「仕事の相談相手」について

仕事で行き詰まった時の相談については、20代の方が最も積極的におこなっていました。まだまだ仕事においてわからないことが多いので、当然と言える結果かもしれません。では、誰に相談するかという点では、年代別で回答に違いがありました。一番多かったのは、各年代共に「直属の上司・先輩」でしたが、二番目に多かった回答は、20代が「友人・知人」、30代以上では「同じ部門の同期・同僚」という回答でした。その他の回答をみても、20代では、会社内の人よりも「友人・知人・家族」といった社外の人に相談しているケースが多いようでした。

また、最も信頼できる相談相手としては、30代以上が「直属の上司・先輩」という一方、20代では「友人・知人」という回答でした。若手が上司を避けているのか…、あるいは上司が相談相手として認められていないのか…。まずは自分自身の周囲を例にとって、具体的に考えてみてはいかがでしょうか。上司や部下との関係に対して、少し視点が変わるかもしれません。

続いて、将来のキャリア、転職についての相談相手をお聞きしてみました。転職について誰かに相談した方は、全体の66％でした。相談相手は「家族」が最も多く、続いて「友人・知人」「人材紹介会社」と続きました。さすがに会社の上司・同僚に相談する割合は低くなっています。

具体的な相談内容については、20代の方は「転職すべきか否か」、30代以上の方は「希望業界・職種の転職事情について」が最多でした。20代のうちは、自分の可能性を多岐にわたって追求できるため、選択肢の多さから今後のキャリアに対して悩んでいるのではないかと思われます。一方で、自らの専門性や将来のキャリアがより具体的になってきている30代以上のほうが、現実的な内容を相談したいと考える傾向にあると考えられます。

ひと昔前に比べると、転職についてもかなりオープンに語られるようになりました。ぜひ周りの方の意見も取り入れて、悔いのない転職を実現していただきたいと願っています。