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101「評価されるミドルのキャリア・スキル」について

アンケート実施期間 : 202471日 ~ 202478
有効回答数 : 253
転職コンサルタントが、ミドル人材を評価する3大キャリア・スキルは「業務経験」「専門知識」「コミュニケーション能力」。
職務経歴書・履歴書で「専門性や出来ること・仕事の成果を明確に書く」ことが、評価アップのポイント。
今回は、「評価されるミドルのキャリア・スキル」についてコンサルタントに伺いました。

コンサルタントがミドル人材のキャリア・スキルを判断する際に重視しているポイントについて聞くと、「業務経験」が87%でトップ、次いで「専門知識」、「コミュニケーション能力」との結果になりました。

フリーコメントでは、「転職先における再現性を測る上で業務経験が有効」「スキルや経験を活かすためにも組織内でのコミュニケーション能力が重要視される」などといった声が寄せられました。

また、自身のキャリア・スキルをより評価されやすくするために職務経歴書・履歴書で工夫すべき点としては、「専門性や出来ることを明確に書く」がトップに。次いで「仕事の成果を具体的に書く」と、応募先企業で貢献できることを的確に記載することが評価につながりやすいようです。

他にも、ミドル人材が自身のキャリア・スキルを強化するために意識したほうが良いことなどについても伺っています。ぜひご一読ください。

Q1ミドル人材のキャリア・スキルを判断する際に重視しているポイントは何ですか?上位3つを教えてください。

その他の回答
  • 人柄
  • 保有資格
  • 経営経験
  • 自己理解

Q2上記で選択された3つの中で最も重視しているポイントを教えてください。

Q.

そのポイントについて、重視している理由を具体的に教えてください。

業務経験
  • 企業のニーズとして、年齢に応じた経験を求める傾向があり、ミドル層であれば、まずは経験年数を見られるため。採用後も、周囲の意見や情報を得て壁を乗り越える経験を活かし、各種問題に対応してもらえると考えられやすい。
  • 机上の専門知識があっても業務経験がなければ、有効なスキルとは言い難い。また異なる業務経験において、必要なコミュニケーション力、リーダシップ力、ネゴシエーション力、知識や技術力などが判明してくるため、業務経験を重視している。
  • 転職先での業務の再現性の度合いを測るには、業務経験が有効。
    専門知識や技術力では、業務の再現性への期待が限定的になる。
    業務経験であれば、課題解決に向け最適の解を得やすいことが事例から証明されているため。
専門知識
  • これまでの業務経験の中で、どのようなスキルが身に付いており、どのような市場価値を持っている人なのかハッキリするため。
  • ミドル以上になってくると圧倒的な専門知識に裏付けされたこれまでの業務経験とバックグラウンドが必要になるため。
コミュニケーション能力
  • ミドルレイヤー以上の人材は、業務経験やスキルはもちろんのこと、周囲の方を巻き込む力も見られていると考えております。それを実践するには、的確なコミュニケーションが取れることは必須であり、面接でのコミュニケーションは合否、入社後の活躍に大きな影響を与えると考えております。
  • スキルや経験値についても重要視されますが、それを活かすためにも組織内でのコミュニケーション能力が重要視されていると考えております。
    取引先とのコミュニケーションも含め、これまでのスキルを活かすステージに上がる為にもコミュニケーション能力が必要と考えております。
技術力
  • 特に、エンジニア系の場合を想定しています。ハイレベルになって、自身で開発・設計、或いはプロジェクトをリード/マネージしない場合でも、その開発やプロジェクトの肝になるところ、トラブルの元が潜んでいそうなところをかぎつける力が必要。それには技術力。最近の企業様はプレイングマネージャやプレイのわかるマネージャを強く求める傾向にあると思っています。
  • 有資格者の市場は、コミュニケーションは当たり前であり、専門性の高さが市場価値となる為。

Q3これまでにご自身もしくは採用企業にキャリア・スキルを評価された具体的なミドルの人物像について伺います。

Q.

どのような「職種」の方が多かったですか?

Q.

どのような「業種」の方が多かったですか?

その他の回答
  • エンタメ
  • 物流

Q.

どのような「企業タイプ」の方が多かったですか?

Q.

どのような「専門スキル」を持つ方が多かったですか?

その他の回答
  • データ分析
  • 不動産知識(建築、土木、設備関連)
  • 設計・施工管理

Q4キャリア・スキルを評価されたミドル人材の転職成功エピソードで、印象深いものがありましたらお聞かせください。

  • 学生時代からアルバイトをしていた塾で正社員として講師に。2~3年で教室長、さらに2年でエリアマネージャーになった方。ご家族との生活のバランスを考えて、学習塾の夜がメインになる働き方(13:00~22:00など)を昼間に変えたいと転職を決意。
    塾での経験のみなのでなかなか他業界になじみにくく、応募先に苦戦する中、通信制高校の校舎長職でスカウトし、応募に。通信制高校の人材は、通常は教員からステップアップし、校舎長、エリアマネージャーになっていくが、なかなか教育者と経営者両方の視点を持てる方が少なく、経営視点で考えられる管理職がいなくてお悩みだったところに、学習塾でのご経験がマッチし、採用に至りました。
  • レジュメだけで見るとノンキャリで転職回数が多く、異なる業界での人事・経理経験者で見栄えは良くない方だった。
    面談してしっかりヒアリングすると難易度の高い環境(業界やM&A)で都度適応し、様々な圧力や課題に対峙し主体的に腐らず尽力されてきた方の転職支援。
    資本系で通常ではレジュメNGを出す企業に直接レジュメを持ち込み、書類では分からないパーソナリティやスキルを伝え面接までセッティング。
    面接では期待以上の評価となり、現在コアポジションでなくてはならない人財となりご活躍されている。
  • 一般的な求人には載っていない特殊なポジションで、50歳を超えたコンサル未経験者様がコンサルポジションで採用されたことです。その方はjob board上で詳しく業務内容などを記載されていたので、”もしかしたらいけるかも”という勘が働きました。企業側も書類選考時にかなり迷ったようですが、いざ面接をすると高評価で、無事に内定を獲得されご入社、現在もご活躍されています。
  • 経験者数は7社を超える30代後半の方です。
    英語力がかなり高く、経験社数は多いものの逆にその中の3社で培われてきた特殊な専門性、業界知識が評価され日本に新規進出してきて5年未満の外資系企業への転職が決まりました。
    管理職経験がない方でしたが部下無管理職のポジションで内定となりました。

Q5ミドル人材が自身のキャリア・スキルをより評価されやすくするために、職務経歴書・履歴書で工夫すべき点や改善できる点があれば教えてください。

その他の回答
  • 転職経緯を整理する

Q.

上記の設問について、その理由を教えてください。

専門性や出来ることを明確に書く
  • ミドル人材には、若手にないスキルを求めている会社も多く、
    ・マネジメント経験→最大50名のマネジメント経験
    ・機械設計→仕様の打ち合わせから構造設計、立ち上げまで
    ・回路設計→アナログ回路設計
    とより専門的な表現が求められる。
  • キャリアが長くなるにつれ、自身が言いたいこと・書きたいことを優先して書いている方が多く、謙虚なイメージが薄れることが少なくない。
    企業側が必要としている情報を的確に記載できている方の方が、人柄的に安心していただける。
仕事の成果を具体的に書く
  • 面接で求められるのは具体的成功事例=実績です。抽象的に何が出来ると言っても全く説得力がなく、具体的にどんなアクションをしてどのような結果を残してきたか(出来れば定量で示せれば尚可)が重要です。
  • 「仕事の成果を具体的に書く」ということは成功に導くためのプロセスを経験しているということで、採用側から見ればその個人の魅力として評価してもらえることが期待できる。
仕事の成果を定量で示す
  • 経営企画や経理職など数字を使う仕事は、面接内でも定量的な話になることが多いため、書類の段階でしっかりとアピールをする必要がある。

Q6ミドル人材がキャリア・スキルを強化するために、業務に取り組むうえで意識しておいた方が良いことがあれば、アドバイスをお願いします。

  • すぐに転職に踏み切るのではなく、まずは業界も職種も広く書類選考を依頼する。転職市場が自身の価値をどのように評価するのかを客観的に理解してほしい。評価される経験が何なのかというフィードバックを貰い、現職できちんと経験を積み、そのうえで転職すべきかどうかを考える。
    他社から必要とされているスキルは自社でも価値が高い可能性もあり、自社内でのキャリアアップに繋がる可能性もある。
  • ご自身の業務を「言語化」する癖をつけるといいと思います。特に、勤務先内で(のみ)使われている言葉から離れて、世間一般(できれば転職市場)で使われている言葉に置き換えて説明する努力をしておくと、レジュメ作成や面接時に伝わりやすいと思います。
  • 営業系・非営業系職種の別を問わず、常に様々な「数字」を意識することをお勧めします。職務経歴書に具体的な事例として「数字」を記載することで説得力が増し、その情報を元に面接での話が拡がりを見せます。

Q7ミドル人材がキャリア・スキルを強化するために、日々の業務「以外」で取り組んでおいた方が良いことがあれば、アドバイスをお願いします。

  • 時事問題、経済状況、自分の業界状況の把握など情報を常にアップデートし、専門性も高めておく必要があると思う。
    調査能力、研究能力、プロアクティブに動きアンテナを張り続けながら日々過ごす姿勢が大事だと思う。
  • 業務に関係する資格はできれば取っておいたほうが良いと思います。転職する際には、経験内容はしっかり描かれているものの、資格を全く取っていないと自己研鑽できない人物と評価される可能性があります。
  • コミュニケーション関連、部内、チーム内、社外等での人間関係の構築を円滑に進めるための意識づけ、よりよい信頼関係を築く事は成果にも繋がるし、仕事をしていく上で大変重要だと感じている。
[ 本アンケートに関するお問い合わせ先:en-press@en-japan.com ]
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