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68回 アンケート集計結果

「転職のきっかけ」について

現在、転職について真剣に考えている方は「79%」。転職を考えたきっかけは「長時間の勤務」のため。
( ※ 一番多かった回答より )
第68回のアンケートは「転職のきっかけ」についてお聞きしました。転職を考えるきっかけは、ひとそれぞれ様々な理由があります。今回のアンケートでは、その理由についてお聞きし、年代ごとにまとめました。それぞれの年代ごとでおかれている生活の状況や価値観が反映されていると思います。ぜひご自身の年代をもとにしながら、ご自身のお考えと対比しつつご覧いただければと思います。
実施期間:2011728日~ 2011824
有効回答数:625
担当:事務局 きむら
Q1.現在、転職について考えていますか?
【年代別グラフ】[真剣に考えている]全体:79%、20代:88%、30代:73%、40代:81%、50代:78% [漠然と考えている]全体:18%、20代:12%、30代:20%、40代:17%、50代:19% [考えていない]全体:3%、20代:0%、30代:7%、40代:2%、50代:3%
Q2. Q1で「真剣に考えている」「漠然と考えている」とお答えの方にお聞きします。
a.転職について考えるようになったのは、いつ頃でしょうか?【年代別グラフ】[ここ1ヶ月以内]全体:9%、20代:25%、30代:5%、40代:8%、50代:12% [1ヶ月~3ヶ月前から]全体:19%、20代:42%、30代:27%、40代:15%、50代:16% [3ヶ月~半年前から]全体:18%、20代:8%、30代:22%、40代:18%、50代:18% [半年~1年前から]全体:20%、20代:8%、30代:19%、40代:23%、50代:16% [1年以上前から]全体:34%、20代:17%、30代:27%、40代:36%、50代:38%
b.転職を考えるきっかけになったのは、何だったのでしょうか。よりあてはまるものから、3つまでお選びください。【年代別グラフ】
c.もっとも大きなきっかけは何でしょうか?【20代】1位.自分が希望する仕事ができなくなった:38%、2位.長時間の勤務:13%、3位.会社の業績悪化に伴う事業の解散・縮小:8%【30代】1位.長時間の勤務:15%、2位.自分が希望する仕事ができなくなった:13%、3位.会社の業績悪化に伴う事業の解散・縮小:12%【40代】1位.会社の業績悪化に伴う事業の解散・縮小:18%、2位.長時間の勤務:11%、3位.会社方針・事業方針の転換:9%
Q3.転職について、あなたのお考えに近いものをお選びください。
【年代別グラフ】[転職はしない方がよい]全体:7%、20代:0%、30代:3%、40代:7%、50代:9% [やむを得ない場合には転職も仕方がない]全体:53%、20代:54%、30代:50%、40代:54%、50代:55% [積極的にではないが、転職はした方がよい]全体:25%、20代:33%、30代:30%、40代:25%、50代:21% [積極的に転職をした方がよい]全体:15%、20代:13%、30代:17%、40代:14%、50代:15%
「転職はしない方がよい」と回答された方の理由より
同じ会社にしがみついていた方が、結果的には給与面や待遇面でメリットが多いから。(48歳 女性) できるなら定年まで1社でキャリアを積む事が望ましいと転職して初めて思った。(37歳 男性)
一つの業種で、長期のほうが、良いと、年代が上がってくると身につまされます。(実話)(51歳 男性) できることならしないほうがいい。環境の変化がかなり精神的にこたえる。他にやりたいことがあったり、今の状態を変えたいなら転職すべき。(32歳 男性)
「やむを得ない場合には転職も仕方がない」と回答された方の理由より
状況にもよるが、甘えなどでは転職はしない方がよい。また、自分が何をしたいのか何ができるのかをじっくり考え、それでも転職する必要があると思った場合はしてもよいと思う。ただ、可能なら在職中に転職先を探すべき。退職してから探すのは経済的にも精神的もきつくなる。(35歳 男性) どの会社でも通用する能力を持っていても日本の場合は中途採用に不利な点も多々あるようです。キャリアアップを目的とした転職の成功例が必ずしも多くはないので、もし今の会社で続けられるのであれば転職は避けた方が良い場合が多いのではと思います。 (43歳 男性)
現職を続ける事で家庭や生活が揺らぎ、転職する事で安定した家庭や生活が出来るのであれば転職した方が良いと思う。また、自己の能力が転職により更に発揮できるのであれば転職も良いと思います。 (45歳 男性) 何事も直ぐに止める事は良くない事です。出来る事なら、何事も続けるべきだと思います。しかし、もしも収入が足りなく、家族のニーズをカバーしていけない場合は、収入源が足りないという事で、両親や家族のことを考えると、やむを得ずに転職も仕方が無いと思います。 (37歳 男性)
「積極的にではないが転職はした方がよい」と回答された方の理由より
転職によりキャリアップにつながることは事実。会社の方針が変更になり居場所が不本意になるのであれば積極的に移動していいと思う。(36歳 男性) 昨今の情勢を見ると特化したスキルは一部に過ぎず、むしろ幅広い視野(分野)を持っていた方が人的にも成長すると思います。(36歳 男性)
昔と違い、1つの企業でスキルアップを行い、自分に成し遂げたい仕事を行う事が難しい時代になってきた。そのため、企業の戦略変更等があると、それまでのキャリア形成が無駄になる場合も出てくる。その様な場合転職し、自分のやりたい、やりがいのある仕事をするべきだと思う。(56歳 男性) 中途採用の人の方が危機感、仕事に対する熱意が感じられると思うから。長く勤務することもキャリアだと思うが、他の会社に入ってみると改めて仕事や同僚に対しての見方が変わると思う。(32歳 女性)
「積極的に転職をした方がよい」と回答された方の理由より
今までの経験上、仕事の幅、人脈が広がりプラスの面もある。但し、世間で言われるほど年収UPにつながらない場合や同期がいない分、人脈を作るまでは苦労をする。(47歳 男性) 一つの会社で成果をあげることも大切ですが、複数の会社で色々な経験を積んだほうがキャリアアップにはなると考えるから。(37歳 男性)
ステップアップになる。ずっと同じ環境にいても成長に繋がらない。日本人特有の安定志向が日本経済にプラスになっていない。(30歳 男性) 最近では過去に比して、転職が絶対的に不利とは言えない環境が次第にできつつあると思います。仕事は人生の大半の時間を占める大切なものです。従って、自己のレベルアップのための転職、自己の人生観に関わる理由での転職は積極的にすべきだと考えます。しかし、逃げの転職は、いくら転職を繰り返しても得るものは無いどころか、物心両面に於いて失うものの方が多いのではないでしょうか。(47歳 男性)
Q4.人材紹介会社を利用したことがありますか?
【年代別グラフ】[ある]全体:66%、20代:42%、30代:67%、40代:69%、50代:65% [ない]全体:34%、20代:58%、30代:33%、40代:31%、50代:35%
Q5.Q4で「ある」とお答えの方にお聞きします。人材紹介会社のコンサルタントに「今は転職しないこと」を勧められたことはありますか?
【年代別グラフ】[ある]全体:12%、20代:17%、30代:9%、40代:13%、50代:12% [ない]全体:88%、20代:83%、30代:91%、40代:87%、50代:88%
転職のきっかけをお伺いしたところ「長時間の勤務」という回答が最多でした。また、それにほぼ近い数字で「会社の業績悪化に伴う解散・縮小」が続きました。年代別に見ると、20代で最も多かったのは「長時間の勤務」と「自分が希望する仕事ができなくなった」が同率。30代では「自分が希望する仕事ができなくなった」。40代では「会社の業績悪化に伴う事業の解散・縮小」でした。

リーマンショック以降、企業が経費の見直しに力を入れた結果、数少ない社員でオペレーションする結果としての「長時間の勤務」が生まれ、また一方では、事業の選択と集中の結果として「会社の業績悪化に伴う事業の解散・縮小」が生まれています。もちろん各社各様に状況は違いますが、根本的な課題の部分ではつながっているような気がしてなりません。

また、転職についての考え方について伺ったとこと、しない方が良いと答えた方は全体の7%。多くの方はやむを得ない場合の選択肢として肯定的に捉えているようです。1社で長く勤務することで、安定的に仕事の力を高めてゆけるなどのメリットはありますが、企業・事業のライフサイクルが短くなっている中で、いざというときに備えておくという気持ちは強いのだろうと改めて感じました。
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