「みなし残業」とは何ですか？

「みなし残業」の正式名称は「みなし労働時間制」といいます。

月給の中に、あらかじめ一定時間分の残業代が含まれている賃金体系を指します。

例えば、月給に月20時間分の残業代が含まれている場合。
ひと月の残業時間が20時間以内の場合は残業手当はつきませんが、20時間を超えた場合に、残業手当がつきます。

「みなし労働時間制」を導入する企業側のメリットは、残業代の算出をしなくて済むことがあげられます。
また、労働者側のメリットは、残業時間が少なかったとしても毎月一定の残業手当（みなし残業代）が貰えることだと言えます。

厚生労働省の調査では、平成25年1月1日現在、みなし労働時間制を採用している企業割合は全体の10.8％。
企業規模別に見れば、従業員数が1000名以上の規模が大きい企業で採用されていることが多いです。産業別に見ると「情報通信業」「学術研究、専門・技術サービス業」で多く取り入れられています。

「みなし労働時間制」は、求人情報の給与欄や、福利厚生欄などに記載があることが多いです。また、みなし残業代が明確にいくらか記載されていない場合は、事前に確認をするようにしましょう。