転職コンサルタントの本音 各分野に精通する転職コンサルタントへのアンケートを集計!

7「異業種転職の実態」について

アンケート実施期間 : 201457日 ~ 2014520日 / 有効回答数 : 163
今回、現職とは異なる業界へ職を転じる、いわゆる「異業種転職」について、転職動向に精通するコンサルタントにアンケートを行いました。

アンケートに協力いただいたコンサルタントのうち、73%は「異業種転職者を担当したことがある」と回答。異業種への転職者の傾向を見ると、職種別では「営業・マーケティング」が、年代別では「30代前半」が最も多いという結果になりました。

最も積極的に異業種からの転職者を受け入れているのは「IT・インターネット」業界。次いで「メーカー」「流通・小売・サービス」などが異業種転職者を受け入れている傾向にあるようです。
では、採用企業は異業種からの転職者に期待するのはどのようなことなのでしょうか。アンケートからは、「柔軟な思考」「適応力」「前業界での専門スキル」を期待する企業が多いという傾向が見られました。理由としては、以下のようなものがあげられています。

柔軟な思考:「プロパー社員には無い発想力や知見、業務レベルアップにつながる、様々な視点」
適応力:「入社後に新しいことを学び続ける強い意欲のある方」
前業界での専門スキル:「例えばIT企業であれば、実際の顧客企業の業界/業務知識に乏しい為、流通業や製造業の方を採用する」

異業種への転職にあたっては、ソフトスキル、ハードスキル双方の側面で採用企業が期待することを考慮に入れ、検討する必要があると言えそうです。業種ごとに求人情報をお探しの場合、こちらをご覧ください。

Q1担当した転職者のなかで、現在、または直近の業種とは異なる企業への転職を実現された方はいらっしゃいますか。

Q2異業種への転職を実現された方の転職前の業種として、多いものを教えてください。

Q3どのような業種への、異業種転職が多いですか。

Q4そのなかでも、異業種からの転職が最も多い業種を教えてください。

Q5Q4の業種への転職が多い理由を教えてください。

Q6異業種転職を実現された方は、どのような職種の方が多いですか。

Q7異業種転職を実現された方は、どのような年齢の方が多いですか。

Q8異業種転職を実現された方は、どのような年収の方が多いですか。

Q9異業種転職を実現された方は、どのような役職の方が多いですか。

Q10異業種からの転職者に対して、「採用企業が期待するもの」を教えてください。

慣習にとらわれない柔軟な思考と答えられた方の回答より
  • プロパー社員には無い発想力や知見。業務レベルアップにつながる、様々な視点。
  • 業界の慣習を崩していくぐらいのパワー。
  • 特に若手については、柔軟性・コミュニケーション力+外国語スキルを基本に、成長を期待できる人物性が求められる。
  • 新しい風を吹かせる能力があるか?
経験業種での専門知識・専門スキルと答えられた方の回答より
  • 例えばIT企業であれば、実際の顧客企業の業界/業務知識に乏しい為、流通業や製造業の方を採用して専門知識の強化を期待します。
  • 某日系大手製薬企業が、知的財産部プロフェッショナルを求めているが、私がご紹介した数名の中で、書類審査を通過したのは全て非製薬。よって、弁理士等の共通資格は求めるものの、非医薬的な特許取得・維持・管理(係争時の対応方法等)の経験を明らかに求めている傾向が認められた。
新しい環境下でも主体的に動ける行動力と答えられた方の回答より
  • マネジメントでも自身で動いて設計・開発等を行う求人が増えていると考えております為。
  • セルフスターターである事。
異なる視点からのアイデア創出力と答えられた方の回答より
  • 柔軟なアイデア、前業界におけるスキル、実績の転用。
  • 新しい観点からの新規事業開発。閉塞感のある社風への風穴をあける、競争意識の強化。
  • 業界に囚われない知見、感性、そしてアイデアに期待。
新しい知識やスキルを獲得しようとする姿勢と答えられた方の回答より
  • 能動性は期待しつつも、企業文化に慣れ、新企業内での知識、経験を貪欲に獲得していこうとする姿勢が問われていると思われます。
新しい業務・商習慣などへの適応力と答えられた方の回答より
  • 仕事への興味志向や仕事を通じて大切にしたい価値観の明確化、そして、異業種でも一生懸命に働く覚悟を持っていることを期待している。
  • ニッチなメーカーの場合、全く同じ業界・プロダクトの経験を持つ優秀な候補者に出会えることは極めてまれです。そこで、一定の関連経験をお持ちの方で、かつ、入社後に新しいことを学び続ける強い意欲のある方を求めています。

Q11求職者が異業種転職を検討するにあたり、注意すべき点を教えてください。

  • いくら経験やスキルがある方でも新しい業界であれば学ばなければならないことも多く、また業界によっても習慣は大きく変わります。今までの経験をそのまま生かしたいと思うのであれば、異業種転職はおすすめできません。また、マネージメント経験を買われて転職したとしても、現場の方を味方にできなければその力も発揮できませんので、現場の方と良い人間関係を構築することをスタートラインとして考えるとよいかもしれません。
  • 自分の経験がいかに有効利用できる業界かどうか、今後も成長を見込める業界かどうかを見極めないと、異業種への転職を成功しても、その業界で長くキャリアを積むことが難しく、キャリア構築できないままに無為な時間を過ごしてしまう危険性がある。
  • 業種・職種によってはツブシの利かない業種・職種もあるため(特に30代以降)、その業界で長期的なキャリアを築く、または汎用性のあるスキルを磨く、というような中期的な視点でのキャリアプランが、異業種転職には必要だと思います。
  • 目先の流行や年収にとらわれないこと。社会人経験はあるとしても、その業界では未経験者であることを認識し、イチから取り組む謙虚さを忘れないこと。
  • 「なぜ異業界へチャレンジするか」の動機を明確化する。現業界のノウハウを異業界にどのように活かせるかのPRが必要です。
  • 年収水準は一旦リセットされる覚悟ができているかどうかを事前に確認要。
  • 過去の成功例や自信をいきなり表現したり、新しい環境で自分の評価軸を部下に押し付けること。周りから結果的に愛されないと自分も生かされない。
  • 憧れと現実の違い。実際に自分がイメージしている仕事内容と違うことが多く見られるため。
  • キャリアの一貫性が保てなくなり、レジュメ上、こだわりの何もない人に見えてしまうと後々良くない。
  • 自身の何が活かせるかを考える事。なぜその業界なのかが明確である事。
  • 短期間でパフォーマンスを出すことの難しさとその難しい中でも結果を残さなければいけないこと。そのために、時間を使い、学ぶ姿勢と周りからの協力を得ようとする姿勢。
  • 未経験分野への転職なので、あまり現年収に固執せずに検討すること。業界を理解しようとして面接前に企業研究をする姿勢。
  • 検討している業界の展望及び先行きをどのように捉え、どのようにすべきだと考えているかを面接時に明確に回答できるように、熟慮する必要がある。
  • 異業種転職をする場合は、業種の研究を徹底的に行う事。そうする事で自信もつき、また前職との共通点を必ず見つける事が出来る。
  • 業務の進め方、立ち位置が異なる場合が多いので、従来と全く同じやり方では通用しない場合が多いことを理解すべきと思います。
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