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書類選考に通る、職務経歴書のコツ

職務経歴書のコツ ITエンジニア編

ポイントはここ!
エンジニアの「スキル・経験」は、どういったプロジェクトに、どういう役割で関わったかという実績で判断されます。つまり、携わった「プロジェクト」の内容をきっちりと伝えることが、職務経歴書に求められる一番のポイントです。

したがって、携わったプロジェクトを「見やすく」「わかりやすく」整理し、伝えることが重要になります。この点を意識して職務経歴書の作成を進めましょう。

また「自己PR」も、自分の得意分野をアピールする上で必要です。キャリアコンサルタントの声によれば、エンジニアの中には、積極的に自己PRをされない方や自己PRのポイントが外れている方が少なくないそうです。職務経歴書の作成プロセスの中で、自分の得意とする技術はこれだと自己分析し、自信を持ってアピールしていただきたいですね。

自己分析という点で言えば、多忙なITエンジニアにとって、目の前の仕事を見ることはあっても、過去の実績を振り返る機会は少ないものです。職務経歴書の作成は、これまでの自分の経験について振り返り、将来の方向性を模索するチャンス。「過去の経験から得られたものは?」「どんな成長を遂げたか?」などじっくりと考えることで、これから何をすべきか、という長期的な視点も見えてくると思います。また、面接の準備にもつながります。
コツはここ!
コツ1プロジェクトの全体像と自身の役割を伝える「規模」と「ポジション」を明示する!

職務経歴は、プロジェクト単位で記載するのが分かりやすいです。プロジェクトの内容、使用した言語・プラットフォームはもちろんのこと、忘れてはならないのが「規模」と「ポジション」です。

「規模」を明記しておくと、採用担当が自分の会社のプロジェクト規模と比較して判断しやすくなります。規模を伝えるために、アプリケーション開発の場合には「人月」単位で、ネットワークエンジニアの方であれば「サーバ台数」を使うと、分かりやすいですね。

また「ポジション」は、マネジメントの立場として携わったか、ひとりのプログラマとして携わったかによって経験の内容が変わりますので、ぜひ明記しておいていただきたいポイントです。

コツ2自己PRから読み始める採用担当者もはじめに「技術力」のアピールを!

「職務経歴詳細ではなく、自己PRから読む」という採用担当の方も多くいらっしゃるようです。特に経験したプロジェクトの数が多い方に関しては、先に自己PRから読まれる傾向があります。自己PRを活用して、積極的にアピールしてください。

自己PRの最初に「技術」のアピールをするのが有効です。エンジニア採用の場合、採用担当者が最も読みたいのは「技術力」です。技術以外でのアピールポイントがあれば、その後に追記しておきましょう。例えば、精通している業界やメンバーマネジメントの工夫点など、ぜひ追記しておきたい内容です。

コツ3忙しい採用担当、評価されるのは見やすくコンパクトな書類表組みを活用し、A4サイズで2枚以内に!

エンジニアの経験は、表組みを活用して表現すると見やすくなります。表組みにすることで、プロジェクトごとの「内容」「規模」「役割・ポジション」などがすっきりと整理できます。

また枚数については、多くとも2枚以内でまとめるようにしてください。経験プロジェクト数が多い方など、職務経歴書が4~5枚になるケースもあるかと思います。枚数が多い場合には、別途サマリーということで2枚程度にまとめたものを用意し、サマリーと職務経歴書本体の両方を提出するといいでしょう。