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1092026年の転職市場予測「ミドル人材の求人動向」について

アンケート実施期間 : 20251024日 ~ 20251031
有効回答数 : 170
2026年のミドル求人、81%のコンサルタントが「増加」と予測。
旺盛な需要と深刻な人手不足を背景に、建設・不動産関連の採用ニーズが加速。
今回は、2026年の「ミドル人材の求人動向」について、コンサルタントに伺いました。

2026年のミドル人材の求人について「増加する」と予測したコンサルタントは81%。特に「建設・不動産」関連の採用ニーズが顕著で、募集増加が予測される職種では「技術系(建築・設備・土木・プラント)」が昨年の26%から34%へと大きく伸長しました。

背景にあるのは、旺盛な需要と深刻な人手不足の2つの側面です。需要面では、政府主導による公共インフラの更新・整備が活発化。一方で供給面では、働き手の高齢化に加え、2024年4月から始まった時間外労働規制(いわゆる「2024年問題」)が人材不足に拍車をかけています。コンサルタントからは「氷河期世代の人材が少なく、結果的に人が不足する売り手市場になる」といった声も寄せられました。

こうした状況を受け、「2026年はミドル人材にとって転職に適した年か?」という質問には86%が「適している」と回答。ミドル人材全体にとって追い風が吹く中、特に需要が集中する建設・不動産関連の経験者にとっては、キャリアアップを目指す機会となりそうです。

その他、直近の企業ニーズや採用トレンドなども伺っています。2026年の転職活動をより良いものにするためにも、コンサルタントの考えを是非参考にしてみてください。

Q1
直近、ミドル人材対象の求人増減は変化していると感じますか。

※設問によっては、端数処理の関係で合計が100%にならない場合があります。

Q2
Q1で「増加していると感じる」「どちらかといえば増加していると感じる」と回答された方にお伺いします。

Q.

ミドル人材を対象とした求人募集が増えていると感じる「業種」を教えてください。

その他の回答
  • エンジニアの派遣・請負業
  • 教育
  • 士業
  • 全体的に

Q.

ミドル人材を対象とした求人募集が増えていると感じる「職種」を教えてください。

Q.

ミドル人材を対象とした求人募集が増えていると感じる「ポジション」を教えてください。

Q.

ミドル人材を対象とした求人募集が増えていると感じる「エリア」を教えてください。

Q3
Q1で「減少していると感じる」「どちらかといえば減少している」と回答された方にお伺いします。

Q.

ミドル人材を対象とした求人募集が減っていると感じる「業種」を教えてください。

Q.

ミドル人材を対象とした求人募集が減っていると感じる「職種」を教えてください。

Q.

ミドル人材を対象とした求人募集が減っていると感じる「ポジション」を教えてください。

Q.

ミドル人材を対象とした求人募集が減っていると感じる「エリア」を教えてください。

Q4
2026年において、「35才以上」のミドル人材を対象とした求人募集はどのように変化するとお考えでしょうか?

Q5
Q4で「増加すると思う」と回答された方にお伺いします。

Q.

その理由を教えてください。

Q.

35才以上のミドル人材を対象とした求人募集が増加すると見込まれる「業種」を教えてください。

その他の回答
  • エンジニアの派遣・請負業
  • 全体的に
  • 教育
  • 士業(税理士・公認会計士)

Q.

求人増加が見込まれる「業種」について、その理由を教えてください。

建設・不動産
  • 社内での体制強化、建設業における再エネ事業の開始など、従来の箱物・道路の枠に収まらない動きが活発になるため。
  • オープンされるポジションの多くが技術職であり、案件の受注状況により即戦力が求められているため
  • 物流業界及び建設業界は人手不足がより顕著になっており、若手人材は欲しいが人気がない。あるいは採用しても短期間で退職されてしまうため、採用が難しくなっている。そのため年齢層を広げる方向にある。
IT・インターネット
  • 採用が活発で若手が増える一方、マネジメント層が不足し、既存の管理職が疲弊している。そのため、年齢層を上げてでも即戦力となる人材を採用したいという機運が高まっているため
  • 昨今のランサムウェアなどによる大きな被害から、情報セキュリティ向上の為の機能組織の拡充が必須となっている。人的エラーを減らすことは重要だが、ゼロにはならないのでファイヤーウオールの健康が求められる。AIで基盤システムに入る前、出る前でスクリーニングする方法が考えられるが、加害者は、そのAIを騙すメッセージを造るので、自社のAIが加害者の創作より早い速度・制度で学習していくシステムが必要。
メーカー
  • 特に東海圏はメーカー勤務人口が多く、多くの団塊世代が退く中コロナや不況時に採用できなかった一定の年齢層が不在な企業が多い。
  • 技術が人についており伝承ができていないが、その技術を持った方が定年で辞められたので、外部から同じ技術の方を移植しないといけないため。
  • ROIC経営から捨てる事業数以上に新規事業立ち上げ件数を持つための経営企画、マーケティング、中堅技術者の補給が求められる。
  • テクノロジー改革が進む自動車関連、省力化を進めている製造設備関連、それらを支える化学素材関連で、求人増の傾向が強い。

Q.

35才以上のミドル人材を対象とした求人募集が増加すると見込まれる「職種」を教えてください。

その他の回答
  • 講師

Q.

求人増加が見込まれる「職種」について、その理由を教えてください。

  • ・建設・インフラ業界の高齢化による技術・技能の伝承が急務であるため。
    ・建設・物流業界におけるDX推進が喫緊の課題であり、IoT、AI、クラウドなどを活用した業務システムの構築、データの分析、現場作業の自動化を主導できるIT専門家(特に企画・導入フェーズを担える人材)のニーズが高まっているため。
    ・物流業界の構造的な人手不足(特にドライバー不足)と、効率化の必要性が極めて高いため。
    ・業界全体で「2024年問題」に対応するための生産性向上、新規事業の立ち上げ、M&Aなどを通じた事業構造改革が急務であり、その企画・実行を担う戦略的人材が求められているため。
    ・収益性改善やコスト削減の徹底、新規投資の判断など、経営に直結する財務戦略を担う人材の重要性が増しているため。
  • 有効性が認められる新事業を競合が出る前に短期間に立ち上げる必要性が有り、実行する技術者の補充とそれを支援する経営企画、人事、知財などの補強も求められ、全てのポジションで即戦力の人材(35才から40才)が求められる。
  • バイオなど薬の開発が複雑化されている中で、専門の人材が足りていないという事があるため。
    メディカル業界もDX人材を増やして、デジタル化を行い、効率を求めている。
  • 民主党政権時代の事業仕分けでの、建設業界が渋くなり失われた10年でブランク期間、建築系大学の方も別業種へ転職され40代が他産業と比較するといない為。
  • DXは更に強化。化学・素材等のベーステクノロジーは更に重要度が増す。

Q.

上記の職種なども含めて、直近の企業ニーズや採用トレンドに特徴があれば教えてください。

  • 即戦力が求められる為、スキル、経験の期待値(必要レベル)が上がっているように感じる。書類選考に合格しても、一次面接で複数候補者から一人を最終面接に進めさせても、最終面接で不合格になる事例も出ている。
    求人公開から充足まで、非常に速いケースと応募者は出ているが採用が決まらない求人の2極化が観られる。
  • 現在のスキル・キャリアに、DX,AIをオンするような需要は良く見られます。経験者に限定すると、まだ少ない領域の為、スキルのアップデートを目指したい方への需要が見られます。
  • DX、SCM、地政学リスク、生産技術系エンジニアなど業界をまたぐ職種や情勢トレンドにまつわる職種はニーズがあると感じる
  • 人材獲得の競争が激しいため、人物本位が強くなり、転職回数の上限や指定校制などが少しずつ緩和してきている感じがする
  • 求められる英語力のレベルが高くなった。中国語ニーズが増加傾向。海外勤務経験が望まれる傾向が強くなった。
  • 部長職以上はスペシャリストとして業務委託を検討する企業も増えた。(ベネフィットのバジェットが低いため)

Q.

35才以上のミドル人材を対象とした求人募集が増加すると見込まれる「年齢層」を教えてください。

その他の回答
  • 60代

Q.

求人増加が見込まれる「年齢層」について、その理由を教えてください。

  • 30代後半は企業が若返りを図るためポテンシャルなどを見込んで積極的に採用されるイメージがある。40代前半はスペシャリストとして即戦力を期待され採用されるイメージがある。
  • 45才まででは取れなくなってきている。50才前後でもOKになってきており、また体力的にも今の50才前後はむしろ20代よりパワフルな方も多くなってきている印象。
  • 定年延長の動きから60才以上の正社員案件も出てきている。
  • 40代後半~50代については、採用側企業の成功体験も少ない企業も多く、まだ慎重な傾向。人事採用担当者(未経験者も多く)の若い人材も多く、先入観も垣間見れる。

Q.

35才以上のミドル人材を対象とした求人募集が増加すると見込まれる「年収帯」を教えてください。

Q.

求人増加が見込まれる「年収帯」について、その理由を教えてください。

500万円~799万円
  • 特別な理由は無いですが、日本における平均年収とスキルを求められる業態へ限定した場合、~800万円程度になると想像します。経済成長を伴う事で、年収帯は上昇すると考えられるのと、スキルセットが追いつき、即戦力採用になればなるほど年収帯は上がると見られます。役員、事業開発系であれば1000万円は超えてくると思います。
600万円~699万円
  • ここ数年で新卒の給与が上がるなか、ミドル層も社会的な影響(物価高騰)によって給与を担保しなければならない状況になったという企業努力が増えたため。
600万円~799万円
  • 800万円以上の層のマネジメントポジションだとハードルが高く、その下の年収レンジでミドルシニアの層を採用して、成果を出したのちに800万円以上のレンジに上げたいという狙いがある気がしております。
1000万円以上
  • 昨年よりも決定年収が上がっている。企業側の採用要件も厳しくなっていると感じるが、フィットする方であれば経済条件は惜しみなく提示されることが増えている。

Q.

35才以上のミドル人材を対象とした求人募集が増加すると見込まれる「企業タイプ」を教えてください。

Q.

求人増加が見込まれる「企業タイプ」について、その理由を教えてください。

  • 大手企業はそのネームバリューから応募の件数や、応募者の温度感は依然として高いままと思われる。年収を高く提示することが出来る体力がある上場企業や、ワークライフバランス・勤務地がある程度限定される中堅・中小企業の優良企業が、候補者確保のために動きを見せてくる可能性が高いため。
  • 企業数の激増は想定しにくく、ベンチャー企業での求人の多少増加はあるが、それらは絶対人数が少ない。リストラする大企業が少なくないが、リストラ完了後(半年くらい経過して)のリバウンド需要と、新事業立ち上げを常にしている成長企業
  • 社内に後継者がおらず、さらに募集してもなかなか人材に巡り会えない中小企業や地方企業のニーズはこれから増えるだろうと思われる。
  • 外資は基本的に即戦力を求める傾向があり、30半ば~40才前後くらいの層は特にニーズが高い。

Q.

35才以上のミドル人材を対象とした求人募集が増加すると見込まれる「ポジション」を教えてください。

Q.

増加が見込まれる「ポジション」について、その理由を教えてください。

本部長・事業部長クラス~主任・係長クラスと答えた方より
  • 中間層と事業をリードする部長職以上の層が少ない企業が多く見受けられる。うまく中途採用できていない印象。
部長・次長クラス、課長クラスと答えた方より
  • 中間層でマネジメント実績が豊富な人材のパイが少ないため
  • 課長、主任クラスは即戦力でありプレイヤーとしても活躍が見込めるため。
主任・係長クラスと答えた方より
  • 規模が成長している企業でも課長職は社内の主任・係長クラスから選び、そして部長・本部長・事業部長へ社内人材の昇格の玉突きで満たし、空いた実務リーダー(主任・係長クラス)を中途採用する傾向がある。
    主任・係長クラスの中途使用者が期待以下の成果の場合、組織でカバーできる、役職無のスペシャリストへ横スライドできる。
    課長以上を中途採用して期待レベルのパフォーマンスが出ない人材だった場合、その組織の弱体化と該当人材の転用が容易でないため、主任・係長クラスで採用し、数年様子・成長度を観て課長クラスに昇格させることが安全な為。

Q6
Q4で「減少する」と答えた方に伺います。

Q.

その理由を教えてください。

Q7
35才以上のミドル人材の転職者に対して「採用企業が求めるスキル」の上位3つを教えてください。

その他の回答
  • 人間性
  • お人柄

Q.

「採用企業が求めるスキル」について、その理由を教えてください。

  • 結節点となるマネジメントレイヤーが抜けることで組織の方向性が不安定になっていることを、求職者からお聞きすることが多いと感じています。また、業界の動きが激しい昨今において、課題特定能力や、自律自走してPDCAを回すスキルが、その業界の専門性よりも問われると感じているからです。実際に、企業の人事の方とお話しをしていても、ミドル層ですら業務や業界の解像度が高いかよりも、アジャストできるか、わからないなりに試行錯誤ができるかを見ているとお話しがありました。私が担当している企業はわずかではありますが、体感多い気がしています。
  • 採用が見込まれるのが、中小・ベンチャーが想定されるため、変化を導ける方(発想→業務推進)や、変化に対応できる柔軟性(凝り固まっていない志向性)と、打ち手としてテクノロジーの活用は事業のスピードアップや人の削減にもつながる為、必要性は高く設定されると思います。
  • 成功法則を作っても、すぐに模倣される世の中のため、新しい取り組みについて、PDCAをスピード感をもってぐるぐる回せる、そしてなかなか成果が出ずともめげずに前向きに取り組み、上層部にしっかりとしたレポートができる方が求められていると考えているため
  • 有資格者・即戦力人材に求めるものは、企業の事業内容との親和性が大前提であり、そのために業界や職種の理解度は高いものが求められる傾向にある。同時に、将来の管理職候補として現状でのマネジメント能力や、環境変化に柔軟に対応できる力が求められると考えられる。
  • ・職種は異なれど事業のトップラインを引き上げていくために、自組織はどうしていくべきかマーケットを捉えて戦略を立てプレイングで実行しきれる能力
    ・アンラーニングできる柔軟性
    ・AI活用はマスト

Q8
ここ2~3年と比較して、ミドル人材に求められるスキルは変化してきていますか?

Q.

その理由を教えてください

変化してきている
  • 企業の組織構造が「階層型」から「フラット」「クロスファンクショナル」へ移行中。 AI/デジタル技術の浸透が進み、管理業務や指示・承認中心のマネジメントから「価値創造」「変化対応」型へ。
    ハイブリッド・リモートワーク体制が定着し、リモート環境でのチームマネジメント・エンゲージメント維持が重要になってきています。
    スキル不足が実際に中堅マネジメント領域で課題となり、「即戦力化」「複数機能横断的対応」が重視されています。
  • 以前の中小企業は専門性を求めるプレイングの要素が強い管理職が大半だったが、最近は後継者のポジションが多く、必須スキルを「実務は現任が時間かけて引き継ぐため」と絞り、むしろ課題解決能力やマネジメント能力、そして営業であれば人脈という部分を重視する傾向にあると感じられる。
  • 若手責任者層とハイクラスの年齢層の乖離が発生している企業が増加しており、業務だけが遂行できれば良い、マネジメントのみすれば良いといった垣根がなくなり、一人一人に求められる業務幅、スキルが広がっているため
  • 50才以上の採用枠が増えた一方、昔気質や固定概念に執着するタイプは敬遠され受容性や柔軟性といったパーソナルスキルの必要度が上がった事が垣間見れる。
変化してきていない
  • 変化はしていると思いますが2~3年では、アフターコロナという程度のトピックしかなく、大きな変化は感じません。今後で言えば、AI文脈は強くなっていくと見られますが、ツールが発達する事が見込まれるので、扱いの有無程度を問われる程度と想像します。もちろん、作り手の需要は加速すると見られますが、開発系でありニッチな領域と想像します。
  • 人材のニーズがある部分としてはさほど変わらないから。同様に以前から企業が抱える課題感はまだ解決されていない(リーダー・マネージャークラスの採用)
  • ミドル層に求められる要素はマネジメントor専門性。そこについては過去2-3年で大きな変化はないと感じる。

Q9
2026年はミドル人材にとって、転職に適した年だと思いますか?

Q.

その理由を教えてください

思う
  • バブル世代が55才を過ぎ、氷河期世代の人材が少ないため、ますますミドルの求人が増えてくると思われる。ただ数年後にはプロパーの「若手」が40代を超えてくるため「プロパーの人材に管理職育成」に舵を切る企業が増えてくるだろうし、「管理職を置かない」ようなフラットな組織に切り替える可能性もある。過渡期の数年がもっとも良い求人が存在する時期ではないか。
  • 2025年問題に伴い労働力の低下や今後会社を存続するための人材を求める企業が増えることや、AIまたはシステムを強化・導入するため一定のPCスキルを持った人材を探している企業が増加するのではないかと考えられるため
  • 2026年がミドル人材にとって転職に適した年であるかどうかは、個人のスキルセットや転職市場全体の経済状況に大きく左右されますが、現在の傾向を鑑みると、「スキルと意欲を持つミドル人材にとっては、引き続きチャンスの多い年になる可能性が高い」と言えます。
  • 高市トレードなどの影響もあり、株価は上がり調子。また、官公庁関係の施策も多く走るとみられ、多くの入札案件も発生。結果的には人が不足する売り手市場となりそう。
思わない
  • 2026年をあえて指す理由が思いつかない為。タイミングがあれば、2026年に限定する必要は無いと思いますし、反対に留まる選択をする必要も無いと思います。リーマンショック、コロナ、震災等々、大きな事故でも起こらなければ気にする必要は無いと思いますし、震災は予見も出来ないと思います。常に動く意識、そこに伴ったインプットを増やしておく事など、キャリアには準備があれば、怖くないと思います。
  • スキルのある方はいつでも。ない方や学び経験も活かし知見を広げることができない方はすべきではないし、今のキャリアの不満から見つめなおして行動を変えていく方が個人的にはよいと考えます。
  • 世界的に大きな変化時期になっており、転職先の業界、会社がどう影響するか不確実な為
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