みなさんの声を活かすためのユーザーアンケート集計結果
69回 アンケート集計結果

「ビジネスにおける成長機会」について

仕事を通じて最も大きく成長したと感じたタイミングは「転職」。成長したと感じる能力は「自分自身の実務の遂行力が高まった」こと。
( ※ 一番多かった回答より )
第69回のアンケートは「ビジネスにおける成長機会」についてお聞きしました。ビジネス人生を送っている中では、様々な機会を通じて挫折そして成長の機会があります。今回のアンケートでは、その「成長」に注目しました。これまでの経験の中で、どのような経験を通じて、あるいはどのような年代において成長を実感してきたかをお聞きしています。ご自身の現在の状況、あるいは将来のキャリアをイメージしながらご覧いただき、今後のビジネスパーソンとしてのあり方を考える上で参考にしていただければ幸いです。
実施期間:2011825日~ 2011921
有効回答数:401
担当:事務局 きむら
Q1.自分自身が仕事を通じて大きく成長したと感じたのは、いつでしょうか?あてはまるものを全てお答えください。
---【年代別グラフ】
Q2.自分自身が仕事を通じて最も大きく成長したと感じたことについてお伺いします。
a)「自分自身が仕事を通じて最も大きく成長したと感じたタイミング」を、ひとつだけお選びください。---【年代別グラフ】
b)その成長体験が得られたのは、どの年代のことでしょうか?---【年代別グラフ】[20代]全体:31%、30代:52%、40代:24%、50代:18%、[30代]全体:50%、30代:48%、40代:58%、50代:47%、[40代]全体:17%、30代:0%、40代:18%、50代:30%、[50代~]全体:2%、30代:0%、40代:0%、50代:5%
c)その経験を通じて、自分自身のどのような面が成長したと思いますか?---【年代別グラフ】
よろしければ具体的な成長の中身についてお聞かせください
部下の意見を尊重しつつも組織目標の実現のために行動の方向付けができるようになったと思います。また、部下の教育の仕方も実地で身に着けることができたと思います。 (47歳男性) 個人の実行力や知恵だけでは大きな成功は生まれず、組織として纏まった実行力と知恵こそが企業の成長に不可欠だと知った事で、メンバーそれぞれの力や特性を把握する能力が備わりました。 (41歳男性)
上司の意見を尊重しながら、時には自分の思いを伝えること。また、自分が今何をするべきかを考え、行動に移すことが出来るようになったと思います。 (42歳女性) 周りの意見やアドバイスに耳を傾け、皆とのチームワークで、皆が納得できより良いプロジェクトを作り上げ、より自信を持って責任を持って行動できるようになった。 (37歳男性)
具体的な成長点は自分もそうだが部下も何故、このようになったのかとか考える力が付き、どうしたら上手く出来るのかという事を事前に考えてお互いに何でも話し合えると言う事が出来て周囲とのコミュニケーションも自然と取れるようになった。(40歳男性) 開発途中でトラブル発生をしても、慌てず、解決策を模索する力がついた。一人では無理でも、経験者にアドバイスをうけ、解決する方法、的確にトラブルを伝えること、クライアントの希望を的確に受けること、見解の相違がないように徹底的に話し合うことを覚えた。(42歳女性)
Q3.これまでを振り返って、仕事を通じた成長の機会は、十分に与えられていたと思いますか?
---【年代別グラフ】[十分に与えられていた]全体:29%、20代:47%、30代:27%、40代:27%、50代:30%、[十分ではないが与えられていた]全体:49%、20代:35%、30代:49%、40代:47%、50代:52%、[あまり与えられていなかった]全体:15%、20代:12%、30代:11%、40代:18%、50代:15%、[ほとんど与えられていなかった]全体:7%、20代:6%、30代:13%、40代:8%、50代:3%
Q4.今後、自分にとって有効な成長機会が得られるとお考えでしょうか。
---【年代別グラフ】[十分得られる]全体:31%、20代:59%、30代:28%、40代:32%、50代:26%、[まあまあ得られる]全体:35%、20代:29%、30代:41%、40代:31%、50代:37%、[あまり得られない]全体:23%、20代:12%、30代:23%、40代:24%、50代:24%、[ほとんど得られない]全体:11%、20代:0%、30代:8%、40代:13%、50代:13%
「十分得られる、まあまあ得られる」と回答された方の理由より
これまでの経験で転職するたびに成長してきたから(41歳男性) 自分のスキルを部下に教えていきたい。(46歳男性)
まずは、自分の動き方次第だと考えていることと、成長できる環境に身を置こうと考えているからです。(28歳女性) 人生一生勉強であり、一日一日が新たな勉強であり成長であるから。一生懸命にやれば必ずチャンスは訪れると信じているから。(37歳男性)
どのような業種でもアイデアが浮かべばどうビジネスに繋げるかを考える性格なので、これからも成長する機会は十分に得られると思います。(43歳男性)  
「あまり得られない、ほとんど得られない」と回答された方の理由より
チームとしての仲間を得た上でなら成長できるが、パートナーや身近な後輩がいない。(33歳男性) 管理職層にあるため、自己の成長のための機会が組織から与えられることはないと思っている。(44歳男性)
もっともっとやりたいと思うことはあるけど、それを実践するのに上司の待ったがかかること。理由があっての待ったならば、こちらも案を練り直すなどの措置が取れるが、現在の会社では、その日の上司の気分で左右されるから。部署の異動もないので、このままでは気持ちばかり先走るだけとなると思うから。(32歳女性)  
今回は、ビジネスにおける成長機会についてお伺いしました。まず、成長を実感する経験として、全体を通して多かったのが「初めてのチームマネジメント」でした。会社組織に属して仕事をする場合には、いかにして組織力を最大化するかが重要です。組織に属する側から組織を束ねる側への転換は、実務やマネジメントだけでなく、考え方・視点の変革が求められる場面ではないでしょうか。その観点からも成長機会とされた方が多かったのではないかと考えています。

また「転職」も、多くの方にとって成長の機会になっていました。転職は、非常に大きな環境変化です。ご自身の職務スキルは変わらないけれど、組織風土や社風として存在している暗黙知がリセットされることや、無意識に組織から支援を受けていた点がなくなってしまうなど、様々な負担が発生します。そういった中での苦労や挫折などが、結果的に成長につながっているのではないかと感じられます。

ちなみに、成長体験が得られた年代を聞いてみたところ、必ずしも若手のうちではなく、40代以上の方で、40代・50代に大きな成長体験を得たという方も多くいらっしゃいました。成長というと、若手のイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、どの年代でも成長を遂げる経験を積むことができると言える、勇気づけられる結果になっていました。今後ビジネスを取り巻く環境が大きく変化していく中、変化に対応するための自己成長の意味はより重要になってくると考えています。私自身も、常に成長を志向してゆきたいと考えています。
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