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113「最高責任者(CxO)の採用」について(2026年版)

アンケート実施期間 : 202672日 ~ 202678
有効回答数 : 160
最高責任者(CxO職)採用が「増加している」と回答したコンサルタントは31%→36%。
CFO(最高財務責任者)のニーズが最多。「AI・生成AI(LLMなど)を活用した事業」振興のためのCxO募集も活発に。
今回は、「最高責任者(CxO)の採用」について、コンサルタントに伺いました。

「最高責任者(CxO職)採用は増加していますか?」との設問に、36%が「増えている」と回答しました。同様の調査を行った2018年(31%)からは5ポイント増加しており、CxOが一部の外資系企業にとどまらず、より広い企業層で定着しつつあることがうかがえます。

CxO職採用が「増えている」と回答したコンサルタントに役職を伺うと、CFO(最高財務責任者)が55%でトップ。CHRO(最高人事責任者)36%、CTO(最高技術責任者)33%と続きました。また、近年の市況を踏まえた注目テーマでは「AI・生成AI(LLMなど)を活用した事業」が22%でトップとなり、自由回答でも「CAIO(最高AI責任者)」「CDO(最高デジタル責任者)」といった新設ポジションへの言及が見られるなど、AIの進展が経営体制そのものにも影響を及ぼし始めているようです。

他にも、CxO職採用を行うことが多い企業タイプ・業種や、想定される年齢層、CxO職未経験者の入社決定事例などについても詳しく伺っています。ぜひご覧ください。

Q1
最高責任者(CxO職)採用は増加していますか?

Q1実数割合。増えている58(36%)、減っている4(3%)、変わらない98(61%)。総計160
※設問によっては、端数処理の関係で合計が100%にならない場合があります。

Q2
Q1で「増えている」と回答した方に伺います。CxO職の中でも、どの職種の採用が増えていますか?

Q2実数割合(回答者58)。CFO(最高財務責任者)32(55%)、CHRO(最高人事責任者)21(36%)、CTO(最高技術責任者)19(33%)、CMO(最高マーケティング責任者)15(26%)、CEO(最高経営責任者)14(24%)、COO(最高執行責任者)13(22%)、CIO(最高情報責任者)13(22%)、CDO(最高デジタル責任者)6(10%)、CSO※Strategy(最高戦略責任者)4(7%)、CSO※Sales(最高販売責任者)1(2%)、その他1(2%)。総計139
その他
  • CAIO(最高AI責任者)

Q3
CxO職の採用が増えている背景を教えてください。

Q3実数割合(回答者58)。急成長企業における経営・役員層の強化(新設ポジション)37(64%)、M&Aや企業統合、株主の交代時に外部から経営層を募集30(52%)、IPO(新規株式公開)に向けた体制整備22(38%)、新規事業や新規拠点立ち上げに伴う募集18(31%)、既存事業の変革・デジタル化(DX)の推進・事業再生17(29%)、事業継承による世代交代7(12%)、既存人材の退職による欠員募集4(7%)、その他0(0%)。総計135

Q4
近年の市況を踏まえ、CxO職の採用において「特に勢いがある・注目されている領域やテーマ」があれば教えてください。

Q4実数割合。AI・生成AI(LLMなど)を活用した事業35(22%)、HR Tech(人材・組織・採用)18(11%)、SaaS・業務ソフトウェア15(9%)、ロボティクス・自動化技術10(6%)、大学発・研究機関発の事業9(6%)、環境・エネルギー・GX(グリーントランスフォーメーション)7(4%)、特に特徴的な傾向はない7(4%)、宇宙5(3%)、Web3・ブロックチェーン関連5(3%)、交通・モビリティ2(1%)、スポーツ・エンタメ2(1%)、その他1(1%)。総計116(回答者160)
その他
  • 建設

Q5
また、CxO職の採用が増えている背景や、注目領域に関する具体的な詳細があれば教えてください。

  • 単に役員ポジションが増えているというよりも、企業がそれぞれの領域で高い専門性を持つ人材を求めるようになったことが大きな原因だと思います。
  • AIの進展によって経営環境が大きく変化しており、企業経営において専門領域を担うリーダーの重要性がこれまで以上に高まっています。スタートアップ系や新設ポジション(業務拡大)のことが多いと感じます。
  • 急速な技術発展に応じたDX推進や、AI対応、マーケティング手法の変化に対応するため専門組織の強化を進める中で、TOPの採用ニーズが進んできている。
  • 最近M&Aや新規事業構想がふえてきており、最高責任者の立場で活躍できる方がいれば事業を立ち上げたいという企業が少し増えてきています
  • 市場の成熟や競争環境の変化に伴い、多くの企業が第二創業や事業変革、DX・AI活用、新規事業開発、M&Aなどを経営課題として掲げるようになったことがあります。従来は部門長クラスが担っていた役割を、経営視点で意思決定できる専門性の高いCxO人材に任せる企業が増えています。
  • 特に注目されている領域は、IPO準備企業やPEファンド投資先企業です。IPO準備企業では、ガバナンス強化や管理体制構築のためにCFOやCHROの採用が進んでおり、PEファンド投資先では企業価値向上を目的としてCOOやCFOなど経営層の採用が活発です。
  • 生成AIやデジタル活用の加速に伴い、CAIO(Chief AI Officer)やCDO(Chief Digital Officer)といった新たなCxOポジションへの注目も高まっています。
  • 人材の流動性が年々高くなっている状況もあるため、採用しないと他社に後れを取る、という少しマイナスな心情から採用をしている企業様もいらっしゃる印象です。

Q6
全員に伺います。CxO職採用を行うことが多い企業のタイプを教えてください。

Q6実数割合。スタートアップ企業・ベンチャー企業98(61%)、中堅・中小企業87(54%)、大手企業(外資系)31(19%)、大手企業(日系)20(13%)、その他2(1%)。総計238(回答者160)
その他
  • PEファンドの投資先

Q7
CxO職採用を行うことが多い「業種」を教えてください。

Q7実数割合。IT・インターネット99(62%)、コンサルティング45(28%)、メーカー35(22%)、流通・小売・サービス29(18%)、建設・不動産28(18%)、金融14(9%)、商社8(5%)、物流・運輸7(4%)、メディカル7(4%)、インフラ・教育・官公庁4(3%)、広告・出版・マスコミ2(1%)、その他3(2%)。総計281(回答者160)
その他
  • 再生可能エネルギー、介護、教育

Q8
CxO職の採用時に企業が求めるスキルは何ですか?

Q8実数割合。経営課題を特定し、自部門の戦略に落とし込むスキル113(71%)、自らもスペシャリストとして業務遂行をする能力66(41%)、既存の組織文化やビジネスモデルを変革するスキル60(38%)、社内外の利害関係者を巻き込み、円滑に交渉・対話するスキル56(35%)、局面における最終判断力38(24%)、担当セクションの専門性を高める育成能力・マネジメントスキル36(23%)、専門分野におけるトレンドや最新技術のキャッチアップスキル35(22%)、その他4(3%)。総計408(回答者160)
その他
  • 吸収・買収した会社のPMI、経営管理責任者、現場とも円滑にコミュニケーションが取れる人柄
  • 親会社(HDもしくは、投資会社)が求める要件やスピード感にそえるかどうか

Q9
CxO職の求人で採用が想定されることの多い採用者の「年齢層」を教えてください。

Q9実数割合。30代後半(35才~39才)21(13%)、40代前半(40才~44才)78(49%)、40代後半(45才~49才)109(68%)、50代前半(50才~54才)83(52%)、50代後半(55才~59才)24(15%)、60代以降3(2%)。総計318(回答者160)

Q10
CxO職未経験者がCxO職もしくはCxO職候補者として入社決定するケースはありますか?

Q10実数割合。ある58(36%)、ない102(64%)。総計160

Q11
Q10で「ある」と回答した方に伺います。その理由を教えてください。

  • 部長職級のレイヤーでもCxOの要件に当てはまるミッションや役割をご経験されている層が一定数いらっしゃるため。
  • PEファンドの投資先の中小規模の企業だと大企業の部長クラスでもCxOとして採用するケースがあるため
  • スタートアップや成長企業では「肩書よりも中身」。事業フェーズ(0→1/1→10/10→100)にフィットする人材が、未経験でもCxOで受け入れられる
  • 外資系企業のスタートアップなど、あえて経験者ではなく、営業のトップ経験者などを採用するケースもある。
  • チームを牽引し、ビジョンを提示する力、専門領域についての深い知見、会社全体の利益最大化や事業成長を考える視点が備わっており、不確実性への対応力と意思決定力、コミュニケーション能力、多様なステークホルダーと信頼関係を築く力があれば十分に可能。

Q12
これまでのCxO採用で印象に残っている採用エピソードがあれば教えてください。

  • 日系フィンテック企業のアメリカカントリーマネージャーポジションを決めたこと。文化や特定の領域のルールを知らなかったので生成AIと相談しながら無事決定させた。
  • 外食産業の執行役員クラスが投資会社先の事業会社のCxO候補として入社。その後1年以内に実績を収め、CEOとして着任。また、コロナ禍で資金繰り計画が厳しくなる中で、人員整理をせず本業事業立て直しを並行して、政府資金調達の実行計画を担うことで業績回復に務めた事例となります。
  • 候補者は十分な実績を持っていましたが、面接では経営課題や事業の将来像について経営陣と何度も対話を重ねました。その結果、お互いの考え方や目指す方向性への理解が深まり、条件面だけではなく「この経営陣と一緒に会社を成長させたい」という想いが入社の決め手となりました。
  • 中堅日用品メーカーにおいて、もともとはCIO採用ではなく営業部門のデジタル担当の管理職的位置づけで入社した方が、IT技術やクラウドを利用して社内ソリューションを行うことにより、ボードメンバーがその重要性に感化され部門に昇格させCIOとなった事例があった。

Q13
CxO職の求人は、今後増えていくと思いますか?

Q13実数割合。増えていくと思う95(59%)、減っていくと思う2(1%)、変わらないと思う63(39%)。総計160

Q14
上記の理由を具体的に教えてください。

▼増えると思う
  • テクノロジーや社会の変化に伴い、特定の課題を解決するための「専門特化型の経営幹部」の需要が爆発的に増えていると感じるため。
  • 特に中堅・中小企業では、社内だけで次世代の経営人材を育成・確保することが難しいケースもあり、部長職・事業責任者・管理部門責任者などの経験を持つ人材を、CxO候補者として採用する動きは今後も広がると感じています。
  • 少子高齢化や市場の成熟により、既存事業だけで継続的な成長を実現することが難しくなり、多くの企業が新規事業の創出やDX・AI活用、M&A、海外展開などの変革を進めています。そのため、各領域を経営視点でリードできる専門性の高い人材へのニーズが高まっています。
  • 年功序列の時代から実力主義のケースが増えてきたため、実力と実績がある人には然るべきポジションへのチャンスが増えると考えられるため。
▼変わらないと思う
  • 役員レベルをエージェンシーを使い中途採用する企業が限られる事。中途採用している企業は今後も続けるでしょうし、社内昇格で企業を熟知した方を役員に上げる企業はそのスタイルを続けるでしょうし、傾向は変わらないとみています。
  • ケースバイケースで増えた/減ったではなく、その企業の世代交代時期のタイミング次第と思われる
[ 本アンケートに関するお問い合わせ先:en-press@en-japan.com ]