転職コンサルタントの本音 各分野に精通する転職コンサルタントへのアンケートを集計!

第114回「ミドルの面接で面接官が見ているポイント」について(2026年版)

アンケート実施期間 : 2026年9月3日 ~ 2026年9月9日
有効回答数 : 145名
ミドルの面接で面接官が見ているポイントは「専門知識・経験」「コミュニケーション能力」「人柄」。
また、「生成AIの活用度・スキル」を評価する求人の増加を72%のコンサルタントが実感。求められるのは"使いこなす力"だけでなく"疑う力"。
今回は、「ミドルの面接で面接官が見ているポイント」について、コンサルタントに伺いました。

ミドルの面接で企業が重視している点については「専門知識・経験」が77%で最多。同様の調査を行った2023年(76%)とほぼ同水準です。次いで「コミュニケーション能力」62%、「人柄」56%となりました。自由回答では「人柄が経歴をカバーする事例が多々ある」という声も寄せられ、専門性を前提としたうえで、組織に馴染んで成果を出せるかが見られているようです。

また、今回新たに伺ったのが、生成AIの影響です。「生成AIの活用度・スキル」を評価する求人が増えていると感じるコンサルタントは72%にのぼりました。増えている領域を伺うと、業種は「IT・インターネット」70%、職種は「経営企画・事業企画」49%が最多。ポジションは「課長クラス」77%で、現場に近い管理職層で顕著でした。

評価されるスキルは「業務で使いこなす活用力」77%がトップ。次いで「AIの出力を鵜呑みにせず、妥当性を検証・判断する力(AIを"疑う"力)」55%、「AIを使ったアウトプットを対外的に説明できる力」41%と続きました。自由回答でも「AIを使えること自体よりも、出力内容を適切に判断し、自身の業務にどう活かしているかまで説明できることの方が重要」との声が寄せられており、AIを使えること自体に加えて、その出力を判断し、説明できるかまでが見られ始めていることがうかがえます。

他にも、面接官に好印象を与える求職者の行動や、面接に臨むにあたってのアドバイスについても詳しく伺っています。ぜひご覧ください。

Q1
ミドルの面接において、企業が重視している点を上位3つを教えてください。

Q1実数割合(複数回答、回答者145)。専門知識・経験112(77%)、コミュニケーション能力90(62%)、人柄81(56%)、柔軟性・適応力47(32%)、前職での実績・成果46(32%)、マネジメント能力39(27%)、リーダーシップ9(6%)、学歴4(3%)、語学力3(2%)、その他4(3%)。総計435
その他
  • ◆転職回数、課題解決力、転職理由、資格

Q.

上記を選んだ理由や詳細を教えてください。

▼専門知識・経験
  • 基本的にミドルから得るものは即戦力としての知識だけではなく、自社にはない知見を外部から運んできてくれることなので専門知識、前職での実績は大切。
  • 経験者採用においては該当業務の経験、実績及び保有するスキルが求人とマッチしているかが一番重要。
    業務を遂行する能力では、関連部門、関係者を巻き込んで、部門横断的なコミュニケーションをとることで、必要な情報の収集や事業遂行における関係構築を行うことが不可欠であるため。
▼コミュニケーション能力
  • ミドル層になると社内外の関係者との調整や後輩・部下への指導を求められる場面も増えるため、自身の経験を分かりやすく伝える力や、相手に合わせてコミュニケーションを取れるかも重視されていると考えます。
  • AI選考が進む時代、情緒的な感性が重要であり、他者と働く環境に於いても、熱を持ったコミュニケーションが人の心に灯をともすこともある。そして、新たな仕事に挑戦するためには、柔軟性と適応しようとする努力が最も重要だと考えます。
  • ミドル層には、上司・同僚・部下・取引先など、さまざまな立場の人との調整力が求められます。面接では、これまでの経験を分かりやすく伝えられるかだけでなく、質問の意図を理解して的確に回答できるかを通じて、実務におけるコミュニケーション力を見極めていると感じます。
▼人柄
  • 企業として採用において絶対に失敗できないのは「採るべきでない方を採用すること」です。能力は研修や体験で伸びますが、人間性は教育で矯正することは難しいです。
  • ミドル層はプレイヤーとしてだけでなく、周囲を巻き込みながら業務を推進する役割も期待されるため、協調性や誠実さ、価値観の一致が重要視されます。実際に高いスキルを持っていても、組織との相性や周囲との関係構築に不安がある場合は、採用に慎重になるケースを多く見てきました。
  • 人柄が経歴をカバーする事例が多々あるため。

Q2
企業が重視する人柄・資質について、当てはまるものをお選びください(複数選択)

Q2実数割合(複数回答、回答者145)。協調性92(63%)、誠実さ82(57%)、新しい知識・技術を学ぶ意欲72(50%)、謙虚さ・素直さ70(48%)、ポジティブさ66(46%)、主体性65(45%)、ストレス耐性59(41%)、その他6(4%)。総計512
その他
  • ◆柔軟性、フットワーク・自ら手を動かす・他者に目線を合わせられる、部門や国を超えて連携できる力
  • ◆人材育成ができること

Q3
近年、企業のミドル採用において「生成AIの活用度・スキル」を評価する求人は増えていると感じますか?

Q3実数割合。増えていると感じる50(34%)、どちらかといえば増えていると感じる55(38%)、どちらかといえば増えていないと感じる11(8%)、増えていないと感じる15(10%)、わからない14(10%)。総計145

Q4
Q3で「増えていると感じる」「どちらかといえば増えていると感じる」と回答した方にお聞きします。

Q.

どの「業種」で増えていると感じますか?

Q4-a実数割合(複数回答、回答者105)。IT・インターネット73(70%)、コンサルティング55(52%)、メーカー47(45%)、建設・不動産28(27%)、金融28(27%)、流通・小売・サービス23(22%)、物流・運輸17(16%)、商社17(16%)、広告・出版・マスコミ13(12%)、インフラ・教育・官公庁11(10%)、メディカル10(10%)、その他3(3%)。総計325
その他
  • ◆飲食、エンタメ

Q.

どの「職種」で増えていると感じますか?

Q4-b実数割合(複数回答、回答者105)。経営企画・事業企画51(49%)、コンサルタント系44(42%)、マーケティング系40(38%)、営業系37(35%)、技術系(IT・Web・通信系)36(34%)、人事・総務系30(29%)、経理・財務・会計系19(18%)、クリエイティブ系17(16%)、技術系(電気・電子・半導体)14(13%)、法務・コンプライアンス・知財系13(12%)、金融系専門職11(10%)、技術系(機械・メカトロ・自動車)10(10%)、技術系(建築・設備・土木・プラント)10(10%)、不動産系専門職8(8%)、サービス・流通系7(7%)、技術系(化学・素材・食品・衣料)4(4%)、技術系(メディカル)2(2%)、その他2(2%)。総計355

Q.

どの「ポジション」で増えていると感じますか?

Q4-c実数割合(複数回答、回答者105)。課長クラス81(77%)、主任・係長クラス66(63%)、部長・次長クラス45(43%)、本部長・事業部長クラス25(24%)、役員なしのスペシャリスト18(17%)、経営者・役員14(13%)、顧問4(4%)、その他1(1%)。総計254

Q5
生成AIの活用に関して、具体的にどのようなスキルが評価されていると感じますか?(複数選択)

Q5実数割合(複数回答、回答者105)。生成AIを業務で使いこなす活用力81(77%)、AIの出力を鵜呑みにせず、妥当性を検証・判断する力(AIを"疑う"力)58(55%)、AIを使ったアウトプットを対外的に説明できる力43(41%)、生成AI関連のリスクやコンプライアンスへの理解29(28%)、その他3(3%)。総計214
その他
  • ◆AIを事業改革に直結させる企画力・技術力、業務効率化を推進する力
  • ◆AIに使われず、使える力

Q.

上記で選んだ点について、理由を教えてください。

  • 生成AIを活用するスキルについては、単にAIツールを使用できること以上に、「業務成果につなげられるか」が重要になっていると感じます。
    まず、生成AIを業務で使いこなす活用力については、情報収集や資料作成、分析、アイデア出しなど、AIを活用して業務の生産性やアウトプットの質を向上させられる人材が評価されていると感じます。
    一方で、AIの回答には誤った情報や不正確な内容が含まれる可能性もあるため、出力結果をそのまま利用するのではなく、自身の専門知識や経験をもとに妥当性を検証・判断する力も重要です。
    また、生成AIを活用して作成したアウトプットについて、なぜその内容になったのか、どのような判断を行ったのかを社内外の関係者に説明できることも、今後ますます求められるスキルだと考えます。
  • 業務効率化や成果拡大に直結する「現場での活用力」はもちろん、生成されたアウトプットの背景や妥当性を関係者に分かりやすく説明できる「対外的な説明力」があってこそ、ビジネスの実務で安全かつ効果的にAIを使いこなせていると評価されるためです。
  • AIは、補助業務としての活用が前提です。AIの出力について、先ず自らが検証し判断することが「個性」と言う意味で重要だと思います。
  • 現在、若手が多くのドキュメント作成や資料分析をAIに丸投げで行う。それは不可逆な現象。
    だからこそ、その直属の上長にあたる、課長・主任・係長は、一見整っているが内容がないものを見極める役目を負う。一方でそれより上の部長・次長クラス以上は、既にチェックされたものを受け取る側なので今のところそれほど必要がない。
  • 業種によって求められることはかなり違うと思うが、最低でも部下がAIを利用した場合のリスクなどを認識しておく必要がある。

Q6
実際に、生成AI活用スキルが評価や選考結果に影響したと感じる具体的なエピソードがあれば教えてください。

  • ある管理職候補の選考では、「最近取り組んだ業務改善事例」を質問された際、候補者が生成AIを活用した資料作成や情報収集のプロセスを具体的に説明し、「AIの回答をそのまま使わず、複数の情報源で確認してから活用している」と話していました。面接官からは、その説明を通じて業務効率化への意識だけでなく、判断力やリスク管理能力も感じられたという評価があり、選考でプラスに働いたと聞いています。
  • 現時点では、生成AIの活用スキルそのものが選考結果を大きく左右したと感じる具体的な事例は多くありません。
    ただし、業務効率化や情報収集、資料作成などに生成AIを活用していることを伝えた際に、「新しいツールを抵抗なく取り入れられる」「業務改善への意識が高い」といったプラスの評価につながるケースはあると感じています。
    AIを使えること自体よりも、出力内容を適切に判断し、自身の業務にどう活かしているかまで説明できることの方が重要だと感じます。
  • 生成AI活用スキルそのものが選考結果の決定的な要因になったケースはまだ多くありませんが、候補者が生成AIを単なる効率化ツールとしてではなく、自身の業務改善や成果創出に活用している具体例を話せる場合、評価につながりやすいと感じます。
    例えば、「資料作成に生成AIを使っています」というだけでは評価されにくい一方で、「生成AIを活用して情報収集や資料のたたき台作成にかかる時間を削減し、その分、顧客への提案内容の検討や成果物の品質向上に時間を使えるようになった」といったように、AI活用によって実際にどのような成果や改善が生まれたのかを具体的に説明できる候補者は、業務改善力や新しい技術への適応力という点でも評価されやすいと感じます。
    今後は、単純に「生成AIを使えるか」ではなく、「どのような業務課題に対して、どのようにAIを活用し、その結果どのような成果を出したか」まで説明できることが、選考において重要になっていくと考えます。
  • 特に係長クラスや課長クラスにおいて、生成AIの活用自体は評価されない(どれくらい活用していたかを証明するのが難しいため)。
    しかし、生成AIの活用方法を部署にプロジェクトとして浸透させてきた、という経験はとても評価される。
    これは、各社が、本当は使ってほしいけど先導者がまだまだいない、と思っているからだと思う。
  • AIが作成した内容をそのまま利用するのではなく、事実確認や最終判断は人間が行う運用ルールの設定をされた方がおられました。

Q7
ミドルの面接において、面接官に好印象を与える求職者の行動を教えてください(複数選択)

Q7実数割合(複数回答、回答者145)。転職理由と行動に一貫性がある115(79%)、具体的な貢献提案ができる77(53%)、明るい話し方や表情77(53%)、ポジティブな転職理由57(39%)、清潔感のある身だしなみ54(37%)、わからないことを素直に認める姿勢45(31%)、積極的な逆質問28(19%)、その他5(3%)。総計458
その他
  • ◆具体的な実績提示と再現性、協調性と誠意、傾聴力

Q8
ミドルの面接において、求職者がやってしまいがちな悪印象を与える行動を教えてください。

Q8実数割合(複数回答、回答者145)。応募先企業の理解不足85(59%)、ネガティブな転職理由81(56%)、現職(前職)企業の批判65(45%)、表情や声など意欲を感じさせない対応60(41%)、横柄な受け答え48(33%)、自分の業績のみのアピール43(30%)、仕事上のミスの責任転嫁42(29%)、知ったかぶり36(25%)、応募先企業への批判10(7%)、その他9(6%)。総計479
その他
  • ◆話にまとまりがないこと、志望理由が曖昧、条件面ばかりを重視してしまう

Q.

Q7,Q8で選んだ点について、印象に残っている具体的なエピソードがあれば教えてください。

▼ポジティブな行動
  • 好印象を与える求職者に共通しているのは、これまでのキャリア、転職理由、今後実現したいことに一貫性があり、その上で応募先企業に対して「自分がどのように貢献できるか」を具体的に伝えられる点です。
    例えば、ミドル層の候補者の場合、「これまでのマネジメント経験を活かしたい」という抽象的なアピールだけではなく、応募先企業の事業や組織課題を理解した上で、「これまでの経験を活かして、このような組織づくりや業務改善に貢献できる」と具体的に話せる候補者は、面接官から高く評価されやすいと感じます。
  • 企業様よりご依頼いただいた必須の資格要件を満たさないものの、経験やお人柄から入社後の親和性の高さから、「伸びしろ」として40代の方を採用頂きました。(伸びしろ採用は若手の方への期待値となることが多いかと思います。)具体的にどのように貢献できるのか、何をしたいのか、企業側が聞きたい懸念点を事前に候補者様とすり合わせ、企業側にも面接中に聞くように促すことで、漏れのない質問の場を醸成することが出来、必須資格がないにもかかわらず、懸念点なしの内定通知・即決承諾に至りました。
  • 転職理由として「現職企業の批判を語らずに、説明することの難しさ」に関して、候補者から質問を受けましたが、とにかくポジティブで前向きな転職理由を語るようにアドバイスしました。
▼ネガティブな行動
  • 退職理由の質問に対して前職の批判や不満が中心となり、自身のミスも他者や環境のせいに聞こえる受け答えをされたケースが印象に残っています。企業理解や熱意が乏しく、声や表情からも意欲が感じられなかったため、周囲と協調して成果を出す姿勢に疑問が残り、見送りとなりました。ミドル採用において他責傾向や企業理解の不足は、非常に強い悪印象を与えると感じています。
  • 面接を受ける服装、態度で見送りになりました。
    現場職なのでスーツを着る機会はまずないですが、面接などではその部分も見られます。
    スーツの着こなしは改めて指導する必要性を感じました。
  • ご経歴については申し分なく、書類段階で魅力に感じておられたのですが、ご面接の場で求職者の方が自分の実績、あるいは応募企業の実態を伺う前に「これをすべき」と自分の成功体験を押し付けるようなコミュニケーションになった事例がありました。
  • 清潔感ですが、最近オンライン面談が一般化するようになりましたが、オンライン上はたいていその方の胸から上しか見えないので判りづらいですが、対面になって初めてその方の体臭や口臭や服装のだらしなさが浮き彫りに出たケース。後は先日対面で煙草のにおいが息や服にこびりついて面接NGになった方もいます。
    せめて面接前は早く到着しても面接前の一服は控えましょう。
  • 面接時に丁寧に誤解のないように転職理由を説明しようとしすぎて、話が長くなってしまい、結果ネガティブな内容も話さざるを得ず、転職理由の説明だけに10分程の時間を要してしまい、面接官の印象が悪くなりご縁とならなかったことがありました。

Q9
ミドルの求職者が面接に臨むにあたってのアドバイスをお願いします。

  • 志望動機の「なぜ、この会社・職種なのか」の深掘り
    「これまでの経験をどう活かせるか」だけでなく、なぜ同業他社や他の規模の企業ではなく「今、その企業でなければならない理由」を明確にし、キャリアの着地点としての説得力を持たせます。
    身だしなみや笑顔や声の大きさなどの土台の部分ももちろん大事ですが、まずは志望動機の部分かと思います。
  • まずは応募企業のことをHPやエージェント面談でしっかりと聞いて自身でも理解すること。
    そのうえで、今までの経験や知識が応募企業でどのように活用でき貢献できるかをよどみなく言えるようにしっかりと面接の練習をしておくこと。
    面接では最低限の身だしなみは必ずととのえ、初めて会う面接官に対して良い第一印象を持たれるように気を配ること。
    なぜその企業へ応募したのかをしっかりと言えること(応募企業の魅力をきちんと理解していること)。
    等だと思います。当たり前のようですが、意外と出来ていない求職者の方は多いです。
  • 自分の希望を誇示しすぎず、柔軟にチャレンジする意欲が次のステップにつながることがあります。幅を狭くしすぎず、トライしてみてはいかがでしょうか。もしかしたら思った以上の才能に気づくことがあるかもしれません。
  • これまでの成功体験だけでなく、課題をどのように乗り越えたかも整理し、自分らしい言葉で伝えることをおすすめします。
  • 企業研究や事業理解など当たり前のことを怠らないこと。面接官が人事スタッフなど自身よりも若いケースや経験値が短いと感じても、相手の会話を理解し、求められた質問への回答をシンプルにすることを意識すると良い。
[ 本アンケートに関するお問い合わせ先:en-press@en-japan.com ]