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112「スカウトを送りたい職務経歴書/送りにくい職務経歴書」について

アンケート実施期間 : 2026427日 ~ 202654
有効回答数 : 175
約半数のコンサルタントが「4割以上の求職者」に対し、職務経歴書の不備からスカウト判断に迷うと回答。
AI普及で「読みやすさ」は高まる一方、半数が「具体性の欠如」と「画一的な表現」を懸念。
今回は、「スカウトを送りたい職務経歴書/送りにくい職務経歴書」についてコンサルタントに伺いました。

約半数のコンサルタントが、求職者の4割以上に対し『職務経歴書の情報不足でスカウトの送付判断ができない』と回答しました。不十分だと感じる項目のトップは「成果が定量化されておらず、実績の規模感が不明(48%)」、次いで「経験してきた技術・環境の詳細不足(47%)」が挙がっています。

また、生成AIや作成ツールの普及による変化については、半数のコンサルタントが「良い面と悪い面の両方がある」と回答しました。AI活用により「要点が整理され、短時間で強みが理解できる」というポジティブな影響がある一方、「綺麗な言葉だが、具体的な行動や苦労が見えない(63%)」「他の候補者と全く同じ定型文になっている(55%)」といった、AI特有の情報の画一化が見られるようになっている実態が明らかになりました。

他にも、スカウト送付時に検索するキーワードや、職種特有で注目しているポイントについても詳しく伺っています。ぜひご覧ください。

Q1
スカウトを送る際、職務経歴書・履歴書の内容が不十分で「送付判断ができない」と感じる求職者はどれくらいいますか?

Q1実数割合。1割以下14(8%)、2〜3割80(46%)、4〜6割67(38%)、7割以上14(8%)。総計175

Q2
内容が「不十分」で判断に困るのは、具体的にどのようなケースですか?

Q2実数割合(複数回答、回答者175)。成果が定量化されておらず実績の規模感が不明84(48%)、経験してきた技術ツール環境などの詳細が書かれていない83(47%)、経歴の要約がなく全体像を掴むのに時間がかかる72(41%)、役職や肩書きに対して実際の役割が具体的でない70(40%)、転職回数に対する退職理由・一貫性が読み取れない58(33%)、定型文のような表現に終始し本人の具体的な工夫や強みが見えない55(31%)、本人のこだわりや仕事観が見えず社風に合うか判断できない30(17%)、実績やスキルが過剰に脚色されている懸念があり実態が掴めない16(9%)
その他
  • 経験社数と記載企業数が一致していないケースを多く見かけます(現職の情報しかないことがあります)
  • 希望年収が不明
  • 「誰に対して・何を・どの程度」貢献したのかの主語・対象が曖昧。職務経歴が"業務羅列"になっており、成果との紐づきが弱い
  • 単純に何も記述してない。「後で記入」とか・・

Q3
スカウトを送る際に、「フリーワード検索」で直近よく使うフリーワードがあれば教えてください。

◆1位:新規事業・企画・戦略・企業変革(計46件)
  • 新規事業(立ち上げ・推進)、事業開発(BizDev)、経営企画・事業企画、戦略、アライアンス、M&A、中期経営計画、経営改革・変革
◆2位:IT・DX・システム開発(計43件)
  • DX(DX推進・デジタル)、IT・システム(開発経験)、AI(機械学習)、クラウド(AWS)、セキュリティ、SAP、SQL、プログラミング言語(Python・Java・C・C++)、要件定義・基本設計・外部設計、自動運転、CAD
◆2位:建築・土木・施工管理(計43件)
  • 施工管理(施工管理技士・1級管工事など)、現場代理人、土木・海洋土木、内装、設計・施工図、プラント、太陽光発電(メガソーラー・特別高圧)、機械器具設置・建設機械整備、建築事務、用地、マンション
◆3位:営業・マーケティング・販売(計37件)
  • 法人営業(新規開拓・ソリューション営業・飛び込み営業など)、インサイドセールス・フィールドセールス・パートナーセールス、カスタマーサクセス、エンタープライズ、販売(ラグジュアリーブランド・ドラッグストアなど)、バイイング(クライアントアドバイザー)
【専門技術・ものづくり・特定業界】(計32件)
  • 機械設計、生産管理・生産設備、機械加工(板金加工・マシニングオペレーター)、半導体、ロボティクス(FA・工作機械・自動化・省人化)、医薬品開発(GMP・ISO・品質保証・薬事・MSL・MA)、BPO、コンサルティング
【バックオフィス(経理・人事等)】(計31件)
  • 経理・財務(連結決算・連結会計・IFRS・有価証券、IPO、上場準備、東証など)、人事・採用(HRBP・HRIS・人事制度・評価)、労務管理(給与計算・年末調整・社会保険)、総務(株主総会・開示)、広報
【役職・マネジメント】(計30件)
  • マネジメント(管理職・マネージャー・部長・リーダー・ピープルマネジメント)、プロジェクトマネジメント(PM・PL・プロマネ)、事業責任者、CFO、CHRO、支配人
【その他】
  • 英語(ビジネスレベル)・グローバル(海外事業・外資・アジア太平洋など)、フルリモート・ワークライフバランス、弁護士・保健師・医療従事者、金融・投資(ファンド・デリバティブ・エクイティ)、環境・サステナビリティ(脱炭素・気候変動・ISO22000)、物流・運行(倉庫・配車・運送)、安全管理・安全環境、アフターメンテナンス

Q4
職種特有で注目しているポイントがあれば職種と具体例を教えてください。

▼営業系
  • ルート営業に留まらず、顧客の課題を把握・分析し、サービスを提案した経験
  • 誰に(顧客のターゲット、担当部署)、何を売っていたか?営業スタイルは?自身が何を工夫して、成果を上げたか?再現性のポイントなど。
  • 定量評価に繋がる具体的な数値実績(売上額など)や受賞歴
  • メーカー(電気・電子・半導体)の中でセットメーカー向けの営業なのか半完成品メーカー向けなのかでマッチングが変わる為、半導体、電子部品のカテゴリーと理化学機器や測定器、製造装置などで分かるように分類してほしいです。
▼経営・経営企画・事業企画系
  • 同じ職種名であっても、職務内容が各社で異なるケースがある。特にCXOは各社ごとに役割範疇が異なり、マーケティングなどに関してもマーケティング、販促、新規事業など業務の守備範囲が大きく異なる。
  • 同じ「事業開発経験あり」でも、「提携先の開拓〜契約締結まで主導(売上インパクト〇億円)」と記載がある方はスカウト送付しやすい一方で、「事業開発に従事」とのみ記載されている場合は判断できず(経験が浅いと判断せざる得ず)送付を見送るケースが多い。
▼管理部門系
  • 銀行出身で、出向等で他社で経理総務管理職を経験している人材は特に探している。ニーズは一定数ある。
  • 採用人数を定量的に記載があるか
    難易度の高い職種の採用をしているか
  • 特にグローバルな広報系コンサルタントのご経験など
▼コンサルタント系
  • ・案件のフェーズ(戦略/実行)
    ・関与したプロジェクトの規模(売上・投資額・期間)
    ・クライアントの業界・企業規模
    ・自身の役割(リードかメンバーか)
    などを注目(目検するポイントに)している。
  • 建設コンサルタント系の企業で勤務されている方
    ・発注者支援業務
    ・転勤が可能か否か
    ・資格(技術士、RCCM、土木施工管理技士)の保有
▼不動産系専門職
  • 不動産業界の営業では直近3年以上の「数字で分かる営業実績」の記載があるかどうかは注目しております。
  • 土地有効活用職の検索など
▼サービス・流通系
  • 店舗ビジネスであれば、担当店舗の立地、従業員数、顧客属性、顧客数、顧客単価、売上などを記載してほしい。
  • 教育業界特化の転職支援をしているため、講師経験があるかどうかも注目してみています
  • カスタマーサポートの案件で業界問わずコンシューマー向けのクレーム処理のご経験がある方をさがしているので"クレーム"Word検索している
▼IT・Web・通信系
  • ITはキッティング・インフラ系なのか、開発・コーディング系なのかは注目します。
  • IT開発経験、ITコンサル経験、toコンサルファーム向けスキル

Q5
近年、生成AIや作成ツールの普及により、職務経歴書の「質」にどのような変化を感じますか?

Q5実数割合。両方の側面がある88(50%)、特に変わらない42(24%)、良くなっている33(19%)、悪くなっている12(7%)。総計175

Q.

「良くなっている」または「両方の側面がある」を選んだ方に伺います。AIやツールを「上手に活用している」と感じるレジュメの特徴を教えてください。

Q5a実数割合(回答者121)。要点が整理されており短時間で強みが理解できる99(82%)、誤字脱字がなくレイアウトが整っていて読みやすい53(44%)、自身の経験が適切なビジネス用語で言語化されている35(29%)、客観的な視点で実績がまとめられている24(20%)
その他
  • 職務要約と各プロジェクトの内容に一貫性があり、短時間でキャリアの軸が理解できる
  • AIを使いつつも、具体的な数値や固有名詞が適切に補足されている
  • 生成したものを自分で直しているものはよい。

Q.

「悪くなっている」または「両方の側面がある」を選んだ方に伺います。AI利用により、評価を下げてしまうレジュメの特徴を教えてください。

Q5b実数割合(回答者100)。綺麗な言葉だが本人の具体的な行動や苦労が見えない63(63%)、他の候補者と全く同じ定型文のような表現になっている55(55%)、スキルや実績が実態とかけ離れている26(26%)、前後の経歴や在籍期間とスキルの習得状況が矛盾している18(18%)
その他
  • 作成ツール(フォーマットに穴埋めされているだけ)のもの。
  • 経験していないことも記載されている(職種の定型文をそのまま使用している)
  • 「主体的に取り組んだ」「成果を創出」など抽象表現が多く、再現性の判断ができない
  • 業務内容は網羅されているが、成果との紐づきが弱く評価に繋がらない
  • レイアウトがおかしい人が一定いらっしゃる。
  • 明らかに自分が作成した文章ではない表現も散見されオリジナリティが感じられないものもある

Q6
生成AIの活用も踏まえた上で、『スカウトを送りたくなる職務経歴書』に共通する特徴を教えてください。

  • ・成果が「数値」で示されている(売上、コスト削減、規模など)
    ・「役割」と「成果」がセットで書かれている
    ・プロジェクト単位での具体的な貢献が分かる
    ・本人の意思やキャリア志向が言語化されている
    ・簡潔だが、読み手が意思決定できる情報が揃っている

    加えて、AIを活用していても問題はないが、"その人ならではの意思決定や工夫"が一言でも入っているとスカウト送付率は大きく上がると感じている。
  • メインキャリアに関しては一定の生成AI文章でもよいが、少しだけ経験したことがあるような業務でも、まるですべてにおいて関与していたような書き方になっているのは信憑性がない
  • 簡潔に文面が読みやすく、読み手に対して謙虚さとマナーが感じられる経歴書。逆に、これでもかというぐらいに実績PRが多めで、「高いスキルを有する」とか「高いコミュニケーションスキルを有する」等謙虚さが感じられないのは、NGですね。
  • スキルや実績が、技術ワードや具体的数値によって、見える化されている(検索もしやすい)
    これまでの業務に対する熱意を感じるタイプ(一貫性、今後の志向が明確に書かれている)
  • 『事実』だけでなく『感情』も記載すると良いと思います。(中略)『やる気』や『根性』といったものではなく、『仕事を進める際に大事にしていること』『失敗から学び成功に結び付けたポジティブ精神』などより具体的な内容が望ましいです
  • 数値化が出来ている。年齢と年収のバランスが悪い候補者でも理由が分かる記述になっているかどうか。強み弱みが書かれており社風にマッチするか理解できる
  • 職務要約から職務詳細まで綺麗にまとまっている。そのまま推薦用の職務経歴書になるような方
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