職務をすべて書き出しこれから狙うポジションに結び付くように優先順位をつける。今のキャリアを形成した足跡がレジュメを読み納得ができるまで作成してみることかと思います。
  • キャリアだけでなく人生を棚卸しする。これまでどういうときに熱意を持って物事に当たれたか、それはなぜか。どういうときにモチベーションが下がったか・・・。学生時代までさかのぼって良いので、昔からいままでを振り返る。
  • 自分の本音と正直に向き合った、飾らない「棚卸し」を第一に自分自身が行うことです。その次に、それをコンサルタントや企業にどのような言葉で説明するかを考えます。本音でない志望理由や転職理由はどこかで見破られます。
  • 実務スキル、実績を記載することはもちろんのこと、その会社に入社してどのように活躍することが想定できるかという点をわかりやすく伝えてアピールする。また、自身の考え方や健康面で心がけていること(マラソンなど)、心身ともに健康的と印象付けられるポイントを整理しておく。
  • 第三者と一緒に、時間をかけて幼少のころから社会人まで全部棚卸する。社会人になってからだけだと、無理している自分、こうあるべきで本意ではない自分の可能性があるため、幼少、学生の自然体の自分も認識する。
  • 自身の経験・強みをピックアップした上で、今後どういったキャリアビジョンを積んでいきたいかをマインドマップ化し、その経験がマインドマップ上のゴールに繋がっているかどうかを客観的に見る。
  • 最初からまとめようとせず、兎に角、思い出すままにやってきたことと成果を搾り出すこと。一晩寝かせて、もう一度思い出し書き出す。まさに「棚卸し」を3日くらい掛けて行って仕上げること。
  • まずは職歴に沿って自己紹介をしてもらってから、細かいところは突っ込んだ質問をする。それによってその方を市場価値をしっかりと認識させる。時には褒めて時には現実の厳しさを伝える。
  • 希望する求人案件の内容(職務内容や役割、必要要件)に即した形で、自身のキャリアを見直して、その案件に必要なことを厚く、不要なことは薄く、メリハリをつけて記述する。
  • 仕事の上でメモをしたこと等をノートに落としている方が多いと思うので、振り返って自分自身がどの様な仕事にどういう形で取り組んだか等を一つづつ掘り起こす事。
  • これまでの経験の棚卸しを行い、今後、3年後、5年後、その後とどうなっていたいのか、また自身の強みは、逆に何を捨てればいいのかを考えること。
  • 業務経験を定量的に落としていく・うまくいった点、そうでない点をしっかりと把握・自分自身の性格、考え方、志向性などを客観的に把握。
  • 何事にも本人の業務における強味を本人自身が本当に理解している事を具体的に文章(職務経歴書)に記載できるかをトコトン確認することが肝要。
  • 細かいことを網羅するよりも、大きなカテゴリから落とし込んで行って、重要度の高い順番に羅列していくことが重要。
  • 一通りの職務経歴の中で、仕事での貢献したポイントは必ず有る筈。それをコンサルタントの指導の下、発見・発掘を行う。
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