みなさんの声を活かすためのユーザーアンケート集計結果
53回 アンケート集計結果

「出世(ポジション・役職を高めること)」について

今の会社で『出世したいと思っている』方は「51%」。転職した会社で『出世を目指したい』方は「49%」。
( ※ 一番多かった回答より )
第53回のアンケートは「出世」についてお伺いしました。働く人にとって「出世」は非常に気になるテーマだと思います。年功序列・終身雇用が崩壊しつつある中で、出世のあり方、それに対する考え方も変化してくることが考えられます。今回は、皆さんが「出世」に対してどのような意識を持っているかを調査しました。ぜひご覧ください。
実施期間:2010422日~ 2010526
有効回答数:1081
担当:事務局 きむら
Q1、出世に対しての考えをお伺いします。
a) 今の会社(もしくは以前の会社)で、出世についてどう考えていましたか?---【年代別グラフ】[絶対に出世したい]全体:17%、20代:24%、30代:19%、40代:17%、50代:17%[出世したい]全体:34%、20代:38%、30代:32%、40代:35%、50代:32%[あまり出世にはこだわらない]全体:46%、20代:38%、30代:45%、40代:45%、50代:49%[出世したくない]全体:3%、20代:0%、30代:4%、40代:3%、50代:2%
b) a)で「絶対出世したい」「出世したい」とお答えの方にお伺いします。その理由は何でしょうか?---【年代別グラフ】
c) a)で「出世にはこだわらない」「出世したくない」とお答えの方にお伺いします。その理由は何でしょうか?---【年代別グラフ】
Q2、今の会社(もしくは以前の会社)で、出世できると考えていましたか?
【年代別グラフ】[できると考えていた]	全体:52%、20代:50%、30代:45%、40代:50%、50代:58%[できないと考えていた]	全体:48%、20代:50%、30代:55%、40代:50%、50代:42%
「できると考えていた」と回答された方の理由より
いろいろな仕事を任されていたから。特に新規事業のプロジェクトメンバーにも選ばれ、役員から直接責任ある仕事を与えられていたから。(34歳 男性) 小規模な会社で様々な分野の仕事を任されており、コストダウンの実績もきちんと出していたので、出世できると思っていたし、実際に出世できました。(30歳 女性)
事務職ですが、女性の事務主任・係長の存在があった為、努力次第で出世は可能だと思いました。(31歳 女性) 大きな会社ではないため、自分が出世して経営に関わらなければ存在意義がないと考えているためです。(26歳 男性)
経営幹部候補との条件で入社したから。経営者より、企画、予算、営業の会議での意見を発言する機会を与えられており、信頼されている。(41歳 女性) 年功序列が強く残っている職場のため、否応なく出世することになります。(35歳 男性)
人一倍の努力をしたことにより、他人より1ランク上の仕事が出来るようになり、他人に認めてもらい、自然と周りに自分を頼りにしてくれる人達が増えて来ているのが実感できたから。又、人前に立って指導・教育をすることが楽しく感じていたから。(40歳 男性) 仕事の質及び量、業務改革及び利益への意識を常に持ち進歩させながら取り組んできたため。また、リーダーシップをどのように示しながら業務を進めることが重要なのか、常に意識し、実践をしてきたので。(48歳 男性)
「できないと考えていた」と回答された方の理由より
同期が多く、ポストの数が見合わない。また、出世しようにも、上が詰まりに詰まっている状況。(39歳 男性) 女性は出世の道がほとんどない為。役職は男性が優先されることが多い為。(30歳 女性)
今の経営者は、絶対的な権力がある。周囲も「イエスマン」で固められており、言いなりで異論を挟まないような人でなければ出世できないから。(31歳 男性) とても封建的な会社のため、中途採用はもとより、異動しただけでも「プロパーでない」として昇進に差し障りがでる。(36歳 男性)
会社自体が、順調に成長し、業績が上がっているときであれば、出世できると考えていたが、業績悪化してからは、出世は不可能な状態であった。(48歳 男性) 入社順にしかチャンスが来ない仕組みになっており、仕事の成果を評価するシステムが構築されておらず、そういった社内の問題に気づいている経営層がいなかった。(53歳 男性)
年功序列制なので、勤続年数を重ねれば必ず昇進をする会社に勤めています。そのため、上司のなかには「仕事をしない、やる気がない方」もいます。しかし、昇進をしてきています。一方、出世と昇進は違うものだと考えています。私は、出世とは世の中への影響力を増やすこと(そのために、仕事の能力を高めてきていること)と定義します。すると、前述した今の会社の昇進は必ずしも出世とはいえません。よって、今の会社では出世はできないと考えています。(30歳 男性) 中間管理職に上がるのに40歳以上と年齢制限があり、有能でも年齢が満たされなければ出世はなく、年齢条件を満たせば順番に出世する。結果として出世をしても、真の意味での出世では無いと感じていた。(28歳 男性)
Q3、出世について、あなたがお感じになっていることを自由にお書き下さい。
今も役職についていますが、決済権を持つことができるようになると仕事が楽しくなってきます。もちろんその分、仕事の内容も負う責任も重たくなりますが、筋トレをしながら成長しているような気分を味わえます。(26歳 男性) より利益に関わり、会社に貢献し、経営の中枢をも担ってゆく事で、給与が上がり、責任感を得られると考える。また、出世する事によって給与が上がれば、より多くの税金を支払い、国の貢献にも繋がる。(27歳 男性)
単にポジションがあがることではなく、自分の責任が非常に重くなることだと思います。責任が大きい分、仕事の意思決定の責任がおおきい。その結果として報酬があがることだと思います。また、出世すればするほど孤独になっていきます。一方で、謙虚さが非常に大切だと思います。(36歳 男性) 会社という組織で働く以上は、出世したほうが有利なことが多いので、目指すべきだと思います。私の場合には、人に縛られるのが嫌なタイプで、自由度の高い仕事をしたいと考えていたので、そのために出世して権限を得ようと頑張ってきました。(43歳 男性)
出世したいというモチベーションは大切で、それに向けた努力は必要。しかし、自分のパフォーマンスが評価されて、その結果、出世するものです。とにかく出世することばかり考えている人は、空回りすると思います。(40歳 男性) 管理職(経営責任職)の社会的責任が重過ぎるような風潮になってきたため、頑張って出世しても、様々なリスクに直面し、幸福な人生を歩めないように思うので、出世するべきかどうか迷いが生じている。(32歳 男性)
人によって価値観はいろいろあると思いますが、収入面では、出世すると給与も上がるし生活もよくなる。責任は出てくるが、自分が満足できる仕事をやって積み重ねていくと、自然に経験も増え、周りからの信望も付き、役職もそれに伴ってついてくると思います。最悪、いまの不況で会社が倒産しても、いろいろな経験を積んでおくと、また、他社で拾ってもらえる可能性も高まるので、出世を目指して努力しておくにこしたことはないと思います。(31歳 男性) 出世した友人の話を聞くとお給料自体は上がるが残業代がつかなくなり、名ばかりの管理職な気がすると言っていました。そのことから、出世したからといって必ずしも幸せになるとは限らないと思いました。ただ、責任のある仕事を任されて充実感というものは確実に上がると思うので私はやはり仕事をするからには出世したいと思っています。(34歳 女性)
今回は「出世」についてのご意見を伺いました。まず、出世したいかどうか?という質問をしたところ「したい」方が51%と、ほぼ半数で分かれる結果となりました。出世したい方の理由の第一位は「給与が上がるから」。続いて「責任ある仕事ができる」「自分自身の成長」が理由として挙がっていました。一方で出世したくない方の理由の第一位は「給与の見返りが小さい」でした。給与という面で、裏表の結果となりました。

ご意見を見ていると、出世に対してネガティブに考えている方の声の中に「年功序列」という制度上の問題が見えました。「能力が高くても出世できない」「努力しなくても出世する」など、制度が能力発揮を妨げている点もありました。自分から制度を変えてゆくことは難しいかもしれませんが、能力発揮やそれによる自己成長を制度を理由に諦めてしまうのはもったいないことだと感じます。
Q4、現在転職をお考えの方にお伺いします。
a) 転職した会社では、出世を目指したいですか?---【年代別グラフ】
「絶対に出世したい」「出世したい」と回答された方の理由より
前職では、努力したから、頑張ったから出世するという制度がなく、何を目指したら評価されるのかがわからなかったから。(25歳 女性) 物作りの観点から申しますと、出世した方がより良い発言力が生まれ、自分の発言により物を作る事が出来るからです。(30歳 男性)
主に現在よりも高収入を得る為。また、再度転職を考える機会が発生した場合、年齢的にマネジメント経験やそれによる成果が必ず必要になると考える為。(33歳 男性) 今現在、出世コースからは離脱しており、非常に悔しく惨めな気持ちでいるから。転職した先では、かならずリベンジを果たしたいと考えているから。(48歳 男性)
人を指導する立場になれば、より大きく社会に貢献できるようになれると思うから。また、技術や知識の下積みをずいぶんやってきたので、今度はそれらを効率よく生かすべく考えるステップに進みたいから。(37歳 女性) やり甲斐や達成感、自己実現の欲求を満たす努力をしなければ成長しない。出世を求めないことは、その会社で必要とされ、責任ある仕事を任されていないことでは。つまり成長していないと考えるからです。(40歳 男性)
「あまり出世にはこだわらない」「出世したくない」と回答された方の理由より
役職などよりも、実際に自分が貢献できているかどうかだと思います。会社に貢献してゆくことで、結果出世するものであるので。(30歳 男性) 転職してすぐに出世出世と騒ぐのはいかがなものかと。まずは組織になじんで貢献することで、結果的に得られるのが出世であると思う。(33歳 男性)
今は、できれば、仕事の内容にこだわって、仕事の内容によって精神的満足をえたいから。それができれば、出世は気にならなくなるとおもう。(36歳 男性) 今回の転職では、家族との時間を大切にしたいと考えているため。出世してしまうともともとの転職目的が達成されない可能性があるから。(39歳 男性)
20代、30代のころは出世争いをしてきたが、人を蹴落として自分がのし上がることに疲れを感じたから。これからは仕事そのものの充実感を味わいたい。(46歳 男性) 年齢的なものもあり、まずは与えられた地位や役割において、十分に能力を発揮し成果をあげることを第一に考えたい。出世はそれから。(49歳 男性)
b) 転職先のキャリアパスや評価制度を重視しますか?---【年代別グラフ】[かなり重視する]全体:19%、20代:35%、30代:19%、40代:20%、50代:16%
[やや重視する]全体:47%、20代:46%、30代:56%、40代:46%、50代:45%[あまり重視しない]全体:30%、20代:19%、30代:22%、40代:30%、50代:34%[全く重視しない]全体:4%、20代:0%、30代:3%、40代:4%、50代:5%
c) 転職する上で譲れない条件を教えてください。---【年代別グラフ】
Q5、あなたの現在(または直近)の役職を教えてください。
【年代別グラフ】[一般社員]全体:39%、20代:70%、30代:52%、40代:21%、50代:13%[主任~係長級]全体:20%、20代:13%、30代:27%、40代:27%、50代:12%[課長級]全体:17%、20代:4%、30代:10%、40代:27%、50代:25%[部長級]全体:11%、20代:2%、30代:2%、40代:11%、50代:28%[役員~社長]全体:4%、20代:0%、30代:3%、40代:4%、50代:10%[その他]全体:10%、20代:11%、30代:6%、40代:10%、50代:12%
転職後に出世をしたいかどうかという問いに対しては、「したい」「こだわらない・したくない」が、ほぼ半々の結果でした。ただ、こだわらないという方の声の中には、転職後に、いきなり出世を目指すのではなく、まずは会社になじむこと、貢献することが大事というお話もありました。

転職にあたって能力評価がどのように行われるのかは、ご自身の「出世意欲」にも関わってくる重要な問題です。どういう制度があるかという表面的なことだけでなく、例えば実際に運用がなされているのかや、自分と同じポジションの人は具体的にどう評価されているのかなど、できるだけ情報があると安心です。もちろん外部からあらかじめ知ることができる情報は限られますが、人材紹介会社を活用することなどを通じて情報収集を意識していただければと思います。
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